下村敦史のレビュー一覧

  • コープス・ハント

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    テンポ良く物語が進むので
    寝るタイミングを失うタイプの本(笑)

    イケメンの連続殺人犯に死刑判決が言い渡された。
    判決が覆る状況ではないにも関わらず、
    黙秘を貫いていた彼が初めて発したことは

    連続殺人のうちの一人は自分ではない。
    しかもその真犯人たちを知っており、
    うち1人は自分が殺し「思い出の場所」に埋めた。

    というもの。
    当時から真犯人がいると思っていた
    刑事の望美は独自に捜査を進めることに。

    また世間では面白がり、
    遺体探しをする人も出始めていた。

    YouTuber仲間のにしやんに誘われ、
    自身もYouTuberである宗太は
    同じくYouTuberのセイと共に遺体探しを始める。

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    2025年05月25日
  • 逆転正義

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    下村敦史『逆転正義』幻冬舎文庫。

    6編収録のどんでん返しミステリー短編集。何れの短編も設定やテイスト、仕掛けが異なり、十二分に楽しめる。

    『見て見ぬふり』。理屈っぽい感じのどんでん返しで、その真相は言い訳にしか聞こえない。

    報道などで知る限り、最近の虐めはかなり陰湿で執拗になっているようだ。さらにはSNSの普及が、陰湿な虐めに輪を掛けているらしい。昔は虐めなどは余り無く、子供同士の喧嘩はあったが、決着が着けばまた普通に遊んでいた。

    高校のクラスで、ある日突然始まった陰湿で過激な虐め。主人公の冬樹が見るに見兼ねて職員室に向かい、担任に密告するのだが、担任は見て見ぬふりを決め込む。冬樹は堪

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    2025年05月24日
  • 白医

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    人生の最期が近づいている中で安楽死を望む患者と、決して実行することができない医者。医療の本当の意義とは何なのか。
    また、生きている以上『死』は避けられないがターミナルケアの重要性は増していると感じる。

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    2025年05月16日
  • サハラの薔薇

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    場所がサハラである事に惹かれ読みました。
    驚きもあり面白かった
    結果、何で最初に永井を殺せと峰に行ったのか。それも陰謀か。
    下村敦史さんの他の本も読みたいと思います。

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    2025年05月06日
  • コープス・ハント

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    ネタバレ

    真犯人の遺体を探せという連続殺人犯の一連の事件について真犯人の目星がついているが色々あって休職させられている女刑事と、遺体探しをするユーチューバー少年たち、2つの話が同時に進められていく形式。
    展開として真新しいものがあるかというとそうでもないのだが、読みやすくてさっくり読めるし、読んだ後にしっくりきた!で終われる良い作品でした。

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    2025年05月06日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    最近テレビでご本人をお見かけした。
    ご自宅で取材を受けていらっしゃって、とにかく色々面白い方で、早速読んでみようと思って選んだ一冊目。

    ずっと、登場人物の人となりを見ている感じで話が進む。個性豊かと言うより…何だこの感じ…。
    と思って中盤以降、自分なりに考察するもそんな訳ないでしょうよ、ぐらい陳腐な考えしか出てこなかった。
    終盤も終盤あたりで、ようやく、あれ⁈あれ⁉︎が増えて、一気にそうゆう事ぁ!と色々繋がった。
    ミステリーとかで、何だこの感じ…となる時は、作者にいいように転がされてる時だと、何度も経験しているじゃないか。

    人の死なないミステリーは優しさで溢れていたけれど、人の善意とは何か

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    2025年04月29日
  • ガウディの遺言

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    スペイン旅行に先立って読書しているが、現地の話、サグラダファミリアの話がかなり細かくひょうげんされており、とても学びにつながって良い

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    2025年04月20日
  • 闇に香る嘘

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    満州中国残留孤児をテーマに、全盲の主人公が
    中国から帰って来た兄が本当の兄か疑い出したことから
    物語が展開し、様々な状況に巻き込まれるミステリー。

    何より全盲の主人公の文章表現が上手過ぎる。
    見えない故の緊迫感や不自由感がヒシヒシと伝わる
    文章は読んでいてのめり込ませる迫力がある。

    ミステリーとしても一級品な上に最後は気持ちよく
    終わらせる素晴らしい作品だった。
    人生で読むべき1冊である。

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    2025年04月14日
  • 告白の余白

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    賛否両論あるようですけど、お上品、気遣い、謙遜の京言葉の裏の意味があとからじわじわボディブローのように効いてきて、私はおもしろく読めました
    バックグラウンドが違えば言葉の意味も変わってくる
    そこに含まれる絶妙なニュアンスも変わる
    「人の気持ちは、“京女”にかぎらず、容易には分からないものだ」その通りだなぁと思いました

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    2025年04月12日
  • 闇に香る嘘

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    ☆3.6

    前半は結構読むのが辛かった。描写的な意味で。
    目を逸らしたくなるような気持ちになるからかな。
    それでも気になる気持ちにページが繰られ、その真実に驚く。
    読後感は意外にも温かいものだったな。
    参考文献の多さに作者の向き合う姿勢が見えるのも良かった。

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    2025年06月13日
  • アルテミスの涙

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    閉じ込め症候群の女性が妊娠した!このセンセーションな出だしから、多分読者は、担当医師を疑ったでしょう。もちろんわたしもです!
    この先はネタがバレるのでやめますが、こんな愛の形があるのかと?驚きと、現実には、どうなるのかと考えさせられる話でした!

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    2025年02月27日
  • 闇に香る嘘

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     「闇に香る嘘」は下村敦史さんのデビュー作品であり、2014年の「第60回江戸川乱歩賞」の受賞作品でもあります。
     実は下村さんは2006年から9年連続で江戸川乱歩賞に応募していて、9年目にしてようやく受賞できたそうです。作家さんの苦悩については当然知るべくもないですが、普通は5年くらい連続で落選してしまったら、心が折れてしまうのではないでしょうか?諦めずに挑戦し続けたことには心から敬意を表します。
     子供の頃、満州で亡くなったと思っていた兄が、中国残留孤児として日本に帰国し、実家で母と暮らすようになりますが、69歳で盲目の主人公はその兄に違和感を感じ、兄の存在を疑い始めます。
     至る所に散り

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    2025年02月09日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    区役所の新設部署「緑の窓口」に配属された主人公が、樹木医の柊さんや役所の仲間たちと一緒に、樹木にまつわる人間トラブルを解決していく心温まるストーリー。
    チャボヒバのお話には少しうるっときました。
    最後に柊さんが、お母さんの本当の想いを知ることができて良かったです。

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    2025年02月07日
  • 警官の道

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    どれも実力派の作家で、ハズレはありませんでした。中でも初読みの長浦氏は迫力を感じました。近い内に他の作品を読んでみようと思います。

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    2025年01月27日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    あらすじを読んで、どうなるんだろうと気になり読む。

    謎の核の部分は戦争のあまりにも暗い影によって読むのがしんどいかと思ったが、物語の推進力が強く、読むのをやめられなかった。

    物語の骨格がとても重厚で、叙述もフェアで、読み終わったとき、大掛かりでダイナミック(かつ、もちろん安全)なアスレチックで遊び終わったような充足感があった。

    差別の気持ちを持っていた属性が実は……というところはやりきれない気持ちになる。

    ずっと失明した主人公の視点で語られており、最後の方、色の描写が出てきておや?と思ったら語り手が変わっていた。つまりずっと色の描写はなかった(はず)。私も失明した人の目線でずっと謎解き

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    2025年01月14日
  • 絶声

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    素直に面白かった!
    病にかかり、死が近い父親の財産を身内で争う。
    しかしその父親が失踪。

    人は大金を目の前にすると、どうしても人間としての理性が抑えられなくなる。
    父親の死を望んでしまうし、汚い部分が出てきてしまい他人も身内も関係なくなる。
    ありきたりな、いざこざな話かなぁと思って読んでいたが、意外なトリックがあり「えっ、そうなの⁈」と思い、またさらりと読み返した笑
    ストーリーも読みやすく私は好きだなぁ。

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    2024年11月15日
  • アルテミスの涙

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    病院で寝たきりとなっている、若い女性患者に突如発覚した妊娠。
    瞬きのみでのコミュニーケーションから読み取った、本人の希望は『子供は産みたい』だった。

    ミステリー要素も強い本作ですが、生命倫理や当事者の人権問題など、多くの社会問題も複雑に孕んだ本作。
    ページを捲る手が途中から加速していくように、のめり込んで読めました。

    この著者の作品、他にも積読してるので、そっちも楽しみだなー。





    全てのまばたきが、伏線。

    『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性患者・岸部愛華が深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は

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    2024年10月13日
  • 情熱の砂を踏む女

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    日本人は闘牛の事を知らなさ過ぎる!!!
    でもそれはしょうがない!
    欧州の人達が相撲を知らないように私達が闘牛を知らないのは誰でも出来るわけではなく、生きていく上で必ずしも必要ではないからかもしれない!

    そんな、私達の生活の延長線上に無い闘牛について、興味のある人にも無い人にも読んで欲しいと思う

    本作はストーリー以上に
    ・闘牛とは何か?
    ・闘牛に関わる人々?
    ・闘牛士の社会的地位
    ・闘牛の世界と女性
    ・スペインにおける闘牛文化
    ・闘牛における牛の役割と扱い
    などの私達が通常に暮らしていては決して知ることの出来ない知識が詰まってます!!

    全く興味のなかった人も読んだ後はYouTubeで検索す

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    2024年10月05日
  • 法の雨

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    無罪病判事と言われる裁判官が法廷で倒れた。そこから始まる検察と判事の馴れ合いがあるのではとか、成年後見人制度の抱える問題など、問題提起が物語の中でわかりやすく説明されていく。暴力団が絡み警察との馴れ合いも描かれていて、本当なのだろうかと思ってしまった。現実とは少しは違うのかもしれないが、現代の抱える法の問題をエンターテイメントに仕立てた作者の力量に没入してしまった。

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    2024年09月21日
  • 告白の余白

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    双子の兄の死の真相を探るために京都に行くミステリー作品ですが、他の方々の評価も頷けるなと感じました。
    京都の言葉の一つ一つにある皮肉や棘と言ったものがこの作品の伏線であり、物語の深みを増すものとして機能しているが、京都の京女を皮肉っているようにも感じられます。
    この作品の本質として、ミステリーの面白さももちろんのこと、人の言葉には余白があり、人に話す言葉の一つ一つには人それぞれの意味と尺度があるということを再認識させるものであると痛感しました。そういった意味では、京言葉の皮肉を題材にするというのは非常に挑戦的かつ素晴らしい作品に感じました。

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    2024年09月09日