下村敦史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
下村敦史『情熱の砂を踏む女』徳間文庫。
何時も様々なミステリーやサスペンスで楽しませてくれる下村敦史であるが、今回ばかりは少し空回りが過ぎたようだ。
スペインの闘牛界を舞台にミステリーを描いたという点は面白いのだが、設定や展開が余りにも強引過ぎるし、終盤に明かされる驚愕の真相も乱暴過ぎたようだ。
例えるなら素晴らしい小説を原作に二流映画監督が無理矢理、2時間の映画に仕立てたというような作品だった。
日本人には余り馴染みの無い闘牛であるが、スペインでは文化の一つであり、宗教的な意味合いもあり、儀式的な部分もあるようで、日本の大相撲にも似ている。
スペインで闘牛士となり、闘牛中の事故で亡くなった兄の進藤大輔を悼むためにスペインに向かった妹の怜奈はその死に疑念を持つ。始めは兄の生命を奪った闘牛を嫌っていた怜奈だったが、次第に闘牛に魅せられ、数少ない女性の闘牛士になろうとスペインに留まる。
2年の月日が流れ、怜奈は念願の闘牛士となる。闘牛士として闘牛場で演技を続けるうちに兄の死の真相に近付いていく。
本体価格820円
★★★ -
Posted by ブクログ
「加害者と被害者」「偏見と決めつけ」「自己と他者」
「ジェンダー観」「SNS」
問題提起が盛りだくさんな感じで、読後もスカッと爽やかではないけれど、テンポ良く面白かった。
↓ネタバレあり
途中まで折笠望美軸と福本宗太軸は同時進行だと思っていたし、セイ=浅本聖悟もまっったく気づいていなかったから、それらがわかった時はめっちゃ声出た。恥ずかしながらこういう推理ものは、なかなか勘が当たらないので、もういっそ毎回素直に驚けるのは徳だなと思うようになってきた。
作中にも出てきた映画『スタンド・バイ・ミー』
夏にぴったりの作品だし、また見返したいなあ(もう夏終わるけど)
stand by me = そばにいて、私の力になって -
Posted by ブクログ
ガウディの建築は魅力的で
中学生の頃に
サグラダファミリアの写真を見た時から
本物を見てみたいと思い
20代の頃に現物を見る事ができました
バルセロナの街の中にある
その情景が写真とは違って
あたりまえになじんでる気がして
『日本の空気感とは違う』と
あらためて感じたのを思い出します
『ガウディの遺言』というタイトルの
ミステリ作品
読むか読まないかはちょっと考えました
ミステリとしては
私的には乗り切れない感じのところが
多かったのですが
ガウディの事では知らない事も
あったりしました
自然と色んな人の気持ちが混ざって
ガウディの先にも築かれていってる
あの頃見たサグラダファミリアが
私の中での形なので
もう見なくても良いのかな
(体力的にも見に行く自信がない)
とも思っていましたが
その完成を見たいような
そんな気持ちも
また少し残っているようです
私にも -
Posted by ブクログ
ミステリーを通して、お金とは何だろう?
と考えさせられる作品。
【失踪宣言】を待ち
大金【遺産】を手に入れようと、皆イヤらしい考えを持つ
でも登場人物達は、誰一人生活で成功している人はいない
【消費】【投資】【浪費】の区別が出来ないため、うまく行ってない人の為、遺産を手に入れても所詮『その場しのぎ』になるだけで、元の生活に戻ってしまうのに気づかない。
宝くじで高額当選した人が転落するのと同じ
どんなに頑張って収入が増えたり、増やしたり出来ても
お金の知識が無いとこうなるのかな?と思わされる
【雨がふると嫌な人】もいれば【雨に感謝する人もいる】
それと同じで
低所得でも、貯金出来る人
小さい事に幸せを感じれる人もいるはず。
大金を手にするには
お金とは本当は何かを追及することだと思う。