下村敦史のレビュー一覧

  • 暴走正義

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    面白くない、とは言わない。タイトルの「暴走正義」の通り、主観的正義は暴走をはらむ危険性にあふれており、それがストレートに表現されている6編ではある。普通の作家であれば褒めたいところだが、下村氏はこんなストレートな表現で満足してはいけない作家だ。誰でもわかる表現を下村氏のような作家に求めてはいない。もっとテーマの深淵を覗かせてくれるような描写力・表現力を十分もっているので、このレベルが上梓されるのは個人的に本意ではない。

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    2025年09月01日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    なかなかあり得そうもないタイトルだけど、読み終わった時にそういう事かー!!となります。
    何を言ってもネタバレになるので気になったら読むしかない。

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    2025年08月30日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    話題だった時に、積読リストに入れていました。
    凶悪犯罪者が自分と同じ名前「大山正紀」だったために、理不尽に人生を振り回された「大山正紀」たちの物語です。

    凶悪犯罪とはいえ少年犯罪だったため名前や顔は伏せて報道されていたのに、正義を振りかざした人々がSNSで犯人のプライバシーを明かしてゆきます。
    その結果、犯人ではない「大山正紀」は名前を明かすだけで嫌悪感をあらわにされたり、学校推薦や就活で不利になったり、いじめにあったり・・・
    更に、同姓同名の無関係者を犯人だと決めつけて拡散されるという悪循環が続いてゆく・・・
    誰にもわかってもらえないこの苦しみを慰みたいと、SNSで同じ被害にあっている人々

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    2025年08月25日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    えっ、って思う展開とタイトルの意味が分かった時、それまでのモヤモヤした感情が一旦ゼロになった。登場人物全員に全く共感できない、スッキリすることがない作品だった。

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    2025年08月20日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    犯人のみ命が助かるデスゲームの中で、生きていく為に必死になっていく参加者の姿は圧巻でした。被害者ポジションになったり探偵役になって他人を追求したり、嘘をついてでも犯人なったり、この世の縮図を見せられてるような感覚になりました。メディアの報道、SNSでの罵詈雑言、正義を盾に暴力をふるう人など現代の病理にも言及されていて良かった。この小説のタイトルが綺麗に回収されていく様はお見事でした。

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    2025年08月14日
  • 逆転正義

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    202505/タイトルや帯からも、全篇大どんでん返しミステリ短編集というのがうたわれているので、ついつい疑いの目で読んでしまったし若干無理くり感ある話もあったけど、それでも意外さ・予想外の真相や結末に驚きがあってとても楽しめた。下村敦史のすごさを改めて味わえる一冊。

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    2025年08月13日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    同姓同名の大山正紀が犯罪をしたことで、大山正紀は人生を狂わされる。
    人生がうまくいかないのは大山正紀のせいか、人生を取り戻すためにはどうすればいいか、ミステリー、SNSの社会問題、自己啓発などの一面がある面白い題材の小説。
    ただ最後は、下村さんらしくしっかりしたミステリーで着地させてました。

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    2025年08月12日
  • 暴走正義

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    ネタバレ

    たとえはじめは正義であったとしても、
    暴走して手に負えなくなったときそれは正義と言えるのだろうか。
    自身の正義感から、あの悪いやつを懲らしめようと思ったとしてその悪いやつが本当に悪いことをしたのか、それは確実なのか。
    それを見定めるために司法というものが存在しているだなと改めて感じました。
    正義と偽善は紙一重ですし、その人自身がその行為を正義だと思い込んでいると他者には何もできない、難しいテーマだなと思います。

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    2025年08月07日
  • アルテミスの涙

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    意識はあるが、まばたき以外の意思表示ができない「閉じ込め症候群」の女性が入院先の病院で妊娠させられた事が判明。彼女は誰の子を身籠っているのか。
    目新しい設定が面白くイッキ読み。意思が伝えられない怖さを感じたが、こんな事が可能なのかと驚き、感動。

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    2025年08月06日
  • そして誰かがいなくなる

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    一番の驚きはこの家!

    本当に建築してた!建築士一級が換気とか開口とかも相談しながら作って建てた、まさにミステリー向きの家!

    えぇーこんな家あるの!?

    って毎回本読みながら思ってたけど、写真もあって、実際に著者の家らしい。

    すげえ。

    隠し扉は文庫の一つが鍵になってるとか!!!
    そこまで!?本物!?!?

    中も海外ミステリー風なしつらえ。

    これ、ミステリー界ではすごいかもしれないけど、主婦目線では壁のモールディングとか、シャンデリアとか。
    変な石像とか、風呂場にいるカメ持ったなんかとかは、ぶっちゃけめちゃくちゃ掃除大変だよね。



    埃がさ。
    モールディングの中に溜まるのよ。きっと。

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    2025年08月06日
  • 刑事の慟哭

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    田丸さん!
    できる人が弾かれていく。
    今もどんな組織の中にも、そういう事ありますよね。ずる賢い悪いのがのし上がる。
    許せないな。
    でも、解説の最後にある文章で少しは救われる。

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    2025年08月03日
  • そして誰かがいなくなる

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    探偵ものの殺人ミステリーとして、一風変わったチャレンジがなされた作品です。

    ミステリー作家が建てた洋館に、編集者、作家、探偵らが招かれた。吹雪の夜に館の主人が殺害されてしまう。犯人は一体?というお話です。

    ストーリー構成も、伏線を回収しつつのどんでん返しも、ミステリーとして良作です。

    ミステリーファンでもある作者のご自宅をモデルにしているところがポイントなのですが、それだけに建物の描写に力が入っています。
    それが逆効果として、くどく感じられてしまいました。

    また、意図的なものだとは思いますが、執事役の科白に敬語の誤りが散見されるのが残念でした。個人志向として、美しい日本語の文章が好みな

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    2025年08月02日
  • そして誰かがいなくなる

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    作者の家で事件が起きる
    事件、トリック共に微妙
    ただこの家が実在するのだと思うと一周しておもろい…かもしれない
    (まさかこの後にすぐ出る某作のが作者の本命とは思わなかった。こっちのがいいよ)

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    2025年07月31日
  • 逆転正義

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    題名通りに、それまでの話が最後に逆転する6編の短編集。
    どの短編も読者の思い込みをひっくり返し、特に『保護』や『完黙』や『ストーカー』には、「やられた!」と、著者の企みに翻弄された。

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    2025年07月29日
  • 同姓同名

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    タイトルとあらすじを読んで設定が面白いと思って読んでみました……猟奇殺人の加害者と同姓同名の登場人物が合計10人登場して確かに面白かったけど…物語の途中で語り手が変わってると思うんだけど名前が同じだから誰が誰だかわからなくなっちゃって混乱してしまった…2度3度と読めばもっと理解できるかもしれないけど約500頁もある長編だからもう一度読む元気はないかも…どんでん返しとか伏線回収とか終盤いろいろあったけど結局複雑な人物相関に「?」が拭えなかったです…

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    2025年07月26日
  • 闇に香る嘘

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    主人公が盲目であることで、主人公(および読者)が視覚情報を得られないというもどかしさが斬新。そして前半に多く発生するちょっとした違和感が、終盤に次々と種明かしされるためカタルシスがある。
    一方、登場人物のことごとくが辛い過去を持っており、全体として陰鬱な印象がある。

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    2025年07月19日
  • 逆転正義

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    短編集なので軽く読めますが、しっかり途中まで騙されてひっくり返されました。
    私は先入観や固定観念が強い傾向にあるので、余計に騙されやすかったのかも。

    「保護」、「ストーカー」、「死は朝、はばたく」の3つが好みです。

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    2025年07月14日
  • 同姓同名

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    読む前は割とファンタジー色強めの作品かと思ったがそんなこと無かった

    名前というあまり意識することの無いことで巻き起こる色々な弊害
    自分はそこまで多くない名前で報道に出るような事件とか起きたことはなく作中のような苦労は無かったけど現実問題としてその立場になったらそういうこともあるんだろうなと思いながら読破

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    2025年07月10日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    深刻なんだけど、読んでいるとなぜか可笑しくなる。笑い事じゃないんだけれど。

    あらすじからして面白そう。実際、凶悪犯と同姓同名というのは嫌なものだろうし、就職試験で内定がもらえないのも名前が原因かもしれないと思いたくなるだろう。
    それでも、実際の被害者遺族や加害者家族よりましだと言われてしまう。微妙な被害。
    被害者の会が迷走していくのもとてもリアルだし、最後のどんでん返しは意外だった。
    そして、終盤で登場する「大山正紀」の切々とした言葉は、同姓同名とまったく関係が無い私も考えさせられるものだった。
    名前に負けない生き方をする。
    彼のこれからを応援したい。

    そして、本当に最後の最後、名前から逃

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    2025年07月05日
  • 闇に香る嘘

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    中国残留孤児についてよく分かっていなかった自分を恥ずかしく思った。歴史では学んだはずだけど理解していなかったことをこの本を読んで気付かされた。

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    2025年07月02日