【感想・ネタバレ】ガウディの遺言のレビュー

あらすじ

サグラダ・ファミリアの尖塔に、死体が吊り下げられた――前代未聞の殺人事件に秘められた壮大な真相とは。乱歩賞作家が満を持して送りだす、傑作長編ミステリ! 1991年、バルセロナ。現地で暮らす佐々木志穂は、夜中に出掛けたきり帰ってこない聖堂石工の父を捜索している最中に、父の友人であるアンヘルの遺体がサグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられているのを発見してしまう。父の失踪もこの殺人事件に絡んでいると考えた志穂は、手がかりを求めてサグラダ・ファミリア建設に関わる人々を調べ始めるが、その過程でガウディが遺した「ある物」を巡る陰謀に巻き込まれていき……。

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Posted by ブクログ

この夏、サグラダファミリアを2度訪れ、完全にハマり、もっとサグラダファミリアを知りたい!背景やガウディの意図を知りたい!と思っていた私にとっては、この本はその願望を叶えてくれるピッタリな本だった!!!ミステリー要素ももちろん楽しかったし、これは書棚に大切に保管しておこう(^ー^)

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

サグラダ・ファミリアに関するミステリーだけど
面白い
スペインの歴史 文化の香り
ガウディの想像力
その意志を継いで聖堂にハンマーを振るう石大工
建設中の聖堂の中で起きた殺人事件に
巻き込まれた日本人親子
何となく関係の中に違和感があった親子だが
イタリア旅行中に殺された母親のことも絡んで
解決する
イタリアの情婦やスリの子どもなど
生活も想像できて読みごたえがあった

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2023年07月27日

Posted by ブクログ

「情熱の砂を踏む女」に続く下村スペイン作品第2弾。サグラダファミリアやアントニオ・ガウディを題材にしながら、バルセロナ・カタルーニャの迫害の歴史も学べる、超お得な歴史ミステリー。すごく準備されて上梓されたことがわかる歴史部分もミステリー部分も中身の非常に濃い内容で、超絶面白かった。何か賞を取らせてあげて、もっと売れて、下村作品を読む人が一人でも増えてほしいと思う。

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2023年03月08日

Posted by ブクログ

ガウディの遺したものに関する事件で、ミステリーとしてとても面白かったし、何よりスペインの歴史やガウディについて非常にわかりやすく書かれている。スペインでは、一般的にスペイン語とされるカスティーリャ語とカタルーニャ語があることも私は知らなかったが、カタルーニャ人のアイデンティティについても知ることができた。日本人は自分の国の言語を話してはいけないと制限されたことはないが、侵略や戦争の結果、そのような扱いを受けてきた国や地域があることは知っておかなくてはいけない。

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2023年03月01日

Posted by ブクログ

スペイン旅行に先立って読書しているが、現地の話、サグラダファミリアの話がかなり細かくひょうげんされており、とても学びにつながって良い

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ガウディ建築のファンなので手に取ったが、ガウディ建築を巡るシーンがあったりガウディやスペイン史について語られる部分も多くよく調べて書かれていて面白かった。
逆にガウディに全く興味がなく単純にミステリーを楽しみたい人には退屈な描写が多いと感じてしまう人もいるかも…。

ストーリーはすこし無理やりで、ミステリーとして評価できるかと言われると星はもっと少なく付けてしまうかもしれないけど、作者さんの下調べにガウディへの愛を感じてガウディファンとしてはなんだか嬉しくなりました!

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2024年09月01日

Posted by ブクログ

ガウディの建築物が大好きなので、タイトルに惹かれました。
サグラダファミリアで起こった殺人事件。
サグラダファミリアで石工として働く日本人の父がガウディの遺言にまつわる謎に巻き込まれ逃亡。父の無実を証明するため、またガウディの遺言の謎解きをすることになる娘。
物語途中でガウディの情報を集めるため、いろんな関係者に話を聞く形で、サグラダファミリアや他の作品やガウディ自身にについて、知識も得られてしまうおまけ付き。

サグラダファミリアの建築の行方もを左右されてしまうほどの壮大なスケールの話で、これは実在する世界的に有名な建造物であるだけに、どうやって収拾するのかとハラハラしながら読みましたが、きちんと落としどころがあってホッとしました。

完成したら、計算され尽くした素晴らしい鐘の音色が街に響くだろうとありましたが、これは本当のことなのでしょうか。
是非とも聴いてみたいものです。
完成時期がどんどん先に延ばされていますが、本当に完成する日が来るのでしょうか。

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2023年09月25日

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面白かった!
ガウディってあんまりよく知らなかったけど、ラモンやホヘル、カザルスが説明してくれて助かった!
ちょっとガウディハマるかも。

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2023年07月22日

Posted by ブクログ

未完の建造物であるサグラダ・ファミリアで起こった殺人事件。

1991年、バルセロナで暮らす佐々木志穂は殺人事件があった日に父が行方不明になっていることから事件に関わっていると考え、手がかりを求めて奔走する。
恋人を巻き込んで、危機迫る中ひたすら真相を突き止める姿に逞しさを感じる。

すべてが解明されたとき、10歳で母をその地で亡くした原因まで知ることとなる。

罪からは決して逃れられないが、人間、罪を負う者を赦すことはできる。

この一言に意志の強さと重さを感じた。

この物語は壮大でありガウディについても深く知ることができ、バスクとスペイン内戦のことなど歴史的なこともわかり、より一層バルセロナという地にそしてサグラダ・ファミリアに興味が湧いた。


ガウディ没後100年である2026年は近い。

いつ完成するのだろうか。





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2023年05月22日

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ガウディの建築物など、遺された物が多いのだなと、歴史も語られ、興味深かった。
殺人事件というよりは、謎解きよりだった。
建物を検索してみつつ、読み進めて面白かった。
いつかは行きたい所だな、と思う。

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2023年05月15日

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サグラダ・ファミリアに死体が吊るされた直後に失踪した彫刻家の父。バルセロナに住む志穂は父の無実を信じながら、事件について調べ始める。やがて明らかになる、ガウディが遺したとあるものの存在とそれを巡って繰り広げられる攻防。スペインの歴史や名だたる建造物とガウディの物語、そしてサスペンス感溢れる事件を描いた重厚なミステリです。
殺人事件の謎はもちろんとして、ガウディとサグラダ・ファミリアを巡る謎が実に壮大です。そしていまだにスペインに根付いている過去の遺恨の物語も読みごたえがありました。このようなことはほぼ何も知らなかったけれど、ぐいぐい引き込まれます。ガウディの遺したものがいったいどちらの手に渡るのか、そしてそのことによって今後が大きく変わってしまうのでは、というハラハラ感も、この物語があってこそでした。
志穂と彼女の周りの人々も生き生きと描かれていて、魅力的でした。しかし誰が敵なのか味方なのか、まったく最後まで気が抜けない展開です。そしてあの事件の真相までもが……!

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2023年03月30日

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ガウディの作の建物や公園について知ることができました。地中海性気候の青空に映えるガウディの建物や公園に行ってみたいな。

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2023年02月28日

Posted by ブクログ

さすがの下村さんですね。
今回もかなり下調べをされて書かれてあるのがよく分かりました。情報量がとても多かったですし!
サクラダファミリは見たことのない私にも興味そそられる説明には夢中になりました。
少し終盤が軽かった印象だったけど、楽しめる作品になってた。

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2023年02月25日

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期待しすぎてた。
いまいち。もっと面白い話かなと期待してた。

強引、無理矢理に感じる伏線回収は、私が求めてる心地良さとは違うものだった。

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2025年03月08日

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ガウディの建築は魅力的で
中学生の頃に
サグラダファミリアの写真を見た時から
本物を見てみたいと思い
20代の頃に現物を見る事ができました
バルセロナの街の中にある
その情景が写真とは違って
あたりまえになじんでる気がして
『日本の空気感とは違う』と
あらためて感じたのを思い出します

『ガウディの遺言』というタイトルの
ミステリ作品
読むか読まないかはちょっと考えました

ミステリとしては
私的には乗り切れない感じのところが
多かったのですが
ガウディの事では知らない事も
あったりしました

自然と色んな人の気持ちが混ざって
ガウディの先にも築かれていってる
あの頃見たサグラダファミリアが
私の中での形なので
もう見なくても良いのかな
(体力的にも見に行く自信がない)
とも思っていましたが
その完成を見たいような
そんな気持ちも
また少し残っているようです
私にも

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2024年06月18日

Posted by ブクログ

未だ建設中のサグラダファミリアを題材としたミステリー。建築家ガウディの持論や建築に関する彼なりのテーマなどを知り、初めてサグラダファミリアがなぜ世界遺産となっているかを知った。

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2024年03月07日

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ガウディには以前から興味があったけど、なかなか触れ合う機会がなかった。そういう意味ではとても勉強になった。ストーリー的にはうーんという感じでした。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

アントニ・ガウディやサグラダ・ファミリアの蘊蓄がくど過ぎる。
世界遺産の本ならわかるがミステリ小説でそこまで必要なのか?

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2023年06月07日

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ガウディの作品やサグラダファミリアについてとてもよくわかる内容。
ガウディに対する作者の尊敬の念が伺える。

ミステリーとしてはいまいちだったけど、バルセロナの街並みを思い出せるのでとても良かった。また行きたい。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりの下村さんの本!
面白かったし、何よりスペインに行きたくなったーー!
10年以上前に行ってサクラダファミリア等本に出てくる場所に行ったけど、全く覚えてない。

この本を読むと、また改めてスペインに期待し、何よりサクラダファミリアをゆっくり見たいと思った!

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2024年02月16日

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 スペインの都市、バルセロナ。歴史的建造物のサグラダ・ファミリアを舞台にしたサスペンスミステリー。
          ◇
 サグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられた死体が発見された朝。聖堂建設のため石工として働く父親が失踪したことに志穂は気づく。

 吊られた死体がアンヘルという父親の友人だったことから警察が父親を容疑者として捜査しているのを知った志穂は、自らも聖堂建設の関係者への聞き込みを開始。

 自分の行動も警察からマークされることは想定していた志穂だが、あるとき警察以外に自分を尾行する男がいることに気づいた。そして、図面は残さないはずのガウディが、ある石板を残していたことを知る。

     * * * * *

 失踪中の父親が危険を冒して志穂にかけてきた電話。それは「サグラダ・ファミリアとガウディには近づくな」という警告でした。

 ここからはハラハラの連続で、刑事からはあからさまに敵意を向けられ、正体不明の男からは身の危険を感じるような追跡の仕方をされる志穂。それでも一連の謎の解明に向けて、志穂はグイグイと突き進みます。なんと逞しい。

 でも、いかに恋人のフォローがあるとはいえここまで強いメンタルを持つ一般女性がいるものでしょうか。少しリアリティに欠ける気がしました。

 また、当時の建築についてやガウディ自身についての読み物としては実に興味深かったし、バルセロナにおける民族紛争の根深さについても勉強になったけれど、それでもなぜか物語に入り込みきれませんでした。

 殺害死体を塔から吊るす猟奇性やガウディの遺言にまつわる事件のスケールに比して、志穂を襲う悪意のお粗末さが気になって仕方なかったからだと思います。

 さらに、母親の死の真相を知った志穂の淡白な反応も腑に落ちなかったこともあって、物語終盤の尻すぼみ感が大きかった。

 個人的には少し残念な気がしました。

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2023年07月22日

Posted by ブクログ

冒頭から死体が、カタルーニャ地方にサクラダファミリアは、あるんですね。
ガウディが、実家の土地を売り払ってまで建てたかったこの教会は何だろうと。考えて、本とは脱線して、サクラダファミリアをググって見た、2030年には出来上がるとか、ただ彫刻写真を観るには、塔の上の方はチャエーンソーで削った様にかくかく荒削りで( ^ω^)・・・、人の手で一体一体掘っていたのに、確かTVで見たよーな・・・それで良いのかサクラダファミリアと言いたい。  新たなデザインだわ。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ガウディーの意思や現状がよく理解できた。
あくまでの小説の中の話だが、ガウディーの本当の意思とは別に建築が進んでいるという設定には面白さを感じた。
完成がかなり前倒しになったという話は聞いている。またみに行きたい。

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2023年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ガウディとサグラダファミリアが好きって人、または興味があるって人は必見かな。物語を抜きにしても下手なガイドブック読むよくよくわかる。それほどに登場人物が熱く、それは猛烈に熱く語りつくしてくれるから、これホント小説なの?って疑問を抱いてしまうほどだった。下村さんの本はこれ!と言ったおすすめ本があるわけでもなく、特に何がいいってわけでもないけど、モチーフとタイトルがいいんだろうね、今回も思わず手にして、読んで、あれ?思ったのと違ったぞとなる。
今回はミステリーな内容で事件の真相を追っているうちにガウディの詳細に詳しくなり、スペインはバルセロナの時代背景にも及び深く調べられたんだろうなと窺えた。フィクションでありながらも暗号文や歴史建造物でのトリックなどミステリーサスペンスとしても読みごたえもあり一気に読めてしまった。些か強引すぎてちょっと現実的でない展開もあったがまぁOK。白紙の設計図もカンフーパンダかよってあるあるのオチもまぁ話の流れからうまくまとめているので良しとします。前回読んだ「ヴィクトリアン・ホテル」が大外れだっただけに前半あまりの語りにひやひやしたけど場面場面の布石がしっかり効いていたので終わり良ければ総て良し!です。

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2023年06月09日

Posted by ブクログ

ガウディの建築物やサグラダ・ファミリアの秘密、バルセロナの歴史について知ることができる。
今までは特に興味が無かったのに、読んだ後はバルセロナに行ってみたくなった。
一つの殺人事件をキッカケに、佐々木志穂は“未完の教会”を巡る陰謀に巻き込まれていく。
壮大なミステリーだった。

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2023年05月22日

Posted by ブクログ

サグラダファミリアの尖塔に死体が吊り下げられたーーー。

死体の発見から始まるサスペンス。姿を消した父、襲いかかる謎の男。
サグラダファミリアについての深掘りあり、バルセロナの歴史にも触れた内容充実の一冊。

帯の一文で絶対読むと決めてた本。下村先生、こういったものも書かれるんですねー。

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

ダ・ヴィンチコードと懐かしいバルセロナの旅思い出した。旅行中、カタルーニャは意識しなかったが…詳しい観光パンフ読んでる気分に。ただ主人公は「わかった」と推理進めるが、付いて行けず、立ち止まる事しばしば…。ガウディについては、どこまでが事実なんだろう。

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

ガウディやサクラダ・ファミリアの事、スペイン内乱のこと、今まで以上に詳しく知ることが出来た。一度自分の目で見てみたいです。

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2023年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までの著者のテイストとは違った印象のミステリー。

コロナ前に行ったバルセロナの思い出がよみがえり、サクラダファミリ、ガウディとスペインの風景や歴史をあたらめて知ることとなる。

とはいえ、ミステリーの部分は、あまり納得がいかないというか、ガウディにこだわりすぎて、ミステリー要素は薄まった感が強い

完成がコロナ禍で未定となったこと、はじめて知る。
残念でもあるような、未定のままでもロマンがあるような気がする。

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2023年04月12日

Posted by ブクログ

1991年、バルセロナ。

佐々木志穂25歳は13年前、サクラダ・ファミリアの石工となった父に連れられてバルセロナにやってきます。
母は志穂が小学生の時にバルセロナのグエル公園で強盗に刺されて亡くなっているので、志穂にとっては忌むべき土地でした。
志穂には恋人のホルヘがいて、結婚を望まれています。

父の仲間で伯父のように慕っていたアンヘルが、アントニオ・ガウディの先端で首を縛られ吊られて殺されているのが発見されます。
ちょうどその頃志穂の父は行方不明になり、刑事から、犯人は石工である可能性が高く、父には当日のアリバイがないとされ、殺人犯ではないかと糾弾され追われてしまいます。

志穂は父から秘密の連絡を受取り、父は犯人から逃げているだけで犯人ではないと知らされます。
父はガウディの遺したサクラダ・ファミリアの幻の設計図を持っていたのです。


出てくる人物名が志穂と父以外、外国人であり、ガウディにも詳しくないので読みにくかったです。
最後に犯人らしき人物が挙がったときは「あっ」とは思いました。
でも、結末は予定調和的でいまひとつだと思いました。
ガウディやスペイン語などに興味がある方は面白く読めると思います。

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2023年03月22日

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