あらすじ
~ミステリ作家からの挑戦状~
登場人物全員、同姓同名!
大胆不敵、大混乱ミステリ待望の文庫化。
大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て
練習に励んでいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。
週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった
“名もなき"大山正紀たちの人生が狂い始める。
これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、
名もなき私たちの物語です。
書き下ろし短編「もうひとりの同姓同名」収録
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
意外と読みやすかった。
面白くてあっという間に読めた。
再読する時は誰視点の(全部大山正紀なんだけど)描写なのかメモを取りながら読み進めたいと思う。
Posted by ブクログ
面白かった…
正義感、私刑、思い込み、SNSの信憑性のない情報を安易に信じること。
共感現象はSNSをやっていると本当に危ないと思う。
自分が見たいものばかり流れてきて、それが正解、正義のように感じるのは身に覚えがある。
同姓同名でも、込められた意味は一人一人違う。
前向きに生きている彼は素敵だったし勇気づけられた。
最後は全然(ではないが)関係ない彼が思い込みと偏見で1番被害者すぎて嫌な感じで終わってきつかった。
Posted by ブクログ
凶悪犯と同じ名前による悲劇
自分の同姓同名に出会ったことないから深く考えてこなかったし、想像もしなかったけど
もし彼らと同じ立場になったとき
自分は一体どうするのか、、、何をするのか
同じ名前だというだけで受ける実害
誹謗中傷、冤罪、私刑
SNSというある意味での凶器についても
色々考えさせられたし、恐怖を感じる話だった
本人たちは何もしていないからこそ
ある日突然転落する地獄にゾッとした
でも、この物語は小説として
すごく面白かった
Posted by ブクログ
沢山の大山が出てきて混乱したけどどの大山が犯人かを想像しながら読んでいくと途中「えっ!?」となるような感じで裏切られる場面がありとても面白かった。このような本を探したい。
Posted by ブクログ
めっちゃわくわくしました!
同姓同名の人が10人近く出てくるミステリーって
あらすじだけで面白そう!って思い
読み始めて混乱させられてもというか
混乱あってこそのこの物語の面白さなのだなと思いました。
アレもコレも伏線だったの!?ってばかりに色んなトリック?が散りばめられてて最後の最後まで真相が頭の中で理解しかけていた?結末ひっくり返されまくっておもろかった!!!
展開の面白さだけじゃなくて今の社会、とりわけSNSとの在り方・付き合い方ってところの問題提起もなされてて考えさせられた。
Posted by ブクログ
すごく混乱する話だった。登場人物のほとんどが大山正紀で、今どの大山正紀が喋ってるの、今どの大山正紀について語られてるの、と立ち止まってしまった。本筋自体はシリアスだし深刻な問題の筈なのに、大山正紀が多すぎてところどころ忍び笑いが漏れてしまう。
今まで自分の中では深く考えたことがなかった同姓同名問題が、思考実験のように様々な観点で検証されているようでとても興味深かった。同姓同名故の展開も真犯人の正体も捻りが効いていて面白い。
一方でSNSって地獄だなと思った。特に負の側面が強調されて描き出されているせいもあって重い溜め息をついてしまう。とは言え決して極端な話でもなく確かに既視感があるので始末が悪い。発言の前には沈黙は金、言わぬが品性、あたりを思い起こしたい。
Posted by ブクログ
登場人物、全員大山正紀(おおやままさのり)という狂気の一冊。めっちゃ面白いし、キャラクターの書き分けが上手いから意外と頭がこんがらがることなく読めた。ただ、間で休憩するの一回くらいにしないと、リセットしたらめっちゃややこしくなりそう(笑)
最初にがっつり登場する大山正紀は、プロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟く日を夢見て練習に明け暮れる日々。活躍を機に有名大学へのサッカー推薦が決まるが、そんな矢先、日本中を震撼させる女児惨殺事件が起きる。犯人はすぐに捕まったのだが、その名前が大山正紀だった。それが原因としか思えないタイミングでサッカー推薦が消えてしまう。
それから7年後。プロサッカー選手になれなかった大山正紀は、殺人事件の犯人が少年であり、刑期を終えて出てくることを知る。さらにネットには「大山正紀同姓同名被害者の会」が立ち上がっていた。参加してみると十数人の、殺人犯と同じ名前ということが理由で人生がうまくいかなかった大山正紀たちが集まっていた。彼らは協力して自分が殺人犯ではないことを証明するために、犯人の住所を特定し、顔を公開することを思いつく。
展開がめちゃくちゃ面白くて、ページを捲る手が止まらず、最後どうなるのか楽しみに読み切った。
あらすじでは伝わらないけれど、めちゃくちゃ社会性のある小説だった。殺人犯と同姓同名という事実と、SNSの暴力性をこれでもかと突きつけられた気がする。自分が何もしていないことを証明すること、そんな方法を考えている間にも大山正紀を非難する投稿は増え続ける。
ネットの普及で情報が溢れ、簡単に検索される時代、自分の名前を検索したら殺人犯が表示されてしまうやるせなさ、本当に日本のどこかで起きている話だと思う。
Posted by ブクログ
同姓同名のミステリー本はさすがにややこしい笑
内容的にはそうはならんだろと思うこともあったが、この題材でミステリーを書こうと思ったのはさすが。
Posted by ブクログ
登場人物の整理が苦手な私。同姓同名。これはわけわからんことになるぞ、メモ必須か…!と思いつつ読み始めましたが、メモをとらずとも頭の中は綺麗に整理された状態で読み終えました。よく出来たミステリです。
自分の中で犯人を予想してみたり、著者が仕掛けようとしてるミスリードの可能性を考えつつ読みましたが、私の頭では全く敵わず綺麗に騙されました。
様々な社会問題が絡んでいるのもいいですね。
Posted by ブクログ
かなり混乱するけれど、意外とスラスラ読める。今まで「どうして報道では加害者の情報を簡単に公開しないのか」と思っていたが、なるほど同姓同名の人が被害を被るケースもあり、今までその考えに至らなかった事を反省。新視点を持つことができた作品でした。
Posted by ブクログ
登場人物が同姓同名だと、誰だか分からなくて読むのが難しいのではと思ったが、それぞれ特徴があって楽しく読むことができた。
ずっとハラハラしながら読めて、犯人はお前だったのかってなった作品。
Posted by ブクログ
同姓同名な人物がいっぱい出てくる珍妙でコミカルな話かと思いきや、なかなかに社会を抉る作品。
最後のオチにもひとひねりあり。
誰が誰だか分からなくなりそうで、唯一こいつだと読者が分かる人物だと思っていたのが、いやお前かい!という。。。
どんでん返しというよりかは、ある意味偏見を指摘されたような。
Posted by ブクログ
4.3
一気読みしちゃった!
読み切って一番思ったのはすれ違いざまに人に言わないようなことはSNSで言うなってこと本当に。平和な世界になりますように。
あと読み終わったらみんな絶対自分の名前検索するよね!私もした!ちょっと嫌な気持ちになる!
ちなみに今は目を閉じるたびに大山正紀。頭の中にずっと大山正紀。私って誰だっけ?多分今日は夢に大山正紀が出てくるのりね。
Posted by ブクログ
同姓同名であるからこその悩みに目を向けさせる作品かと思いきや、実は、人の背景には色々な悩み、感情があり、自分が正義で正しい!と思い込み、それを発信(インターネットでも他人との会話でも)することで、誰かを傷つけてしまうことがある。それが勘違いや誤解を招き、さらに負の連鎖が起きてしまう。
私はそんな負の連鎖を絶ちきるためには相手の背景、心情により目を向けて会話をすることは勿論、自分自身も許してあげながら、好きでいながら、ポジティブに生きていくことが大事なのかなと感じた。
自分の持つ負の感情、欲望に負けてはいけない
こんなポエムが思い付いてしまうくらい考えさせらる作品でしたし、登場人物が全員同じ名前で進行していく様は新しく、いい意味で頭の体操にもなったかな?笑
Posted by ブクログ
小説紹介クリエイターのけんごさんのオススメ本。
日本中を騒がせた女児惨殺事件の犯人の名前は大山正紀。将来有望なサッカー部、コンビニのバイト、アニオタ、家庭教師、研究者の大山正紀など同姓同名の人物たちの人生が狂い出す物語。
登場人物が同姓同名だからこそ可能な内容で最後は予想してなかった展開と結末で面白く読ませてもらいました。ただ、誰がどの大山正紀なのか混乱しながら、ページを戻りながら読み進めたので少し疲れたのも事実です。
SNSで身勝手な正義感から容疑者を特定しようとしたり拡散したりと聞きますね。本人が良かれと思ったことが、むしろ迷惑なことや自身が傷付くこともあり得るのでSNSを利用する時は良く考えて行動したいものです。
Posted by ブクログ
女児が惨殺され、その犯人は16歳の大山正紀だった。少年法により犯人の名前は出ないはずなのに、週刊誌が報道したことをきっかけに、SNS等で拡散してしまい、それにより同姓同名の彼らの人生が歪んでしまう。
同姓同名の彼らは被害者の会を設立し、自分たちの人生を取り返そうとする。
同じ名前しか出て来ないので、登場人物の混乱が起きるのでは?と危惧しましたが、そんなこともなく、一気に読めました。寧ろ、同姓同名であるが故のトリックというか技巧に唸らされました。お話も二転三転して、とても楽しめました。
同姓同名というシンプルなアイデアなのに、ここまでお話を面白くできるのが本当に凄い。
Posted by ブクログ
みんな同じ名前ということで混乱しないか不安だったけれどすんなり読めた。どの大山正紀か分からない部分はもちろん叙述トリック。そこも含めてこんなに綺麗につながるとは!“まさき”の登場もハラハラした。もうひとつの…も、この設定はショートショートも行けるのかと驚くばかり。
Posted by ブクログ
漫画や映画のように絵がなく文字だけで個人を識別する小説において全員同姓同名でという発想の勝利というべき本
それだけに留まらず
現代の社会問題や生き方について考える点もあり、その上で起承転結もあり秀逸
ただ頭は混乱する笑
Posted by ブクログ
私は同姓同名の方と会わずに死ぬでしょう。と言っても過言ではないほどに珍しい名前です。苗字もある地域にしかおらず、下の名前はありふれた読み方なのですが「え、これでこう読むの?」というものです。顔はどこにでもいそうな顔なんですけどね笑
なので彼らのように悩むことはないでしょうが、確かに名前って早い者勝ち?不便?な部分があるなとこの作品を読んで改めて思いました。
同じクラスに「なな」という子が2人いたのですが、苗字から1文字取って「『ふ』なな」と「『た』なな」と呼ばれていました。今思うともう少しいいあだ名の付け方があったのではないか?という疑問を持ちます(^^;;
珍しい姓名だと間違われて書かれたり読まれたりして不快な思いをすることが多々ありますが、同姓同名である方々にも私には想像できない苦悩があり、こんな風にミステリーに落とし込む作家さんはすごいなと思いました。
挑戦的かつ社会的
小説における禁忌に挑むような作品。
凶悪犯罪によって悪名となった大山正紀という名前。
人生を狂わされた複数の大山正紀の視点が交差し描かれるミステリ。
社会的なテーマもありつつ、アクロバットな曲芸を華麗に決め着地するような、そんな作品でした。
Posted by ブクログ
凶悪犯の大山正紀と同姓同名の人たちがその名前のためうけた差別などに苦しむ話
最終的に同姓同名であることからのトリックなどをふんだんに使っていて複雑だった
Twitterの炎上がとか、人が誰かを私刑するとかの話に飽きてた時期だったのであまり評価高くないです
Posted by ブクログ
脳内カロリーの消費が凄まじい……!
主要な登場人物が「大山正紀」だらけ。どの大山正紀なのか混同しないように、そして何より仕掛けに騙されないぞ!と神経を尖らせながらの読書だった(汗)
物語は、世間を騒がせた女児惨殺事件の犯人と同姓同名であったがために、人生を狂わされた男たちの群像劇。失われた平穏とアイデンティティを取り戻すべく、「大山正紀同姓同名被害者の会」を立ち上げるが…。
そんなに都合よく大山正紀さんが何人も集まるの?という野暮なツッコミはこの際置いといて、何ともアクロバティックな設定の妙にワクワクしながら読んでいく。個性豊かな大山正紀たちが織りなす奮闘劇の末路には驚かされた。
本作が描くのは、名前が持つイメージや先入観の恐ろしさがあるけど、一方で作中のSNSを通じて暴かれる人々の無自覚な攻撃性には恐怖を感じた。誹謗中傷、同調圧力。なぜ人はネットの舞台に立つと、これほどまでに過剰な正義を振り翳し、攻撃的になるのだろうか。現代社会の歪みが、生々しく突き刺さる。
兎にも角にも、本作は一気読みがオススメ。間を開けると、ん?どの大山正紀だっけ?と、こんがらがってしまうので、まとまった時間を確保して一気に読んでしまうのがイイと思う。
Posted by ブクログ
よく練られたストーリーだと思ったし、解説に書かれている通り密度が濃かった。ただ、自分の読解力や理解力が乏しいせいか、少しくどいなと思ったのと、ご都合主義的な気がしてしまった。下村さんの違う作品にも触れて再トライしたい。
Posted by ブクログ
大山正紀の話。
読んでいて「ん?」と引っ掛かると、後で「ああ、そういうことね」となる引っ掛けがあちらこちらに仕掛けられていてトリッキーなミステリー。
というだけでなく、SNSで正義を振りかざし他人を誹謗中傷する社会の問題や、学校などで偏見から他者を攻撃する残酷さが散りばめられていて、読んでいて胃が痛くなった。
他人の事にごちゃごちゃ言いたくなる人はSNS向いてないね。
言いたいことはネットに書き込むのではなく、山の中に穴を掘ってその中に叫んだ方が誰も傷つけなくて良い。
終盤、ネットから離れて自分を見つめ直して前を向く大山正紀に感動した後、最後の展開には正直萎えた。
うーん、そうかー…。
自分の好みでは無かったかな。
Posted by ブクログ
友達に勧められて。
同姓同名について考えたこともなかったけど、殺人犯と同じ名前は本当に生活しづらそう…
新たな視点が増えて楽しかった
もし自分と同姓同名に会ったらを考えたら、自分が揺らぎそうで怖くなった
Posted by ブクログ
序盤はある事件の加害者と同姓同名の人たちがその事件をきっかけに人生の変化?や環境の変化をそれぞれの視点で描かれていた
なので、序盤は割とそれぞれの物語って感じで、少し読む手が止まるところも
そこから同姓同名の被害者の会を通じて、物語が加速
同姓同名なので、誰が誰かわからなくなるような感じもしたが、実際はそれもこの小説では大切な要素であり、ギミック
最後の答え合わせまで、あれ、そっちだったかって驚かされた
人から聞いた情報やネットで見た情報など、断片的な情報で決めつけるのはよくないと改めて感じた作品でした
なので、最後サッカーの大山と犯人の大山で向き合う姿勢の対比にも少し考えさせられた
Posted by ブクログ
ちょ、。
訳分からんくなってくるわ!
大山大山って( ºДº)/オイ
しまいにゃマサキまででてきておい(^o^)/
そんなに大山まさのりおるかっての!!
Posted by ブクログ
小説紹介本を読んで気になっていた作品。
一件の猟奇殺人事件をきっかけに、犯人と同姓同名の人々の人生が狂っていくー…。登場人物全員同姓同名!前代未聞のミステリー。
登場人物が全員同姓同名なのだが、その数、なんと、10人以上…!!
一場面で10人出てくる時もあった。
それなのに、一人一人の個性が強くて、ちゃんと区別して読めるのがすごい!!
それでも時々混乱した。
それも計算済みなんだろうなぁ。
事件に絡めて様々な社会問題が扱われている。
少年法、実名報道、死刑、私刑など…
一番印象的だったのが、SNSでの誹謗中傷、倫理の同調圧力。
登場人物の投稿が炎上していく様はリアルそのもので、恐ろしかった。
時には人の命まで奪ってしまうが、取り締まろうとすると他の法律が関係してくる。難しい問題だ。
収録されている「もうひとりの同姓同名」は、とある事件の被害者と同姓同名の人の短編。
どちらも新たな視点でのミステリーだった。