下村敦史のレビュー一覧
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ネタバレ主人公は全盲の村上和久。確執のある娘との仲を修復したいという思いもあり、孫娘への腎臓の提供を申し出るもそれは叶わなかった。そこで自身の兄に頼むも、兄は検査さえも拒絶する。兄は満州から引き上げてきた残留孤児で、再会したときにはすでに村上は失明していた。そんな背景もあり、村上は次第に兄に対して疑念を抱き始める。果たしてこの男は本当に自分の兄なのだろうか。
そうして兄の素性を調べ始めた村上の周囲で、それを妨害しようとする謎の勢力が動きだす。
主人公が全盲ということもあり他のミステリー以上にもどかしく、読者自身も先の見えない迷宮に迷い込んだような感覚に陥る。また伏線が巧妙に張られており、それが最後に回 -
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女児が惨殺され、その犯人は16歳の大山正紀だった。少年法により犯人の名前は出ないはずなのに、週刊誌が報道したことをきっかけに、SNS等で拡散してしまい、それにより同姓同名の彼らの人生が歪んでしまう。
同姓同名の彼らは被害者の会を設立し、自分たちの人生を取り返そうとする。
同じ名前しか出て来ないので、登場人物の混乱が起きるのでは?と危惧しましたが、そんなこともなく、一気に読めました。寧ろ、同姓同名であるが故のトリックというか技巧に唸らされました。お話も二転三転して、とても楽しめました。
同姓同名というシンプルなアイデアなのに、ここまでお話を面白くできるのが本当に凄い。 -
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ネタバレ被告人が犯人ではないという前提に立てば、真犯人にはある程度簡単に辿り着けるし、「襲われた」という点も含めケースセオリーの構築も難しいものではない。しかし、口パクや入れ替わりについては、気づくためのヒントがありつつ巧妙にカムフラージュされており、明かされた時には驚きと悔しさを覚えた。
検察官と弁護人の関係性や「善意の第三者」という言葉の使い方等気になる点もなくはない。また、今回のようなトリックに警察・検察が気づかずに公判までたどり着いてしまうというのも些か現実味を欠く。
とは言え、物語としては非常に読みやすく、結論の納得感もある。また公判廷での尋問に関する描写はリアルで、筆者が刑事弁護についてし -
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ホスピスでの終末医療と安楽死を扱った医療ミステリー。題材が重いだけに、病室で交わされる医師・患者・家族それぞれの会話がどれも切実で、読んでいて胸がぎゅっと締め付けられるようでした。
ミステリーではあるものの、謎解きよりも「その場にいる人たちの揺れ」や「選択の重さ」が中心にある物語という印象です。
幸いにも、私はこれまで身近な人の終末期に立ち会った経験がありません。でも、もし自分の大切な人が苦しんでいたら、冷静でいられるのか、どんな判断ができるのか──読みながら何度も考えさせられました。
患者や家族が安楽死を望む気持ちは理解できる一方で、それを実行する医師に背負わせる苦しさについて、これまで深 -
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ネタバレ事前の評判通りなかなかに面白かった!
探偵役に裏がなかったのが気に入らず☆4。あれだけの名推理繰り広げる名探偵が、裏設定無いってどうなんでしょう。
新事実が裏に、また裏に、とある感覚はやられた〜となり気持ちよかった。
なおかつ写真が掲載されており、現実味を増し、流行りのモキュメンタリー風?事実のように思える展開もよかった。
そして人がそんなに死なないのもよかった。ミステリ好きではあるけど、人は死なないに越したことはない。
それにしてもこれだけミステリを読んできているのにまだ騙されることがあるか、と自分がいつまでも迷宮太郎なことに悲しくなる。
しっかり何重にも騙されてしまった