下村敦史のレビュー一覧

  • サハラの薔薇

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    スケールが大きい読み応えがある冒険小説!まさに徹夜で読んでしまった一冊!砂漠、活劇、のみならず核、環境といった現代の社会問題をも絶妙に絡み合わせて重厚だが疾走感がある描写に脱帽です

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    2020年12月19日
  • 失踪者

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    ネタバレ

    辛い
    読み終わっても涙が止まらない

    なぜ会社を辞めてくれなかったんだ
    なぜ一緒にK2をのぼらないんだ

    樋口さんの方に感情移入してしまい、読むのがつらかった

    もしあそこで真山が会社を辞めていたら?そのルートも読みたいなぁと思った。

    最期は自分の意思でクレバスの中で息絶えたと思うと…
    シウラグランデをおとして、K2に登る二人を読みたかった

    山はいい
    体力なくて登れないから山岳小説は大変ありがたい

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    2020年09月19日
  • 失踪者

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    青臭くて、そして熱い男たちの絆と友情の山岳ミステリー。下村敦史さんの作品を読むのはこれで三作目ですが、『闇に香る嘘』が中国残留孤児、『叛徒』が通訳捜査官と外国人の労働問題。
    そしてこの『失踪者』が山岳ものと、作風のバリエーションの幅広さに驚きます。そしてどの作品も確実に芯を突いてくる。その筆力と構成力も本当にスゴい。

    十年前の転落事故で親友の樋口を、クレバスに置き去りにしてしまった真山。彼の遺体を回収するため、再びシウラ・グランデ峰に挑み、遺体を発見した真山だったが、樋口の遺体は数年分年を取っていて……

    秘密裏に生還し、そして姿を消した樋口を追う現在パートと、真山と樋口の関係性が描かれる過

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    2020年09月10日
  • サハラの薔薇

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    私の好きな小説のジャンルに『旅』と『砂漠』があり、この二つにヒットする作品は決して決して多くありません。

    井上靖さんの敦煌、パウロコエーリョ氏のアルケミスト、村山由佳さんの遥かなる水の音などなど・・・

    読むたびに砂漠の過酷さとイスラム圏の幻想的な風景がまぶたの裏側に浮かんできます。

    本作品はアルジェリアのサハラ砂漠を舞台とした話になりますが、最初に飛行機が墜落します!ミイラが盗まれます?登場人物達が皆怪しいです・・・

    下村敦さんの社会派冒険ミステリーを是非ご堪能ください!

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    2020年03月02日
  • 真実の檻

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    正義とは、幸せとは、そして、真実とは?
    『闇に香る嘘』の作者・下村氏の放つ慟哭の社会派ミステリー。
    一気読み必須の冤罪事件を描いた作品です。

    大学生の石黒 洋平は、4ヶ月前乳がんで亡くなった母の遺品整理をしていたところ、押入れの奥から奇妙な箱を見つける。

    中から出てきたのは、父とは異なる男性と仲睦まじい若い母の写真と手紙であった。
    自分は、母の両親を殺害した凶悪な殺人犯・赤嶺 信勝の息子なのか?

    次々に生まれる疑惑の数々。そして、実の父の冤罪の可能性が生まれる。自分は、何を信じれば良いのか?

    冤罪事件を取材対象とする雑誌記者の夏木 涼子。
    彼女とともに、様々な他の事件を調べながら、『赤

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    2019年11月16日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    「難民調査官」を務める如月玲奈が主人公の物語である。「難民調査官」という仕事は大切な役目なのだとは思うが、広く知られているのでもないように見受けられる仕事だ。そういう仕事にスポットライトを当てる“仕事モノ”な小説である他方、本質的には良質な「事件の謎を明かす」というミステリーであり、展開の中で「巷での情報の発信、受け止め」というような社会の色々な事に問題提起も行われている面も在って、少し夢中になってしまう。
    難民申請をしているシリア人の父娘が在り、両者は180度違う話しをしている。父娘の話しがそういうことになるのは、何故なのか?何なのか?操作が少し手詰まりになっている殺人事件の謎と相俟って、そ

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    2019年09月20日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    下村敦史『サイレント・マイノリティ 難民調査官』光文社文庫。

    東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈を主人公にしたシリーズ第2弾。

    前作より断然面白く、読み応えがあった。

    今回、如月玲奈が調査するのはシリアから娘と共に訪日したナディームという男性。シリアで政治的迫害を受け、家族を殺害されたと主張するナディームに対して、何故か娘のラウアは故郷で平和に暮らしていたと主張する。同じ頃、新宿で発生したシリア人殺害事件とその妻の誘拐事件。食い違う父娘の主張と殺人誘拐事件、謎が謎を呼び……

    シリア国内の現実を知ると、つくづく平和な国に暮らせて良かったと思うのだが、世界の国々で大小様々な衝突が起きてい

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    2019年08月17日
  • 失踪者

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    個人的には久々に☆5のヒット作品!
    面白くて引き込まれて一気に読み終わってしまいました。
    途中何度も「えぇ!どういう事?」と休む暇を与えてくれませんでした。笑
    主人公と親友樋口が一緒に山を目指すシーンが楽しくってワクワクした。

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    2019年04月03日
  • 失踪者

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    下村敦史『失踪者』講談社文庫。

    『生還者』に継ぐ、壮大なスケールで描かれる山岳ミステリー。細部まで巧く考えられたミステリーであり、10年という時間と地理的なスケールの大きさにも驚かされた。気が付けば、早く真相を知りたいと願いながらも、読み終えたくないと願うジレンマに苦しむ自分が居た。

    2016年、山岳カメラマンの真山道弘は10年前にクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を捜しにシウラ・グランデ峰を登る。真山はクレパスの底に変わり果てた姿の樋口の遺体を発見するが、有り得ないことに遺体は明らかに歳を取っていた……

    下村敦史の作品には裏切られることがなく、安心して読める。

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    2018年09月17日
  • 叛徒

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    下村敦史『叛徒』講談社文庫。

    やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。

    通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…

    組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…

    “裏切り”の黒いミステリー

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    2018年01月20日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    みんな同じ名前ということで混乱しないか不安だったけれどすんなり読めた。どの大山正紀か分からない部分はもちろん叙述トリック。そこも含めてこんなに綺麗につながるとは!“まさき”の登場もハラハラした。もうひとつの…も、この設定はショートショートも行けるのかと驚くばかり。

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    2026年03月22日
  • サハラの薔薇

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    面白かったー!
    ハラハラドキドキの連続。途中から逃亡劇になって、苦手意識がありつつも先が気になり読んでしまう。逃げても逃げても追ってくる敵に、なんで居場所が分かるんだ?と色々考えちゃって、とにかく皆の言動が怪しく見える。

    下村さんの作品では珍しい(というか私が読んだ中では初めてかも?)官能的なシーンも少しだけあって新鮮だった(笑)

    冒険小説なのに後半は下村さんらしくしっかり社会問題を取り上げている。

    モヤモヤは少し残る。
    アフマドはなぜ西を目指した?なぜ撃たなかった?峰の肩は痛み止めだけで化膿もせずにいられるのか?など。
    そしてラクダよ…

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    2026年03月22日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    全盲の男性が主人公というのも珍しいと思って読み始めたが、全盲ゆえに、日常の出来事も「本当のこと」なのかわからないという、設定を上手く生かした構成になっていた。書店の売り文句で、衝撃のラストとなっていたので期待が大きくなり過ぎたのはあるが、最後は心温まる終わり方となり、いい作品だったと思う。

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    2026年03月21日
  • ガウディの遺言

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    サクラダ・ファミリアの尖塔で吊るされた死体。強烈なワードから始まるお話。
    サクラダ・ファミリアの建築や当時のスペインの歴史。聖母マリア。またガウディが手がけた作品群と人生を遡って石版の謎を解いていく。
    歴史を知りながら真相に近づいていく展開はワクワクして面白かった。
    カタルーニャ語のカスティーリャ語の言語の表現の違いが鍵になるとは…発想がすごい。
    最後伏線を綺麗に回収し、「聖家族」に帰結していく展開には感動した。

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    2026年03月19日
  • 同姓同名

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    漫画や映画のように絵がなく文字だけで個人を識別する小説において全員同姓同名でという発想の勝利というべき本
    それだけに留まらず
    現代の社会問題や生き方について考える点もあり、その上で起承転結もあり秀逸
    ただ頭は混乱する笑

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    2026年03月19日
  • 暗闇法廷

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    ネタバレ

    はじめの事件現場で、だいたいは読めていたが、最後の2発はわからなかった。でも、ミステリーでここまで読めたのは初めてか、まぁ久しぶりかも!
    ただ、ストーリー以上に言葉の面白さと検察官と弁護人の賢さに興味惹かれた。同じことの説明でも、どんな印象を与えたいのかでどう問いかけて説明させるか、どの言葉を繰り返し使うか、心証を勝ち取るための工夫がすごい。ただ、依頼者の意に沿って情報を集めたり、誰もが納得しやすいストーリーを考えるだけでなく、それをどう見せるのかを含めて、こんなことまで考えているんだ!って驚き。ミステリーの謎解き部分より、個人的に裁判所でのやり取りが面白かった!!最後、ちゃんと報われるような

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    2026年03月17日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    どんな表現にも傷つく人は必ずいる
    善意にも傷つくと訴える人がいるのも事実だが、多くは助けられていると感じている。少数の傷つく人に遠慮して善意を控える人が増えるのがいい世の中なのか?
    自分にとっての善が他人にとっての悪にもなりうる。優しさとは?
    様々な角度で優しさと善意について考えさせられる話だった。読んで良かった。

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    2026年03月17日
  • ガウディの遺言

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    緻密なミステリーでありながら、濃厚な人間ドラマとしても楽しめる、どんな人にもおすすめできる一冊。
    物語の中で主人公の志穂の立場に立つと、状況が二転三転し、どんどん何もかもが信じられなくなっていく不安感があった。しかし、登場人物たちそれぞれに抱えている想いがあり、最終的な結末は良かった。
    言語や文化の背景を活かした見事な仕掛けに「なるほど!」と素直に唸らされた。そして、物語の結末。ガウディが遺したメッセージの「真実」を知ったとき、彼の壮大な心意気と建築へのロマンを感じた。サグラダ・ファミリアやスペインの歴史描写があまりにもリアルで、「果たしてこの物語はどこまでがフィクションなのだろうか?」と錯覚

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    2026年03月16日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    星3.5くらいの評価にしたかったけど、できないので星4での評価。
    クローズドサークルのデスゲームもの。ただし途中で人が死ぬわけではないので、少し緊張感には欠ける。犯人だけが助かるという特殊なルールが肝。誰もが自分が犯人と主張し、ほかの誰かがその矛盾を指摘し、さらにその矛盾を解決した主張を繰り返す。
    序盤は面白いのだが、微修整の主張の繰り返しで飽きてくる。とは言え、駆け引きとなる告白やどんでん返しもあるので楽しめる作品ではある。

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    2026年03月15日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    1人1人にスポットを当てて話が進むスタイルはとても好き。半日で一気読みしてしまいました。
    著者の作品はどれも楽しく引き込まれるように読むのですが、いつも感じてしまうことが。一つのことを言葉を変えて、いや、結構同じ言葉や言い回しで何度も繰り返し伝えてくること。本作なら優しさについて。とても大切で深い話ではあるけど、あまりにも繰り返されると、お腹いっぱいになってしまう。そんな風に感じるのは私だけですか?

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    2026年03月12日