あらすじ
女優、スリ、夫婦、ベルマン……騙しているのは誰だ?
100年の歴史あるホテル、最後の一夜に一気読み&二度読み必至!
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、100年の歴史にいったん幕を下ろす。特別な一夜を過ごす女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、そしてベルマン。それぞれの思惑が交錯したとき運命の歯車が軋み始め――ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待つ、エンターテインメントを極めた長編ホテルミステリー!
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Posted by ブクログ
一気読み&二度読み必至!と書かれていた意味に、「なるほど」と言ってしまったほど。まんまと騙されてました!
優しさって深く考えれば考えるほど、確かに難しい。
”優しさは誰もが持っているべき、美徳”にしっくり来た。
SNSでの批判ももう一種の呪いだよね、って読みながら今のSNSを思い浮かべて思った。
仕掛けが面白く、テーマが程よく重く考えさせられる作品だった!
Posted by ブクログ
一時閉館を迎える高級ホテル・ヴィクトリアンホテルを舞台とした群像劇。女優、新人作家、老婦人、大企業に務めるプレイボーイと、様々な思いを持つ人々のパートが展開されていく。しかし読み進めるうちに、微かな違和感が湧き起こってくる。
一見すると華やかに見える人たちにもそれぞれの苦悩がある。特にこの作品では人の善意や優しさが時に人を傷付け争いを生むことや、SNSが持つネガティブな面が強調されている。しかしそれでも、その優しさは必ず誰かの救いになる。時代を象徴する様々なワードが散りばめられている点に、作者の企みが潜んでいて面白い。
Posted by ブクログ
途中からあ〜そういうことか と思ったものの面白かったが、ネタバラシパートでいちいち強調してくるのちょっとやかましいな……になる そんな強調しなくても普通に読んでればわかるし逆に気が散る
価値観のアップデートについてや批判に対する意識など、著者の思想が出過ぎている部分もあったように思う。いくらそういう時代とはいえ女食い散らかしてるやつ普通にカスではあるだろ。ギミックは面白かったとはいえそこまで独自性があるとはいえず、まあギミックを差し置いても各人物のパートが面白く読みやすくはあったと思う。
Posted by ブクログ
メッセージ性が強くて言いたい事はすごく分かるし、森沢は魅力的だし、素敵なお話なんだけど、この時系列の仕掛けを頑張りすぎて、逆にそこが邪魔に感じたわ。特に女優母娘の部分は不自然すぎ。
もうちょい書き方がスマートなら違和感>不自然でミステリの読み応え有ったのに。
Posted by ブクログ
テーマやエピソードはとても好き。
ただ、途中で名前と、語られてる年代がごちゃごちゃになってわからなくなってしまった(笑)読み直せば理解できるかもしれない。心中しようとしてた弁当屋さん、生きててよかった。
Posted by ブクログ
一つの事件を追っているのかと思えば、なるほど。
改装のため、百年の歴史にいったん幕を下ろすことになった格調高いホテル。その最後の夜に宿泊した様々な人々の運命の岐路を描く。
人も事件も混沌としているように見えて、登場人物たちの時系列をカチッと一つずらしてみたらまったく別の一夜に変わる。最後まで読んでみて、それが二度あることに気づき唸ってしまった。
文学賞授賞式のやり取り、優しさを非難された女性、窮屈な社会に対して伝えたいメッセージも散りばめられていた。こんなに複雑な時代になってしまって、いろいろと疲れる日々だけれど、最後はみんな前を向く姿があってほっとした。