下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「口外禁止」
読後にこのタイトルに、恐ろしさを感じました。
もしかしたら、そういう時代が直ぐそこに迫っているのかもしれない。
いや、もうその時代なのかもしれません。
陰キャで自己肯定感の低い大学生金崎恵介のもとに、一通のメールが届く。
「あなたの人生、プロデュースします」
スーパーAI「AI(あい)ザム」が、人生の様々な出来事に対して、正しい選択を助言してくれるとのこと。
金崎は、AIザムの力を借りることに。すると女性と仲良くなり、楽しく遊べる友達もできたが、ある事件をきっかけに人生は暗転していくことに・・・
といったあらすじ。
AIに相談すれば、最適解を導き出し、無難な人生を過ごす -
Posted by ブクログ
兄の正体を探るために知りたかった──、村上竜彦に成りすました偽残留孤児なのかどうか。
──私には真実を突き止める必要があった。
第60回江戸川乱歩賞受賞作。
全盲、中国残留孤児、腎臓移植。これらだけ並べただけでも、かなり見応えのあるパワーワードの数々。
そして盲目が故、一度不信感が募った結果、膨らみ始めた猜疑心はどんどん加速していく。
下村敦史氏の作品は、アルテミスの涙を読んだことがありましたが、物語の構成が面白い。
他作品も楽しみー。
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『第60回江戸川乱歩賞』受賞
『週刊文春2014ミステリーベスト10』国内部門 第2位
『このミステリーがすごい!201 -
Posted by ブクログ
スッキリ度80%。
無罪病判事と揶揄されるほどの判事から立て続けに受ける無罪判決。その真意を探ろうとする検事と、判事の孫、妻とも繋がっていく、意図を辿るような話。
途中で嘘?!そんな理由!?と思いましたが、ラストまで読んでなるほど、と納得。
他人から見ただけでは推し量れない重責と覚悟があったんだと思うと、複雑な気持ちになります。
自分や家族が被害者になったとしたら、無罪なんてとても許せません。でも逆に加害者にされたら、なんで、と絶望すると思います。
どちらにならないためにも、慎重になり、知識をつけて、大切な人をちゃんと大切にしたいと思いました。
法廷が、起訴された罪状について有罪無罪を決める場 -
Posted by ブクログ
後天的な障害を持つ人たちを訓練する施設「天使の箱庭」で施設長が殺され、容疑者として全盲の女性が逮捕された。弁護士の竜ケ崎は彼女の弁護を引き受け、彼女が無実であることを証明しようとする。しかし事件の解明は混迷を極め、やがて開かれる裁判で鍵を握る証人は、聴覚障害者の男性と失声症の少女。事件の真相は、そして判決の行方は。スリリングな読み心地の法廷ミステリです。
全盲の女性が犯人としか思えない現場の状況。だけれどそれでもいろいろと無理がある……彼女の証言を信じるなら、この真相って案外簡単じゃないのかなあ? と思ったのですが。それ以上に次々と出てくる不利な証言と食い違う証言の数々に「いったい何が起こって -
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正義とは何か。
哲学的にはどのように定義されているのかは知りませんが、正義というのは非常に曖昧なものなのではないかと思います。
例えば、昔ニュースが何かで見た記憶があるのですが、裁判で自分の請求が認められなかった時に、弁護士が『不当判決』と書かれた幕をマスコミに向けて掲げていたことがありました。
これは確か民事裁判だったと思うのですが、原告対被告という2項対立においてはお互いに自分が正義で相手が悪、ということになるんだろうなと思うのです。
だから、自分の請求が認められないということは裁判所が相手方すなわち悪の肩を持った、ということになりそのような判決は『不当だ』という図式になるのかなと思いま -
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その怒り、本当に正義ですか?――“暴走する善意”を突きつけるどんでん返しミステリ。
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下村敦史さんの作品は、社会問題をただ描くだけでなく、物語としての楽しさも兼ね備えている点が魅力ですが、『暴走正義』もまさにその路線のど真ん中にある一冊でした。
現代社会を覆う「正義の暴走」をテーマにしながら、全編どんでん返しというミステリーの快感もきっちり押さえているので、考えさせられつつも最後まで一気に読めます。
とくに印象的なのは、正義の“対立”そのものが暴走の源になっていく構造。
**正義の反対は悪ではなく、別の正義**――この作品は、その言葉をまざまざと実感させてくれます。そこにSNSやインタ