下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安楽死をテーマにした下村さんの作品。
ホスピスで起きた三件の不審死。そして、安楽死措置を行ったとして、神崎医師が逮捕され裁判にかけられる。
神崎医師は、裁判で黙秘を貫く。
なぜ、患者思いの優しい彼は、安楽死措置を行ったのか?
そして、なぜ、黙秘を貫くのか?
そこには、深い苦悩があった。
それぞれの立場から綴られる物語。
・望まれない命
・選択する命
・看取られる命
・奪われた命
・償う命
・背負う命
命のあり方や、人の生き方など、すぐに答えは出ませんが、どれも深いテーマの内容です。
特に、第四話の『奪われた命』は、涙なしでは読めません。
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Posted by ブクログ
うわぁうわぁうわぁ!!!
と、途中から何度も心の中で叫びながら読んでいた。
セリフの応酬、しかも仮定と否定の繰り返しなので、ずっと読んでいると頭が痛くなってくるが、それでも面白い。
合間にチラ見えする奇妙な違和感のある『多分伏線』が気持ち悪すぎて(褒め言葉)、早く結論を知りたい!と思いながら読んだ。
竜胆が一瞬志賀川か?と推理したが違った(笑)
なんかもう、緻密すぎてため息が出る。ミステリー作家には毎回「どんな頭してるんだ」って思わされるけど、本当どうなってるんだろ。かといって、難しいわけでも複雑なわけでもなく読みやすい。
一章目(プロローグ除く)のタイトルが
『結末であり、始まり③』 -
Posted by ブクログ
現代社会の「正義」を巡る複雑さと危うさを巧みに描いたミステリー短編集として、非常に印象深い作品だった。
各話の叙述トリックとどんでん返しが鮮やかで、読み進めるごとに視点の変化がもたらす驚きと深みが楽しめた。
実際には叙述トリックを多用した本格ミステリではあるものの、単なるエンタメに留まらず、倫理や社会の矛盾について深く問いかける作品だった。
短編集ながらどの章も読み応えがあったが、特に最後の「死は朝、羽ばたく」は個人的にはお気に入りで、文中の違和感、叙述トリックを用いたどんでん返し、社会的な問いかけの全てが物語の中でうまく調和している短編だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレどんでん返しモノが好きなので、レビュー見て購入。短編だと難しいのでは?と思ったが、無駄のない情報と読みやすい文体、そしてどんでん返しに楽しく読むことができた(といっても重めの話も多いのだが)。
全体を通して
・一見加害者にも背景がある
・過去に罪を犯したからと言って第三者が『正義』を振りかざして攻撃していい理由にはならない
・その自称『正義』が加害になることもある
・加害者と思いきや被害者、被害者と思いきや加害者という可能性もある
・正義とは?罪とは?
といったテーマが感じられた。
どんでん返しを楽しむのはもちろん、いろいろ考えさせられる内容だ。
自分の価値観もひっくり返される、という意 -
Posted by ブクログ
あらすじ
リコールを隠して販売した電気自転車で死亡事故が起こり、遺族や記者からのバッシングで製造会社社長が自殺。
社長を自殺に追い込んだであろう、遺族や記者、妻や社員などが脅迫めいた文言で呼び出され、「社長を殺した者のみが生き残れる」新たな傾向のデスゲームが始まる。
かんそう
デスゲームが起こりうる世界線のお話。
社長が自殺した社長室を完全再現した建物が舞台な時点で、ミステリを愉しむ世界で起こったお話なんだなと受け入れて楽しく読めた。
やりたい放題詰め込まれた感じが好きな人におすすめ。
その世界線の中では、筋は通した!という書かれ方をしているが、紛れ込んだ子供に関しては、話の展開に関わるので -
Posted by ブクログ
暴露系インフルエンサー芳郎はエビデンス無き拡散により、自ら窮地に陥ってしまう。
正義を建前にゴシップをばら撒く週刊正義の窓際記者の藤原の、先走りすぎるスクープの結末。
ストーカー被害を受け付けない警察に対して、巧妙な手立てで対抗する高嶺彩佳。
美人局の被害に遭いながらも不当に逮捕された五味の警察への復讐は、意外な形で五味のアリバイとなり…。
性犯罪者の更生プログラムを主催する、「再起の光」荒貝あやかの本当の目的は…。
死刑制度に反対する集団が持つ、死刑制度への脆弱な感情論の隙を突いたある犯罪者の告白。
いずれも正義の使い方の様々な形を、手を替え品を替え皮肉な要素をたっぷり含ませて読ませてくれ -
Posted by ブクログ
またまた、久しぶりの作家さん(下村さん)!
登山か…
全く縁がない…
私なんかが、山登ったら、即遭難しそう…
ハイ、山岳ミステリー!
この話も遭難と無関係やない!
雪崩から、生還した2人…
時間差ありで、救出されたけど、言ってる事がバラバラ…
その遭難で、兄を亡くした主人公。
しかし、兄は、ある事があってから、登山してないのに、急に!!
真実は、山にある!
色んな矛盾した事象が徐々に明らかになる!
解説にもあったけど、ルービックキューブみたいに面白い!
立体型パズルの事やけど、同時並行で発生する事象と過去の事象が、混ざり合い、ややっこしいのが、最後にスッキリって感じ。
面白いかった!
こ