下村敦史のレビュー一覧
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ネタバレタイトルで読みたくなった本。
最初に廃墟の見取り図があってよかった。
なんとなく途中からゲームマスターが誰か予想がついてしまい、その予想が私としては珍しく当たってしまい、笑
拍子抜け。
証拠を捏造したり、虚偽の告発をしたり、ひどい登場人物ばかりだったけれど、これからの時代、AIの進歩もあるので、ますます罪のでっち上げは起こりそうだなと思い怖くなった。
直接的な社長殺人の自白は、みんな自分が助かりたいための嘘だったけれど、命が惜しいとはいえ、よくそんなに素人がトリックを思いつくなと違和感があったのが、最後にそういうことかーとわかってスッキリした。
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金原ひとみさんのYABUNONAKAを読んだ後に、無意識にこの本を手に取って読んでいたことに何か運命めいたものを感じた。
どんでん返しとはいうものの、両方の側面に正義はあるのかもしれない。
何が正しくて何が間違っているのか。真実は決して1つとは限らない。
SNSで同志を見つけるのはとても簡単すぎて、それが自分の信じる正義を無意識に暴走させてしまうのだろう。
価値観や先入観や思い込みから生じる認知の歪み、想像も出来ない解釈をする人が世の中にはたくさんいて、それを煽るのもSNSだ。
正当性は主張しても正義を振り翳してはいけない。
コロナ禍以降Twitterのあまりにもアレすぎた。自分たちの鬱憤を晴 -
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警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集
「上級国民」葉真中顕
葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。
「許されざる者」中山七里
刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。
「Vに捧げる行進」呉勝浩
あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。
「クローゼット」深町秋生
性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らの -
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ネタバレ読みやすかったけど違和感が多々。
いじめを見てみぬふりしてたんじゃなくて、
様子を見てたんだ、っていやなんか早く行動しろって思うし
まさかのお願いしていじめられるというのは自分の身を削りすぎだし、
40歳でJKおばさんやってる人と同棲生活しちゃう17歳はちょっと頭弱すぎだし、
先祖代々で人を恨むって意味わかんないしきたりだし、しかも結局勘違いだし、
死刑執行人=殺人者という見せ方をするために
死刑囚の家族に「人殺し!」と言われるとか
いやあんたの家の子が死刑になるようなことしたからですよ、って感じだし
ミスリードに無理矢理感があって種明かしされても、うぅ〜ん?という感想。