下村敦史のレビュー一覧

  • 告白の余白

    Posted by ブクログ

    自殺した兄の遺書の真相を確かめるため、京都に赴いた双子の弟。
    訪ね当てた恋人に兄と間違われ、そのまま成り済ます。
    京都人の本音を見せない躱し方やはぐらかし方に惑わされる弟、謎めいた手紙の意図は、そして成り済ましはいつばれるのか、ハラハラしながら頁をめくる。
    しかし、終盤にきての意外や意外・・・・
    著者の巧みなミスリード(漢字ではなく、かなを使うなど)に、主人公ともども惑わされてしまった。
    京都祇園や舞妓の裏話的な詳述は、花街探訪を体験したかの如くであり、また、直接的な物言いをしないという京都の土地柄及び京都人の人柄についても、読後少し参考になったかな。

    0
    2019年03月06日
  • 失踪者

    Posted by ブクログ

    生還者 に続く下村さんの 山岳ミステリー
    10年前の転落事故でクレバスに置き去りになっている親友樋口を迎えに行く真山…が氷漬けの遺体が何故か年老いていた!? 樋口はあの時亡くなったはず!それとも?
    この謎を軸に真山と樋口の出会いまで遡り、そこからぐいぐい話に引き込まれます。
    さすが下村さん。今回もほぼ一気読み!
    下村さんのおかげで、自然に魅せられ、生死をかけた熱い登山家達の生き様に興味が湧きました。

    1
    2019年02月11日
  • 失踪者

    Posted by ブクログ

    ストイックに山と向き合う真っ直ぐな山男同士の友情は静かな情熱を帯び、ひしひしと胸に迫る。氷の底で二度命を落とした真実が明らかになった時、涙が滲み心が震えた。
    孤高の頂にいたミステリアスな樋口も魅力的だったが、真山との絆に溶かされ、悲しみや埋めようのない空白を知って弱さを垣間見せる彼の姿もまた人間らしい魅力が尽きない。時代が前後する読みにくさを除けば脇役も善悪明解でスッキリ。
    山に魅せられた男たちの間に女の入り込む余地がない一抹の寂しさを感じながら、一切湿っぽさのないカラッとした晴天のような読後だった。

    0
    2019年01月15日
  • 失踪者

    Posted by ブクログ

    友人、と言うには軽すぎる友と過ごした登山。その相棒が登山途中の事故で自分たち達を助けるために、ザイルをみずから切って死亡したと思っていた。その亡骸を見つけ連れ帰って弔おうとしたのだか、事故を起こした時よりも明らかに歳を重ねていた。
    彼はいつどうして、同じ場所で亡くなることになったのか!
    山男の友情に溢れる物語。

    0
    2018年11月10日
  • 失踪者

    Posted by ブクログ

    10年前転落事故で死亡した友の遺体を収容しに、主人公は南アンデスのシラウ・グランデ峰に向かう。しかし、その事故現場で見つけたのは、数年分歳を取っていた友の遺体だった。
    その理由(わけ)は?
    さらに死んだはずの友と同じ登攀スタイルの人物が現れ、オカルト的な謎がさらに深まる。
    そして小説は、2016年の現代と事故当時の06年、大学時代の1991年や92年、さらには99年、03年、04年と、目まぐるしく過去と現代を行き来する。
    著者の巧みな手法に翻弄されながら、読者は頁を捲らざるを得なくなる。
    随所に記される登山シーンは、その場に臨場しなければ描けないほど見事な迫力がある。
    しかし、著者に本格的な登

    0
    2018年10月26日
  • 失踪者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    山の壮大さや自然の美しさと恐怖が存分に感じられる。命をかけて雪山に登る意味。一匹狼だった樋口が相棒を得て、一人が寂しいと語る場面が印象的。登山の苦しみ、辛さ、そして何ものにも代えがたい喜びが伝わってくる。樋口が一度は生還したのにまた雪山で、同じ場所で死んだのはなぜか。謎めいたものがあり、一人の人間の過去を追う。取り戻すことのできない時間や後悔はあるけれど希望も感じられる真相でよかった。

    0
    2018年10月11日
  • 闇に香る嘘

    購入済み

    悔しい!ヤラレタ

    真相が分かったとき、何故その可能性にもっと早く気づかなかったのか、悔しさがこみあげた。
    ミステリーにおいては、この悔しさは満足度と同義語だ。
    少しだけ残念なのは、せっかくタイムリミット付きの誘拐事件まで発展させたにも関わらず、えらくあっさりした解決。
    もう少しハラハラドキドキさせてもらっても良かったかも、
    なので⭐️一つすくなめ。
    ミステリーとしては⭐️5つ間違いない。

    0
    2017年12月29日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

    Posted by ブクログ

    元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
    朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
    藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい。仲間内って難しい。
    最高だったのは佐藤友哉、島本理生夫婦の合作。こんな豪華な作品が辞めるなんて…!!! よかった、かなりよかった。引きこもりと心に傷を負ったシスターの話でよかった

    全部にもちろんゾンビのような感染症の元ネタの設定が絡んでいるのですが話を知らなくても面白かったです

    0
    2017年09月26日
  • そして誰かがいなくなる

    Posted by ブクログ

    実際のご自宅が舞台!
    何それすごい。なんだこの家。と、写真でも楽しめる。
    部屋や設備や家具なんかの説明が多めで少し気になる所ではあったけれど、とても面白い設定。

    視点がコロコロ入れ替わるのも、そういう事かー!と、後から思い返してみると、この時この人が、と気づく事が多くて、心地良い騙され感。

    0
    2026年04月10日
  • ガウディの遺言

    Posted by ブクログ

    スペインの歴史やガウディの建築物、スペインの国民性など初めて触れる知識ばかりで新鮮だった。人間関係については物足りない印象を受けた。

    0
    2026年04月09日
  • ガウディの遺言

    Posted by ブクログ

    他の方の感想にも結構ありますが、ミステリーとして読むとイマイチだと思いました。
    また、スペインの歴史とかガウディに関する歴史的な話とかが多かったので、妙に間延びしている、と言うか推進力があまりありませんでしたね。
    逆にスペインの歴史とかに興味のある方には面白いかも知れませんが。

    0
    2026年04月07日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    どういう繋がりかわからなくなった時に明らかになる過去と未来が交錯している事実が面白い。もう一度始めから読みたくなる1冊。
    優しさに責任なんて必要ない、優しさの連鎖に心が温かくなった。

    0
    2026年04月07日
  • 暗闇法廷

    Posted by ブクログ

    犯人自体は検討がつきましたが、その後のどんでん返しの方は素晴らしくかったです。いつも警察、検察側からの作品を読む事が多く、弁護士側からの作品だったのも良かったです。

    0
    2026年04月06日
  • ガウディの遺言

    Posted by ブクログ

    中盤がほぼガウディの歴史や作品紹介で物語的な進行が無く、だれた印象。
    建築のことなど知識として色々知れるのはよかった。

    それぞれの父の愛がよかった。

    0
    2026年04月04日
  • そして誰かがいなくなる

    Posted by ブクログ

    下村敦史『そして誰かがいなくなる』中公文庫。

    下村敦史の作品としては珍しくハズレのミステリー小説だった。

    巻頭に贅を凝らした邸宅の写真と建物の図面が掲載され、雨穴の『変な家』の香りもしたが、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のパスティーシュのような作品だった。

    大雪の日、ミステリー作家の御津島磨朱李が細部までこだわった新しい邸宅のお披露目会が行われ、作家や編集者、文芸評論家、探偵が招待される。御津島はそこで盗作犯を暴くと宣言するが、次々と怪事件が巻き起こる。

    本体価格920円
    ★★★

    0
    2026年03月29日
  • ガウディの遺言

    Posted by ブクログ

    2026.03.26

    本の舞台は1991年バルセロナ。私は1992年と、1993〜1994年にスペインにいたので当時のバルセロナを思い出しながら読んだ。

    カタルーニャの歴史は本当に複雑なのに、とても丁寧に、それなのにあっさりと描かれていて、参考書レベルにカタルーニャを知ることができるとてもいい読み物ではと思った。スペイン人の人と為り、口調が「ちょっと威圧的で説教的」なところも懐かしく、彼らのスペイン語とその様子が見え聞こえするようだった。

    果たしてガウディは本当に暗号として「遺言」を残したのか。この本を読んで、彼は本当は後の世の人々のために、サグラダ・ファミリアのために「遺言」を残したか

    0
    2026年03月27日
  • 暗闇法廷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     殺害現場にいたのは全盲の女性。状況は彼女以外犯人と考えられない。しかし彼女は殺していないと。
     そこからの彼女を信じて弁護をするための調査や心情などが興味深かったです。リーガルミステリーは面白い。絶対不利な状況や証拠、証言を覆していく様は読んでて唸りました。

    0
    2026年03月26日
  • ガウディの遺言

    Posted by ブクログ

    ミステリーでは無く、アントニ・ガウディのルーツ、そしてスペイン(バルセロナ)の歴史に触れる本だと感じた。

    父の無実を信じて無謀にも行動する主人公の志穂。
    真犯人がいるかもしれないのに、色んな人から話を聞いてしまうところは危なっかしい。

    ガウディを知るために、ほぼ何も知らない状態から始まるから、一緒に知っていけるところは、良い。

    志穂の周りの人達が、だいたい好意的で積極的に協力してくれる良い人ばかり。
    だからこそ、警察の横暴さが際立ち嫌悪感。

    0
    2026年03月19日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ダークな雰囲気の割には全てが丸く収まったなという感じ。個人的には良かったけれど、肩透かしを喰らったと思う人もいるかも知れない。

    「見えない」世界の中で、疑心暗鬼になる恐怖はきっと当事者にしかわからないだろうと思う。

    0
    2026年03月14日
  • 同姓同名

    Posted by ブクログ

    友達に勧められて。
    同姓同名について考えたこともなかったけど、殺人犯と同じ名前は本当に生活しづらそう…
    新たな視点が増えて楽しかった

    もし自分と同姓同名に会ったらを考えたら、自分が揺らぎそうで怖くなった

    0
    2026年03月14日