下村敦史のレビュー一覧

  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    主人公は全盲の村上和久。確執のある娘との仲を修復したいという思いもあり、孫娘への腎臓の提供を申し出るもそれは叶わなかった。そこで自身の兄に頼むも、兄は検査さえも拒絶する。兄は満州から引き上げてきた残留孤児で、再会したときにはすでに村上は失明していた。そんな背景もあり、村上は次第に兄に対して疑念を抱き始める。果たしてこの男は本当に自分の兄なのだろうか。
    そうして兄の素性を調べ始めた村上の周囲で、それを妨害しようとする謎の勢力が動きだす。
    主人公が全盲ということもあり他のミステリー以上にもどかしく、読者自身も先の見えない迷宮に迷い込んだような感覚に陥る。また伏線が巧妙に張られており、それが最後に回

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    2026年05月10日
  • 逆転正義

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    久しぶりにかなりおもしろい小説に出会えた!
    短編集なのは知らずに読んだけど、すべてどんでん返し、叙述トリックが仕掛けられており楽しみながら読めた。また物語を楽しめただけではなく、倫理観や価値観を改めて考えるきっかけとなるような感じですごく興味深かった。下村さん、いくつかしか読んだことないけどほかのものも読んでみたいな。いくつか漁ります!

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    2026年05月10日
  • ガウディの遺言

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    そこまで知識はないですが、タイトルに惹かれて購入した作品
    あらすじからは想像していませんでしたが、親子や家族愛が感じられる作品でした。
    また、宗教的なものに触れてきていない立場からすると非常に根深いものがあるんだなと考えさせられました。
    ガウディもサグラダ・ファミリアも興味がある程度でしたのではじめて知る内容がほとんどでしたが、読みやすかったという印象です。
    完成までの間に是非行ってみたいという気持ちにもなれました。

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    2026年05月09日
  • ガウディの遺言

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    作品ごとに新しい世界を提供してくれる著者の今回は、何とガウディのサクラダ・ファミリアが舞台のミステリー。
    サクラダ・ファミリアの建設に関わる石工を父に持った佐々木志穂が主人公。
    父の友人の遺体がサクラダ・ファミリアの尖塔につるされており、父の失踪はそれに関係するのか、志穂は友人のホリヘとともに父の行方を探す。
    「ガウディの設計図」を巡り、石工たちの陰謀に巻き込まれた志穂は・・・。
    スペインやバルセロナ、ガウディに関するなどの膨大な参考文献を駆使した著者の労作。
    謎解きに、カタルーニャ語とカスティーリャ語の違いが絡むとは。

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    2026年05月08日
  • 同姓同名

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    女児が惨殺され、その犯人は16歳の大山正紀だった。少年法により犯人の名前は出ないはずなのに、週刊誌が報道したことをきっかけに、SNS等で拡散してしまい、それにより同姓同名の彼らの人生が歪んでしまう。
    同姓同名の彼らは被害者の会を設立し、自分たちの人生を取り返そうとする。
    同じ名前しか出て来ないので、登場人物の混乱が起きるのでは?と危惧しましたが、そんなこともなく、一気に読めました。寧ろ、同姓同名であるが故のトリックというか技巧に唸らされました。お話も二転三転して、とても楽しめました。
    同姓同名というシンプルなアイデアなのに、ここまでお話を面白くできるのが本当に凄い。

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    2026年05月06日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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     なるほど、こう繋がっていたのかと唸らされる平和なミステリー。最初特に広告代理店の男がいけ好かなく気に入らなかったが、最終的にはまとまっていたので良しとしよう。正義の名のもとに、傷ついているであろう人を庇う体で展開される鋭い批判に晒され、心を痛める優しい人たち。彼らが皆自分なりに悩みを昇華し、大きく成長する物語としても楽しめた。再読も面白そう。

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    2026年05月05日
  • 暗闇法廷

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    ネタバレ

    被告人が犯人ではないという前提に立てば、真犯人にはある程度簡単に辿り着けるし、「襲われた」という点も含めケースセオリーの構築も難しいものではない。しかし、口パクや入れ替わりについては、気づくためのヒントがありつつ巧妙にカムフラージュされており、明かされた時には驚きと悔しさを覚えた。
    検察官と弁護人の関係性や「善意の第三者」という言葉の使い方等気になる点もなくはない。また、今回のようなトリックに警察・検察が気づかずに公判までたどり着いてしまうというのも些か現実味を欠く。
    とは言え、物語としては非常に読みやすく、結論の納得感もある。また公判廷での尋問に関する描写はリアルで、筆者が刑事弁護についてし

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    2026年05月05日
  • アルテミスの涙

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    閉じ込め症候群の女性患者・岸部 愛華。
    指一本動かせない患者が妊娠した。
    寝たきりの愛華は、誰に妊娠させられたのか?

    病院は騒然となり、政治家の父は激怒するが、マスコミが動き出し、、、

    産婦人科の女医・水瀬 真里亜は、真相を探るべく、会話ができない患者と、まばたきを通じて彼女の声を聞こうとするが、、、
    やがて、驚愕の真実が明らかとなる。

    至る所に伏線がありますね。
    人間の尊厳と命の倫理に迫る医療ミステリー。

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    2026年05月04日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    面白かった。
    最初はよくあるモテない若者の恋愛話で、ここから人生が少しずつ良くなるような話なの?と呑気に読んでいましたがロペのプロデュースに導かれて3人が出会い色々な事件の当事者にされてしまう展開にハラハラした
    最後には自分達で犯人を見つけ、直接対峙して逮捕までこぎつけたのもスッキリ
    どんなに優秀なAIを作ろうとも人の熱のこもった言葉に心を動かさられるシュウヤの人間味のあるところが良かった。
    でも、最後の一文にこの先の未来やAIへの恐怖が広がって来てゾクっとした。
    サクサクと読めてスッキリする展開がよかったです。

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    2026年05月04日
  • 逆転正義

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    しんどくなる作品もあったんだけど、
    色々と噛み締めて泣きそうになる作品もあった。

    正義とは?と考える作品。

    全作読み切るまで真相を掴めなかった。
    なんか、本当のことをちゃんと知ることも大事だなって思った。

    「完黙」と「死は朝、羽ばたく」がぐっときた。

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    2026年05月02日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ここまでメッセージ性を感じる小説を読むのは久しぶり。日常の中の「優しさ」や「思いやり」について、多面的に考えないといけない世の中は息苦しい。

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    2026年04月25日
  • 逆転正義

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    見て見ぬふり3.5
    保護 4.0
    完黙 3.7
    ストーカー3.8
    罪の相続 3.7
    死は朝、羽ばたく 3.6

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    2026年04月22日
  • 白医

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    ホスピスでの終末医療と安楽死を扱った医療ミステリー。題材が重いだけに、病室で交わされる医師・患者・家族それぞれの会話がどれも切実で、読んでいて胸がぎゅっと締め付けられるようでした。
    ミステリーではあるものの、謎解きよりも「その場にいる人たちの揺れ」や「選択の重さ」が中心にある物語という印象です。

    幸いにも、私はこれまで身近な人の終末期に立ち会った経験がありません。でも、もし自分の大切な人が苦しんでいたら、冷静でいられるのか、どんな判断ができるのか──読みながら何度も考えさせられました。
    患者や家族が安楽死を望む気持ちは理解できる一方で、それを実行する医師に背負わせる苦しさについて、これまで深

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    2026年04月20日
  • そして誰かがいなくなる

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    タイトルに惹かれて購入。
    内容もそして誰もいなくなったを意識されていた。
    構成もおもしろく誰が犯人なのかそわそわしながら読み進めることができた。

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    2026年04月20日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    自分の周りの環境は、会話の返しから作られていくんだなと思った。ここでこう答える人は、ある人との距離が縮まったり、自分にメリットのない人を遠ざけたり。自分も普段の会話の返しも良く考えてするようにしよう、、、と思ったけど最後はその相手もプロデュースされているというのにびっくり。でも、自分の意思で話した部分もあるというところに人間らしさは捨てられない部分があり良かった。

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    2026年04月18日
  • 口外禁止

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    おもしろかったです。
    ロペのプロデュース力に感心しきりでした。言葉の返し方ひとつでガラリと印象が変わる会話術プロデュースしてもらいたい。

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    2026年04月14日
  • 警官の道

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    読む達成感を求めるとどうしても同じ作者を追ってしまう。近年はブック・オフの100円コーナーで題名のインスピレーションで手に取る事が増えた。短編ではあるが7人の作者の作品が綴られていて中山七里さん柚月裕子さん以外は初めて読む作者だったので期待が膨らんだ。中でも長浦京さんのシスター.レイは面白かった。長浦京さんの他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月11日
  • 暴走正義

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    ネタバレ

    とても読みやすい短編が6作。
    どんでん返しが数作、
    グッと考えされられる社会派作品もあり。

    「死刑になりたかった」と供述する父、
    「死刑になることは無いから」と供述する中学生の息子、
    死刑制度は存続か?廃止か?
    ・・・・・

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    2026年04月10日
  • そして誰かがいなくなる

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    やや設定が難しい印象があり、読むのも難解に感じましたがミステリー好きには面白いのかなと思います。
    特にミステリーを読み慣れてる人にとっては楽しい仕掛けが沢山詰め込まれていて夢のようなシチュエーションだと思います。
    もう少しミステリー勉強したいなとこの小説を読んで思いました。

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    2026年04月09日
  • そして誰かがいなくなる

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    ネタバレ

    事前の評判通りなかなかに面白かった!
    探偵役に裏がなかったのが気に入らず☆4。あれだけの名推理繰り広げる名探偵が、裏設定無いってどうなんでしょう。

    新事実が裏に、また裏に、とある感覚はやられた〜となり気持ちよかった。
    なおかつ写真が掲載されており、現実味を増し、流行りのモキュメンタリー風?事実のように思える展開もよかった。

    そして人がそんなに死なないのもよかった。ミステリ好きではあるけど、人は死なないに越したことはない。

    それにしてもこれだけミステリを読んできているのにまだ騙されることがあるか、と自分がいつまでも迷宮太郎なことに悲しくなる。
    しっかり何重にも騙されてしまった

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    2026年04月07日