下村敦史のレビュー一覧

  • 叛徒

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    下村敦史『叛徒』講談社文庫。

    やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。

    通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…

    組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…

    “裏切り”の黒いミステリー

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    2018年01月20日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ヴィクトリアンホテルという老舗一流ホテルが改装のため一時閉館する。そこに宿泊している人たちが交差していく物語。
    穏やかに時間が流れていき、とても読みやすい本だと思っていたら最後に驚きの展開となり、ところどころ感じていた違和感が回収された感じ。
    各キャラがプロトタイプ的な描かれ方をしていることと、あと一歩内容に深みや展開があったら更に面白かっただろうなとは思うが、軽く読むにはちょうど良い小説だった。

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    2026年10月10日
  • 暗闇法廷

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    ネタバレ

    殺人容疑で逮捕された全盲女性の無実を証明する話
    全盲女性に不利な証言をする聴覚障害の男性、
    失声症の少女
    この証言の覆し方が面白い
    障害者の人が相手じゃないとできないトリック
    犯人はあの人以外考えられなかったね

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    2026年10月09日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    良い話だったし、構成など好きだった。映画化した方が面白そうだな。マイナスなのは、優しさは、、、ってやつあんまり共感できなかった。東野圭吾を読んだあとで、比べてしまったのも良くなかった

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    2026年10月05日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    不思議がたくさん詰め込まれていて、お腹いっぱいになります。
    初めの頃から抱く「私」の存在感を、もやもやと引きずりながら読み進み、「?」となっては、はじめに戻ったり、「私」って誰よ?とページを探したり…
    頭のなかで整理しながら、私のレベルでは、高度な読み物でした。

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    2026年10月04日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ホテルが舞台のミステリー小説ということで、勝手に「マスカレード・ホテル」的な感じかな?と予想。叙述トリックで読者のミスリードし、クライマックスで「どゆこと?」と惑わせ、最後には舞台のホテルとその中の人物の歴史をしみじみ感じさせる温かい物語でした。

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    2026年10月03日
  • 同姓同名

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    ●感想

    物語のなかで描かれるのは、名前や噂から人物像をつくり、無関係な「同姓同名」の人々にまで偏見を向ける大衆の姿。……を読んでいると思ったら、読み手も断片的な描写から「この大山正紀は、あの大山正紀だ」と思い込み、読み進めていたことに気づかされる。

    作中の大衆も、読み手も、足りない情報を自分の思い込みで埋めてしまう。偏見を外から眺めていたつもりが、自分もその構造のなかにいた。ミスリードの仕掛けと、作品が描く偏見のあり方が重なっているところが面白かった。

    〜ミステリ作家からの挑戦状〜
    登場人物全員、同姓同名!
    大胆不敵、大混乱ミステリ待望の文庫化。

    大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て
    練習に励んでいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。
    週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった
    “名もなき"大山正紀たちの人生が狂い始める。
    これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、
    名もなき私たちの物語です。

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    2026年10月03日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    最初にネタバレがあるのを踏まえて読んでみたものの、最後まで読んでも真相に辿り着くの難しかったです。

    元々あまり考えず読んでるタイプなので、ガチなミステリー久々に楽しかったです。

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    2026年09月28日
  • そして誰かがいなくなる

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    クローズドサークルで舞台設定もすごく良かった。内容も難しすぎず、続きの展開が気になる雰囲気でよかった。

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    2026年09月28日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    色々見落とさないように頑張って読んでいたが、真犯人には辿り着けず。何かが腑に落ちんと思って推理編へ。7つのネタバレのうち、何個かはそうなのかな?と思っていた通りであったが、そのネタバレに翻弄された。そもそも当たり前だけど知ってないとこんなネタバレ書けんわな〜ってところが盲点。フィクション目線で読んだしまってたのかも。まんまと思い込まされてしまった。作中の自分を囮に未然に犯罪を防ぐ名探偵の話も面白い(実際それに当たりそうな名探偵が出てくる)がミステリー作者が真犯人を炙り出すために事実ベースの小説を書くというのも新しいなと思った。

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    2026年09月27日
  • そして誰かがいなくなる

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    下村敦史さんにしか書けないミステリー。
    なぜなら、物語の舞台は、下村さんの自邸だから。
    下村さん自身が、物語に出て来る館の持ち主の作家さんなのか?
    やっぱり違うのかな?
    そうなると、下村さんは登場しないのかな?
    などと現実と物語の狭間を楽しみながら、トリックや犯人も想像しながらあっという間に読み終えた。

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    2026年09月27日
  • あいつも誰かに殺される

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    SNS「リアリズム」で「タナトス」と名乗る者が殺害予告を投稿した。そしてその通りに名指しされた人物が不審な死を遂げ、現場には投稿された文面が貼り付けられていた。その後も同一犯によるものと思える事件が続き、ネット上では「タナトス」への殺人依頼の投稿が絶えなくなる。現代社会の恐ろしさを描いたミステリです。
    軽い気持ちで誰かを憎んだり、あるいは殺意を覚えることは誰にでもあるのではないかと思います。だけれどそれを公の場で表出するのは絶対ダメだよね。SNSは楽しくもあるけれど、「好き」なことで楽しくあるべきだよなあ、と実感しました。愚痴と不満と怨嗟を吐き出したところで、ネガティブが加速してしまうだけのような気がします。それこそこんな風に付け込まれてしまうかも。
    ここで描かれる怒りや恨みがあまりにカジュアルなのも恐ろしいところです。殺意を抱くハードルが低すぎて、こんなことで殺されたらたまったものじゃない、という心境になりました。事件の構図が予想外に二転三転するところはわくわくして一気読み。「タナトス」の狡猾さは恐ろしいのだけれど、このラストはあまりにも皮肉でした。

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    2026年09月27日
  • ガウディの遺言

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    ​舞台は1991年のスペイン・バルセロナ。
    未完の大建築といわれるサグラダ・ファミリア贖罪聖堂を背景に、稀代の天才建築家アントニオ・ガウディが遺した真実をめぐる歴史ミステリーです。

    ​物語のベースとなるのは、歴史的な建造物を巡る重厚な謎。独自のアイデンティティを守るために戦ってきたカタルーニャの歴史や文化を知っていればいるほど、作品に漂う切実さと深みがより一層際立ちます。

    ​そんな荘厳なサグラダ・ファミリアの尖塔に、突如として見つかる冷たき遺体。遺体の友人であり、事件に関する大きな秘密を知る日本人石工を父に持つ佐々木志穂が、警察すらも信用できない極限の状況の中で、真実にたどり着くために「遺された物」を必死に追い求めていきます。

    ​やはり下村作品の真骨頂というべきか、物語は二転三転し、読者を最後まで翻弄し続けます。歴史のロマンと予測不能なサスペンスが美しく融合した、まさに『ダ・ヴィンチ・コード』のような知的興奮が好きな人にはたまらない一冊です。

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    2026年09月26日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ※7つのネタバレはネタバレに含まなくてもいいですよね? 表紙にも出てるのでそこはご容赦いただきたい。

    推理することは苦手で、推理小説を読んでも犯人やトリックを考えられないタイプの私。それでも、珍しくあるトリックは気づくことができた。なんなら、過去の章に気づくこともできて、共犯者まではわかったものの……主犯は見破れなかった!!

    惜しいところまで行けたなー! なんてちょっとした達成感を味わうことができた作品。推理小説初心者にはうってつけなのかも?

    さて、なぜトリックに気づくことができたのかと言えば、理由は単純。


    冒頭に含まれた7つのネタバレのおかげである!!


    7つのネタバレはすべて嘘はついていない。
    ただし、どう捉えるかが大きなポイントである。

    特大のヒントを与えられた状態から始まる推理小説。
    ネタバレありの理由もロジカルに説明されていたので、個人的にはなかなか満足の作品だった。

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    2026年09月25日
  • 失踪者

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    読み応えがあり面白かった。ほとんど登山経験がない作者が書いたというのが信じられない。。リアルな登山の描写に圧倒されました

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    2026年09月23日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    面白かった。例に漏れずタイトルに惹かれて読んで、思っていたような衝撃とかはなかったけど七つのネタバレの使い方がとても気持ちよかったです。本格ミステリーの良さを知れた。

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    2026年09月21日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    同じホテルで同じ時間を過ごす人たちの群像劇だと思っていたので、最後の種明かしには見事に騙された。

    でも、それ以上に印象に残ったのは、人の善意が時間を越えて別の誰かへつながっていくところ。

    バラバラだった物語が最後に一本につながる、読後感のいい作品だった。

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    2026年09月21日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    小説『双紋島の殺人』と小説発表後のリアル部分の2本立て。小説部分では『ネタバレあり』という前提で、軽い気持ちで読み始めたが、ダイビングのあたりからどんどん惹き込まれた。本当のネタが明らかになってくる後半のリアル部分は、いろんな事を思い出しながら最後まで退屈させない物語だった。

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    2026年09月20日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    トリッキーな推理小説。
    面白い作風だなぁ。
    今回は表紙と題名に吊られて思わず購入した作品なのだが、当たりで嬉しい。
    最後のまとまりも美しく、著者の他作品も読みたくなった。

    『ネタバレあり』を謳っている本書、「うーむ、こう書かれているが、極力ネタバレを見ずに読もう」とほぼほぼ先入観なしで読むという作者の意図に反する読み方をしてしまう。笑(推理もへったくれもない)
    それでも(むしろ「だから」かもしれないが)、作中の展開にドキドキが止まらなかった。
    特に水中の描写にはハラハラ。
    また、ありきたりなロマンス要素がなかったのもいい。
    ただ、露悪的に振舞ったあの人のセリフの数々だけは演技と後でわかっても顔を顰めてしまう…。

    肝心の推理パートにおいても、訪問者の正体はある程度推測できたが、話の持っていき方が面白い!
    少しチープな所も否めないが、ミステリーのお約束と言ってもいい動機にも納得。
    自力で解けた謎もあったが、大部分は驚きの連続で、ミステリーってこの謎解きの快感が病みつきになるよね〜っ!と大満足。
    一気読み出来たので、読み終わった時にはものすごい充実感があった。
    個人的には新しい推理小説のあり方を見せてもらったようで大満足でした。

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    2026年09月19日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレありつつ、島で殺人が起こる、お話(?)。

    最初に7つのネタバレがされ、島でのルポ(?)的なお話が展開されていく。

    未解決事件の作品として話が展開し、終盤は読者からの手紙を紹介しつつ、その作品の真相の答え合わせをする形。
    (作品編と解答編とで紙の色が異なっている)

    序盤からとある違和感を感じ、それが何かしら意味を持つのだろうと思ったら、やっぱりだった。

    ただ、真犯人と真相は予想とは程遠いものだった。
    入れ替わりについては考えていたのだけどなぁ。

    ネタバレを念頭に起きつつ、引っかかるもんかと読み進めていたけども、ネタバレをを引っかけにも使っていてすごいなぁ、と思いました。

    あと、謎のフルネームについてははミスリードだったのかなぁ?。

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    2026年09月17日