下村敦史のレビュー一覧

  • 真実の檻
    02月-15。3.0点。
    大学生の主人公、母の遺品から実の父親が殺人犯で死刑だと知る。しかし冤罪の疑いもあり。。

    主人公が冤罪を信じる過程が、非常に安易のような気がした。次々と推理が当たっていき、ご都合主義的な感じが強い。
  • 告白の余白
    ミステリー(どんでん返し)、京都の伝統、女心のキーワード。
    設定としてはあり得ないと思うが、引き込まれた。
    やや解説が長いが、京都の雰囲気をよく引きだしていると思う。
    何が真実かわからないという状態が最後まで残るがこういう小説もありだと思う。
  • 真実の檻
    法曹界の在り方について問題提起をしつつ、逮捕→起訴→判決に至る過程で冤罪が生み出される構造を詳細に描いている。

    警察、弁護士、検察官、裁判官、それぞれの立場でそれぞれの「正義」がある。
    しかし、「真実」はひとつしかない。
    それは権力の渦に飲み込まれ、埋もれてしまってはならないもの。
    権力を持つ強者...続きを読む
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します
    樹木医が探偵役のミステリということで、役場の樹木医(とその相棒?たち)がその知識を活かして民間トラブルを解決していくお話。これまでに読んだ下村作品の印象は「シリアスで重厚」という印象があったので、やけに爽やかで明るい雰囲気の表紙にビックリ。

    実際、話の雰囲気やキャラの造形なども穏やかでラブコメっぽ...続きを読む
  • 告白の余白
    実家を飛び出した双子の兄が突然帰省し、生前贈与を持ちかけた。
    両親が生前贈与を認めた矢先、ある理由から兄が自殺してしまう。
    部屋で見つけた手紙をきっかけに、兄になりすまして京都で真相を探る。
    なるほど。
    京都が舞台だからこそ《会話すべてが伏線》っていうのが成立するのね。
    面白い発想だわ。
  • 刑事の慟哭
    正しいと思う事に突き進むのはかっこいいけれど、まず警察という組織の面子やプライドを守るのが優先されます。警察の不正を告発したりして警察官でいられるとはとても思えません。それと同義で、真犯人を見つけたのであっても、組織を傷つけないように細心の注意を払わなければいけない。何なら逮捕しないなんていう選択肢...続きを読む
  • 刑事の慟哭
    20よく練られたストーリーでしたが、少々都合が良すぎる後半があと一歩な感じですね。非力な個人が組織に向かっていく、このような姿勢もあるのかと少し心を打たれました。
  • 刑事の慟哭
    何だか主役の割の報われない刑事だなぁという感想。刑事でイジメがあるわけではないけれどそれに似たような感じだし、とにかくその刑事が地味で魅力に欠けている。だからか可哀想としか思えない。企業爆破事件とか事件の話は面白いし裁判シーンも面白いとは思う。でもとにかく報われない刑事だなぁという印象が強い話だった...続きを読む
  • 告白の余白
    高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い〝失踪した恋人〟との再会を喜ぶ姿に真実を伝えられない。ところが翌日、京子と職人の密会が発覚。京子は兄を愛していたのかそれとも――。ここは腹黒の街。美しき京女の正...続きを読む
  • 刑事の慟哭
    最初はあまり引き込まれなかったけど、読み進めていくと最後まで一気に読んでしまった。
    でも、途中で推理できてしまっていたようにも感じる。どんでん返し!みたいなことはないけど、ちゃんと辻褄があって終わっていた。
    でも、もし可能ならば、どんでん返しで、最後に主人公の追った人が犯人だったらもっと良かった!
  • 刑事の慟哭
    組織に反してまでも自分の意思で犯人を追う田丸。そういったことで警察の中で反感を買い居場所をなくしている。犯人を逮捕するために田丸は相棒や上司を動かそうとするが…。
    真犯人を追う田丸の姿は最初から最後まで辛い立場。真実を追う姿はいいけれど、痛々しい。田丸の活躍を見てみたいけれど…無理に作り上げた風を感...続きを読む
  • 真実の檻
    実の父は死刑囚だった…
    という絶望から始まり
    冤罪かもしれないという微かな希望にすがって
    真実を探るという話

    実家から重大な犯罪に関わる証拠品が出てきた
    「罪の声」という本を思い出した

    でもまあ…
    結構早い段階から何となく
    真犯人の想像はできてしまったなー
  • 刑事の慟哭
    シチュエーションがつらすぎて、読んでて苦しかった。内容的には面白かったから星4つにしたいところだったけど辛さから一つ星をマイナスさせてもらった。
    信じてくれる人がいるのは生きる意味が感じられて良い!
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~
    難民の話なので、社会的な話だと思ったが、それだけではなくミステリーの要素も大きかった。「内戦」や「難民」など、自分にはかかわりのないことだったが、これからは興味を持って情報収集をしてみようと思った。
  • 真実の檻
    帯の内容を見て面白そうだと思い購入。
    主人公の母の死をきっかけに遺品整理をしていると、何やら母と父ではない別人の男が一緒にいる写真を発見します。
    冒頭から衝撃の事実を突きつける話で面白かったのですが、途中からRPGのような順序で事件を解決しているように感じました。
    事件を解決しようと奔走する→そのた...続きを読む
  • 刑事の慟哭
    ある事件をきっかけに、面子を潰された、と刑事たちから除け者にされる主人公の田丸。
    うわー、本当にこんな事ありそうで引くなぁ。

    新たに起きた事件の容疑者とされる人物、実は他に真犯人が居るのではないか…と相棒の神無木と共に真実を追いかける。
    田丸の置かれている状況が辛すぎてクソすぎて。

    裁判員制度の...続きを読む
  • 刑事の慟哭
    新作にいつも注目している下村作品だが、今回は枚数に比例して内容があまり濃くなかった。裁判員裁判制度の問題点と世の中の不寛容に対する視点は良かったが、いつものキレや人物描写が今一つ。もっと時間がかかっても重厚な作品を期待しています。
  • 失踪者
    雪山で亡くなったはずの親友を迎えに行くが、氷河の底にある遺体は、当時よりも年老いていた。

    あの時死んだのではなかったか??

    あらすじにひかれて読んでみた。

    ミステリー要素を楽しみに読んだけど、過去の話が長すぎて、ミステリー部分はほとんどなかった。だんだん真実が明らかになる様子を楽しみたかったけ...続きを読む
  • 生還者
    次々に明らかになっていく真実に様々な角度からライトが当たって違う一面が顔を出し、生還者二人に最後まで翻弄される。
    美月が絡んだ遭難事故の真実は、どんなに魅力的な人でも極限状態では正直に行動してしまうある意味非情な描かれ方がこれぞ人間。
    自分は山国育ちで過去の登山に纏わる経験から山は死に直結していて畏...続きを読む
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL
    そもそも漫画を全く読んだことがないからか、浅井リョウさんの話と、その次以降の方々の話の展開がよくわからなかった。

    でも、浅井リョウさんのは良かった。