下村敦史のレビュー一覧

  • ヴィクトリアン・ホテル
    面白かったです。
    他の方も書いてる通り思わず見返してしまいました。
    それでいて内容も素晴らしい。
    普段イヤミスなどを読んでいて、ふとこのような作品を読むとホッコリしますねー
  • 警官の道
    警察小説の短編集
    葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子
    今読まれているこの作家達の警察小説アンソロジーという事で、期待しまくって読み進めましたが・・・
    作品によって大きく好き嫌いがある感じですかね?中山七里と柚月裕子はさすがの面白さでしたが、長浦京は警察小説ですらなく、「...続きを読む
  • 悲願花
    ある5人家族が火事による一家心中を図った。小学生の幸子が一人生き残った。十七年後に家族の墓で一人の女性・雪絵と出会うが、雪絵には子供3人と心中を図った過去があった。さらに子供のうち一人・美香が生き残っていた。被害者、加害者の立場で苦しむ幸子、雪絵。さらに衝撃の事実が明らかになる。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    一流ホテルを舞台にした本と思って、何の前評判もなく読み進めたので、途中から強調される箇所が出てきて、それに気づいた時びっくり。引っ掛かりを覚えたけど気のせいか、と思って読んだけど読み進めていくうちにそれがトリックだと分かったとき非常にワクワクした。だいたい書評とか先に読んじゃうんだけど、それをせずに...続きを読む
  • 同姓同名
    久しぶりにとても面白い小説に出会った。
    猟奇殺人鬼と名前が同じばっかりに理不尽な仕打ちを受け嫌な思いをしている人達だけでないのが面白かった。
    同じ名前しか出てこないのに混同することがなかった。
  • 逆転正義
    短編集、さくっと読めた。最後の話は考えさせられました。どんでん返しとして衝撃だったのは保護。思わず最初から読み直しちゃいました。
  • サハラの薔薇
    異国情緒あふれる設定の中、次から次へと訪れる危機を乗り越えて旅を続ける一行の姿はリアルに描かれ、自分も共に砂漠にいるかのような臨場感を感じました。埋蔵物をめぐるミステリー要素もあり、最後まで楽しませてくれた一冊でした。
  • 逆転正義
    非常に読みやすかったです。物語はどんでん返しを警戒しても引っかかりました。
    読みやすく面白いが故にもう少し読んでいたかったです。
  • 逆転正義
    ミスリードによる思い込みにより裏切られる結末。
    そんな短編集。
    読み進めていけば、当然裏読みもするのだが、少しずらしてくるところに著者のうまさを感じる。
    ACのCMで、「パイロットになりたい」と言った声が男性女性どちらに聞こえますか的な経験則によるバイアスを使った引っ掛けみたいな。
    CMに関して言え...続きを読む
  • 同姓同名
    話題作がようやく文庫で手に入ったので、すぐ読んでみた。
    大山正紀がある事件を起こしたことで、全国の同姓同名の「大山正紀」達の人生が良くない方向に向かってしまい…
    犯罪者の大山正紀と、そうでない大山正紀は別人だと頭では理解しているものの、名前自体を聞いただけで犯罪者のイメージが無意識に浮かんでしまうの...続きを読む
  • 逆転正義
    自分はSNSで誹謗中傷する様な愚かな人間ではない。
    その自信が揺らぐ。
    あいつは悪人だ。
    だが、その罪に値する罰を受けていない気がする。
    納得いかない…許せない…

    普通の正義感を持っている誰しもが、これを読んで一度自分を疑えるようになればよいと思う。
  • 逆転正義
    どんでん返しが好きな人にはたまらないミステリ短編集。「真相をお話しします」に構成がかなり似ている。
    2作品ほど読んだところで作品の傾向が分かるので、どんでん返しが予想できてしまう場面があった。「保護」の話が一番驚きが大きくて面白かったかな。
  • 逆転正義
    6つの話がある短編集で読みやすかった。後半で話がどんでん返しされて、いままで読んできた部分の見方が変わった。特に2個目と6個目のエピソードが面白かった。
  • 逆転正義
    6話でできている。タイトル通り、話は後半に大どんでん返しがある。
    途中、冗長でやめたくなることもあるが、何か起こるから、と読み続けることになる。なんかスッキリしないのもあったが、えーーーーーそーなん⁈ということが結構あり、面白かった。
  • アルテミスの涙
    閉じ込め症候群について考えると私はとても怖くなる。
    自分の身体が動かず、声を発声する事もできず、表情を変える事もできない・・・
    しかし、意識はある!
    そんな状況で私は耐えられるかを考えると恐怖が浮かび上がってくる。
    私の身体が五体満足に稼働する事に感謝します!!!

    併せて、個人の価値観について考え...続きを読む
  • ヴィクトリアン・ホテル
    ホテルを巡るドタバタ喜劇が好きな身としてはついつい読んでしまいました。そこに更に「そうきたかぁー」な一捻りもあり。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    読書ならではの面白い体験だった。正直、この手のミステリー小説は多々あるのだが、”騙そう”という作家の意図が見えると興醒めしてしまう。本作ではそれがなく、とても心地よくクライマックスへと向かうことができる。
    複数の登場人物の物語が交錯するが、キャラクターの特徴がわかりやすく混乱することはない。一方で、...続きを読む
  • 黙過
    全てが繋がった時、少し行き先が垣間見えて、読むスピードが止まったのですが、最後まで読まなかったら、突きつけられた問いを、また曖昧にやり過ごしてしまうところでした。

  • 逆転正義
    どのストーリーも途中でぐるんと反転する
    物事の是非を問われるが、是とも非とも判断がつかない
    それぞれのストーリーをぎゅっと濃縮したようなサマリーとも思える濃い短編集
  • 逆転正義

    見て見ぬふり
    保護
    完黙
    ストーカー
    罪の相続
    死は朝、羽ばたく

    何が正しいことなのか、
    どんなふうに行動すれば良いのか、
    思い悩んだ時に立ち止まり、
    考え直してみようと思わせてくれる物語たち。

    話を読んでいる途中ですら、
    いかに物事を一方向からしか見ていないのか、
    どれほど狭く偏った考えで...続きを読む