下村敦史のレビュー一覧

  • 白医

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    安楽死をテーマにした下村さんの作品。
    ホスピスで起きた三件の不審死。そして、安楽死措置を行ったとして、神崎医師が逮捕され裁判にかけられる。

    神崎医師は、裁判で黙秘を貫く。
    なぜ、患者思いの優しい彼は、安楽死措置を行ったのか?
    そして、なぜ、黙秘を貫くのか?
    そこには、深い苦悩があった。

    それぞれの立場から綴られる物語。
    ・望まれない命
    ・選択する命
    ・看取られる命
    ・奪われた命
    ・償う命
    ・背負う命

    命のあり方や、人の生き方など、すぐに答えは出ませんが、どれも深いテーマの内容です。
    特に、第四話の『奪われた命』は、涙なしでは読めません。

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    2025年10月25日
  • ガウディの遺言

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    この夏、サグラダファミリアを2度訪れ、完全にハマり、もっとサグラダファミリアを知りたい!背景やガウディの意図を知りたい!と思っていた私にとっては、この本はその願望を叶えてくれるピッタリな本だった!!!ミステリー要素ももちろん楽しかったし、これは書棚に大切に保管しておこう(^ー^)

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    2025年10月23日
  • アルテミスの涙

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    ネタバレ

    中盤までは予想した通りにストーリーが展開されました。もうこれ以上悲しいストーリーにはならないで欲しいと願いながら読みました。
    しかし、その考えも終盤にひっくり返されます。これは読む価値ありです。扱っている内容は、賛否両論あると思いますが、自分がこの医師だったらどう動くのかも含めて考えさせられる一冊でした。

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    2025年10月22日
  • 逆転正義

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    ネタバレ

    どんでん返しの短編集。中山七里らしい巧妙な仕掛けをギュッと詰め、どの話も満足のいく騙され方をする。本当に無駄のない文章で、これだけ密度の高い短編を作れるのは流石だと思う。読書初心者におすすめしやすい一冊!

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    2025年10月12日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    うわぁうわぁうわぁ!!!

    と、途中から何度も心の中で叫びながら読んでいた。
    セリフの応酬、しかも仮定と否定の繰り返しなので、ずっと読んでいると頭が痛くなってくるが、それでも面白い。

    合間にチラ見えする奇妙な違和感のある『多分伏線』が気持ち悪すぎて(褒め言葉)、早く結論を知りたい!と思いながら読んだ。
    竜胆が一瞬志賀川か?と推理したが違った(笑)

    なんかもう、緻密すぎてため息が出る。ミステリー作家には毎回「どんな頭してるんだ」って思わされるけど、本当どうなってるんだろ。かといって、難しいわけでも複雑なわけでもなく読みやすい。

    一章目(プロローグ除く)のタイトルが
    『結末であり、始まり③』

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    2025年10月11日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    これぞ群像劇の醍醐味。高級ホテルを舞台に、女優、作家、スリ、広告代理店、老夫婦、それぞれの物語が少しずつ重なりながらも独自に展開され、そしてグランドフィナーレ。誰にでも薦められる作品。面白かった!

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    2025年10月09日
  • 口外禁止

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    側にドラえもんがいてくれるような心強さの中
    好転して行く人生と支配されていく生活。
    とても楽しく読ませて頂きました。
    現代の問題をうまく表現できていて、かつ読みやすくもあったので中高生にも勧めたい一冊です。

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    2025年10月08日
  • 逆転正義

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    現代社会の「正義」を巡る複雑さと危うさを巧みに描いたミステリー短編集として、非常に印象深い作品だった。
    各話の叙述トリックとどんでん返しが鮮やかで、読み進めるごとに視点の変化がもたらす驚きと深みが楽しめた。
    実際には叙述トリックを多用した本格ミステリではあるものの、単なるエンタメに留まらず、倫理や社会の矛盾について深く問いかける作品だった。
    短編集ながらどの章も読み応えがあったが、特に最後の「死は朝、羽ばたく」は個人的にはお気に入りで、文中の違和感、叙述トリックを用いたどんでん返し、社会的な問いかけの全てが物語の中でうまく調和している短編だった。

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    2025年10月04日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ好き
    同姓同名だからどの人だっけとかややこしくなるかなって思ったけどそんな事なくて分かりやすかったし、結びつくから面白かった
    本だからこその叙述トリック満載で大好物でした
    どちらの最後もちょっと胸糞だったけどね

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    2025年09月24日
  • 逆転正義

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    ネタバレ

    どんでん返しモノが好きなので、レビュー見て購入。短編だと難しいのでは?と思ったが、無駄のない情報と読みやすい文体、そしてどんでん返しに楽しく読むことができた(といっても重めの話も多いのだが)。

    全体を通して
    ・一見加害者にも背景がある
    ・過去に罪を犯したからと言って第三者が『正義』を振りかざして攻撃していい理由にはならない
    ・その自称『正義』が加害になることもある
    ・加害者と思いきや被害者、被害者と思いきや加害者という可能性もある
    ・正義とは?罪とは?

    といったテーマが感じられた。

    どんでん返しを楽しむのはもちろん、いろいろ考えさせられる内容だ。
    自分の価値観もひっくり返される、という意

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    2025年09月15日
  • 逆転正義

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    スピード感があって一話ずつがあっという間。
    毎話ラストの種明かしではいろんな事が一度に明らかになり、これがこうであれがこうでと情報処理に忙しい。短編集なので短いスパンで何度も忙しい。
    ちょっと狙いすぎな感じもあったけど楽しかった。

    今回もSNSが絡んでいたり叙述トリックがあったりで、この作者の本は3冊目だがどれも好きな感じ。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年09月07日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    人工知能が今後順調に成長していくであろうことは、もう明白の事実。
    すでに、夏休みの読書感想文やポスターの宿題なんて、チャットGPTにお手本作ってもらってる時代なんだし。
    自分で考えることを止めた人間が増えれば増えるほど人工知能は成長していくんだな。

    クリエイティブな人間が勝つ現代。でも、そのクリエイティブを生み出す人間自身にその能力は無くなっていく。この先の未来はどう変わっていくんだろうな…
    などと、つらつら思いを馳せてみました(笑)

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    2025年09月06日
  • 同姓同名

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    同姓同名の人が犯した犯罪によって同姓同名たちが苦しんでいる。。。誰が誰だかわからないはずなのにちゃんと読める。何度も繰り返される反転のミステリー。すごく読みやすく読み進めたくなる本。
    現代社会の問題点にも気付かされた本です。

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    2025年09月05日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    すごい。思いもよらない展開。
    最初の「人生をプロデュース」では、これの前に読んだ「普通の底」の主人公に、このプロデュース受けさせてあげてたら、人生変えることができたのに、と思うほどおもしろい企画だと思っていたのに…
    コレも闇バイトだったとは。
    おもしろいけど、もはや、現実の世界が本当に怖い。

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    2025年09月04日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    あらすじ
    リコールを隠して販売した電気自転車で死亡事故が起こり、遺族や記者からのバッシングで製造会社社長が自殺。
    社長を自殺に追い込んだであろう、遺族や記者、妻や社員などが脅迫めいた文言で呼び出され、「社長を殺した者のみが生き残れる」新たな傾向のデスゲームが始まる。

    かんそう
    デスゲームが起こりうる世界線のお話。
    社長が自殺した社長室を完全再現した建物が舞台な時点で、ミステリを愉しむ世界で起こったお話なんだなと受け入れて楽しく読めた。
    やりたい放題詰め込まれた感じが好きな人におすすめ。
    その世界線の中では、筋は通した!という書かれ方をしているが、紛れ込んだ子供に関しては、話の展開に関わるので

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    2025年08月31日
  • 暴走正義

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    暴露系インフルエンサー芳郎はエビデンス無き拡散により、自ら窮地に陥ってしまう。
    正義を建前にゴシップをばら撒く週刊正義の窓際記者の藤原の、先走りすぎるスクープの結末。
    ストーカー被害を受け付けない警察に対して、巧妙な手立てで対抗する高嶺彩佳。
    美人局の被害に遭いながらも不当に逮捕された五味の警察への復讐は、意外な形で五味のアリバイとなり…。
    性犯罪者の更生プログラムを主催する、「再起の光」荒貝あやかの本当の目的は…。
    死刑制度に反対する集団が持つ、死刑制度への脆弱な感情論の隙を突いたある犯罪者の告白。

    いずれも正義の使い方の様々な形を、手を替え品を替え皮肉な要素をたっぷり含ませて読ませてくれ

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    2025年08月17日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    「大山正紀」が次から次へと出てきたが頭の中で整理しながら読み進めることができた。何回か騙されることがあって、次はどうなるのか?次は??とページを捲るのが楽しみでサクサク読むことができた。
    ・1番怖いのは自分には誹謗中傷していい人間を決める権利がある、と信じている人間たちである。
    ・ 奴は俺たちの人生に踏み入ってはいないんです。俺が、俺たちが大山正紀であることは変えられないし、犯人が大山正紀であることも変えられないんです。

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    2025年08月14日
  • 暴走正義

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    大どんでん返しの連続で面白かったです。
    逆転正義も読んでいたので、これは期待できるなと思っていたら予想以上でした。
    どの話も後半になるにつれてリードが良くなってきて読み応えありました。

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    2025年08月09日
  • 失踪者

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    ネタバレ

    10年前の滑落事故でクレバスに置き去りにしてしまった樋口友一を迎えにきた真山。ところが遺体を見ると10年前の事故の時より年老いている。実は生還して同じ場所でもう一度死んだのか?
    一匹狼の樋口はチームで登山より単独登頂、安全よりスピード、など異端児だったが、真山とザイルを組む仲になってからの互いの信頼関係は読んでいて気持ちのいいものだった。ミステリー要素
    の理由やラストはオールOKではなかったが、読みやすく、登山に疎くてもわかるよう書かれていてドキドキ楽しい読書だった。生還者も読もうと思う。

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    2025年08月03日
  • 生還者

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    またまた、久しぶりの作家さん(下村さん)!

    登山か…
    全く縁がない…
    私なんかが、山登ったら、即遭難しそう…

    ハイ、山岳ミステリー!
    この話も遭難と無関係やない!
    雪崩から、生還した2人…
    時間差ありで、救出されたけど、言ってる事がバラバラ…
    その遭難で、兄を亡くした主人公。
    しかし、兄は、ある事があってから、登山してないのに、急に!!
    真実は、山にある!

    色んな矛盾した事象が徐々に明らかになる!
    解説にもあったけど、ルービックキューブみたいに面白い!
    立体型パズルの事やけど、同時並行で発生する事象と過去の事象が、混ざり合い、ややっこしいのが、最後にスッキリって感じ。
    面白いかった!

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    2025年07月20日