下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国残留孤児だった兄を、ある出来事から偽物ではないかと疑い始める。視覚障害を持つ主人公は一人で調査を始める…
読み始めてすぐに、先に読んだ下村作品の「同姓同名」とかなり異なる空気を感じて驚いた。
あちらは一つの事件からある日突然、運命がガラリと変わってしまった若い世代の人たちのストーリーだったが、本作は日本政府や戦争によって、長年蔑ろにされ苦しんだ年配者たちにスポットライトが当てられている。
共通するのは、どちらもSNSと政府という、どこか漠然とした大きな存在によって、日常を脅かされ不安に苛まされる人々の姿を描いている。全体を通して漂うその不安感は、物語をどんどん前に進め、読むのがやめられな -
Posted by ブクログ
読み終わってから約1か月経つけど、
なんだか忘れられないので感想を。
ストーリー展開としては、割とサクサク進んでいき、途中でなんとなく、こういう結末になるのかな…?と思った通りになった。
印象に残っているのは、元裁判官の方にお話を聞きに行った場面。
死刑に関する考え方も、もちろんだけど(今までちゃんと考えたこともなかったけど)、人間の器を決める水瓶を、何で満たすかについて。
これまで私がどれだけ水瓶を満たすことができたかわからないけど、これからどんどん歳を重ねていっても、水瓶に水を汲み続けられる人になりたいと思う。
ストーリーの本筋ではないし、この本で最も伝えたいメッセージではないと思 -
Posted by ブクログ
テンポ良く物語が進むので
寝るタイミングを失うタイプの本(笑)
イケメンの連続殺人犯に死刑判決が言い渡された。
判決が覆る状況ではないにも関わらず、
黙秘を貫いていた彼が初めて発したことは
連続殺人のうちの一人は自分ではない。
しかもその真犯人たちを知っており、
うち1人は自分が殺し「思い出の場所」に埋めた。
というもの。
当時から真犯人がいると思っていた
刑事の望美は独自に捜査を進めることに。
また世間では面白がり、
遺体探しをする人も出始めていた。
YouTuber仲間のにしやんに誘われ、
自身もYouTuberである宗太は
同じくYouTuberのセイと共に遺体探しを始める。
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Posted by ブクログ
「闇に香る嘘」は下村敦史さんのデビュー作品であり、2014年の「第60回江戸川乱歩賞」の受賞作品でもあります。
実は下村さんは2006年から9年連続で江戸川乱歩賞に応募していて、9年目にしてようやく受賞できたそうです。作家さんの苦悩については当然知るべくもないですが、普通は5年くらい連続で落選してしまったら、心が折れてしまうのではないでしょうか?諦めずに挑戦し続けたことには心から敬意を表します。
子供の頃、満州で亡くなったと思っていた兄が、中国残留孤児として日本に帰国し、実家で母と暮らすようになりますが、69歳で盲目の主人公はその兄に違和感を感じ、兄の存在を疑い始めます。
至る所に散り