下村敦史のレビュー一覧

  • ガウディの遺言
    未だ建設中のサグラダファミリアを題材としたミステリー。建築家ガウディの持論や建築に関する彼なりのテーマなどを知り、初めてサグラダファミリアがなぜ世界遺産となっているかを知った。
  • 逆転正義
    6編の短編集の中に、ライトな話も深い話もあり。「保護」は軽く読めたわりになかなか面白くて、顛末を知ってから再度読み返しました。最後の「死は朝〜」が私は1番好きでした。
    自分の『正義』って凝り固まりやすいから、時々こうやってハッとするのって良いな〜。
  • 逆転正義
    正義が二転三転。いやはやびっくり。ただ歪んだ正義に気持ち悪くなり、「葵の印籠」登場に喝采、スッキリとはいかず、モヤモヤ。「死は朝、羽ばたく」が一番かな。「死刑囚は菩薩の心境で死んではならんのです」重たい言葉。
  • 同姓同名
    エンタメ小説として読みましたが、どうでしょうか?設定も変わっているしとてもスリリングな読み心地でした。ただ、SNSの民衆が頭悪すぎませんか?みんな言い過ぎやり過ぎすぎてリアルさがなかったように思います。顔が見えないSNSだからって、そこまで言うかな?そういうところがエンタメ系っぽくみえてしまった所か...続きを読む
  • 真実の檻
    重箱の隅をつつくと言われれば、そうかもしれないが、この作家のひとの表情や推し量る心理状態の描写には違和感を持ってしまう。

    「ナイフで自分の体を傷つけてしまったような顔をしていた。」

    え、どんな顔?って

    こういうところが結構気になって、そこここにパターン化しているので、読みづらい。

    もういいか...続きを読む
  • 逆転正義
    どんでん返しより、正義とは何かを考えさせられる話かと思っていたのでやや拍子抜け。
    騙されはしたけれど、「どんでん返ししますよ」とうたわれてどんでん返しがあるのは、ちょっと違うかな。
    最後の「死は朝、羽ばたく」は良い話しでした。
  • ガウディの遺言
    久しぶりの下村さんの本!
    面白かったし、何よりスペインに行きたくなったーー!
    10年以上前に行ってサクラダファミリア等本に出てくる場所に行ったけど、全く覚えてない。

    この本を読むと、また改めてスペインに期待し、何よりサクラダファミリアをゆっくり見たいと思った!
  • 同姓同名
    SNSの怖さの書かれ方がとても怖かったけど、そこ越えたらもう一気に読んじゃいました。
    自分もある映画の犯人と名前だけだけど一緒でなんとも言えないモヤモヤ感じた事あったの思い出してました。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    まんまと騙されてしまった。気づいた時には思わず「えっ⁉︎」っと声が出てしまい、何度も前のページを行き来し読み返すハメに。
    頭こんがらがってしまった。

    テーマの一つになってる「やさしさ」について。
    生きにくい世の中になったなぁと嫌になってしまう。まわりの雑音には耳をかさずに、自分が無理しないで出せる...続きを読む
  • 生還者
    ネパールの山で雪崩に巻き込まれて死亡した兄の遺品を整理していて、弟の直志は兄の死因に疑惑を抱く。
    そんな折、兄の登山隊に関係する二人の男が相次いで生還を果たす。
    だが、二人の証言は全く違った。
    単独登山者だった高瀬が登山隊に出会って助けを求めた時「足手まといになる」と一蹴されたのだが、登山隊の加賀谷...続きを読む
  • 生還者
    2回読んだ。まあまあかな。お兄さんの婚約者の女性の行動がよくわからない。そんなに優秀なクライマーだったら何で雪山で動くのだ?
  • ヴィクトリアン・ホテル
    100年の歴史あるホテル最後の一夜に仕掛けられた謎!騙しているのは誰?
    これは帯見て面白そうってなるでしょ!
    読んでて途中から年代や出来事がわざとらしく出てきて違和感があり、現代と過去と違うのかぁ?って分かりましたっが、それが最後の夜に集結、んで何?結局誰が騙してたの?
    読みやすく、展開も早く、面白...続きを読む
  • 同姓同名
    昨今の風潮を取り入れた題材と、同姓同名で誰の話だ?となる仕掛けでストーリーは面白かったです
    同じ内容が繰り返し書かれているので間伸びした箇所も感じました。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    伝統ある高級ホテル最後の日に集まった面々。
    主な登場人物は、演じる意味を見失った女優、勤め先から金を盗んで投げやりになっている犯罪者、大きな賞を受賞してパーティに出ている作家、大手企業の顔役として女優の卵を食いまくっている男、家も店も失って心中を企てている夫婦……。

    それぞれの視点で少しずつ物語が...続きを読む
  • ガウディの遺言
    ガウディには以前から興味があったけど、なかなか触れ合う機会がなかった。そういう意味ではとても勉強になった。ストーリー的にはうーんという感じでした。
  • アルテミスの涙
    202311/部外者にあっさり話したり、文字盤に気づくの遅いとか、ツッコミ所もあるけど、勢いとうまさで読ませる。やはり下村敦史は面白いし毎回意欲を感じる。愛華の判断等は、現実には女性のほうが共感しにくいような気がする。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    心温まる感じのお話です。

    6〜7割までは全く感じ得ない違和感に気付いた瞬間が私としてはクライマックスでした~。

    文体はとても読みやすいのでおすすめです。
  • 叛徒
    警察通訳官のお話。
    途中まどろっこしい展開が続く。最後に義父の自殺に絡んだエピソードが展開されるが、時既に遅し!だいぶ飽きてしまっていた。
    テンポ良く、スリル感を味わえる小説が読みたい。
  • アルテミスの涙
    閉じ込め症候群で寝たきりの女性が妊娠した。誰の子なのか?そして産むか中絶するかの本人の意思確認はどうするのか?というお話。
    寝たきりで動けなくてもよりよく生きたいという思いは理解できるが、はたして自分がそのような立場になったときにどう感じるのか、よくわからない。
    ただ、お話の中にあった「愛するものが...続きを読む
  • 逆転正義
    逆転劇に驚嘆! 様々な犯罪をテーマに現代の社会問題を浮き彫りにするミステリー短編集 #逆転正義

    いじめ、売春、覚せい剤など様々な犯罪をテーマに、正義とは何たるかを切り取ったミステリー短編集です。現代の社会風刺も皮肉たっぷりに描かれていて、読んでるとムラムラと腹が立ってくる。でもタイトルどおり逆転を...続きを読む