下村敦史のレビュー一覧

  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    思った以上に現代への皮肉、警鐘が詰まった作品。誰しも犯人で探偵で加害者(被害者ではない)
    犯人は想定ついたけど真相はちょっと意外。文章の端端の違和感がそれだったのに納得。

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    2025年08月10日
  • 暴走正義

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    ネタバレ

    たとえはじめは正義であったとしても、
    暴走して手に負えなくなったときそれは正義と言えるのだろうか。
    自身の正義感から、あの悪いやつを懲らしめようと思ったとしてその悪いやつが本当に悪いことをしたのか、それは確実なのか。
    それを見定めるために司法というものが存在しているだなと改めて感じました。
    正義と偽善は紙一重ですし、その人自身がその行為を正義だと思い込んでいると他者には何もできない、難しいテーマだなと思います。

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    2025年08月07日
  • アルテミスの涙

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    意識はあるが、まばたき以外の意思表示ができない「閉じ込め症候群」の女性が入院先の病院で妊娠させられた事が判明。彼女は誰の子を身籠っているのか。
    目新しい設定が面白くイッキ読み。意思が伝えられない怖さを感じたが、こんな事が可能なのかと驚き、感動。

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    2025年08月06日
  • そして誰かがいなくなる

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    一番の驚きはこの家!

    本当に建築してた!建築士一級が換気とか開口とかも相談しながら作って建てた、まさにミステリー向きの家!

    えぇーこんな家あるの!?

    って毎回本読みながら思ってたけど、写真もあって、実際に著者の家らしい。

    すげえ。

    隠し扉は文庫の一つが鍵になってるとか!!!
    そこまで!?本物!?!?

    中も海外ミステリー風なしつらえ。

    これ、ミステリー界ではすごいかもしれないけど、主婦目線では壁のモールディングとか、シャンデリアとか。
    変な石像とか、風呂場にいるカメ持ったなんかとかは、ぶっちゃけめちゃくちゃ掃除大変だよね。



    埃がさ。
    モールディングの中に溜まるのよ。きっと。

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    2025年08月06日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    廃墟に閉じ込められたクローズドサークル。
    人は、誰しも「探偵」であり「被害者」であり「犯人」になり得る世の中だなぁと、考えさせられました。
    もしかしたら自分も、人から糾弾されないように演じて立ち回りながら生きているのかもしれないなぁ‥

    題名でめっちゃ惹かれて読み始めたけど、
    なんか「12人の死にたい子どもたち」とか「6人の嘘つきな大学生」とかと重なってきてしまいました‥
    これはこれでおもしろかったですが。

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    2025年08月05日
  • 刑事の慟哭

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    田丸さん!
    できる人が弾かれていく。
    今もどんな組織の中にも、そういう事ありますよね。ずる賢い悪いのがのし上がる。
    許せないな。
    でも、解説の最後にある文章で少しは救われる。

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    2025年08月03日
  • そして誰かがいなくなる

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    探偵ものの殺人ミステリーとして、一風変わったチャレンジがなされた作品です。

    ミステリー作家が建てた洋館に、編集者、作家、探偵らが招かれた。吹雪の夜に館の主人が殺害されてしまう。犯人は一体?というお話です。

    ストーリー構成も、伏線を回収しつつのどんでん返しも、ミステリーとして良作です。

    ミステリーファンでもある作者のご自宅をモデルにしているところがポイントなのですが、それだけに建物の描写に力が入っています。
    それが逆効果として、くどく感じられてしまいました。

    また、意図的なものだとは思いますが、執事役の科白に敬語の誤りが散見されるのが残念でした。個人志向として、美しい日本語の文章が好みな

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    2025年08月02日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    読みやすかったのでスラスラいけたけど、急な双子トリックや状況の再現だったりとか、設定が今一な感はあったかも。

    ミステリ初心者だったら楽しめるかもしれない。

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    2025年07月31日
  • そして誰かがいなくなる

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    作者の家で事件が起きる
    事件、トリック共に微妙
    ただこの家が実在するのだと思うと一周しておもろい…かもしれない
    (まさかこの後にすぐ出る某作のが作者の本命とは思わなかった。こっちのがいいよ)

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    2025年07月31日
  • 逆転正義

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    題名通りに、それまでの話が最後に逆転する6編の短編集。
    どの短編も読者の思い込みをひっくり返し、特に『保護』や『完黙』や『ストーカー』には、「やられた!」と、著者の企みに翻弄された。

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    2025年07月29日
  • 同姓同名

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    タイトルとあらすじを読んで設定が面白いと思って読んでみました……猟奇殺人の加害者と同姓同名の登場人物が合計10人登場して確かに面白かったけど…物語の途中で語り手が変わってると思うんだけど名前が同じだから誰が誰だかわからなくなっちゃって混乱してしまった…2度3度と読めばもっと理解できるかもしれないけど約500頁もある長編だからもう一度読む元気はないかも…どんでん返しとか伏線回収とか終盤いろいろあったけど結局複雑な人物相関に「?」が拭えなかったです…

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    2025年07月26日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    タイトルほどのインパクトがなかった。被害者になりきって最初から最後まで事件を再現するってあり得なさ過ぎ。

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    2025年07月25日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    電動自転車のブレーキ不具合で事故が起き、電動自転車を販売する会社の社長が自殺した。妻、開発課長、営業部長、清掃員、運転手、記者、被害者遺族の関係者7人が社長室を模した廃墟に集められた。48時間後に毒ガスを注入するが、社長を殺した「犯人」のみを助けるという謎の声。生き残りたい7人は自らの秘密を自白していく…。
    タイトルに釣られて読み始めたけれど、正直うーん…。なかなか読み進まなかった。読み終えてみると確かに作中の状況を正しく表現しているのだけれど、正直タイトルの期待値には届かなかったかなという感じ。
    はじめにデスゲームの生存者が明かされ、そこから当時の状況を振り返る形で進むと思いきや、途中で不自

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    2025年07月20日
  • 闇に香る嘘

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    主人公が盲目であることで、主人公(および読者)が視覚情報を得られないというもどかしさが斬新。そして前半に多く発生するちょっとした違和感が、終盤に次々と種明かしされるためカタルシスがある。
    一方、登場人物のことごとくが辛い過去を持っており、全体として陰鬱な印象がある。

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    2025年07月19日
  • 逆転正義

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    短編集なので軽く読めますが、しっかり途中まで騙されてひっくり返されました。
    私は先入観や固定観念が強い傾向にあるので、余計に騙されやすかったのかも。

    「保護」、「ストーカー」、「死は朝、はばたく」の3つが好みです。

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    2025年07月14日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    うーん、期待しすぎたかな。

    自白合戦のところは、そうくるかー!とおもしろく読める部分もあったけど、結局何が言いたいのかよくわからない。
    みんなで寄って集って攻撃する最近の風潮を揶揄してるのかなとも思ったけど、結局犯人悪い人だしね。
    それに、正直「あ、双子使ったんだ」というちょっと残念感もあったな。

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    2025年07月10日
  • 同姓同名

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    読む前は割とファンタジー色強めの作品かと思ったがそんなこと無かった

    名前というあまり意識することの無いことで巻き起こる色々な弊害
    自分はそこまで多くない名前で報道に出るような事件とか起きたことはなく作中のような苦労は無かったけど現実問題としてその立場になったらそういうこともあるんだろうなと思いながら読破

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    2025年07月10日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    深刻なんだけど、読んでいるとなぜか可笑しくなる。笑い事じゃないんだけれど。

    あらすじからして面白そう。実際、凶悪犯と同姓同名というのは嫌なものだろうし、就職試験で内定がもらえないのも名前が原因かもしれないと思いたくなるだろう。
    それでも、実際の被害者遺族や加害者家族よりましだと言われてしまう。微妙な被害。
    被害者の会が迷走していくのもとてもリアルだし、最後のどんでん返しは意外だった。
    そして、終盤で登場する「大山正紀」の切々とした言葉は、同姓同名とまったく関係が無い私も考えさせられるものだった。
    名前に負けない生き方をする。
    彼のこれからを応援したい。

    そして、本当に最後の最後、名前から逃

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    2025年07月05日
  • 闇に香る嘘

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    中国残留孤児についてよく分かっていなかった自分を恥ずかしく思った。歴史では学んだはずだけど理解していなかったことをこの本を読んで気付かされた。

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    2025年07月02日
  • 白医

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    ホスピスで起きた3件の医師による安楽死事件。
    内部告発により、医師の神崎が裁判にかけられる。
    患者思いと評判の彼がなぜ、3件もの安楽死に手を染めたのか…
    神崎は沈黙を貫くが、そこには患者や家族にも及ぶ深い理由があった。
    末期癌患者のためのホスピスでも、痛みを完全に取ることは難しい。
    本人、家族、医師にもそれぞれの思いがあるが、安らかな死とは一体何なのか…
    将来自分が直面した時、どんな風に思うだろうか。

    2025.6.29

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    2025年06月29日