下村敦史のレビュー一覧

  • 真実の檻

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    正義とは、幸せとは、そして、真実とは?
    『闇に香る嘘』の作者・下村氏の放つ慟哭の社会派ミステリー。
    一気読み必須の冤罪事件を描いた作品です。

    大学生の石黒 洋平は、4ヶ月前乳がんで亡くなった母の遺品整理をしていたところ、押入れの奥から奇妙な箱を見つける。

    中から出てきたのは、父とは異なる男性と仲睦まじい若い母の写真と手紙であった。
    自分は、母の両親を殺害した凶悪な殺人犯・赤嶺 信勝の息子なのか?

    次々に生まれる疑惑の数々。そして、実の父の冤罪の可能性が生まれる。自分は、何を信じれば良いのか?

    冤罪事件を取材対象とする雑誌記者の夏木 涼子。
    彼女とともに、様々な他の事件を調べながら、『赤

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    2019年11月16日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    「難民調査官」を務める如月玲奈が主人公の物語である。「難民調査官」という仕事は大切な役目なのだとは思うが、広く知られているのでもないように見受けられる仕事だ。そういう仕事にスポットライトを当てる“仕事モノ”な小説である他方、本質的には良質な「事件の謎を明かす」というミステリーであり、展開の中で「巷での情報の発信、受け止め」というような社会の色々な事に問題提起も行われている面も在って、少し夢中になってしまう。
    難民申請をしているシリア人の父娘が在り、両者は180度違う話しをしている。父娘の話しがそういうことになるのは、何故なのか?何なのか?操作が少し手詰まりになっている殺人事件の謎と相俟って、そ

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    2019年09月20日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    下村敦史『サイレント・マイノリティ 難民調査官』光文社文庫。

    東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈を主人公にしたシリーズ第2弾。

    前作より断然面白く、読み応えがあった。

    今回、如月玲奈が調査するのはシリアから娘と共に訪日したナディームという男性。シリアで政治的迫害を受け、家族を殺害されたと主張するナディームに対して、何故か娘のラウアは故郷で平和に暮らしていたと主張する。同じ頃、新宿で発生したシリア人殺害事件とその妻の誘拐事件。食い違う父娘の主張と殺人誘拐事件、謎が謎を呼び……

    シリア国内の現実を知ると、つくづく平和な国に暮らせて良かったと思うのだが、世界の国々で大小様々な衝突が起きてい

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    2019年08月17日
  • 失踪者

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    個人的には久々に☆5のヒット作品!
    面白くて引き込まれて一気に読み終わってしまいました。
    途中何度も「えぇ!どういう事?」と休む暇を与えてくれませんでした。笑
    主人公と親友樋口が一緒に山を目指すシーンが楽しくってワクワクした。

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    2019年04月03日
  • 生還者

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    ネタバレ

    主人公の兄が雪山で死亡。
    その登山隊の関係者2人が救出されるが、証言は正反対のものだった。主人公は兄の死の真相を追求する、とういお話。


    雪山なので証拠らしい証拠は何もなく、証言だけがほとんど。その中で真相を追求する難しさが面白かった。

    登山の用語が難しくて、調べながら読んだ。

    すごくドロドロした人間模様に引き込まれた。前半なかなか真相に近づかないのでモヤモヤするけど、後半は特に面白くて一気読み。ハッピーエンドなので読後感も良くておすすめです。

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    2019年03月24日
  • 失踪者

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    下村敦史『失踪者』講談社文庫。

    『生還者』に継ぐ、壮大なスケールで描かれる山岳ミステリー。細部まで巧く考えられたミステリーであり、10年という時間と地理的なスケールの大きさにも驚かされた。気が付けば、早く真相を知りたいと願いながらも、読み終えたくないと願うジレンマに苦しむ自分が居た。

    2016年、山岳カメラマンの真山道弘は10年前にクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を捜しにシウラ・グランデ峰を登る。真山はクレパスの底に変わり果てた姿の樋口の遺体を発見するが、有り得ないことに遺体は明らかに歳を取っていた……

    下村敦史の作品には裏切られることがなく、安心して読める。

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    2018年09月17日
  • 叛徒

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    下村敦史『叛徒』講談社文庫。

    やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。

    通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…

    組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…

    “裏切り”の黒いミステリー

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    2018年01月20日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    おもしろかった!
    ただ、かなり重い話でなかなか読み進められず、正直読むのに時間はかかったな…でも終盤に入ってからは一気にスラスラ読めた。

    学生時代に授業で習ったことはあるけど、中国残留孤児や満州事変について、改めてちゃんと知るきっかけになってよかったなと思う。知識として知っているだけのときと、物語として読むのとでは、受け取る重さが全然違った。

    全盲になったうえに、育ててくれた親が本当の親じゃなくて、しかも自分が純中国人だったなんて、設定としてもしんどすぎる…。どれか一つでも相当きついのに、それが全部重なってくるのが本当に重い。

    でもその分、話の作りはすごくうまくて、途中で感じていたモヤモ

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    2026年01月17日
  • ガウディの遺言

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    下村敦史『ガウディの遺言』PHP文芸文庫。

    サグラダ・ファミリア、或いはガウディの歴史を下敷にした重厚なミステリー小説にして、家族の物語でもあった。

    下村敦史の作品はまさに変幻自在というくらいにその都度、舞台や作風を変化させるので、なかなか底が見えて来ない。これだけサグラダ・ファミリアやガウディについて調べることは並大抵のことではないだろう。そして、それを小説という形に昇華させる腕前には驚かされた。


    舞台は1991年、スペインのバルセロナ。現地で父親と共に暮らす佐々木志穂は、真夜中に出掛けて帰ってこないサグラダ・ファミリアの聖堂石工である父親を探している最中に、父親の友人であるアンヘル

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    2026年01月15日
  • 失踪者

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    面白かった。なぜふたたび山に戻って死んだのか。読み応えありましたね。登場人物がそれほど多くない中でそれぞれの人物がどのように絡んでいくのか。綺麗に最後はまとまりました。よかったです。

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    2026年01月13日
  • 口外禁止

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    序盤から中盤にかけてはなんだかご都合主義みたいな話だなと思っていたのですが、終盤辺りで何だかちょっと胡散臭くなってきて、ラストはある程度予想の範囲内、という感じでした。
    ただ、AIという存在がちょっと恐ろしいものに感じられました。

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    2026年01月11日
  • 同姓同名

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    10人の大山正紀の特徴が分かりやすかったため、読めたがところどころ頭が混乱して理解するまでに時間がかかった。
    名前が同じだからこそ後々の展開で、そっちの大山正紀だったのかと感じて面白かった。

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    2026年01月10日
  • 黙過

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    騙された!
    短篇か思ったら騙された!
    5回?なんかもっと騙された感がある。
    壮大な問題。
    愛犬のだったら・・・・・とか思ってしまうぐらい。(ありえない事だけど)
    目的は同じで、手段が違うだけ。 
    凄いテーマじゃないか。もっとエンタメ強くして長編を読みたい気分。
    面白かった。

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    2026年01月04日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    今回も面白い。
    本当に最後にいつもどんでん返し。
    イスラムはこわいよ。
    特にイスラム国は。悪い人は一部だろうけど、テロしすぎやろ。
    あまりにもアッラーを崇めすぎててこわいよ。そういう未知の事だから余計にしりたくなる。難民調査官シリーズはもう出ないのかなー。

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    2026年01月03日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ホテル内のよくある群像劇かな、と思いきや、ラスト意外な展開!違和感を感じながら、まぁそういうものかなーと流していたら、叙述トリックにすっかり騙された。読みながら頭の中が混乱したので、もう1回整理しながら読み直したい。
    メッセージ性も強く、台詞が説教くさくて少しくどく感じた場面もあったけど、一気に読めて面白かった!

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    2026年01月02日
  • アルテミスの涙

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    小説なので綺麗にまとめられている
    が、可能性は低いとしても、もし現実にあれば
    どう考えれば良いのだろう
    それぞれの命とこれから、それぞれの考え
    答えのない重いテーマだと思う

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    2026年01月01日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    二度読み必須!
    想像してたミステリー小説じゃなかったけど、読み終わった瞬間もう一度読み返したくなった

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    2025年12月30日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    会話が中心なので、一気に読めた。
    あなたの人生プロヂュースします。という怪しいメイルが到着した3人の若者
    色々な事に勇気を持って踏み出せない多くの若者に寄り添う本だと感じた。
    ワールドカップの試合結果が3試合も当たってしまった事から信用して指示に従う若者たち。誰が誰を騙しているのか?
    最後までわからないスリリングな展開に引き込まれる。
    濡れぎねの罪を被せられた若者たちが取った行動は?

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    2025年12月30日
  • 口外禁止

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    「口外禁止」

    読後にこのタイトルに、恐ろしさを感じました。
    もしかしたら、そういう時代が直ぐそこに迫っているのかもしれない。
    いや、もうその時代なのかもしれません。


    陰キャで自己肯定感の低い大学生金崎恵介のもとに、一通のメールが届く。
    「あなたの人生、プロデュースします」
    スーパーAI「AI(あい)ザム」が、人生の様々な出来事に対して、正しい選択を助言してくれるとのこと。
    金崎は、AIザムの力を借りることに。すると女性と仲良くなり、楽しく遊べる友達もできたが、ある事件をきっかけに人生は暗転していくことに・・・
    といったあらすじ。


    AIに相談すれば、最適解を導き出し、無難な人生を過ごす

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    2025年12月29日
  • 闇に香る嘘

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    兄の正体を探るために知りたかった──、村上竜彦に成りすました偽残留孤児なのかどうか。

    ──私には真実を突き止める必要があった。
     
     
     
    第60回江戸川乱歩賞受賞作。

    全盲、中国残留孤児、腎臓移植。これらだけ並べただけでも、かなり見応えのあるパワーワードの数々。
    そして盲目が故、一度不信感が募った結果、膨らみ始めた猜疑心はどんどん加速していく。

    下村敦史氏の作品は、アルテミスの涙を読んだことがありましたが、物語の構成が面白い。
    他作品も楽しみー。





    『第60回江戸川乱歩賞』受賞
    『週刊文春2014ミステリーベスト10』国内部門 第2位
    『このミステリーがすごい!201

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    2025年12月28日