あらすじ
女優、スリ、夫婦、ベルマン……騙しているのは誰だ?
100年の歴史あるホテル、最後の一夜に一気読み&二度読み必至!
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、100年の歴史にいったん幕を下ろす。特別な一夜を過ごす女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、そしてベルマン。それぞれの思惑が交錯したとき運命の歯車が軋み始め――ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待つ、エンターテインメントを極めた長編ホテルミステリー!
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Posted by ブクログ
いっぱいミスリードさせられ楽しめた作品でした。
某映画を思い浮かべながら読んでいたので人間模様にすごく注目して読んでいたら色々違和感を感じて楽しめました。
もう一度読みたいです。
Posted by ブクログ
久しぶりに貪るような読書体験をした。
ホテルを起点に交差する、普段関わりのない人たちの人生。
大きな事件が起きるというより緩やかに進む物語といった感じ。
先を早く読みたいと言う焦りはあるものの、物語自体が切羽詰まったものではなかったので、おおらかな気持ちで読めてよかった。
Posted by ブクログ
読んでで、「あれ、おかしいな」と思うところが何か所かあった。その時の興奮は読書の醍醐味だった。
トリックが分かったうえでもう一度読みたい作品です!
Posted by ブクログ
見事に騙されました笑
終盤に差し掛かるまで全く気付かず、うん?あれ?っと思った時には清々しく騙されていました☺️
正しいこと、間違ったこと、知らず知らずに傷つける人、傷ついてしまう人。
最近の自分の中のモヤモヤが分かりやすい言葉で表現されていて、何だかしっくりきました。そんなつもりで読み始めた本ではなかったけど、私にとって、ある意味とても優しい物語でした。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアン・ホテルの最後の夜、と思わせておいて、何年もの多重構造になっている。ホームレス、会社役員、弁当屋夫妻、作家、女優のそれぞれが描かれている。
壮大なプロットなんだろうと思うけど、どの話がどの時代なのか確かめたくなるほどの魅力がないので、ゴメン的な感じ。やりたいことはわかるけど、読者の方の脳内再構築が面倒くさくて追いつかない。
Posted by ブクログ
特段大きな事件が起こる訳ではないが引き込まれた。まさか時系列がずれていたとは予想だにしていなかったが、面白い視点だと思った。ただ、そこにそこまで意味があるかはよく分からなかったし、結局時系列がよく分からなくて調べるハメになった。でも総じてテーマは分かりやすく、優しさを取り扱った内容全体にメッセージ性が豊富に詰まっていて素敵な表現はたくさんあった。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアン•ホテルを舞台に様々な人の視点からストーリーが進行していき、やがてそれらが繋がり、一つの大きな河になっていくような、仕掛けも込みで読み応えのある物語。
さらにメインのテーマとして、"善意"の是非が
問われるような内容。
見える部分が全てではなく、1人の人間にしても多様な面があり、それを"善"ととるか"悪"ととるかは、それはまた捉える側のどの面に反応するかによって変わる。そして、人は変われる。
人の可能性を信じて、自分の"善"を持つことの大切さを後押ししてくれるような、優しさあふれる作品でした。
Posted by ブクログ
「フィクションの〝表現〟が人を傷つけることには敏感なくせに、自分が実在の人間に吐いた言葉の〝表現〟が人を傷つけることに鈍感」
「思いやりでさえ人を傷つけるんだよ」
今の時代そのものだなと思った。
特別に恵まれたわけでもなく平凡に生きてるつもりだけれど、昔と違うのは、育った環境も何もかも違う人と、望む望まざるを得ず交流したり意見を見聞きする機会が多くなったところだと思う。
誰かの日常は誰かにとってマウントになり、誰かの優しさは誰かの傷を抉る。そう感じるのは受け手である自分の問題でしかないのに、「社会的な道徳」「社会的な正義」「必要な配慮」が足りていないと批判される。
そんなのおかしいよね?という気持ちを救ってくれる、わたしにとっては優しい物語だった。
「人間の見方ってね、本人は気づいていないだろうけど、自分の偏見をさらけ出しているのと同じなんだよ」
それはそう。でも、悪意より善意を汲み取って現実を見ていたいなと思うよ。
Posted by ブクログ
一気読み&二度読み必至!と書かれていた意味に、「なるほど」と言ってしまったほど。まんまと騙されてました!
優しさって深く考えれば考えるほど、確かに難しい。
”優しさは誰もが持っているべき、美徳”にしっくり来た。
SNSでの批判ももう一種の呪いだよね、って読みながら今のSNSを思い浮かべて思った。
仕掛けが面白く、テーマが程よく重く考えさせられる作品だった!
Posted by ブクログ
なるほど、こう繋がっていたのかと唸らされる平和なミステリー。最初特に広告代理店の男がいけ好かなく気に入らなかったが、最終的にはまとまっていたので良しとしよう。正義の名のもとに、傷ついているであろう人を庇う体で展開される鋭い批判に晒され、心を痛める優しい人たち。彼らが皆自分なりに悩みを昇華し、大きく成長する物語としても楽しめた。再読も面白そう。
Posted by ブクログ
どんな表現にも傷つく人は必ずいる
善意にも傷つくと訴える人がいるのも事実だが、多くは助けられていると感じている。少数の傷つく人に遠慮して善意を控える人が増えるのがいい世の中なのか?
自分にとっての善が他人にとっての悪にもなりうる。優しさとは?
様々な角度で優しさと善意について考えさせられる話だった。読んで良かった。
Posted by ブクログ
1人1人にスポットを当てて話が進むスタイルはとても好き。半日で一気読みしてしまいました。
著者の作品はどれも楽しく引き込まれるように読むのですが、いつも感じてしまうことが。一つのことを言葉を変えて、いや、結構同じ言葉や言い回しで何度も繰り返し伝えてくること。本作なら優しさについて。とても大切で深い話ではあるけど、あまりにも繰り返されると、お腹いっぱいになってしまう。そんな風に感じるのは私だけですか?
Posted by ブクログ
一時閉館を迎える高級ホテル・ヴィクトリアンホテルを舞台とした群像劇。女優、新人作家、老婦人、大企業に務めるプレイボーイと、様々な思いを持つ人々のパートが展開されていく。しかし読み進めるうちに、微かな違和感が湧き起こってくる。
一見すると華やかに見える人たちにもそれぞれの苦悩がある。特にこの作品では人の善意や優しさが時に人を傷付け争いを生むことや、SNSが持つネガティブな面が強調されている。しかしそれでも、その優しさは必ず誰かの救いになる。時代を象徴する様々なワードが散りばめられている点に、作者の企みが潜んでいて面白い。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアン・ホテルで起こる様々な人生の話。
善意と悪意が交錯する中で、優しさとか何なのか。
人一人が認識する優しさと世の中の在り方、そしてホテルとしての在り方など、心に刺さる言葉が多かった。
半分くらい読んでから、あれ?時代がおかしいと思い始めたら案の定、人生だけでなく時代も交錯していた!視点のすり替えやあまり違和感も持たせず進められる展開に脱帽。
ほっこりするお話だった。
Posted by ブクログ
ホテル内のよくある群像劇かな、と思いきや、ラスト意外な展開!違和感を感じながら、まぁそういうものかなーと流していたら、叙述トリックにすっかり騙された。読みながら頭の中が混乱したので、もう1回整理しながら読み直したい。
メッセージ性も強く、台詞が説教くさくて少しくどく感じた場面もあったけど、一気に読めて面白かった!
Posted by ブクログ
途中からあ〜そういうことか と思ったものの面白かったが、ネタバラシパートでいちいち強調してくるのちょっとやかましいな……になる そんな強調しなくても普通に読んでればわかるし逆に気が散る
価値観のアップデートについてや批判に対する意識など、著者の思想が出過ぎている部分もあったように思う。いくらそういう時代とはいえ女食い散らかしてるやつ普通にカスではあるだろ。ギミックは面白かったとはいえそこまで独自性があるとはいえず、まあギミックを差し置いても各人物のパートが面白く読みやすくはあったと思う。
Posted by ブクログ
途中から構成が見えてしまったけど、あったかくて良い話に思えた。匿名の人たちの無自覚な悪意と、優しいゆえに思い悩む人たちに焦点を当てた話。作者も優しい人っぽい気がした。グッとくるほどではなかったけど。
Posted by ブクログ
100年の歴史に幕を下ろすヴィクトリアン・ホテルを舞台に繰り広げられる様々な人たちによる葛藤や苦悩の思惑が交錯する。
色々詰め込みすぎてて、理解しながら読み進めるのが大変でした。
歴史あるホテルならではのトリックは、ラストでの怒涛の展開は圧巻です。
Posted by ブクログ
メッセージ性が強くて言いたい事はすごく分かるし、森沢は魅力的だし、素敵なお話なんだけど、この時系列の仕掛けを頑張りすぎて、逆にそこが邪魔に感じたわ。特に女優母娘の部分は不自然すぎ。
もうちょい書き方がスマートなら違和感>不自然でミステリの読み応え有ったのに。
Posted by ブクログ
テーマやエピソードはとても好き。
ただ、途中で名前と、語られてる年代がごちゃごちゃになってわからなくなってしまった(笑)読み直せば理解できるかもしれない。心中しようとしてた弁当屋さん、生きててよかった。
Posted by ブクログ
老舗高級ホテルの最後の夜、いろんな客が集う
三谷幸喜の有頂天ホテルを思い出すテイスト
ファニーなあの映画との違いは、みんな何かを抱えていて繊細でダークネスな優しさの呪いにかけられた人々の物語であるということ
いかにも実写化向きな話だなと思ってたけど
後半大きく物語は進んでいき、時間トリックだと気づき
小説だからこそのお話だったんだと噛み締める
二度読みたくなる構成だし、良いお話だけど何かちょっと物足りなくて2度目は読まないだろうなとは思いつつ楽しめたので◎
Posted by ブクログ
どういう繋がりかわからなくなった時に明らかになる過去と未来が交錯している事実が面白い。もう一度始めから読みたくなる1冊。
優しさに責任なんて必要ない、優しさの連鎖に心が温かくなった。
Posted by ブクログ
一つの事件を追っているのかと思えば、なるほど。
改装のため、百年の歴史にいったん幕を下ろすことになった格調高いホテル。その最後の夜に宿泊した様々な人々の運命の岐路を描く。
人も事件も混沌としているように見えて、登場人物たちの時系列をカチッと一つずらしてみたらまったく別の一夜に変わる。最後まで読んでみて、それが二度あることに気づき唸ってしまった。
文学賞授賞式のやり取り、優しさを非難された女性、窮屈な社会に対して伝えたいメッセージも散りばめられていた。こんなに複雑な時代になってしまって、いろいろと疲れる日々だけれど、最後はみんな前を向く姿があってほっとした。
Posted by ブクログ
100年の歴史に幕を閉じる。ビクトリアンホテルの最後の日。それぞれの登場人物のシーンが目まぐるしく入れ替わる展開。こういうホテルを題材にした小説や作品は多々あり、なんとなくの騎士感があるシーンがしばしばあった。最後の展開も、ミステリー好きならば「ホテル物の小説ってこういう展開よね」とうすうす気づくトリックでちょうどいい程度に楽しめました。登場人物が多すぎず、それぞれのキャラクターもイメージしやすく、最後のトリックも複雑になりすぎず読者に伝わりやすい内容で、下村淳史さんは作品作りの時に、いかに上手に読者に伝わるかを意識されてるんだろうなと勝手に思いました。