下村敦史のレビュー一覧

  • 失踪者

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    個人的には久々に☆5のヒット作品!
    面白くて引き込まれて一気に読み終わってしまいました。
    途中何度も「えぇ!どういう事?」と休む暇を与えてくれませんでした。笑
    主人公と親友樋口が一緒に山を目指すシーンが楽しくってワクワクした。

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    2019年04月03日
  • 失踪者

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    下村敦史『失踪者』講談社文庫。

    『生還者』に継ぐ、壮大なスケールで描かれる山岳ミステリー。細部まで巧く考えられたミステリーであり、10年という時間と地理的なスケールの大きさにも驚かされた。気が付けば、早く真相を知りたいと願いながらも、読み終えたくないと願うジレンマに苦しむ自分が居た。

    2016年、山岳カメラマンの真山道弘は10年前にクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を捜しにシウラ・グランデ峰を登る。真山はクレパスの底に変わり果てた姿の樋口の遺体を発見するが、有り得ないことに遺体は明らかに歳を取っていた……

    下村敦史の作品には裏切られることがなく、安心して読める。

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    2018年09月17日
  • 叛徒

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    下村敦史『叛徒』講談社文庫。

    やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。

    通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…

    組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…

    “裏切り”の黒いミステリー

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    2018年01月20日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    以前読んだ「全員犯人〜」を読んだ時はうーん?
    試みは新しいけど…となりましたが
    今回はこちらにちゃんと謎解きをさせよう、という
    フェアスタイルが感じられてよい試みだと思いました。
    作中作スタイルは他にも知っているけど、
    これは作中作にすること自体にちゃんと意味があったと思う。
    正統派ミステリーの合間に読むのに良いと思った。

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    2026年08月16日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    ネタバレされているのに騙される爽快感。
    読む前は、解決してやろうじゃん!という気持ちで読んでいたけど推理なんてする余裕もありませんでした。
    というかこのネタバレがトリックになっていたのが凄い。随分詳細に書いているなとは思っていたけどこういう違和感をスルーしてしまうのが毎度悔しい。
    ここからはネタバレに対して私が推理(?)していたこと。
    1、島での最初の犠牲者は名探偵
    これは東堂院さんだと思うでしょう?!
    もう雰囲気も名前も名探偵だけど作中で東堂院が「名探偵」とは言われなかったのは引っかかってました。
    後は死体の顔が見えなかったのも怪しいなと思っていたけど、名探偵が東堂院さんだと思い込んでいた私

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    2026年08月12日
  • 闇に香る嘘

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    大変興味深く読み進めていけた!自分の兄は本当は偽物なんじゃないか、、という疑いから真実を知る話。
    社会問題の切り込みとしての「中国残留孤児」のテーマはこの夏読んでよかった。1945年以降、日本はどうしても夏と戦争は切り離せない。
    後ろに出てくる参考文献の一覧から余程準備したのだろうと推察される。並々ならぬ下調べの痕跡がある小説は作者の血と汗を感じられて好き。

    そしてミステリーでは全盲×薬の濫用で記憶が曖昧という、目が見えるのが当たり前だと思ってる読み手からすると超絶信用できない主人公というのもこのミステリーの面白さを際立たせてると思う。なお主人公だけでなく、登場人物も誰が真実を述べてるのか分

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    2026年08月11日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    あぁ〜、なるほど!だからこのタイトルなのね。

    ずっと死人が出て来ない、クローズドサークル物、というのだろうか。

    とある会社の社長が首吊り自殺をした。
    関係者が7人、廃墟に閉じ籠められるが「社長を殺した犯人だけが生き残ることができる」という、珍しい設定。

    それぞれが「自分こそが犯人だ」と自白するのだが、お互いその自白の穴を指摘し合い、結局だれが犯人なのかがわからない...

    という内容。
    自白部分が何パターンもあって人数も多いし、ちょっとこんがらがってしまう。
    関係者たちの自白がどこまでが真実かわからないのがちょっと残念。


    特に心に残ったのは最後の部分のこのセリフ。
    抜粋↓

    「世の中

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    2026年08月08日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    「生まれた時代も、生い立ちも、人間関係も違ったら、当然、価値観も変わってきます。積み重ねてきた人生は色々です。犯罪行為や迷惑行為をしているのでなければ、それぞれの価値観を尊重して、理解を示すことが多様性と共存――そして寛容ではないでしょうか」というセリフがとても響いた。

    ヴィクトリアンホテルの最後の1日の物語だと思い込んで読んでいたが何年ものヴィクトリアンホテルの歴史を辿った物語だとわかった時は驚いた。

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    2026年08月05日
  • そして誰かがいなくなる

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    様々なジャンルのミステリーを著してきた著者は、遂に自宅を舞台に本格推理小説の王道であるクローズド・サークルに挑戦した。
    写真が何枚か添付されたいるが、こんなヴィクトリアン調で統一された自宅を作ってしまうとは!
    しかもこの自宅で、殺人事件が起きる!何重にも仕掛けられたトリックに、読者を楽しませたいとの、著者の遊び心に溢れた一冊。

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    2026年08月03日
  • 逆転正義

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    下村さんのミステリー、6篇。
    何が正義で、何が悪か?
    次々と常識がひっくり返るどんでん返しの数々。

    ・見て見ぬふり
    ・保護
    ・完黙
    ・ストーカー
    ・罪の相続
    ・死は朝、羽ばたく

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    2026年08月01日
  • 逆転正義

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    「逆転」「どんでん返し」と謳われているので頭からオチを予想しながら読み進めるも、そうくるか〜!と、それなりに意表を突かれる話が多く面白かったです。 ただ似たジャンルばかり読んでいるので、どうしても◯◯の△△に似てる話だなと括りがちになってしまいますね。

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    2026年08月01日
  • そして誰かがいなくなる

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    閉ざされた館の設定を作るのが、時代が進むに連れて難しくなって来たような気がします。
    閉ざされた島、怪しい洋館、雪の中の山荘、崖崩れで孤立した別荘の、クローズドサークル物は読んでて楽しいです。
    自分も本作のような浪漫の詰まった館を建てたいなぁと思ってしまいました。

    併せて、前半での建築士とのやりとりについて、ほぼほぼ建築業に携わる人も納得の会話です!

    そして、最後の2ページ・・・


    大作家、御津島磨朱李が建てた洋館に招待された、若手の小説家達、編集者、書評家そして探偵?
    洋館の主人は集められた者達へ、ある予告をする!
    スマホは取り上げ、外は吹雪等の制約のもと事件のような事が、薄らと起こって

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    2026年07月31日
  • 白医

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    面白かった。
    前半の引き込まれかたはさすが下村さん。
    最後の終盤で少し盛り上がりきれなかったかも。
    でも読み応えがある作品でした。

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    2026年07月30日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    1.島での最初の犠牲者は名探偵
    →一年半前に殺された山田一郎

    2.ミステリー作家は犯人ではない
    →三雲梟馬=梟雲三馬

    3.登場人物の一人は偽名
    →山田一郎(2度目)=尾島隆盛

    4.名探偵は素性を偽っていない
    →山田一郎(名探偵)は素性を偽っていない

    5.島では四人が殺される
    →山田一郎(名探偵)、猿渡光也、鈴木梨華、山田一郎(尾崎隆盛)の4人

    6.ある章は過去
    →17章、一年半前に山田一郎(名探偵)が殺された場面

    7.共犯者がいる
    →山田一郎(尾島隆盛)

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    2026年07月29日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    普通に面白く、特に前半はドキドキした。
    小さくまとまっていてわかりやすい。
    デスゲームとあるが、残酷表現はないので怖いの嫌いな人も大丈夫です。
    心に呵責がある人たちは社長への憎しみから動悸やトリックを導いていたけど、
    残った二人はどちらも生き残るために殺人を犯しているところが興味深い。

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    2026年07月28日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    ネタバレ

    予備知識なんも入れずに、一気読みしてもいい時間を確保して読むのがごほうび、そんなミステリ。

    訳ありそうに散りばめられたネタバレの数々も「なんかしかけあるんやろ…」と脳をガバガバにして読みました。
    とても楽しかったです。

    某ワルな態度のひとが、「これはフリで本当は良い人だろうな」と思いながら読んでいました。
    オープンウォーター持ってるので、地下洞窟でダイビングする描写怖かったです。閉所恐怖症には耐えられん!!

    インチキ医療で金儲けする出版物が許せないのは「わかる~」という動機。頭悪い人だましてお金かせぐのではなく、面白い本出して儲けてほしい。

    ミステリの可能性は無限大だな… と思いました

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    2026年07月26日
  • 闇に香る嘘

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    改めて、闇に香る嘘というタイトルが秀逸。
    盲目ゆえの怖さ、もどかしさ、感性の敏感さ。それに歴史的背景が重なる。

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    2026年07月26日
  • 同姓同名

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    登場人物の整理が苦手な私。同姓同名。これはわけわからんことになるぞ、メモ必須か…!と思いつつ読み始めましたが、メモをとらずとも頭の中は綺麗に整理された状態で読み終えました。よく出来たミステリです。

    自分の中で犯人を予想してみたり、著者が仕掛けようとしてるミスリードの可能性を考えつつ読みましたが、私の頭では全く敵わず綺麗に騙されました。

    様々な社会問題が絡んでいるのもいいですね。

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    2026年07月23日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    推理しながら読んだ。至る所に違和感が散りばめられていたが、真相までは自力で辿り着くことができなかった。
    発想が斬新で面白かった。

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    2026年07月23日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    各エピソードを同じ時間軸の話として読み進めていたら途中から違う年代の出来事が出てくるようになって、、、時間系の叙述トリックってやつですね
    残念ながら主要キャラにあまり魅力が感じられず読み返すまではしなかったけど、作中で語られる”優しさ”と”善意”についての話は興味深く
    SNS等で他人の優しさや善意を批判する輩に対して靄っとしていたことが言語化されていて少しすっきり

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    2026年07月22日