下村敦史のレビュー一覧

  • 失踪者

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    ネタバレ

    面白かった。
    山岳カメラマンの主人公と、その相棒だった天才クライマー樋口を中心とした話。友情とロマン。最後は少し泣けた。ここまで信頼できる相棒を持てるって、なんだか羨ましくなる。
    終盤にいくまで過去と現在が入れ替わり立ち替わりで時系列がよく分からず、今どんな状況だったっけ?と少し混乱したけど、読み進めてく内にだんだん馴染んできて終盤はすらすら読めた。メインのネタが少し複雑なのもある。
    あと主人公お前、なんでそこで会社をとるんだ。何年も苦楽を共にした樋口をなんでそんな簡単に捨てるんだよ。樋口が可哀想すぎた。が、最終的には相棒には全部理解できたようで良かった(良かったのか??悲しすぎるな

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    2026年04月15日
  • 失踪者

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    知らない世界を垣間見れるミステリー。
    臨場感溢れる描写、浮かび上がって来る謎。なにより幸せだったころの二人の様子が、心の結びつきを感じでグッときました。
    その分切なさも倍増ですが、ラストで真相が明かされた時、まさかこんな展開になるなんて、と驚きと寂寥感と納得感で、しばらく余韻に浸るほど。
    山より海派の私でも山に行きたくなる魅力に溢れたミステリーでした。

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    2026年04月15日
  • 同姓同名

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    めっちゃわくわくしました!
    同姓同名の人が10人近く出てくるミステリーって
    あらすじだけで面白そう!って思い
    読み始めて混乱させられてもというか
    混乱あってこそのこの物語の面白さなのだなと思いました。

    アレもコレも伏線だったの!?ってばかりに色んなトリック?が散りばめられてて最後の最後まで真相が頭の中で理解しかけていた?結末ひっくり返されまくっておもろかった!!!

    展開の面白さだけじゃなくて今の社会、とりわけSNSとの在り方・付き合い方ってところの問題提起もなされてて考えさせられた。

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    2026年04月14日
  • 同姓同名

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    すごく混乱する話だった。登場人物のほとんどが大山正紀で、今どの大山正紀が喋ってるの、今どの大山正紀について語られてるの、と立ち止まってしまった。本筋自体はシリアスだし深刻な問題の筈なのに、大山正紀が多すぎてところどころ忍び笑いが漏れてしまう。
    今まで自分の中では深く考えたことがなかった同姓同名問題が、思考実験のように様々な観点で検証されているようでとても興味深かった。同姓同名故の展開も真犯人の正体も捻りが効いていて面白い。
    一方でSNSって地獄だなと思った。特に負の側面が強調されて描き出されているせいもあって重い溜め息をついてしまう。とは言え決して極端な話でもなく確かに既視感があるので始末が悪い。発言の前には沈黙は金、言わぬが品性、あたりを思い起こしたい。

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    2026年03月25日
  • 失踪者

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    ネタバレ

    何年もなぜか 寝かせてしまっていた本。
    思い切って読んだら、素晴らしかった。たった1人で生きてきた樋口の真山に向ける想いが切ない。
    こう言う人生の人は対人の距離感を掴むのが下手なんだろうなぁ。0か100かみたいになっちゃうんだろうなぁ。
    2人で語り合った夢やザイルで繋いで登った思い出が樋口の全ての楽しかったことに繋がっていたんだなぁとつらくて泣ける。

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    2026年03月12日
  • 同姓同名

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    登場人物、全員大山正紀(おおやままさのり)という狂気の一冊。めっちゃ面白いし、キャラクターの書き分けが上手いから意外と頭がこんがらがることなく読めた。ただ、間で休憩するの一回くらいにしないと、リセットしたらめっちゃややこしくなりそう(笑)

    最初にがっつり登場する大山正紀は、プロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟く日を夢見て練習に明け暮れる日々。活躍を機に有名大学へのサッカー推薦が決まるが、そんな矢先、日本中を震撼させる女児惨殺事件が起きる。犯人はすぐに捕まったのだが、その名前が大山正紀だった。それが原因としか思えないタイミングでサッカー推薦が消えてしまう。

    それから7年後。プロサッカー選手になれなかった大山正紀は、殺人事件の犯人が少年であり、刑期を終えて出てくることを知る。さらにネットには「大山正紀同姓同名被害者の会」が立ち上がっていた。参加してみると十数人の、殺人犯と同じ名前ということが理由で人生がうまくいかなかった大山正紀たちが集まっていた。彼らは協力して自分が殺人犯ではないことを証明するために、犯人の住所を特定し、顔を公開することを思いつく。

    展開がめちゃくちゃ面白くて、ページを捲る手が止まらず、最後どうなるのか楽しみに読み切った。

    あらすじでは伝わらないけれど、めちゃくちゃ社会性のある小説だった。殺人犯と同姓同名という事実と、SNSの暴力性をこれでもかと突きつけられた気がする。自分が何もしていないことを証明すること、そんな方法を考えている間にも大山正紀を非難する投稿は増え続ける。

    ネットの普及で情報が溢れ、簡単に検索される時代、自分の名前を検索したら殺人犯が表示されてしまうやるせなさ、本当に日本のどこかで起きている話だと思う。

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    2026年03月04日
  • 同姓同名

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    めっちゃおもろい。普通のミステリーかと思ったら社会風刺も入っててみんなに見てほしい。叙述トリックすぎてまだよく分かってない。だがこれでいい。

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    2026年03月02日
  • 闇に香る嘘

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    絶対映像化できない面白さ。

    失明した人物の抱える恐怖や不安が細やかに描写されており、暗闇の中で生きることの緊張感や孤独がひしひしと伝わってきた。

    特に後半、これまでの布石が一気にひっくり返る展開には鳥肌。。。

    ミステリーとしての完成度の高さはもちろん、社会問題への切り込み、そして家族愛の描写まで、どの要素も見事に描かれていて引き込まれた。

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    2026年02月26日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

     中国で生まれた全盲かつ高齢の主人公が、中国残留孤児であったが数十年前に帰国した兄が、実の兄かどうか疑念を解消するミステリー。
     主人公が全盲であるからこそ、そして物語の起点が幼少期(主人公は中国で幼少期を過ごしていたが、短い期間)で記憶が曖昧だからこそハラハラさせられる物語の展開。しかし、最後にはロジックの通ったネタバラシだけでなく、当初疑っていた兄や娘、孫、母の温かみを知ることになり心温まる。
     読んでよかった。

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    2026年02月07日
  • 逆転正義

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    短編のタイトルをひとつひとつ確認しながら読みました。仕事も家庭でも、わかってもらえないことも多い。わかってあげれてないことも多いのか。

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    2026年01月29日
  • ガウディの遺言

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    ネタバレ

    サグラダファミリアが好きで、21年前に生で見て彫刻一つ一つに感動したことを思い出しつつ
    スペインの歴史や、ガウディの建築について、宗教についてなども散りばめられててとても面白かった
    主役が日本人女性目線というのが良かったです
    メインの事件解決後の話で
    お母さんの事件も関係があったのか!という驚きと
    その犯人にも驚きでした。
    スペインに行きたいとコロナ前からずっと言っているのでますます行きたくなりました

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    2026年01月19日
  • 逆転正義

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    ネタバレ

    『同姓同名』が中国でベストセラー、TikTokで話題、中学生ビブリオバトルでチャンプ本に!
    どんでん返しの名手によるエンタメミステリ短編集。
    どんでん返された数が多ければ多いほど、あなたの頭は凝り固まってる!
    常識とか普通とか思い込みとか。まっさらにして読んでみてください。
    SNSにも正義警察が蔓延る現代日本。
    「あなたはそんなに正しいの?」あなたの知らない自分に出会える目から鱗だらけのミステリ集。


    「見て見ぬふり」 教室のいじめ。みんな見て見ぬふりをするけれど
    「保護」 コンビニの前で制服姿の彼女に出会った僕は
    「完黙」 素人相手にクスリは売らない闇社会の男は
    「ストーカー」 トイレで彼を殺した女の家に彼氏が現れて
    「罪の相続」 俺の息子は殺される理由もなく殺された
    「死は朝、はばたく」 刑務所から出てきた男に絡む少年たちは



    どんでん返しの名手といわれるだけあって、本当に面白かったです。短編集なのであいた時間にもさくっと読める。それぞれ独立していて、6つの話はつながっていません。一番だまされたのが「保護」、特に考えさせられたのは「死は朝、はばたく」でした。
    正義中毒という言葉があるけれど、完全な正義というのはないんだなと思わされますね。倫理というものについて読者に問いかけてくる。こういう作品を多くの人が読むことって実はすごく価値があると思いますね。

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    2026年01月15日
  • 暗闇法廷

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    後天的な障害を抱える人々がリハビリなどを行う施設NPO『天使の箱庭』の施設長、荒瀬が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に荒瀬に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明に乗り出すが…。

    『同姓同名』などで話題になった下村敦史さん。ようやく初読み。

    数週間前、テレビで自宅を公開していたけど、なかなかクセのある邸宅で、ユーモアあふれる方だった。

    読み始めてすぐに犯人の目星がついてしまうのはちょっと残念。だけど、そこに行きつくまでのストーリーを楽しむことができた。

    法廷でのやり取りは実際に見学した人でしか味わえない臨場感があり、「こうやって裁判って進んでいくのか」と感心。

    最後の種明かしも、こういう作品に慣れてしまっている人には単純なことかもしれないけど、何にも考えずに読み進めるタイプの私としては、驚き、なるほどの連続だった。

    たくさんの参考文献が載っていて下村さんはちょっとでも気になることがあったら、調べる方なんだと好感が持てた。

    初下村作品で星4.5かな。四捨五入で5にします。

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    2025年12月26日
  • 暗闇法廷

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    これこれ、こういう下村作品が読みたかったのよ。中山七里作品のお株を奪うようなヘルタスケルターっぷりは見事で、かつそこで終わらず、全盲の闇から介護NPO法人の闇を炙り出す展開手法もホント見事。改めて下村作品を見直したわよ。

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    2025年12月07日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    主人公は冴えない大学生・金崎恵介。ある日突然「あなたの人生、プロデュースします」という謎のメールが届き、最先端AI「AIザム」とロペの指示によって恵介の生活が少しずつ変わり始める。穂香や奈良岡と出会い、3人は盗撮、冤罪、窃盗といった“事件”に巻き込まれていくが、その裏ではすべてが「口外禁止」という依存関係のもとで仕組まれていた。 ラストはやや無理のある展開に感じたが、AIが個人のサポーターとして振る舞う未来は十分あり得る。だからこそ、便利さの裏にある“依存の恐怖”がリアルに迫ってくる作品だった。⑤

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    2025年11月25日
  • 口外禁止

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    読み始めは自己啓発本なのかな?
    と思い読み進めた。
    凄く良い事も書かれてるが、これが最後まで続くと飽きるかな・・?
    私もプロデュースして欲しいなぁ〜と思いながら読んだが

    途中からハラハラしたり、どうなるなか・etc
    読みやすく楽しませてもらえた。
    面白かった。

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    2025年11月22日
  • 失踪者

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    久しぶりに山岳小説を読んだ。

    国内外の最高峰の山を舞台に主人公の真山道弘と親友の樋口の友情の話。
    ミステリー要素が重なり、物語に没頭できた。
    時系列がバラバラの構成が少し読みづらいが、行きつ戻りつしながら物語は最終場面へ進んでいく。
    友を信じ抜く勇気こそ、この物語のテーマだと思う。

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    2025年11月18日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    面白かった!!

    最初はワクワク、途中で「なんかつまんないな……もうちょっとAIってところを活かしたすごい話に持ってけただろ……」と失望したものの、最終的には「なるほどね!!!」と納得。

    主人公にずっとエールを送っていたので、その主人公が不幸にならなくて本当に良かった。

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    2025年11月18日
  • 闇に香る嘘

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    これはほんと面白い。個人的に好き。残留孤児物語、題材として好き、視覚障害の主人公の世界観がすごく伝わる。そして病と男のプライド、この辺のやるせなさが堪らなく切ない。
    日本と中国、太平洋戦争、満州建国この辺の好きな人は是非。
    そして江戸川乱歩賞だけあり、江戸川乱歩読みたくなる。

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    2025年11月02日
  • 白医

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    安楽死をテーマにした下村さんの作品。
    ホスピスで起きた三件の不審死。そして、安楽死措置を行ったとして、神崎医師が逮捕され裁判にかけられる。

    神崎医師は、裁判で黙秘を貫く。
    なぜ、患者思いの優しい彼は、安楽死措置を行ったのか?
    そして、なぜ、黙秘を貫くのか?
    そこには、深い苦悩があった。

    それぞれの立場から綴られる物語。
    ・望まれない命
    ・選択する命
    ・看取られる命
    ・奪われた命
    ・償う命
    ・背負う命

    命のあり方や、人の生き方など、すぐに答えは出ませんが、どれも深いテーマの内容です。
    特に、第四話の『奪われた命』は、涙なしでは読めません。

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    2025年10月25日