下村敦史のレビュー一覧
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下村敦史『サイレント・マイノリティ 難民調査官』光文社文庫。
東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈を主人公にしたシリーズ第2弾。
前作より断然面白く、読み応えがあった。
今回、如月玲奈が調査するのはシリアから娘と共に訪日したナディームという男性。シリアで政治的迫害を受け、家族を殺害されたと主張するナディームに対して、何故か娘のラウアは故郷で平和に暮らしていたと主張する。同じ頃、新宿で発生したシリア人殺害事件とその妻の誘拐事件。食い違う父娘の主張と殺人誘拐事件、謎が謎を呼び……
シリア国内の現実を知ると、つくづく平和な国に暮らせて良かったと思うのだが、世界の国々で大小様々な衝突が起きてい -
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下村敦史『失踪者』講談社文庫。
『生還者』に継ぐ、壮大なスケールで描かれる山岳ミステリー。細部まで巧く考えられたミステリーであり、10年という時間と地理的なスケールの大きさにも驚かされた。気が付けば、早く真相を知りたいと願いながらも、読み終えたくないと願うジレンマに苦しむ自分が居た。
2016年、山岳カメラマンの真山道弘は10年前にクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を捜しにシウラ・グランデ峰を登る。真山はクレパスの底に変わり果てた姿の樋口の遺体を発見するが、有り得ないことに遺体は明らかに歳を取っていた……
下村敦史の作品には裏切られることがなく、安心して読める。 -
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下村敦史『叛徒』講談社文庫。
やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。
通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…
組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…
“裏切り”の黒いミステリー -
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ネタバレ予備知識なんも入れずに、一気読みしてもいい時間を確保して読むのがごほうび、そんなミステリ。
訳ありそうに散りばめられたネタバレの数々も「なんかしかけあるんやろ…」と脳をガバガバにして読みました。
とても楽しかったです。
某ワルな態度のひとが、「これはフリで本当は良い人だろうな」と思いながら読んでいました。
オープンウォーター持ってるので、地下洞窟でダイビングする描写怖かったです。閉所恐怖症には耐えられん!!
インチキ医療で金儲けする出版物が許せないのは「わかる~」という動機。頭悪い人だましてお金かせぐのではなく、面白い本出して儲けてほしい。
ミステリの可能性は無限大だな… と思いました -
Posted by ブクログ
ネタバレ本を開く前からネタバレをされているという斬新なミステリー小説。ここまでネタバレされていたらさすがの私でも真相に気づくに決まってるじゃないですかー。
そしてその後どうなったのかはみなさんお察しのとおり。はい、まったく気づきませんでした。いつもどおりのボンクラを晒しました。悔しいです!!!!!!
ここまで著者の思惑のとおり操られる読者って私ぐらいなんじゃない?ミステリー小説を読んで驚く姿を周囲に見せつけて宣伝するみたいな役割が何かの間違いで私に依頼されることを心待ちにしております。
本編は作中作のような形で展開され、途中で一旦の完結を見せるんだけど、もし本当にあんな終わり方のミステリー小説が実在 -
Posted by ブクログ
満足の面白さ。けどすごく印象深いトリックではないかな。多少予想もできたし。
舞台が本当に著者の家なのがすごい。館ものは館の構造や間取りが複雑で説明が長くなりがちでついていくのが難しいものも多いけどこれは部屋数も少なく割とシンプルな館なのでついていきやすい。テンポもよく読みやすくて、これが伏線ですよ!って主張しているかのごとくたくさんある伏線も最後にしっかり回収。視点がコロコロ変わるのは最初のうちは慣れなくてちょっと混乱したりもしたけど、読んでいるうちに慣れて最後に意味が分かるので面白い。
何枚か挿絵的に部屋の写真があるけど、先に見てはいけません!私は見てしまってちょっとネタバレしてしまった