下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
悪天候で樋口がクレパスへ滑落した。10年後転落事故現場を探索した真山は、当時より年老いていた彼と対面するのだった...山岳ミステリー小説『失踪者』はなにやら不可思議な状況からお話がはじまる。大学時代山岳部での二人の出会いから、将来の夢を語り合う登山仲間として親交を深める辺りが、一番盛り上がる。解説にもあるが、一ノ倉沢の衝立岩のシーンが圧巻である。垂直の岩壁、200m地点にボーダレッジを設置する。そこで一夜を過ごし、朝日を眺める二人...感動的な場面である。
ボーダレッジとは:断崖絶壁などの垂直な壁(ビッグウォール)に吊るして使用する、携帯用の簡易ベッド(テント)のこと。
世界最高峰、8000m越えは14座あるのだが、そこまで話を膨らませる必要があったのか、踏破する過程が早すぎて、その凄さが伝わらず惜しい。謎解きについては、理解できるが多少無理やり感あり。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうまくいかない日々を送る大学生・金崎恵介の元にある日メールが届く。「あなたの人生、プロデュースします」。メールに書かれたW杯の予想が的中したことで、恵介はスーパーAI「AIザム」の「プロデュース」を受けることに。アドバイスに従って女性と知り合うことができ、人生が変わり始めるが…。
AIの指示に従うことで人生がうまくいく。新しく友人もできて楽しい日々が送れる。これは本当ありそうで、AIに依存していく人の気持ちもわからなくもない。利用されてSNSにより追い詰められて犯罪に巻き込まれていく恵介の様子は妙にリアル。真面目がゆえに指示に従ってしまう。盗撮犯を捕まえようとするはともかく自宅に証拠を盗みに入るのはだいぶ危険だと思うけれど。
この間読んだ『そして誰かがいなくなる』よりこっちの方が面白かったかも。映像化に向きそうな作品だと思った。