下村敦史のレビュー一覧

  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    設定が面白い、タイトルでハードルを上げているけど、それでもなお期待を超えてくる面白さ。
    ミステリーではあるが、エンタメ感もある面白い一冊

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    2026年09月27日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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     家電類を製造販売する中堅企業『SHIKAGAWA社』の社長が亡くなった。死因は『自殺』とされている。販売していた電動自転車の欠陥によって、社長は以前から大バッシングを受けていた。死亡事故、そして社長の死と関係があると思わしき七人が集められたのは社長室を模した『廃墟』で、彼らはそこに監禁されてしまう。社長の志賀川恭一が殺されたことを語り、犯人のみを助ける、と告げるスピーカー。
     ということでなんと魅力的なタイトルと導入だろう、とわくわくしてしまうのが本書です。『犯人』にならなければ自分の命が助からないので彼らは自分の『犯行』を語る必要があるが、語っても周りが『探偵』のように、その『犯行』の穴を見つけて、新たな『犯行』が上塗りされていく。どこかデフォルメされたような登場人物たちのやり取りを見ながら、読者側も違和感を見つけて疑ってはみるものの、どれだけ疑ってもこれは想像できないというところまで連れて行かれる。そんな展開が魅力的な作品でした。

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    2026年09月24日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    時空とトリックが多層的に重ねて合わされているのにも関わらず、読者がちゃんと“違和感を持てる”仕掛けも散りばめられており、最後には並べたドミノが倒れていくかのように、整然と謎が解き明かされていく感覚が新鮮でキレのあるミステリーだった。全体の構成が緻密に練られている反面、若干トリックがリスキーだと感じる部分はあったが、そのアンバランスさがまた物語に深みを与える良いスパイスになっている。次回作が楽しみ。

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    2026年09月22日
  • 同姓同名

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    意外と読みやすかった。
    面白くてあっという間に読めた。
    再読する時は誰視点の(全部大山正紀なんだけど)描写なのかメモを取りながら読み進めたいと思う。

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    2026年09月21日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    なんでネタバレありなのに騙されてんだよ私!!



    …と思うと同時に、このネタバレを最初に見ずに読み進められたらどんな感想になるのか気になるー!!!

    面白かったです!

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    2026年09月20日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    個人的にやっぱりこういうどんでん返しの小説、好きです!

    なんか怪しいなーと思いながら読み進めていましたが、最後の最後に「おや、時系列っぽいぞ…」ってなった段階で「そういうことかー!騙されたー!」ってなりました笑

    ただ「どんでん返しをするためだけの小説」も読んだことあるんですが、これは違いました。
    各所に名言もありましたし、考えさせられる部分もあり、好みでした!

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    2026年09月16日
  • あいつも誰かに殺される

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    個人的にSNSの闇を描く小説はあまり好きではないが、下村氏のドラスティックなプロットと、後半(356頁あたりから)の虹ヶ屋と風間のぶつかり合い、そしてエピローグにはSNSの本質が凝縮されていて、とてもとても面白く参考になった。流石の文章力と説得力だ。ミステリーとしても上質だが、SNSと人間心理の闇が見事に表現されており、傑作といえる。

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    2026年09月16日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    ヴィクトリアン・ホテルを舞台に、様々な人間模様が描かれる。登場人物の一人称で章ごとに視点がコロコロ入れ替わる。
    これは絶対に時系列がズレてる、と割とハナから気づいてはいたものの、最後の怒涛の伏線回収はやっぱり快感!とっても面白かった。
    いけすかない登場人物は多いものの、徹底して優しさとはなにか、という話で好感。とてもよかった。性善説を唱えていき

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    2026年09月14日
  • ネタバレあり~双紋島の殺人~

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    普段ミステリーを読む際は、犯人が誰か特に考えたりはしないのですが…
    初めからヒントを提示されると、ついつい真剣に考えたくなりますね…

    なぜネタバレがあるのか、までしっかりと回収されていて、その綺麗さに驚きました。
    よくあるクローズドミステリーものの小説ですが、無駄なく美しく、って感じです。

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    2026年09月14日
  • 同姓同名

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    面白かった…

    正義感、私刑、思い込み、SNSの信憑性のない情報を安易に信じること。

    共感現象はSNSをやっていると本当に危ないと思う。
    自分が見たいものばかり流れてきて、それが正解、正義のように感じるのは身に覚えがある。

    同姓同名でも、込められた意味は一人一人違う。
    前向きに生きている彼は素敵だったし勇気づけられた。

    最後は全然(ではないが)関係ない彼が思い込みと偏見で1番被害者すぎて嫌な感じで終わってきつかった。

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    2026年09月13日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    全盲の視覚障害者が主人公の過去に類を見ない作品。謎が謎を呼び、視覚情報がないため自分自身すら信じられない状況で、兄が偽物なのか探っていく展開は、他の作品からは味わえない緊張感があった。視覚障害者の描写もリアルで緊張感を加速させていた。

    自分一人だけしかいないはずの家に他人が住み着いているかもしれないという描写には軽い恐怖も感じた。

    物語の締めも綺麗で素晴らしいミステリー小説だった。

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    2026年09月13日
  • あいつも誰かに殺される

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    圧巻、大満足の一冊。
    SNSの拡散の怖さもあり、また実際に起こったら恐ろしさもあり、つい想像してしまいました。
    最後の最後まで結末が読めなくて、楽しくハラハラしながら読ませて頂きました。
    最高でした。

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    2026年09月06日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    本ならではの楽しみ方ができる大好物な展開。
    ホテルを舞台に複数の人物で進んでいく群像劇。
    善意や優しさとは何かを、それぞれの経験からくる悩みと、人との関わりで変わっていく考え方で、登場人物の個性が立ってくる。
    終盤の展開が楽しめたから、もう一度読みたくなった。

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    2026年08月21日
  • 暗闇法廷

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    ほんと面白かった

    目が見えない人の関わる事件、弁護、裁判、モヤモヤしたものを一気に解決してくれる感じ。

    最高にすっきり

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    2026年08月04日
  • 同姓同名

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    凶悪犯と同じ名前による悲劇

    自分の同姓同名に出会ったことないから深く考えてこなかったし、想像もしなかったけど

    もし彼らと同じ立場になったとき
    自分は一体どうするのか、、、何をするのか

    同じ名前だというだけで受ける実害

    誹謗中傷、冤罪、私刑
    SNSというある意味での凶器についても
    色々考えさせられたし、恐怖を感じる話だった

    本人たちは何もしていないからこそ
    ある日突然転落する地獄にゾッとした

    でも、この物語は小説として
    すごく面白かった

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    2026年07月16日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    なんとなくアンリミだったから読んでみた。よくあるホテルを舞台にした群像劇かなと思っていたけど途中から違和感を感じ始めて結末としては、あーそういうつながりあったのか〜っていう。小説だからこそできることだね。すぐに2周目読んで検証したところ、すでに第2章で違和感が書かれていた。いかに注意深く小説を読んでいないということがわかった。どこで気づいた?と共有することで、いつもどんなふうに読書をしているのかがわかる。
    全ての人を救うことはできないし、物事も見方によっては意味が変わってくる。誰かを救ったら誰かは傷つく。そんなテーマを一貫して捉えたけど、読書体験としてもそれをメタで感じた。

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    2026年07月10日
  • 暗闇法廷

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    全盲者が殺人容疑で訴えられる。さあ、弁護士はどう検察と戦うか。本作がデビュー作以来の全盲者を扱った物語。
    にしても、この設定の着想力がすごいし、やはり令和のSNS時代への警鐘もしっかり鳴らしてくれる素晴らしい作品。

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    2026年06月07日
  • 同姓同名

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    沢山の大山が出てきて混乱したけどどの大山が犯人かを想像しながら読んでいくと途中「えっ!?」となるような感じで裏切られる場面がありとても面白かった。このような本を探したい。

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    2026年05月17日
  • 闇に香る嘘

    ネタバレ 購入済み

    まずミステリーとして素晴らしい。
    加えて残留孤児と視覚障害という二つの重いテーマを丁寧に取材し、
    一つの物語に織り上げていく作者の粘り強い努力に脱帽です。

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2026年05月13日
  • 暗闇法廷

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    あらゆる後天的障害を抱えた人たちが入所し、生活訓練を受ける施設で施設長が刺殺されます。
    容疑者である全盲の女性は容疑を否認。
    彼女の弁護を引き受けた竜ケ崎弁護士が主人公の法廷ミステリーです。

    証人尋問により思惑通りのコメントを引き出す話術。
    裁判員たちへの印象付けの鮮やかさ。
    検事とのかけひき。
    依頼人の無実を信じ切る強さ。
    スタイリッシュな竜ケ崎弁護士に痺れます。
    そして明るみにされていく真相。
    続きが気になってあっという間に読み切りました。

    冒頭、目が見えない女性が施設内を歩くシーンから始まるのですが、
    空間察知の仕方などが未知の事ばかりで一気に引き込まれました。
    法廷での裁判のシーンが相当な文章量で、最後までどのような着地を見せるかわからず、まさに題名通り、暗闇法廷でした。

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    2026年04月19日