下村敦史のレビュー一覧

  • 口外禁止

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    側にドラえもんがいてくれるような心強さの中
    好転して行く人生と支配されていく生活。
    とても楽しく読ませて頂きました。
    現代の問題をうまく表現できていて、かつ読みやすくもあったので中高生にも勧めたい一冊です。

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    2025年10月08日
  • 逆転正義

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    現代社会の「正義」を巡る複雑さと危うさを巧みに描いたミステリー短編集として、非常に印象深い作品だった。
    各話の叙述トリックとどんでん返しが鮮やかで、読み進めるごとに視点の変化がもたらす驚きと深みが楽しめた。
    実際には叙述トリックを多用した本格ミステリではあるものの、単なるエンタメに留まらず、倫理や社会の矛盾について深く問いかける作品だった。
    短編集ながらどの章も読み応えがあったが、特に最後の「死は朝、羽ばたく」は個人的にはお気に入りで、文中の違和感、叙述トリックを用いたどんでん返し、社会的な問いかけの全てが物語の中でうまく調和している短編だった。

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    2025年10月04日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ好き
    同姓同名だからどの人だっけとかややこしくなるかなって思ったけどそんな事なくて分かりやすかったし、結びつくから面白かった
    本だからこその叙述トリック満載で大好物でした
    どちらの最後もちょっと胸糞だったけどね

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    2025年09月24日
  • 逆転正義

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    ネタバレ

    どんでん返しモノが好きなので、レビュー見て購入。短編だと難しいのでは?と思ったが、無駄のない情報と読みやすい文体、そしてどんでん返しに楽しく読むことができた(といっても重めの話も多いのだが)。

    全体を通して
    ・一見加害者にも背景がある
    ・過去に罪を犯したからと言って第三者が『正義』を振りかざして攻撃していい理由にはならない
    ・その自称『正義』が加害になることもある
    ・加害者と思いきや被害者、被害者と思いきや加害者という可能性もある
    ・正義とは?罪とは?

    といったテーマが感じられた。

    どんでん返しを楽しむのはもちろん、いろいろ考えさせられる内容だ。
    自分の価値観もひっくり返される、という意

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    2025年09月15日
  • 逆転正義

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    スピード感があって一話ずつがあっという間。
    毎話ラストの種明かしではいろんな事が一度に明らかになり、これがこうであれがこうでと情報処理に忙しい。短編集なので短いスパンで何度も忙しい。
    ちょっと狙いすぎな感じもあったけど楽しかった。

    今回もSNSが絡んでいたり叙述トリックがあったりで、この作者の本は3冊目だがどれも好きな感じ。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年09月07日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    人工知能が今後順調に成長していくであろうことは、もう明白の事実。
    すでに、夏休みの読書感想文やポスターの宿題なんて、チャットGPTにお手本作ってもらってる時代なんだし。
    自分で考えることを止めた人間が増えれば増えるほど人工知能は成長していくんだな。

    クリエイティブな人間が勝つ現代。でも、そのクリエイティブを生み出す人間自身にその能力は無くなっていく。この先の未来はどう変わっていくんだろうな…
    などと、つらつら思いを馳せてみました(笑)

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    2025年09月06日
  • 同姓同名

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    同姓同名の人が犯した犯罪によって同姓同名たちが苦しんでいる。。。誰が誰だかわからないはずなのにちゃんと読める。何度も繰り返される反転のミステリー。すごく読みやすく読み進めたくなる本。
    現代社会の問題点にも気付かされた本です。

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    2025年09月05日
  • 口外禁止

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    ネタバレ

    すごい。思いもよらない展開。
    最初の「人生をプロデュース」では、これの前に読んだ「普通の底」の主人公に、このプロデュース受けさせてあげてたら、人生変えることができたのに、と思うほどおもしろい企画だと思っていたのに…
    コレも闇バイトだったとは。
    おもしろいけど、もはや、現実の世界が本当に怖い。

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    2025年09月04日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    あらすじ
    リコールを隠して販売した電気自転車で死亡事故が起こり、遺族や記者からのバッシングで製造会社社長が自殺。
    社長を自殺に追い込んだであろう、遺族や記者、妻や社員などが脅迫めいた文言で呼び出され、「社長を殺した者のみが生き残れる」新たな傾向のデスゲームが始まる。

    かんそう
    デスゲームが起こりうる世界線のお話。
    社長が自殺した社長室を完全再現した建物が舞台な時点で、ミステリを愉しむ世界で起こったお話なんだなと受け入れて楽しく読めた。
    やりたい放題詰め込まれた感じが好きな人におすすめ。
    その世界線の中では、筋は通した!という書かれ方をしているが、紛れ込んだ子供に関しては、話の展開に関わるので

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    2025年08月31日
  • 口外禁止

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    コミニュケーション能力がなく友達もいない男子大学生。自己啓発系の本を読んだり恋活セミナーに通ってい自分を変えたい気持ちはあるのになにもできない。そんな彼に「あなたをプロデュースします」とメールが届く。
    そのシステムのおかげでかわいい女子と出会ったり想像もしていないことを経験し、大学生は幸せになりました!かと思いきやそうじゃない
    まさかの展開にびっくりはしたものの、そうじゃなきゃ!とテンションあがりました!

    そういう悩みを持つ人もいるとは思うけど、全ての言動をロペに任せすぎでしょ とツッコミたくなる

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    2025年08月26日
  • 暴走正義

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    暴露系インフルエンサー芳郎はエビデンス無き拡散により、自ら窮地に陥ってしまう。
    正義を建前にゴシップをばら撒く週刊正義の窓際記者の藤原の、先走りすぎるスクープの結末。
    ストーカー被害を受け付けない警察に対して、巧妙な手立てで対抗する高嶺彩佳。
    美人局の被害に遭いながらも不当に逮捕された五味の警察への復讐は、意外な形で五味のアリバイとなり…。
    性犯罪者の更生プログラムを主催する、「再起の光」荒貝あやかの本当の目的は…。
    死刑制度に反対する集団が持つ、死刑制度への脆弱な感情論の隙を突いたある犯罪者の告白。

    いずれも正義の使い方の様々な形を、手を替え品を替え皮肉な要素をたっぷり含ませて読ませてくれ

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    2025年08月17日
  • 口外禁止

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    突然届いた一通のメール。
    「あなたの人生、プロデュースします」
    それは、人生を逆転させるチャンスか…それとも破滅の始まりか
    いい事だけは、プロデュースされたいかも…

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    2025年08月15日
  • 同姓同名

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    ネタバレ

    「大山正紀」が次から次へと出てきたが頭の中で整理しながら読み進めることができた。何回か騙されることがあって、次はどうなるのか?次は??とページを捲るのが楽しみでサクサク読むことができた。
    ・1番怖いのは自分には誹謗中傷していい人間を決める権利がある、と信じている人間たちである。
    ・ 奴は俺たちの人生に踏み入ってはいないんです。俺が、俺たちが大山正紀であることは変えられないし、犯人が大山正紀であることも変えられないんです。

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    2025年08月14日
  • 暴走正義

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    大どんでん返しの連続で面白かったです。
    逆転正義も読んでいたので、これは期待できるなと思っていたら予想以上でした。
    どの話も後半になるにつれてリードが良くなってきて読み応えありました。

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    2025年08月09日
  • 失踪者

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    ネタバレ

    10年前の滑落事故でクレバスに置き去りにしてしまった樋口友一を迎えにきた真山。ところが遺体を見ると10年前の事故の時より年老いている。実は生還して同じ場所でもう一度死んだのか?
    一匹狼の樋口はチームで登山より単独登頂、安全よりスピード、など異端児だったが、真山とザイルを組む仲になってからの互いの信頼関係は読んでいて気持ちのいいものだった。ミステリー要素
    の理由やラストはオールOKではなかったが、読みやすく、登山に疎くてもわかるよう書かれていてドキドキ楽しい読書だった。生還者も読もうと思う。

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    2025年08月03日
  • 生還者

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    またまた、久しぶりの作家さん(下村さん)!

    登山か…
    全く縁がない…
    私なんかが、山登ったら、即遭難しそう…

    ハイ、山岳ミステリー!
    この話も遭難と無関係やない!
    雪崩から、生還した2人…
    時間差ありで、救出されたけど、言ってる事がバラバラ…
    その遭難で、兄を亡くした主人公。
    しかし、兄は、ある事があってから、登山してないのに、急に!!
    真実は、山にある!

    色んな矛盾した事象が徐々に明らかになる!
    解説にもあったけど、ルービックキューブみたいに面白い!
    立体型パズルの事やけど、同時並行で発生する事象と過去の事象が、混ざり合い、ややっこしいのが、最後にスッキリって感じ。
    面白いかった!

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    2025年07月20日
  • 逆転正義

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    足下が崩壊するような、どんでん返しっていいですね!

    本書を読むと何も信じれなくなり、宙に浮かされて巴投げされたような気持ちになります。




    見て見ぬふり:クラスで起きているイジメを、見て見ぬ振りが出来なかった主人公は、加害者達をSNSで告発するのだが・・・

    保護:人生彼女無しのサラリーマンが仕事帰りにコンビニの前で佇むセーラー服の彼女を保護する!?
    危険な香りがプンプンしました!!!

    完黙:麻薬の売人が捕まった!!!取調官はあの手この手で売人の背後を突き止めようとするが。売人の口は完全に閉ざされていた・・・
    二年後売人は釈放されるのだが・・・

    ストーカー:人を殺めたばかりの部屋に彼

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    2025年07月17日
  • 逆転正義

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    ネタバレ

    下村さんのどんでん返し短編集!
    •「みてみぬふり」…教室では、同級生の三ツ谷が、古島達3人に毎日弁当を捨てられたり暴力を振るわれていたりと、いじめが止まらなかった。
    冬樹は、いじめの状況を担任の石澤に相談するも、石澤は状況を目の当たりにしながら何も行動しない…
    みかねた冬樹は先輩に相談すると、捨てアカウントでいじめの事実をSNSで#拡散希望と付けて名前付きで投稿してしまう。
    あっという間に投稿は広まり、三ツ谷へといじめはなくなったので、冬樹は内心清々していたが、古島が自殺未遂を起こしてしまう…
    2年前に三ツ谷の兄がいじめられていた時、担任は石澤であったのだ。
    三ツ谷は敢えて古島達お願いして、い

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    2025年07月15日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    ネタバレ

    面白かった!一気に読んでしまった。他人を差し置き自分が、と主張する人々、死を前にすると本性が出る、それを利用した壮大な舞台。結局は関係なかったのか。
    それぞれが、本人ではないような書き方がされていたのはなぜか、最後のネタばらしが心地いい具合だった。どんでん返しではあるものの、ちゃんと頭が追いつくレベル(なにせ一部ではなくほぼ全てだったから)で、あぁそれでか、と納得感も得られた。
    ものすごくスッキリした読み物だった。

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    2025年07月11日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    どんでん返しなのか。
    「何も話さない助けてくれる人」、何で周りの人はその人物に触れないのかイライラしながら読んでいたけど、そういうことか!
    重い話だけど、ものすごく面白い。
    1日で一気読みしました。以前から満州について興味深いものがあったが(日本人として知るべき)、これを読んで更に興味が湧く。他の満州について、残留孤児についての本を読みたい。凄い良い物語でした。

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    2025年07月06日