下村敦史のレビュー一覧

  • 生還者

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    サバイバーズ・ギルトがテーマの山岳ミステリー。山岳の中でも厳冬期ヒマラヤ登山を描いた筆者の登山知識には驚きです。まるで登山家が書いた小説のようです。最後、恵利奈じゃなく、葉子で良かった。

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    2022年06月06日
  • コープス・ハント

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    プロローグから、読者は一気に小説世界に引き込まれる。
    本章に入ると、猟奇殺人者の告白に、女性刑事が真相を究明せんと捜査を開始する。それを妨害しようと、闇の勢力が彼女の前に立ちはだかる。その戦いは、女性版ダイ・ハードか。
    一方、3人のユーチューバーが「遺体探し」に出かける(現代の出来事に、ユーチューバーの存在は欠かせないようで、テレビドラマでもしばしば登場する)。
    本書では、彼らの行動は途中まで、青春小説かのよう。
    著者は、女性刑事とユーチューバーたちとのそれぞれの行動を交互に描写する。しかしここに、著者の巧みな仕掛けがあろうとは。
    山岳小説、冒険小説、医療小説等々作品ごとに分野を変える著者が、

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    2022年05月11日
  • 黙過

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    ネタバレ

    短編で一つ一つの話でどんでん返しがあったのですが、そこまでの衝撃度はないし、回収されない伏線があったなぁと思っていたら、最後の話で見事な伏線回収とどんでん返しでした。素晴らしい作品でした。

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    2022年05月05日
  • 生還者

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    ネタバレ

    みんな山が好きな人なのに、極限での選択が悪い方に向いてしまったり、すれ違いによる誤解により罪の意識に苛まれてしまった、切ない話でした。最後は救われる話で良かったです。

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    2022年04月22日
  • コープス・ハント

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    ネタバレ

    8人の女性を殺害した連続殺人犯・浅沼聖悟が、1人だけ自分の犯行ではないと告白。彼が「思い出の場所」に埋めたという真犯人の遺体を探す少年たちの話と、女刑事・折笠望美による真相究明の話が、どう繋がっていくかが気になるポイントでした。

    青春ロードムービーみたいな話と、真犯人関係者に襲われるスリリングなお話は、それぞれ引き込まれるところはありつつも、なかなか真相に近づかない展開に少々ヤキモキ。

    しかし、少年たちが目的地で遺体を発見したとき「あれ?もしかして……」と思ったことが次の女刑事のパートでそのままの内容で明かされ、久々にしてやられたというか、作者の手のひらで転がされたようなサプライズ感があり

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    2022年04月18日
  • 生還者

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    高尾山しか行ったことのない自分でも面白く先が気になり他のことより優先して読んでしまった

    「トラストフォール」や「サバイバーズギルト」という言葉を初めて知った

    生き残った、よかったよかったとはならない苦悩。 

    山で命を失った遺族も辛いが、同行していた者の気持ちはどれだけなものか

    山を大切に思っている人ほど山を舐めている人達のことは許せないんだろうと思う

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    2022年04月16日
  • 刑事の慟哭

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    ネタバレ

    田丸刑事の存在に聞き覚えならぬ “読み覚え” を感じたのですが、「叛徒」に出てた刑事だったのですね。

    「ミスリード刑事」という趣で、自分への不信感を利用して事件解決に導いていくのはとてもユニーク。その代償として田丸刑事の評価がどんどん下がっていくところに哀愁を感じます。

    事件の内容もミステリアスで独特なもので、中沢の正体は気付けそうで気付けなく、良い意味で「あーっ、やられた」感もありました。

    そしてラストシーンで、身を挺して犯人を庇う田丸の姿が切なすぎ。ここまで頑張ってる田丸が報われないところに、モヤモヤしたものを感じてしまいます。

    いずれ彼が報われるストーリーを読んでみたいところです

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    2022年03月19日
  • コープス・ハント

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    下村敦史『コープス・ハント』角川文庫。

    『コープス』とは「死体(corpse)」という意味なので、タイトルの『コープス・ハント』は「死体狩り」という意味か。

    ミステリー小説。終盤の怒濤の展開から明らかにされる真相に読者は大きく二つのことで、見事に騙されていたことに気付く。一つは作者により、もう一つは連続殺人の浅沼聖悟によって……

    相変わらず最後まで面白く読ませる技量は素晴らしい。しかし、結末には少ししっくり来ないところがあるのも事実だ。

    虐待される子供、異常に純粋培養され過ぎた子供。将来を決定するのは自身のはずが、歪んだ心は……

    ミステリー小説にもしばしばユーチューバーが登場するよ

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    2022年03月04日
  • コープス・ハント

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    本作品の社会に向けている方向性については共感が持てる!

    毒親、暴力的・性的嗜好が強い漫画、過剰な人権派、振りかざされる見識の狭い正義・・・

    中庸の徳と言う言葉が示すとおり何方かに全フリでは無く、何でも程よく出来る事と、完璧と潔癖を他者に求めない余裕が欲しいと私は思います。


    8人の主婦を殺害し死刑判決を受けた殺人鬼が【7件は自分の犯行で1件は別な奴の犯行!更にその犯人の一人は既に殺して埋めてます】なんて言い出した!
    SNSやYouTubeでは真犯人の遺体捜しが大盛り上がり!

    休職中の女性刑事が事件の真相を追うA面と死体探しの動画を撮影する少年YouTuber達のB面の物語が交互に展開さ

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    2022年02月27日
  • 絶声

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    いろいろツッコミどころもあるミステリーなんだけど、なかなか読み応えあるトリックでラストは引き込まれました。
    素人がうだうだせこい根回しをしても、結局法律と専門家には意味がないよね^^;

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    2022年02月07日
  • 生還者

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    初めての山岳ミステリー。
    話についていけるかという心配は、全くの杞憂だった。
    山岳についての知識が無くても理解しやすい文章のため、安心して読める。
    謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられ、ミステリーとしても面白い。
    さすが下村さんと言うべきか、意外な事実に驚かされたと思ったところでもう一撃。
    まさに戦慄。

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    2022年01月31日
  • サハラの薔薇

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    ハラハラする内容だった。自分が砂漠に墜落したらと考えたら身震いがしたし、蠍や砂嵐など精神的に摩耗していた。食糧も底が着きかけサバイバルというイメージだった。死ぬ前に一度は砂漠で星を見たいと思った。

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    2022年01月25日
  • 生還者

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    ネタバレ

    最後救われて良かったです。

    ただ同時に、山を登った者同士にしかわからないなどといった理由(感覚としてあるのかもしれませんが・・・)によって、葉子が報われないというあまりにも身勝手な結果にならなくて良かったとも感じました。

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    2022年01月06日
  • 失踪者

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    山岳ミステリー小説。
    10年前にクレバスに滑落した親友をおいて、再度会いに。明らかに遺体は年を取っていて。
    登山の描画が細かく冬山、8000m超の山、岩壁にちょっと興味を持った。
    山岳小説は新田次郎の「孤高の人」が名作だが、これの現代版と言ってもいいかも。それぞれの立場から資金に悩みながら8000m級の山に登る。スポンサーを募るもの、カメラマンとして同行するもの、代わりに登るもの。それぞれの利害がよく描かれている。最後は友情の証が。


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    2021年12月20日
  • 絶声

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    作品ごとにジャンルを変える著者が今回挑むのは、相続法をテーマに遺産を巡っての相続人たちの愛憎劇。
    膵臓がんに冒された昭和の大物相場師が自宅から失踪。
    彼の子供たちー長男、長女、次男(後妻の息子)の三人は、失踪宣告の成立を今か今かと待ち構えていた。が、成立直前に彼のブログが更新され、さらに彼にしか知り得ない事柄が綴られる。彼は生きているのか。
    次々と更新されるブログに、とんでもない仕掛けがされていたとは、相続人たちとともに読者もアッとさせられる手品のようなどんでん返し。
    著者の謀に見事に欺される。
    「飢えた狼が餌を欲するように人が金を求めれば、目の前にある幸せも見落とし、人間性を失うのかもしれな

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    2021年12月10日
  • 黙過

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    4つの短編それぞれもちゃんと完結しているのに、最後に見事なまとまりだった。

    それぞれの視点から読んだあとの最終章。
    命のありかたについても考えさせられたし、自分だったらどういう選択をするのか…

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    2021年11月17日
  • 絶声

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    巨額の資産を残す昭和の相場師の父が死ぬまであと一時間半!?
    2人の息子と1人の娘は父親の死を待っていたのだが死の宣告の前に突如本人名義のブログが更新された!
    『私はまだ生きている』

    父しか知らない事が、父の罪と後悔が語られる中、子供達の遺産に対する執着が語られる・・・

    長女のような人が身近に居たら距離置きたいです。





    三人兄弟と使用人、家裁の職員、借金取りのチンピラを巻き込んだ骨肉のマネーバトルが今、はじまる!

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    2021年11月07日
  • 黙過

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    ネタバレ

    いやいやいや、たまげました。60頁前後の短編4つと160頁ほどの中編1つ。久坂部羊っぽいなと思いながら読み始めた短編4つは、完全に独立した読み物でした。いえ、そう思われました。

    病院から突然消えた危篤患者。重病人のふりをする元官僚。子豚が忽然と消えた養豚場。科研費の不正受給に関わっていたと見られる研究者の自殺。

    それが中編に入ろうというときに、前の4つを必ず先に読むように言われる。えーっっっ、これが全部ひとつにまとまるのか。

    正直なところ、その4つはさして心に響くものではなかったのですが、最後にこうなるとは。お見事としか言いようがありません。

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    2021年10月08日
  • 真実の檻

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    ・読み始めてすぐくらいに真犯人が何となく分かった気がしながらも、色んな角度から想像を掻き立てることが出来て面白かったです。

    ・愛する人の代わりに犯人になる思考回路は、色んな作品を見ても未だに腑に落ちない部分。

    ・どんな理由があれど、我が子の記憶を守る為に嘘をつくのって...どうなんだろう。

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    2021年10月07日
  • 悲願花

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    帯にいろいろ書かれすぎていたせいか
    それほどではなかったです
    展開はよかったですけどね
    一家心中で生き残った娘が大人になり
    そこで展開する物語
    別な心中で生き残った母と娘が絡む
    主人公の女の思いはおおむね理解できました

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    2021年10月04日