下村敦史のレビュー一覧

  • 生還者

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    とても面白かった。
    ミステリーとしてとてもうまく仕上がっていて読み応え抜群でした。山の怖さ、登山者の心理をうまく描写していて緊張感のある中で一気読みすることができました。多くの伏線が、きれいに回収されていて読後感もとてもよかったです。おすすめですね。

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    2021年03月20日
  • 悲願花

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    腰壁のような帯には思わず読んでみたくなるようなコメントが散りばめられている。
    読んでみたらまさにそのとおり!

    主人公の幸子は一家心中の生き残り・・・
    人と付き合うにも必ず自分の過去のネガティブな部分が邪魔をする。
    自分の過去との訣別のため家族が眠る墓へと向かう。
    そこには、過去に一家心中を図り生き残ってしまったシングルマザーだった雪絵がいた・・・
    幸子は雪絵に自分の母を重ねてしまう・・・

    加害者と被害者の物語

    そして、本作には聖人と言って良い程の登場人物が降臨します。そんな人になりたいとも思いました。

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    2021年03月13日
  • 悲願花

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    下村敦史『悲願花』小学館文庫。

    一家心中で生き残った被害者と加害者の双方の苦しみをテーマにしたミステリー小説。

    後半の全ての予想を覆す展開には驚いた。そして、後を引くような結末。重いテーマなのに取りこぼしも無く見事に昇華させた著者の手腕には感服した。

    夫婦のいさかいが絶えず、裕福でない家庭に育つ山上幸子に訪れた一時の夢のような時間。ある日、幸子の一家は遊園地でこれまで経験したことの無い贅沢な時間を過ごすが、両親は家に火をつけ、一家心中を図る。両親と兄妹を失い、たった独り生き残った幸子。

    孤児院で育ち、工場の事務員として働き始めた幸子は忌まわしき過去と訣別しようと両親の墓を訪れると、そこ

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    2021年03月10日
  • 生還者

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    ネタバレ

    序盤からあるいくつかの謎がなかなか明らかにならず、それどころか食い違う証言や新たな疑問がどんどん出てきて、とてもやきもきさせられます。

    それで嫌な気分になるわけではなく、むしろ読むモチベーションがどんどん上り、最後まで駆け抜けるように読み切ってしまいました。

    あとがきに「ルービックキューブのようにおもしろい」とありましたが、それに完全同意ですね。なかなか色が揃わないけれど、終盤はたたみかけるように色が揃っていく様が、クライマックス以降あれよあれよという間に真相が解明されていく展開に似ていると思います。

    白馬岳での美月たち女性陣の行動には、ほんとにそんなことを美月がしたのかなぁと少しスッキ

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    2021年03月10日
  • 生還者

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    なんと素晴らしい冒険小説!冬山の魅力、圧倒的な大自然の力、人間の根源的な弱さ、本音、良心との呵責、いろんなものが赤裸々に描写されて人間らしさとは、をまざまざと見せつけられる作品です!ほんとに圧巻!

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    2020年12月26日
  • サハラの薔薇

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    スケールが大きい読み応えがある冒険小説!まさに徹夜で読んでしまった一冊!砂漠、活劇、のみならず核、環境といった現代の社会問題をも絶妙に絡み合わせて重厚だが疾走感がある描写に脱帽です

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    2020年12月19日
  • 失踪者

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    ネタバレ

    辛い
    読み終わっても涙が止まらない

    なぜ会社を辞めてくれなかったんだ
    なぜ一緒にK2をのぼらないんだ

    樋口さんの方に感情移入してしまい、読むのがつらかった

    もしあそこで真山が会社を辞めていたら?そのルートも読みたいなぁと思った。

    最期は自分の意思でクレバスの中で息絶えたと思うと…
    シウラグランデをおとして、K2に登る二人を読みたかった

    山はいい
    体力なくて登れないから山岳小説は大変ありがたい

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    2020年09月19日
  • 失踪者

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    青臭くて、そして熱い男たちの絆と友情の山岳ミステリー。下村敦史さんの作品を読むのはこれで三作目ですが、『闇に香る嘘』が中国残留孤児、『叛徒』が通訳捜査官と外国人の労働問題。
    そしてこの『失踪者』が山岳ものと、作風のバリエーションの幅広さに驚きます。そしてどの作品も確実に芯を突いてくる。その筆力と構成力も本当にスゴい。

    十年前の転落事故で親友の樋口を、クレバスに置き去りにしてしまった真山。彼の遺体を回収するため、再びシウラ・グランデ峰に挑み、遺体を発見した真山だったが、樋口の遺体は数年分年を取っていて……

    秘密裏に生還し、そして姿を消した樋口を追う現在パートと、真山と樋口の関係性が描かれる過

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    2020年09月10日
  • サハラの薔薇

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    私の好きな小説のジャンルに『旅』と『砂漠』があり、この二つにヒットする作品は決して決して多くありません。

    井上靖さんの敦煌、パウロコエーリョ氏のアルケミスト、村山由佳さんの遥かなる水の音などなど・・・

    読むたびに砂漠の過酷さとイスラム圏の幻想的な風景がまぶたの裏側に浮かんできます。

    本作品はアルジェリアのサハラ砂漠を舞台とした話になりますが、最初に飛行機が墜落します!ミイラが盗まれます?登場人物達が皆怪しいです・・・

    下村敦さんの社会派冒険ミステリーを是非ご堪能ください!

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    2020年03月02日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    「難民調査官」を務める如月玲奈が主人公の物語である。「難民調査官」という仕事は大切な役目なのだとは思うが、広く知られているのでもないように見受けられる仕事だ。そういう仕事にスポットライトを当てる“仕事モノ”な小説である他方、本質的には良質な「事件の謎を明かす」というミステリーであり、展開の中で「巷での情報の発信、受け止め」というような社会の色々な事に問題提起も行われている面も在って、少し夢中になってしまう。
    難民申請をしているシリア人の父娘が在り、両者は180度違う話しをしている。父娘の話しがそういうことになるのは、何故なのか?何なのか?操作が少し手詰まりになっている殺人事件の謎と相俟って、そ

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    2019年09月20日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    下村敦史『サイレント・マイノリティ 難民調査官』光文社文庫。

    東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈を主人公にしたシリーズ第2弾。

    前作より断然面白く、読み応えがあった。

    今回、如月玲奈が調査するのはシリアから娘と共に訪日したナディームという男性。シリアで政治的迫害を受け、家族を殺害されたと主張するナディームに対して、何故か娘のラウアは故郷で平和に暮らしていたと主張する。同じ頃、新宿で発生したシリア人殺害事件とその妻の誘拐事件。食い違う父娘の主張と殺人誘拐事件、謎が謎を呼び……

    シリア国内の現実を知ると、つくづく平和な国に暮らせて良かったと思うのだが、世界の国々で大小様々な衝突が起きてい

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    2019年08月17日
  • 失踪者

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    個人的には久々に☆5のヒット作品!
    面白くて引き込まれて一気に読み終わってしまいました。
    途中何度も「えぇ!どういう事?」と休む暇を与えてくれませんでした。笑
    主人公と親友樋口が一緒に山を目指すシーンが楽しくってワクワクした。

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    2019年04月03日
  • 失踪者

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    下村敦史『失踪者』講談社文庫。

    『生還者』に継ぐ、壮大なスケールで描かれる山岳ミステリー。細部まで巧く考えられたミステリーであり、10年という時間と地理的なスケールの大きさにも驚かされた。気が付けば、早く真相を知りたいと願いながらも、読み終えたくないと願うジレンマに苦しむ自分が居た。

    2016年、山岳カメラマンの真山道弘は10年前にクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を捜しにシウラ・グランデ峰を登る。真山はクレパスの底に変わり果てた姿の樋口の遺体を発見するが、有り得ないことに遺体は明らかに歳を取っていた……

    下村敦史の作品には裏切られることがなく、安心して読める。

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    2018年09月17日
  • 叛徒

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    下村敦史『叛徒』講談社文庫。

    やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。

    通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…

    組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…

    “裏切り”の黒いミステリー

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    2018年01月20日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    今まで読んだことがないタイプの本。前半は、なかなか殺人も起こらないしただの孤島の探検?冒険の話?みたいな感覚で読み進めていたら、いきなり第一の殺人。そこからドキドキしながら読み進めた。
    最初からネタバレしていても、犯人を当てることが出来なかった。「私」の存在も気付いてゾクゾクした。
    これは再読して伏線回収しないと。

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    2026年06月14日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    途中から「私」って????
    モードに入って私がおかしい?と思い
    読み返したりしました。
    私は登場人物とか覚えるの苦手なので9人+α
    完璧には無理だと考えて最初から名前と特徴書き出してて、部屋の配置も書いてたので
    間違ってないなと笑

    うつ伏せの死体やヘビのようなもの、縄などなど
    には気づけたけど真相にはたどり着けず(当たり前( ̄∀ ̄))

    サメの登場が多いというか
    タイミングが良すぎるけど仕方ないか!

    下村敦史作品3冊目だったので、またほかのも読みたいと思いました

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    2026年06月11日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    今までにないアプローチで、とても面白かった。ところどころ違和感を感じるがそれが事件解決のヒントになっている。なぜネタバレがある小説なのか?ネタバレの裏を読む事で真実がわかるので、ぜひ謎解きに挑戦してみたら良いと思う。

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    2026年06月10日
  • 同姓同名

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    4.3
    すごかったなあ!一気読みしちゃった!
    読み切って一番思ったのは、多分感想としてそこ?ってなるかもだけど、馬鹿な奴らはSNSで発信するなってこと!無自覚なんだからアホらしい。すれ違いざまに人に言わないようなことはSNSで言うなってこと本当に。平和な世界になりますように。
    あと読み終わったらみんな絶対自分の名前検索するよね!私もした!ちょっと嫌な気持ちになる!
    ちなみに今は目を閉じるたびに大山正紀。頭の中にずっと大山正紀。私って誰だっけ?多分今日は夢に大山正紀が出てくるのりね。

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    2026年06月10日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    いつも通り終盤で、え?これこのまんまで大丈夫なん?って心配になるような流れからのメチャメチャスッキリするラスト。ネタバレありやのに、完全に騙される、すごい

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    2026年06月09日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    一気読み〜!
    ネタバレがある前提で始まるからすんなり楽しんで読み進んでいた…

    だがしかし、それすらもロジック
    二転三転のサスペンス。
    んー、推理させる気も、当てさせる気もないやん笑

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    2026年06月08日