【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ホテルのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現在の話で物語が進んでいると思ったら過去に戻っていたりしてました。一気に読んだ方が良かったかな…
でも、最後は良い感じで終わって良かった。

自分から何かを発信したら、賛同する人もいれば気分を害する人もいるかも知れない…と読んでいる間ずっと頭にあって、世の中って難しいなぁと。生きづらいなぁとつくづく思い知らされました。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

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下村敦史さんの小説での初めて読んだ本。
最後まで気づかずにまんまと騙されました!
途中で気づいた時にやはり最初から読み返してとても深く物語が広がった内容になって素敵だった。
なんか最初からホテルが魔法の力を持ってる、見せたい景色を人に合わせて見せてくれる(バブル期に戻ったり、素敵なレディと食事ができたり、、、)とかそういう不思議系の話だと思ってたけど、ただの普通のホテルだった。でもその普通のホテルを100年の沢山の人の思い出を重ねてミステリーぽくして、更に感動話で収められいて、この発想がすごい好きでした。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

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100年間続いたホテルが一旦の閉館を前に、そこに訪れた人々の群像劇が描かれていく。所々に、ん?と思う描写があった物の、シンクロがあるので気にならなかったのでスルーしてしまいました。そうしたら終盤で一気に真相が明らかになり、ひっくり返されてしまった。2020年の閉館の最後の一夜の事かと思っていたら、まさか登場人物毎に時系列がバラバラで、その時代ごとに起きた出来事を上手く表現しているので、よりびっくりしました。
トリックの巧妙さもさることながら、人の善意と悪意に悩み苦しむ人々が彼らやサブキャラクターとの出会いよって解きほぐされていく所は読んでいて感動しました。
善意は誰かにとっての悪意にもなってしまう。だけどそれに傷つく必要は無い。などハッとさせられる言葉も多かったです。ミステリーと人間ドラマの両方を楽しみたい方にお勧めです。

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2024年02月25日

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一流ホテルを舞台にした本と思って、何の前評判もなく読み進めたので、途中から強調される箇所が出てきて、それに気づいた時びっくり。引っ掛かりを覚えたけど気のせいか、と思って読んだけど読み進めていくうちにそれがトリックだと分かったとき非常にワクワクした。だいたい書評とか先に読んじゃうんだけど、それをせずに読んでほんとに良かった!久しぶりに引き込まれた。

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2024年01月27日

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ホテルを巡るドタバタ喜劇が好きな身としてはついつい読んでしまいました。そこに更に「そうきたかぁー」な一捻りもあり。

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2024年01月02日

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読書ならではの面白い体験だった。正直、この手のミステリー小説は多々あるのだが、”騙そう”という作家の意図が見えると興醒めしてしまう。本作ではそれがなく、とても心地よくクライマックスへと向かうことができる。
複数の登場人物の物語が交錯するが、キャラクターの特徴がわかりやすく混乱することはない。一方で、彼らの会話、行動には若干の違和感を覚える。それが、実は1980年〜2020年と彼らが生きる時代が違っていたのだというところで回収されてスッキリする。
「ヴィクトリアン・ホテルが100年の歴史に幕を閉じる最後の日」という物語の設定も、複数時代を跨ぐストーリーだからこそ活きている。

本作の主軸となる「優しさ」について。
女優・佐倉優美。
「誰かへの優しさが誰かを傷つけることがある」
小説家・高見光彦。
「誰も傷つけない表現とは」
お弁当屋さんの林夫婦。
「親切心のお弁当無料配布が批判を浴びる」
〜であるべきという「呪い」。
何かを表現すれば誰かが傷つく。という”三鷹コウ”の言葉は、多様性社会の複雑さを表す。
そしてそれは、時代を跨いでも変わらない課題なのだ。

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2023年12月31日

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閉館するヴィクトリアンホテルで過ごす人たちの話。

恩田陸さんのドミノのように、登場人物が交錯する。
女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、の視点でかかれている。
ラスト30ページで、ん??っとなり、だまされた。

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2023年10月10日

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伝統ある高級ホテル最後の日に集まった面々。
主な登場人物は、演じる意味を見失った女優、勤め先から金を盗んで投げやりになっている犯罪者、大きな賞を受賞してパーティに出ている作家、大手企業の顔役として女優の卵を食いまくっている男、家も店も失って心中を企てている夫婦……。

それぞれの視点で少しずつ物語が進み、登場人物たちが交錯していくが、途中からそれぞれの視点の話が噛み合わなくなってくる……。

そして、それぞれの主人公たちが生きている時間軸が違うことが分かってくる……。

80年代を生きている夫婦
90年代を生きている男
00年代を生きている作家
2010年代を生きている犯罪者
2020年代を生きている女優

そして、その5名がラストで邂逅するという構成。
全員が、別の年代を生きる登場人物の物語にも登場するため、途中まではまさか時代が違うとは全く気づかない。

ただ、これだけの凝った構成にも関わらず、ラストで得られるカタルシスが少なすぎた……。
構造や仕掛けは見事なのに勿体無い。

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2024年01月07日

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202302/下村敦史だし帯の惹句にもあるので、"そういう"目線で読んでしまい驚きはあまりなかったんだけど、それでも面白かった!これに限らず、そういう部分でエンタメとしての面白さを入れつつ、出会いだったり優しさ・善意だったり人間を描く、見事な作家の一人だと思う。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

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字だから可能だった構成ですね。

ドラマとかだったら服装や年齢で
いったりきたりが予測できちゃいそう

思いやりでさえ人を傷つける
優しさは呪いではない

皆さまに幸あったようで何よりです^_^

裏表示に『ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待ち受ける』とあるのは、感動の押し売りか笑

だって読んでみなきゃ分かんないし、
それを先に見ちゃったら頭に残るし
誘導してる風なのは
あんまり好きではないなーと。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

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帯に「騙しているのは誰?」と惹句がありますが、それは作家さんです。
ストーリーはすごく真っ当なのに、何か事件が起きるんじゃないか、とそわそわしながら読んじゃって損した感じです。

歴史を重ねた趣のあるホテルでは世代を越えて様々な人生のドラマが繰り広げられて来た、で十分楽しめる話でした。
世の中、色んなことが繰り返し起きるよね、という話題もあるし、親子二代に亘って、というエピソードもオッケー。

でも、親子二代が二組登場するのは、叙述トリック的にはちょっぴりずるくない?とは思った。

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2023年05月30日

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