下村敦史のレビュー一覧

  • サハラの薔薇

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    異国情緒あふれる設定の中、次から次へと訪れる危機を乗り越えて旅を続ける一行の姿はリアルに描かれ、自分も共に砂漠にいるかのような臨場感を感じました。埋蔵物をめぐるミステリー要素もあり、最後まで楽しませてくれた一冊でした。

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    2024年01月21日
  • アルテミスの涙

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    閉じ込め症候群について考えると私はとても怖くなる。
    自分の身体が動かず、声を発声する事もできず、表情を変える事もできない・・・
    しかし、意識はある!
    そんな状況で私は耐えられるかを考えると恐怖が浮かび上がってくる。
    私の身体が五体満足に稼働する事に感謝します!!!

    併せて、個人の価値観について考えさせられる・・・
    メディアに乗りやすい美談には気をつけて、個人的な正義は誰かにダメージを与えている可能性がある事を考えなければならない!!!


    閉じ込め症候群の女性患者が妊娠した?
    彼女を妊娠させたのは誰なのか?
    警察と病院と女性患者の家族は彼女を誰が妊娠させたのかについて調べ始めたところ、ある男

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    2024年01月03日
  • 黙過

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    全てが繋がった時、少し行き先が垣間見えて、読むスピードが止まったのですが、最後まで読まなかったら、突きつけられた問いを、また曖昧にやり過ごしてしまうところでした。

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    2023年12月29日
  • 警官の道

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    葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子『警官の道』角川文庫。

    7人の作家の短編を収録した警察小説アンソロジー。7人の作家全員が自分の好みというのはなかなかあり得ないことだ。読んでみれば、柚月裕子の『聖』がピカイチで後は平凡な短編ばかりで、少しがっかりした。


    葉真中顕『上級国民』。本作に描かれる刑事事件とされなかった交通死亡事故は、2018年に東京都港区で起きた元東京地検特捜部長による自動車死亡事故を思い出す。実際にこういうことはありそうだ。90歳の佐々木嘉一が交通事故で亡くなった。しかし、車を運転していた谷田部洋は逮捕されなかった。その裏には驚愕の事実が隠されて

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    2023年12月25日
  • サハラの薔薇

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    飛行機が墜落した場所が砂漠だというだけでもう先を望まなくなりそうなのに、色々な事柄を諦めることなく対処していけるってどんだけ肝が据わってるねん。誰もが怪しく感じる中でなぁ。

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    2023年11月03日
  • 真実の檻

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    冤罪か…
    しかも、育ての父と血の繋がった父とどっちかが犯人って…
    母が亡くなってはじめて知る真実。
    死刑確定して捕まってる実の父。今まで、お父ちゃんと思ってた人とは、血が繋がってない。
    でも、血より絆やろ!って私なら思う!

    思うけど、そら捕まってるお父ちゃんが、無実で、育ててくれたお父ちゃんが真犯人かもしれんってなったら話は別やわな。

    確かに時効になってるんで、真犯人は罪には問われんかもしれんし、自白したって自分は何もないし、無実の人だけ助かるって言ってもな。
    刑務所入らんでも、社会的制裁ってヤツがね。マスコミに追われ、後ろ指さされ…

    何か解決しても、素直には喜べん気持ちやな。

    殺され

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    2023年10月25日
  • 悲願花

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    何かの被害に遭ったとき、腹を立てるのも、悲しむのも当然の感情です。苦しいのも当然です。しかし、憎しみからは決して平穏は生まれません。どうか、増悪に囚われ、大事なことを見誤らないでください。p254

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    2023年10月23日
  • 真実の檻

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    『冤罪』をテーマにした作品でいろいろ法律用語(?)も出てきて難しい感じもしましたが、続きが気になり1週間もかけずに読みきってしまいました!  
    お互いの父の自白には驚かされました。

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    2023年10月14日
  • 悲願花

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    一家心中で生き残った幸子の17年間の苦悩と再生のミステリー。

    ずーっとずーっと自分の過去に囚われ前を向く事、幸せになる事から自ら遠ざかり、苦悩と向き合ってきた幸子の心の叫びが300ページ近く綴られている。
    悲痛な叫びに読んでいて本当に苦しくなる。
    このまま何の光も見えず終わってしまうのかと不安になったけれどラスト数十ページに救われた。
    思わぬ展開になり少し驚いたけれど、このラスト数十ページこそおそらく作者が伝えたかった事だろうと勝手に解釈している。
    加害者と被害者の思いがぶつかり合った先に見えた真実は残酷だけれど、それを知る事で前を向ける時もある。
    その立場にならなければ分からない想いがある

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    2023年10月14日
  • 絶声

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    そう来たかー!色々仕掛けてくるなぁ。
    お金は人を狂わせる。登場人物みんな悪巧みがあるから、最終的に誰が遺産を勝ち取るのか想像がつかなくて、最後まで楽しめた。

    解説にあった下村さんのご自宅、王様のブランチで見た!人を楽しませたいというお気持ちで建てられたご自宅、素敵だった。
    次はどんな仕掛けで騙されるのか、まだまだ読むぞ!

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    2023年10月07日
  • 法の雨

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    法の正義と成年後見人が主題のリーガルミステリ

    近年、無罪を頻繁に出すようになり「無罪病判事」と揶揄されている裁判官の嘉瀬清一
    看護師によるヤクザの組長殺害事件の結審直前に倒れたが、その裁判でも有効とされた判決は「無罪」
    自身が手掛けた裁判では四度目の無罪判決となった検事の大神による「無罪病判事」の真意、そして事件の真相の追求

    医学部に合格しながらも、入学金を出してくれるはずだった祖父が認知症になり、成年後見人制度により弁護士が後見人になったため預金が降ろせずに納入期限が迫っている高校生の幸彦

    果たして、法とは誰のためのものなのか?を問う物語


    刑事裁判の有罪率99.7%となっている現代

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    2023年09月28日
  • ガウディの遺言

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    ガウディの建築物が大好きなので、タイトルに惹かれました。
    サグラダファミリアで起こった殺人事件。
    サグラダファミリアで石工として働く日本人の父がガウディの遺言にまつわる謎に巻き込まれ逃亡。父の無実を証明するため、またガウディの遺言の謎解きをすることになる娘。
    物語途中でガウディの情報を集めるため、いろんな関係者に話を聞く形で、サグラダファミリアや他の作品やガウディ自身にについて、知識も得られてしまうおまけ付き。

    サグラダファミリアの建築の行方もを左右されてしまうほどの壮大なスケールの話で、これは実在する世界的に有名な建造物であるだけに、どうやって収拾するのかとハラハラしながら読みましたが、き

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    2023年09月25日
  • 法の雨

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    題名の「法の雨」は、雨が万物を潤すように、仏法が衆生をすくうことのたとえ」だそうだ。
    様々なテーマで現代の問題にメスを入れる著者が、今回問いかけるのは、「法の正義とは」と「成年後見制度の闇」。
    公判検事の大神護は、「無罪病判事」と呼ばれる裁判長の裁判で、今回も無罪判決を受ける。
    その裁判長が判決直後法廷で倒れ、無罪となった被告は死亡する。
    大神検事は、関連があるのかと調査を始める。
    一方、嘉瀬幸彦は医学部受験に合格し、入学金を祖父に払ってもらう予定だった。その祖父が認知症になり、成年後見制度を適用されてしまう。
    入学金の振込期限が迫るが、後見人の弁護士に支払いを拒否される。
    入学金は果たして払

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    2023年09月14日
  • 悲願花

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    被害者気取りで加害者になっていないだろうか、自分の言動を見直す良い機会になった。
    読みながら疑問に思った2点がしっかり回収され、とても満足。
    少しだけネタバレを受けてしまっていたのが悔しいが、今回はトリック的なお話ではなかったので、驚き度は少なくても感動できたので良かった。

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    2023年09月07日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    この手のものは何作品か読んでるのに気付けない〜。あれ?と思った箇所はあったけど、内容が難しいから私の読解力のなさだろうと思っていた。また騙された楽しい。

    内容は難しかった。世界情勢に疎すぎる私はどこからがフィクションなのか分からなかった(笑)

    山口という人が出てきて、読むのやめようかなと思ったくらい嫌な気分にされる。でもきっと現実にもいるのだろう。

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    2023年09月02日
  • 絶声

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    「失踪宣告」しても、しなくても、うちには、そんな莫大なお金ないからね!
    なので、こんな事件起こり得ない…
    ハァー…

    こんな財産ある家に生まれたら、どんなにええか!って思うけど、現実には、あんまり居心地が良いもんやないのかもしれん。
    父親も金の亡者で、その子らもあんまり変わらん感じだし…
    「世の中銭や!」
    を地で行く家族やけど、楽しいん?
    あるに越した事はないけど。
    (めっちゃ欲しいのも確かやけど^^;)

    で、得意の遺産争い。
    お父ちゃんは、行方不明のまま。失踪宣告して、法律上は死んだ事にして、濡れ手に粟。

    本当に亡くなったのか?
    失踪宣告を前にブログの更新が…

    しかし、こんな晩年嫌やな

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    2023年09月01日
  • 絶声

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    長らく行方不明であった父親の死亡が確定するまで、あと1時間半...
    そこで、巨額の遺産が手に入る。
    長らく愛された記憶もない大崎 正好は、密かにほくそ笑んでいた。

    しかし、突然、本人名義のブログが更新され、死亡判定は延期された。
    戸惑う子供達に、更なる謎が追いかける。

    最後の謎解きは見事ですね。
    なるほど、そうなんですね。

    遺産の遺贈ではなく、慰謝料とは...
    そして、最後の償いとは?

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    2023年07月30日
  • ガウディの遺言

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    面白かった!
    ガウディってあんまりよく知らなかったけど、ラモンやホヘル、カザルスが説明してくれて助かった!
    ちょっとガウディハマるかも。

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    2023年07月22日
  • 悲願花

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    ネタバレ

    怒りと憎しみ、恨み、復讐、負の感情で支配されていく幸子。
    ずっと暗闇の中。
    読んでいて苦しかった。

    元々、何か言われれば、否定的なことを思うし、恋愛に発展しても相手の言動一つ一つに緊張。

    幸せになりたいのに、できない、いいのかと遠ざける。
    自分の思いをぶつけることができる相手を見つけては、復讐心が加速する。

    手紙にしても矛盾が、違和感があるのに、点と点を無理やり繋げて、自分の考えだけの物語の完成。

    彼女が作った物語が崩れたときの葛藤。
    幸子が見ていた景色が変わる。
    雪絵、美香、郷田の告白。事実。
    加害者、被害者、怒り、復讐、赦しとは。


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    2023年07月22日
  • 法の雨

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    下村敦史『法の雨』徳間文庫。

    ひと筋縄ではいかないリーガルミステリーである。二転三転の展開と驚愕の結末。嘉瀬裁判官は認知症を患ったまま判決を下していたのかと腑に落ちない点もあるが、まあまあ面白かった。

    それにしても成年後見人制度というというのは何とも酷い制度だ。家族が自由に預金を引き出せないなど有り得ない。もっとも近年は特殊詐欺が横行したお陰で自分の預金でさえもATMで自由に引き出せない。高齢者ともなるとさらに引き出せる金額も制限されるのだ。


    有罪率99.7%を誇る日本に於いて逆転無罪判決は、検察官にとって死を意味する。

    看護師が病院内でヤクザの組長の財布を狙った窃盗を働き、組長に見

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    2023年07月18日