あらすじ
全盲の依頼人
聞こえない証人
失語症の少女
前代未聞の裁判で超絶どんでん返しがドカン!
『同姓同名』『逆転正義』驚天動地のトリックを連発する著者の衝撃ミステリー!
後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO『天使の箱庭』の施設長が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に施設長に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張している。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明のために奔走する。検察側証人は耳が聞こえず、弁護側からは喋れない少女が出廷。竜ヶ崎は無罪判決を勝ち取れるのか。法廷に待ち受ける奇跡の結末は!?
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Posted by ブクログ
後天的な障害を抱える人々がリハビリなどを行う施設NPO『天使の箱庭』の施設長、荒瀬が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に荒瀬に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明に乗り出すが…。
『同姓同名』などで話題になった下村敦史さん。ようやく初読み。
数週間前、テレビで自宅を公開していたけど、なかなかクセのある邸宅で、ユーモアあふれる方だった。
読み始めてすぐに犯人の目星がついてしまうのはちょっと残念。だけど、そこに行きつくまでのストーリーを楽しむことができた。
法廷でのやり取りは実際に見学した人でしか味わえない臨場感があり、「こうやって裁判って進んでいくのか」と感心。
最後の種明かしも、こういう作品に慣れてしまっている人には単純なことかもしれないけど、何にも考えずに読み進めるタイプの私としては、驚き、なるほどの連続だった。
たくさんの参考文献が載っていて下村さんはちょっとでも気になることがあったら、調べる方なんだと好感が持てた。
初下村作品で星4.5かな。四捨五入で5にします。
Posted by ブクログ
これこれ、こういう下村作品が読みたかったのよ。中山七里作品のお株を奪うようなヘルタスケルターっぷりは見事で、かつそこで終わらず、全盲の闇から介護NPO法人の闇を炙り出す展開手法もホント見事。改めて下村作品を見直したわよ。
Posted by ブクログ
読み始めは、なんとなくでした。
でも読み進める毎に、一気に読み進めるようになりました。
まさか、双子の姉妹が入れ替わっていたとは…
最後もめでたしめでたしって感じで、面白かったです。
Posted by ブクログ
全盲の女性が入居する施設の施設長殺しで逮捕された。
竜ヶ崎弁護士は全盲の女性美波を弁護してゆくのだが…。
法廷闘争を主にしているので、検事と弁護士の論争の視点が次々と攻防を替えていく展開が面白い。
物語の結果は無罪か有罪か?という視点で読み進めたのだが、全盲の女性美波の思いがけない告白からの大転換する事件の展開は、読者を十分に驚かせ大変満足できる結末になっていた。
面白かった。
Posted by ブクログ
ミステリーとして非常に面白く、専門的な用語についても分かりやすい説明があるため、読みやすい。誰が嘘をついているのか、というようなミステリー小説を読む時には当然の疑問や、障害がある人の生活について考えながら読み進めていた。
怪しい人物はみえているものの、どう結末を迎えるのか予想がつかないまま残り少ないページ数になり、ようやく真相に辿り着いた。その途端、信じられないほどに驚愕した。今まで読んだ小説で様々などんでん返しの結末を見てきたが、私の中では本作が一番である。
実際に起きたら前代未聞な事件だが、色々と考えさせられる小説だった。表現が難しいが、本当に読んでよかった。
現代における裁判員制度は、確かに本作で言及されているような危険が伴うと感じた。扇状的な報道やSNS投稿の怖さ。一度見ただけで自分の視点で物事をみて、考えることを放棄し、昂った感情を投げつけ、自分にとって都合がいいストーリーを信じこみ、興味がなくなったらそれが真実だと思い込むだけ。
そして、冤罪の怖さ。虚偽の理由により傷つけられた名誉を回復する難しさ。強さを持ち、欲にまみれ、圧力をかける人間の怖さ。
どの事件に存在するのも、一人の生きている人間であるということ。どこからきたのかもわからない情報をみて、無関係な人々が感情のままに騒ぎ立てるべきではないこと。司法の場で正しく裁かれる世の中であるべきこと。傷つけられていい人間はいないし、犯罪はあってはならない。真実を知り、そこにある背景について考えることの大切さ。色々なことを感じた。
エピローグを読むだけでも、学んだことはたくさんある。障害がある人について完全に理解することはできないし、それは障害の有無に関係なく不可能だろう。世界中、誰であろうと価値観も欲求も何もかも異なるのだから、他人を理解するなんてできないし、それぞれがそれぞれの生き方をすればいい。されて嬉しいことも嫌なことも違うし、感じ方も違う。正解もない。
自分が自分を大切にできる場所で生きる。それぞれが補い合って、支え合って生きていく。全部綺麗事なのだろう。誰かにとっての善は誰かにとっての悪である。犯罪がゼロになることはない。それが人間で、それが世界。それでも、願わずにいられない。
Posted by ブクログ
まさかの展開。双子の入れ替わり…。それまでの下村さんらしい法廷での緻密な丁々発止のやりとりに引き込まれていたら。最初から一点だけ引っかかっていた、呼び出されたからといって深夜、一人でノコノコ行くわけないも、なら腑に落ちた。
Posted by ブクログ
何かあると思って注意深く読んでいたつもりだったけど、騙されたー!
これはこうかな?と予想しながら読んだ事がどれも違って爽快!
丁寧に法廷劇を描いてるので、そーゆー反論なのねとわかりやすく読みやすくて飽きさせない。
にしてしても、なんて施設だったんだろう。
実際に不正をしている施設はとても多いんだろうな。
Posted by ブクログ
なんとなく怪しいなと思ってた奴がやっぱり犯人だった
専門用語の羅列が少々しんどかった
裁判ものだから仕方がないが
その分、法廷のシーンはヒリヒリしたし、最後のオチのところは仰天です
Posted by ブクログ
法廷ものは大好物。
最後まで目が離せない展開で面白かった。
後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO団体『天使の箱庭』の施設長が殺された。
容疑者となったのは全盲の入所者・美波優月。
全盲の彼女に犯行は可能なのか。
刑事弁護人の竜ケ崎恭介と共に真相を追った。
ミステリー好きな方であれば犯人の目星は早い段階で付くはず。
だがこのミステリーの読み所はトリックにある。
鍵となるのは舞台が障碍者支援施設である事。
今まで読んだ事がない二つのトリックに脱帽。
そして最後に待ち受けるどんでん返し。
作者の手の平の上でまんまと転がされた。
Posted by ブクログ
後天的な障害を持つ人たちを訓練する施設「天使の箱庭」で施設長が殺され、容疑者として全盲の女性が逮捕された。弁護士の竜ケ崎は彼女の弁護を引き受け、彼女が無実であることを証明しようとする。しかし事件の解明は混迷を極め、やがて開かれる裁判で鍵を握る証人は、聴覚障害者の男性と失声症の少女。事件の真相は、そして判決の行方は。スリリングな読み心地の法廷ミステリです。
全盲の女性が犯人としか思えない現場の状況。だけれどそれでもいろいろと無理がある……彼女の証言を信じるなら、この真相って案外簡単じゃないのかなあ? と思ったのですが。それ以上に次々と出てくる不利な証言と食い違う証言の数々に「いったい何が起こっているの!?」と混乱しっぱなしでした。
施設長を巡る疑惑、何かを隠しているような依頼人、謎はいたるところにありますが、それでもこの展開はあまりに読めなかった……! そしてそれが分かってからプロローグを読み直すと……やられたなあ、と感嘆です。
Posted by ブクログ
自分がしんどい時に読んでるからなのかいつもの下村敦さんの本よりは面白さを感じれませんでした。
ただ、伏線が伏線を読んで大どんでん返しの繰り返しで最終的な意味に辿り着いた時は深いなと思いました。
Posted by ブクログ
プロローグの“チャンス”とは?ここの一文にずっと気を取られ、被告人を信じきっていいものかどうか悩む…
被告人が何か隠し事をしていると感じながら弁護するのは大変だろう
終盤でそういう事か!と“チャンス”の意味が分かったときはすっきり
法廷でのやり取りがとても読み応えあり
起訴した立場の検察官がごまかさず、正義と真実を重んじて職務を全うしたところは格好良かった