あらすじ
女優、スリ、夫婦、ベルマン……騙しているのは誰だ?
100年の歴史あるホテル、最後の一夜に一気読み&二度読み必至!
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、100年の歴史にいったん幕を下ろす。特別な一夜を過ごす女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、そしてベルマン。それぞれの思惑が交錯したとき運命の歯車が軋み始め――ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待つ、エンターテインメントを極めた長編ホテルミステリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本ならではの楽しみ方ができる大好物な展開。
ホテルを舞台に複数の人物で進んでいく群像劇。
善意や優しさとは何かを、それぞれの経験からくる悩みと、人との関わりで変わっていく考え方で、登場人物の個性が立ってくる。
終盤の展開が楽しめたから、もう一度読みたくなった。
Posted by ブクログ
なんとなくアンリミだったから読んでみた。よくあるホテルを舞台にした群像劇かなと思っていたけど途中から違和感を感じ始めて結末としては、あーそういうつながりあったのか〜っていう。小説だからこそできることだね。すぐに2周目読んで検証したところ、すでに第2章で違和感が書かれていた。いかに注意深く小説を読んでいないということがわかった。どこで気づいた?と共有することで、いつもどんなふうに読書をしているのかがわかる。
全ての人を救うことはできないし、物事も見方によっては意味が変わってくる。誰かを救ったら誰かは傷つく。そんなテーマを一貫して捉えたけど、読書体験としてもそれをメタで感じた。
Posted by ブクログ
いっぱいミスリードさせられ楽しめた作品でした。
某映画を思い浮かべながら読んでいたので人間模様にすごく注目して読んでいたら色々違和感を感じて楽しめました。
もう一度読みたいです。
Posted by ブクログ
久しぶりに貪るような読書体験をした。
ホテルを起点に交差する、普段関わりのない人たちの人生。
大きな事件が起きるというより緩やかに進む物語といった感じ。
先を早く読みたいと言う焦りはあるものの、物語自体が切羽詰まったものではなかったので、おおらかな気持ちで読めてよかった。
Posted by ブクログ
読んでで、「あれ、おかしいな」と思うところが何か所かあった。その時の興奮は読書の醍醐味だった。
トリックが分かったうえでもう一度読みたい作品です!
Posted by ブクログ
ミステリー要素を期待していたが、予想に反して温かい物語でうるっとくる場面もあり、いい意味で期待を裏切られた。
災害、疫病、世界情勢の混乱など歴史は繰り返されるんだなとつくづく思った。
Posted by ブクログ
「生まれた時代も、生い立ちも、人間関係も違ったら、当然、価値観も変わってきます。積み重ねてきた人生は色々です。犯罪行為や迷惑行為をしているのでなければ、それぞれの価値観を尊重して、理解を示すことが多様性と共存――そして寛容ではないでしょうか」というセリフがとても響いた。
ヴィクトリアンホテルの最後の1日の物語だと思い込んで読んでいたが何年ものヴィクトリアンホテルの歴史を辿った物語だとわかった時は驚いた。
Posted by ブクログ
各エピソードを同じ時間軸の話として読み進めていたら途中から違う年代の出来事が出てくるようになって、、、時間系の叙述トリックってやつですね
残念ながら主要キャラにあまり魅力が感じられず読み返すまではしなかったけど、作中で語られる”優しさ”と”善意”についての話は興味深く
SNS等で他人の優しさや善意を批判する輩に対して靄っとしていたことが言語化されていて少しすっきり
Posted by ブクログ
ヴィクトリアン・ホテルの最後の夜、と思わせておいて、何年もの多重構造になっている。ホームレス、会社役員、弁当屋夫妻、作家、女優のそれぞれが描かれている。
壮大なプロットなんだろうと思うけど、どの話がどの時代なのか確かめたくなるほどの魅力がないので、ゴメン的な感じ。やりたいことはわかるけど、読者の方の脳内再構築が面倒くさくて追いつかない。
Posted by ブクログ
特段大きな事件が起こる訳ではないが引き込まれた。まさか時系列がずれていたとは予想だにしていなかったが、面白い視点だと思った。ただ、そこにそこまで意味があるかはよく分からなかったし、結局時系列がよく分からなくて調べるハメになった。でも総じてテーマは分かりやすく、優しさを取り扱った内容全体にメッセージ性が豊富に詰まっていて素敵な表現はたくさんあった。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアン•ホテルを舞台に様々な人の視点からストーリーが進行していき、やがてそれらが繋がり、一つの大きな河になっていくような、仕掛けも込みで読み応えのある物語。
さらにメインのテーマとして、"善意"の是非が
問われるような内容。
見える部分が全てではなく、1人の人間にしても多様な面があり、それを"善"ととるか"悪"ととるかは、それはまた捉える側のどの面に反応するかによって変わる。そして、人は変われる。
人の可能性を信じて、自分の"善"を持つことの大切さを後押ししてくれるような、優しさあふれる作品でした。
Posted by ブクログ
「フィクションの〝表現〟が人を傷つけることには敏感なくせに、自分が実在の人間に吐いた言葉の〝表現〟が人を傷つけることに鈍感」
「思いやりでさえ人を傷つけるんだよ」
今の時代そのものだなと思った。
特別に恵まれたわけでもなく平凡に生きてるつもりだけれど、昔と違うのは、育った環境も何もかも違う人と、望む望まざるを得ず交流したり意見を見聞きする機会が多くなったところだと思う。
誰かの日常は誰かにとってマウントになり、誰かの優しさは誰かの傷を抉る。そう感じるのは受け手である自分の問題でしかないのに、「社会的な道徳」「社会的な正義」「必要な配慮」が足りていないと批判される。
そんなのおかしいよね?という気持ちを救ってくれる、わたしにとっては優しい物語だった。
「人間の見方ってね、本人は気づいていないだろうけど、自分の偏見をさらけ出しているのと同じなんだよ」
それはそう。でも、悪意より善意を汲み取って現実を見ていたいなと思うよ。
Posted by ブクログ
一気読み&二度読み必至!と書かれていた意味に、「なるほど」と言ってしまったほど。まんまと騙されてました!
優しさって深く考えれば考えるほど、確かに難しい。
”優しさは誰もが持っているべき、美徳”にしっくり来た。
SNSでの批判ももう一種の呪いだよね、って読みながら今のSNSを思い浮かべて思った。
仕掛けが面白く、テーマが程よく重く考えさせられる作品だった!
Posted by ブクログ
なるほど、こう繋がっていたのかと唸らされる平和なミステリー。最初特に広告代理店の男がいけ好かなく気に入らなかったが、最終的にはまとまっていたので良しとしよう。正義の名のもとに、傷ついているであろう人を庇う体で展開される鋭い批判に晒され、心を痛める優しい人たち。彼らが皆自分なりに悩みを昇華し、大きく成長する物語としても楽しめた。再読も面白そう。
Posted by ブクログ
改装のため百年の歴史に幕を下ろすことになる高級ホテルヴィクトリアン・ホテルを舞台に、様々なバックグラウンドを持つ滞在客達の一夜を描いた群像劇。特に大きな事件が起こるわけでもなく、想像していたより読後感が良い作品だった。二度読み必至のキャッチコピーはなるほどなと。
Posted by ブクログ
登場人物の感性や人生そのものの変化や、人に向けた善意の行く末を、40年の時間の経過の中で描いた話。
自分も他人も一面的な目で評価せず、過去の過ちから変化してきていることも受け入れることが大事。
許されたければ人に寛容になること。
かつ、寛容になることによって施した他人への善意の行く末まで責任を負わなくてよい。それは個人の問題。
Posted by ブクログ
うーん…。ややこしい。
確かにミステリー。大団円で良かったという感想しか出ず。
今のネットでの一部のユーザーの誹謗中傷について、わかりやすく言語化してあり納得できた。どの時代も独りよがりの考えではいけないね。
Posted by ブクログ
すっかり騙されてしまったけれど、こういうトリックを使わなくても良い話だと思うので普通に読みたかった。でも再読して確かめてみるほどでもないかな。
最後の泥棒君がちゃんと改心して良い人になっているところ、よかった。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアンホテルに来た5人の視点を通して描いた世界。前半は同じ日の出来事のように感じられ素敵るが、実際は40年前から10年ごとの1日を描いた作品。
話がこんがらがってしまい、これは何年前かどうかとかはもう一旦気にならなくなった。
Posted by ブクログ
途中からあ〜そういうことか と思ったものの面白かったが、ネタバラシパートでいちいち強調してくるのちょっとやかましいな……になる そんな強調しなくても普通に読んでればわかるし逆に気が散る
価値観のアップデートについてや批判に対する意識など、著者の思想が出過ぎている部分もあったように思う。いくらそういう時代とはいえ女食い散らかしてるやつ普通にカスではあるだろ。ギミックは面白かったとはいえそこまで独自性があるとはいえず、まあギミックを差し置いても各人物のパートが面白く読みやすくはあったと思う。
Posted by ブクログ
途中から構成が見えてしまったけど、あったかくて良い話に思えた。匿名の人たちの無自覚な悪意と、優しいゆえに思い悩む人たちに焦点を当てた話。作者も優しい人っぽい気がした。グッとくるほどではなかったけど。
Posted by ブクログ
100年の歴史に幕を下ろすヴィクトリアン・ホテルを舞台に繰り広げられる様々な人たちによる葛藤や苦悩の思惑が交錯する。
色々詰め込みすぎてて、理解しながら読み進めるのが大変でした。
歴史あるホテルならではのトリックは、ラストでの怒涛の展開は圧巻です。
Posted by ブクログ
メッセージ性が強くて言いたい事はすごく分かるし、森沢は魅力的だし、素敵なお話なんだけど、この時系列の仕掛けを頑張りすぎて、逆にそこが邪魔に感じたわ。特に女優母娘の部分は不自然すぎ。
もうちょい書き方がスマートなら違和感>不自然でミステリの読み応え有ったのに。
Posted by ブクログ
テーマやエピソードはとても好き。
ただ、途中で名前と、語られてる年代がごちゃごちゃになってわからなくなってしまった(笑)読み直せば理解できるかもしれない。心中しようとしてた弁当屋さん、生きててよかった。
Posted by ブクログ
老舗高級ホテルの最後の夜、いろんな客が集う
三谷幸喜の有頂天ホテルを思い出すテイスト
ファニーなあの映画との違いは、みんな何かを抱えていて繊細でダークネスな優しさの呪いにかけられた人々の物語であるということ
いかにも実写化向きな話だなと思ってたけど
後半大きく物語は進んでいき、時間トリックだと気づき
小説だからこそのお話だったんだと噛み締める
二度読みたくなる構成だけど、何かちょっと物足りなかった