下村敦史のレビュー一覧

  • 刑事の慟哭

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    202107/主人公の厄介者扱い描写がちょっとくどく感じたり、都合良い展開や説得力不足のまま進んだり、と惜しい面もあるけど、やはり今作も一気に読ませる見事な筆力。今後も楽しみに読ませてもらう作家さんの一人。

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    2021年09月14日
  • 悲願花

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    生き残りかぁ、周りには喜ばしいこととして扱われるのだろうが、本人的にはそれはそれで苦しい出来事なんだろう。
    逆の立場の人間と出会ってしまったら、どういう心境だったのか確かめたくなるというものだろうな。うん。
    それで納得できるのか。

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    2021年08月27日
  • 悲願花

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    一家心中の生き残りである幸子。同じ境遇のある親子と出会った事によって、幸子の歪んだ被害者意識は思わぬ方向に。いつでも被害者は加害者にもなりうるわけで。最後に幸子が怨んでいた郷田との墓地でのやり取りはやるせない思いになってしまった。郷田の言う通り誰かを怨んだままの方が良かったのか。幸子が少しだけ前向きになっていったところが救いでした。

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    2021年07月27日
  • 黙過

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    いやもうホントなんて題材を扱うんだ。
    “命の重さ”と“人としての尊厳”を問う短編集。
    読みながらいろんなことを考えてしまって、正直騙されるどころじゃなかった。
    その選択は正しかったのか間違っていたのか。
    今の自分には判断できないけど、おそらく受け入れることはできないだろうなと思った。

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    2021年07月20日
  • 黙過

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    3.3
    短編集だが最後の話ですべての短編が集約されていく形式。一つ一つの短編にオチはなく、謎が残されたままで最終話を迎えていくが、伏線が弱くオチも途中で見えてしまったのが残念であった。5回騙されない。
    しかし、各々の話において命について考えさせられる構成となっている。話の中ではジャーナリストが自分に置き換えて考察しているが、自分だったらどうするか考えながら読むのは楽しかった。

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    2021年07月12日
  • 悲願花

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    ネタバレ

    202103/帯や書店ポップで驚きのドンデン返し展開が散々匂わされてたので、そういう目で読んでしまい、手紙の件も肝の登場人物氏も推測通りで驚けず(苦笑)。「闇に香る嘘」が良かったので期待でハードルあがったのもあるけど、物足りなかった。とはいえ、リアルに苛立ちを感じる登場人物描写の巧みさと一気読みしてしまう面白さは間違いない。希望ある結末も良かった。

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    2021年06月07日
  • サハラの薔薇

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    考古学者が遺跡でミイラを発見した後、飛行機が墜落し、サハラ砂漠のど真ん中でサバイバル!次々と襲う災難をくぐり抜けられるか⁈
    砂漠でのサバイバルは臨場感があってとても良かったのだか、途中の戦闘描写がどうもしっくりこなくて、若干残念な感じではあった。
    もう少しエジプトの歴史や砂漠行を極めた作品だったら好みだったかも。

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    2021年05月20日
  • 悲願花

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    一家心中の被害者と加害者。
    2人の女性の出会いがもたらす社会派ミステリー。
    自身の行動を正当化したくなる気持ちが分かるからこそ、改めてそれを文章で見せられると軽い嫌悪感を覚える。
    終盤で明かされた真実には驚かされた。
    その一方で、被害者と加害者って一体何なのか?について考えさせられた。

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    2021年05月08日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    去年の春に購入したのに読む時期を逸しました。今年こそは。しかし『闇に香る嘘』とはおよそ同じ作家とは思えないこの表紙。読み始めてもやはり同じ作家だとは信じがたい文体。

    区役所に新設された「緑の窓口」。木に関する何でも相談室。あの木が邪魔だとか倒木があるとか、そんな程度の相談しか思いつかないし、その通りの相談事が寄せられるわけですが、そこには木を眺めて暮らしてきた人の気持ちが存在している。その木をどうすべきか診断するのは樹木医の柊さん。柊さんの診断を聴き、謎を解きつつ人の気持ちに寄り添った解決方法を考える天野くん。

    軽く読めて楽しいけれど、こうして樹木がらみのミステリーまで出てくると、ミステリ

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    2021年04月01日
  • 悲願花

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    一家心中の生き残りの少女だった幸子は、一家心中を図って生き残ってしまった母親であり雪絵と出会う。自分の過去を隠しながら雪絵に母親を投影しながらかかわり続ける幸子。そのような壮絶な体験をしたことのない私から見れば、どうしてそこまで過去に囚われて、いろいろ許したくない人たちがいるんだろうと思うが、当人にしかわからないトラウマのようなものがあるのだろうと思った。
    幸子が過去にとらわれず、幸せになることを願いたい。

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    2021年03月14日
  • 告白の余白

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    双子の兄が自殺し、残された遺言から京都に住む兄の恋人のもとへいろいろなことを探りに行く弟。京都という土地柄と、恋人が老舗和菓子屋の一人娘ということもあり、簡単には兄の情報がわからない。
    京都ならではの「よそさん」には本音を明かさない文化が面白いが、自分はそのような文化に溶け込むのは無理だと思った。

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    2021年02月24日
  • 真実の檻

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    02月-15。3.0点。
    大学生の主人公、母の遺品から実の父親が殺人犯で死刑だと知る。しかし冤罪の疑いもあり。。

    主人公が冤罪を信じる過程が、非常に安易のような気がした。次々と推理が当たっていき、ご都合主義的な感じが強い。

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    2021年02月16日
  • 告白の余白

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    ミステリー(どんでん返し)、京都の伝統、女心のキーワード。
    設定としてはあり得ないと思うが、引き込まれた。
    やや解説が長いが、京都の雰囲気をよく引きだしていると思う。
    何が真実かわからないという状態が最後まで残るがこういう小説もありだと思う。

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    2020年10月31日
  • 真実の檻

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    法曹界の在り方について問題提起をしつつ、逮捕→起訴→判決に至る過程で冤罪が生み出される構造を詳細に描いている。

    警察、弁護士、検察官、裁判官、それぞれの立場でそれぞれの「正義」がある。
    しかし、「真実」はひとつしかない。
    それは権力の渦に飲み込まれ、埋もれてしまってはならないもの。
    権力を持つ強者が勝つのではなく、たったひとつの真実が勝つ、そんな世の中であってほしいと願う。

    冤罪によって苦しむ人が一人でも少なくなってほしい。

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    2020年10月29日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    ネタバレ

    樹木医が探偵役のミステリということで、役場の樹木医(とその相棒?たち)がその知識を活かして民間トラブルを解決していくお話。これまでに読んだ下村作品の印象は「シリアスで重厚」という印象があったので、やけに爽やかで明るい雰囲気の表紙にビックリ。

    実際、話の雰囲気やキャラの造形なども穏やかでラブコメっぽい要素もあるなど、なんだか違う人が書いたみたい。

    ただ、そのテイスト故か犯人?とその動機はある程度予想がついてしまったかも。基本、悪い人がいない世界観に感じたので、紅葉とその母の関係のように、一見険悪そうに見えて実は……とか、善意のすれ違いみたいなのを予想しちゃいます。

    でもソメイヨシノの章は、

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    2020年07月22日
  • 告白の余白

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    実家を飛び出した双子の兄が突然帰省し、生前贈与を持ちかけた。
    両親が生前贈与を認めた矢先、ある理由から兄が自殺してしまう。
    部屋で見つけた手紙をきっかけに、兄になりすまして京都で真相を探る。
    なるほど。
    京都が舞台だからこそ《会話すべてが伏線》っていうのが成立するのね。
    面白い発想だわ。

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    2020年06月17日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    下村敦史『緑の窓口 樹木トラブル解決します』講談社文庫。

    下村敦史の作品にしては珍しくラノベチックな表紙に読み始めるのを躊躇していた。

    新設された区役所の緑の窓口に異動した天野優樹と花粉症で樹木嫌いの先輩・岩浪、樹木医の柊紅葉が樹木に関係する様々なトラブルを解決するという内容の連作短編ミステリー。

    これまで硬質なミステリーを書いてきた著者が新たな分野で恋愛ドラマの要素もあるユーモラスなミステリーに初挑戦したという感じ。

    いずれの短編も当たり障りの無い、無難な内容で、これまでの硬派な下村敦史作品を読んで来た読者には非常に物足りない。ラノベチックな軟派な小説は他の作家に任せ、下村敦史には是

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    2020年05月08日
  • 告白の余白

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    高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い〝失踪した恋人〟との再会を喜ぶ姿に真実を伝えられない。ところが翌日、京子と職人の密会が発覚。京子は兄を愛していたのかそれとも――。ここは腹黒の街。美しき京女の正体を〝よそさん〟は暴けるか。

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    2020年01月04日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    難民の話なので、社会的な話だと思ったが、それだけではなくミステリーの要素も大きかった。「内戦」や「難民」など、自分にはかかわりのないことだったが、これからは興味を持って情報収集をしてみようと思った。

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    2019年09月16日
  • フェイク・ボーダー~難民調査官~

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    下村敦史『フェイク・ボーダー 難民調査官』光文社文庫。

    『難民調査官』の改題、文庫化作品。下村敦史はデビュー以来、当たりの多い、信頼出来る作家であるのだが、本作は残念ながら外れであった。

    難民調査官の如月玲奈は日本に難民申請したクルド人・ムスタファの調査を行うが、彼は何故か嘘を繰り返す。如月が調査を続けると、上司や公安から難民申請を却下するように圧力が掛かる……

    本体価格700円
    ★★★

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    2019年07月14日