下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼い頃、貧しい暮らしの中で家族と出掛けた遊園地。
両親はいつもと違い穏やかで、夢のような時間だった。
そして、幸せな時間の後に両親は一家心中を図った。
何かそのことに違和感を抱いていた幸子だけが生き残った。
17年後の幸子は事務員として働いていたが、両親への恨みを抱えたままだった。
お見合いパーティーで出会った男性と交際するも、心を開くことが出来ず、過去と決別しなければと両親の眠るお墓を訪れるが…
そこで出会ったのは、一家心中を図り生き残ったという母親の雪絵だった。
雪絵に出会い、また周りで出会う人たちに幸子は様々な思いをぶつける。
加害者と被害者との関係や憎しみや恨み。
幸子の思いは一体どこ -
Posted by ブクログ
中国残留孤児だった兄を、ある出来事から偽物ではないかと疑い始める。視覚障害を持つ主人公は一人で調査を始める…
読み始めてすぐに、先に読んだ下村作品の「同姓同名」とかなり異なる空気を感じて驚いた。
あちらは一つの事件からある日突然、運命がガラリと変わってしまった若い世代の人たちのストーリーだったが、本作は日本政府や戦争によって、長年蔑ろにされ苦しんだ年配者たちにスポットライトが当てられている。
共通するのは、どちらもSNSと政府という、どこか漠然とした大きな存在によって、日常を脅かされ不安に苛まされる人々の姿を描いている。全体を通して漂うその不安感は、物語をどんどん前に進め、読むのがやめられな -
Posted by ブクログ
読み終わってから約1か月経つけど、
なんだか忘れられないので感想を。
ストーリー展開としては、割とサクサク進んでいき、途中でなんとなく、こういう結末になるのかな…?と思った通りになった。
印象に残っているのは、元裁判官の方にお話を聞きに行った場面。
死刑に関する考え方も、もちろんだけど(今までちゃんと考えたこともなかったけど)、人間の器を決める水瓶を、何で満たすかについて。
これまで私がどれだけ水瓶を満たすことができたかわからないけど、これからどんどん歳を重ねていっても、水瓶に水を汲み続けられる人になりたいと思う。
ストーリーの本筋ではないし、この本で最も伝えたいメッセージではないと思 -
Posted by ブクログ
テンポ良く物語が進むので
寝るタイミングを失うタイプの本(笑)
イケメンの連続殺人犯に死刑判決が言い渡された。
判決が覆る状況ではないにも関わらず、
黙秘を貫いていた彼が初めて発したことは
連続殺人のうちの一人は自分ではない。
しかもその真犯人たちを知っており、
うち1人は自分が殺し「思い出の場所」に埋めた。
というもの。
当時から真犯人がいると思っていた
刑事の望美は独自に捜査を進めることに。
また世間では面白がり、
遺体探しをする人も出始めていた。
YouTuber仲間のにしやんに誘われ、
自身もYouTuberである宗太は
同じくYouTuberのセイと共に遺体探しを始める。