下村敦史のレビュー一覧

  • 生還者
    読み進めて行くうちに、思い出す。あぁ、この本もまた再読やったわ…。いつ読んだのか思い出せないが、次の展開が全てうっすらと分かっていく、予言者じゃないのだから、この感触は一度読んだ本だという証。

    山岳ミステリーの傑作である。謎解きの展開は上手い、見事だと思う。最初の登場人物たちが語る食い違いの表現に...続きを読む
  • 生還者
    「山岳ミステリー」と書かれていたが、登山で事故にあった人の証言が食い違い、果たして誰が本当のことを言っているのか、というお話。本格的な冬山などは登ったことがないが、山の恐ろしさをを痛感するお話。
  • 闇に香る嘘

    悔しい!ヤラレタ

    真相が分かったとき、何故その可能性にもっと早く気づかなかったのか、悔しさがこみあげた。
    ミステリーにおいては、この悔しさは満足度と同義語だ。
    少しだけ残念なのは、せっかくタイムリミット付きの誘拐事件まで発展させたにも関わらず、えらくあっさりした解決。
    もう少しハラハラドキドキさせてもらっても良...続きを読む
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL
    元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
    朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
    藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい...続きを読む
  • 生還者
    くるくると読者の仮説を手玉にとるような所与条件の展開は、シャープで幾何学的な印象。また、登山・クライミング技術や装備に関する紹介小説としても読める。
  • 生還者
    2017/7/29 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2020/3/2〜3/7

    過去の遭難により恋人を亡くした兄が、山をやめていたはずなのに、カンチェンジュンガで雪崩に遭い遭難死する。生き残って帰国した2人の口から、正反対の内容が語られる。どちらが正しいことを言っているのか、また、なぜ兄は山を再開...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    読み終えて
    「は?」これで終わり?と思った。
    こんな動機?こんな犯行手順?こんな結末?
    全て

    人が亡くなる話なのに
    屋敷という舞台はミステリアスなのに
    全然ドキドキしなかった。
  • 逆転正義
    最後の話が一番スッキリした。
    どれもどんでん返しだけど、重いどんでん返しもスッキリどんでん返しもあり。
    話がガラッと変わるのが面白かった。
  • そして誰かがいなくなる
    ベテラン作家が立てた洋館に、6人の作家や評論家が招待された。「この中に、盗作したものがいる」
    疑心暗鬼の中、ベテラン作家の叫び声が洋館に響いた…
    二転三転と、話が転がっていくが、展開が多すぎて、一つ一つが埋まってしまった感じ。殺人動機も方法も、ほんとに殺す必要があった?とより添えなかった。
  • そして誰かがいなくなる
    ザ-ミステリー小説という感じの作品。様々なトリックが仕掛けられていて、もしかしたらこうなのではという自分なりの推理の答え合わせしながら楽しみながら読むことができる。
    登場人物の名前(漢字)が独特かつ、主人公の名前にいたっては最後まで読み方があやふやでストレスを感じた点が、個人的にはマイナスポイント。
  • 警官の道
    柚月さんのファンで、手に取りました。
    柚木さんの作品はもちろん最高でしたが、初めて読んだ長浦さんの作品が、意外にもハマりました。短編ですが、まるで長編を一冊読んだような満足感でした。
  • そして誰かがいなくなる
    大人気覆面作家の新邸のお披露目がされ、作家、編集者、文芸評論家、探偵たちが招待された。
    細部までこだわった新邸。和やかなはずが、家主の失踪、大雪など怪しげな雰囲気に。
    しかも作者が実際に建てた家が舞台とは…。
  • 真実の檻
    冤罪のテーマの話しで途中専門用語があり難しいかなって思ったがラストの衝撃は素晴らしい。ただ真犯人の動機がイマイチ分からなかったので☆3にしました。
  • 白医
    何も手の施しようがない状態に直面した時、
    求められるもの以外で何か出来ないかを模索する葛藤を強く感じました。
    安楽死を合法化してしまうと、社会的弱者が自分は死にたくないと思っていても周りから死ぬよう圧力を受ける可能性があるとネットで見たため、
    慎重に考える必要がある問題だと思います。

    「理屈ではな...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    この洋館、実在してるんだもんなあ。
    しかも作者の自邸。
    めちゃくちゃ手が込んでる。
    こういうの一度は見てみたいよねえ。
    本作もこの館と同じくらい趣向を凝らしたミステリーだった。
    閉じ込められる前から既に怪しいのに、その後も次々と不可解な事が起こる。
    謎の重ね掛けみたいな“館モノ”だった。
  • 同姓同名
    中学生・高校生・大学生のビブリオバトル大会でチャンプ本となった話題作で、気になっていました。

    少女が惨殺された事件、その犯人は16歳の少年でした。少年法により守られていた犯人の実名が週刊誌で公開されたことで、状況が大きく変わります。社会的に大きな反響を呼んだ事件の犯人と同姓同名であるがゆえに、様々...続きを読む
  • 逆転正義
    短編でどんでん返しを楽しめるので、時間がない時には良かった。個人的に気持ちいいどんでん返しが数編しか無く、驚きがあまり感じられなかった。もっと考えさせられる内容だと思ってた。
  • そして誰かがいなくなる
    面白かったけど、うーん。
    なんというか。微妙だったなぁ。
    途中まで面白かったけどラストがなんかちょっと興醒めだったかな。
    動悸がとても微妙だし。
    にしても本当にあるんだ、あの家。
    そっちの方がびっくり。
  • 同姓同名
    実名報道とか、「社会問題を生み出そうとしている」という指摘とか、色々刺さり考えさせられた。
    ミスリードの罠にちゃんとかかったので面白かったが、かなり複雑な構造なので読むのに根気がいる。
  • 刑事の慟哭
    過去に捜査本部の方針に逆らい、結果的に冤罪だったが警察に泥を塗ったとされ、厄介者扱いされている刑事の田丸。
    今回も間違った方向へ進もうとする組織に反発するが…

    面白くないわけではないけれど、あまりに冤罪が多すぎるし、警察の無能さが引き立てられているような気がした…
    色々と矛盾するのでは?と思うこと...続きを読む