下村敦史のレビュー一覧

  • 悲願花

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    被害者気取りで加害者になっていないだろうか、自分の言動を見直す良い機会になった。
    読みながら疑問に思った2点がしっかり回収され、とても満足。
    少しだけネタバレを受けてしまっていたのが悔しいが、今回はトリック的なお話ではなかったので、驚き度は少なくても感動できたので良かった。

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    2023年09月07日
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~

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    この手のものは何作品か読んでるのに気付けない〜。あれ?と思った箇所はあったけど、内容が難しいから私の読解力のなさだろうと思っていた。また騙された楽しい。

    内容は難しかった。世界情勢に疎すぎる私はどこからがフィクションなのか分からなかった(笑)

    山口という人が出てきて、読むのやめようかなと思ったくらい嫌な気分にされる。でもきっと現実にもいるのだろう。

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    2023年09月02日
  • 絶声

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    「失踪宣告」しても、しなくても、うちには、そんな莫大なお金ないからね!
    なので、こんな事件起こり得ない…
    ハァー…

    こんな財産ある家に生まれたら、どんなにええか!って思うけど、現実には、あんまり居心地が良いもんやないのかもしれん。
    父親も金の亡者で、その子らもあんまり変わらん感じだし…
    「世の中銭や!」
    を地で行く家族やけど、楽しいん?
    あるに越した事はないけど。
    (めっちゃ欲しいのも確かやけど^^;)

    で、得意の遺産争い。
    お父ちゃんは、行方不明のまま。失踪宣告して、法律上は死んだ事にして、濡れ手に粟。

    本当に亡くなったのか?
    失踪宣告を前にブログの更新が…

    しかし、こんな晩年嫌やな…
    私の場合、更にお金もないし…
    ただ、嫌がられて死ぬだけやん…
    寂し〜(−_−;)



    金が全てという価値観になった人間の末路は孤独死だ。

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    2023年09月01日
  • 絶声

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    長らく行方不明であった父親の死亡が確定するまで、あと1時間半...
    そこで、巨額の遺産が手に入る。
    長らく愛された記憶もない大崎 正好は、密かにほくそ笑んでいた。

    しかし、突然、本人名義のブログが更新され、死亡判定は延期された。
    戸惑う子供達に、更なる謎が追いかける。

    最後の謎解きは見事ですね。
    なるほど、そうなんですね。

    遺産の遺贈ではなく、慰謝料とは...
    そして、最後の償いとは?

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    2023年07月30日
  • ガウディの遺言

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    面白かった!
    ガウディってあんまりよく知らなかったけど、ラモンやホヘル、カザルスが説明してくれて助かった!
    ちょっとガウディハマるかも。

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    2023年07月22日
  • 悲願花

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    ネタバレ

    怒りと憎しみ、恨み、復讐、負の感情で支配されていく幸子。
    ずっと暗闇の中。
    読んでいて苦しかった。

    元々、何か言われれば、否定的なことを思うし、恋愛に発展しても相手の言動一つ一つに緊張。

    幸せになりたいのに、できない、いいのかと遠ざける。
    自分の思いをぶつけることができる相手を見つけては、復讐心が加速する。

    手紙にしても矛盾が、違和感があるのに、点と点を無理やり繋げて、自分の考えだけの物語の完成。

    彼女が作った物語が崩れたときの葛藤。
    幸子が見ていた景色が変わる。
    雪絵、美香、郷田の告白。事実。
    加害者、被害者、怒り、復讐、赦しとは。


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    2023年07月22日
  • 法の雨

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    下村敦史『法の雨』徳間文庫。

    ひと筋縄ではいかないリーガルミステリーである。二転三転の展開と驚愕の結末。嘉瀬裁判官は認知症を患ったまま判決を下していたのかと腑に落ちない点もあるが、まあまあ面白かった。

    それにしても成年後見人制度というというのは何とも酷い制度だ。家族が自由に預金を引き出せないなど有り得ない。もっとも近年は特殊詐欺が横行したお陰で自分の預金でさえもATMで自由に引き出せない。高齢者ともなるとさらに引き出せる金額も制限されるのだ。


    有罪率99.7%を誇る日本に於いて逆転無罪判決は、検察官にとって死を意味する。

    看護師が病院内でヤクザの組長の財布を狙った窃盗を働き、組長に見付かるや、組長を殺害した事件の裁判で無罪判決が下される。担当検事の大神護は4度目の無罪判決に打ちひしがれる。余りにも逆転無罪判決を連発するので無罪病判事と呼ばれる裁判官の嘉瀬は、大神が担当した裁判で無罪判決を下した直後に法廷で倒れる。

    一方、嘉瀬の孫の幸彦は念願の私立医科大学の受験で合格を勝ち取り、友人との合格祝いの最中に一緒に暮らす祖母から電話を受ける。祖母の話によると重度の認知症の夫に成年後見人に就いた弁護士が幸彦の学費を負担することを拒んでいると言うのだ。

    大神は嘉瀬が逆転無罪判決を連発する理由を知りたくて、嘉瀬の元を訪れる。そんな中、組長を殺害した看護師が組の下っ端に射殺される。

    逆転無罪判決と成年後見人の2つは何時しか1つの事実に繋がっていく。

    本体価格820円
    ★★★★

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    2023年07月18日
  • 刑事の慟哭

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    とても良かった。終盤はもどかしさたっぷりで見守り、このまま終わってしまうのか?とモヤモヤし、、そして最後は泣く。
    田丸刑事がこの後どんな刑事人生を歩んでいるのか知りたくなった。「叛徒」読んでみようと思う。

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    2023年07月06日
  • 黙過

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    すごく好きな作家さん。
    短編集と思って読んでおり
    今回はどの話もぐいぐい読ませるけど
    落ちが弱いというかゆるいなーと思っていたが
    最後の話を読み始めてふるえた
    やっぱり好きだなー

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    2023年06月29日
  • 刑事の慟哭

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    内部で疎まれ、厄介者扱いされる新宿署のダメ刑事・田丸。
    彼がいるとお宮入りになるとの噂から、ついたあだ名が『オミヤ』。
    しかし、本当の彼はとても優秀で熱い刑事であった。

    別作品で、すでに『オミヤ』となっていた田丸が、『オミヤ』と呼ばれるまでになった過去の話。

    管内でOLの刺殺体が発見される。更に、歌舞伎町の人気ホストの遺体が発見される。
    当初、別の事件と見ていた本部に対し、田丸は、驚くべき共通点を見出した。
    それは、裁判員制度に絡む謎であった。

    本部の誰にも信じてもらえない状況のなか、唯一の相棒・神無木との信頼関係は、どうなるのか。
    最後に、ウルウルします。
    『もう俺を守ろうとするな。相棒は対等なもんだろ。』

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    2023年06月03日
  • コープス・ハント

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    初作家さん!!!いや〜初っ端から怖った。久しぶりに心臓バクバクしながら読んでました笑

    2つのストーリーが1つになったとき、なるほどそういうことか!ってなりました(;☉_☉) YouTuberやSNS関連の話題が出てきて現代っぽくておもしろさも増しました。
    あとセイの親が毒親すぎてドン引きでした、、、

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    2023年05月22日
  • ガウディの遺言

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    未完の建造物であるサグラダ・ファミリアで起こった殺人事件。

    1991年、バルセロナで暮らす佐々木志穂は殺人事件があった日に父が行方不明になっていることから事件に関わっていると考え、手がかりを求めて奔走する。
    恋人を巻き込んで、危機迫る中ひたすら真相を突き止める姿に逞しさを感じる。

    すべてが解明されたとき、10歳で母をその地で亡くした原因まで知ることとなる。

    罪からは決して逃れられないが、人間、罪を負う者を赦すことはできる。

    この一言に意志の強さと重さを感じた。

    この物語は壮大でありガウディについても深く知ることができ、バスクとスペイン内戦のことなど歴史的なこともわかり、より一層バルセロナという地にそしてサグラダ・ファミリアに興味が湧いた。


    ガウディ没後100年である2026年は近い。

    いつ完成するのだろうか。





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    2023年05月22日
  • ガウディの遺言

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    ガウディの建築物など、遺された物が多いのだなと、歴史も語られ、興味深かった。
    殺人事件というよりは、謎解きよりだった。
    建物を検索してみつつ、読み進めて面白かった。
    いつかは行きたい所だな、と思う。

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    2023年05月15日
  • 真実の檻

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    ページを捲る手が止まらない。何度も一旦ここで区切ろうと思っても、次が気になり本に手が…洋平くん(涙)
    久しぶりに社会派ミステリーを読んだ。最近軽めの本ばかり読んでたから、難しい部分もあったけど読み応えはしっかりたっぷり。
    現実の世界の検察官や裁判官はどうなのだろうとちょっと不安になる。

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    2023年05月11日
  • 叛徒

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    ネタバレ

    内容(「BOOK」データベースより)
    通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町での殺人事件の捜査直後、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるが…。“正義”のあり方を問う警察ミステリー。

    友情は大事かもしれないが、命はもっと大事だと思う。

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    2023年04月25日
  • 悲願花

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    ラストにかけて加速する伏線回収がとにかく苦しい。

    主人公は、凄惨な境遇が故に全てを黒い側面で捉えることしかできなかったんだろうな。
    郷田さんのような聖人君子ほど、顔の見えないSNSの世界では格好の餌食なのか。
    被害者と加害者って紙一重だね。恐ろしい。

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    2023年02月28日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    作品ごとに新しい分野を小説世界にする著者が、今回取り上げたのは、マイナーな存在とも言える樹木医。
    樹木に関する相談を受け付けるために新設された『緑の窓口』に配属された、真面目でお人好しの区役所職員天野と、人とのコミュニケーションに難があるが植物に関しては無敵の美人樹木医柊紅葉。
    区民から寄せられる揉め事に携わるうちに、二人の仲はほんわかムードに。
    著者の今までの作品とは一線を画するような、文庫の表紙とも相まってライトノベル的感覚の心温まるミステリー。
    しかし、巻末の参考文献で、この作品に対する著者の並々ならぬ創作スタイルが感じ取れる。

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    2023年01月29日
  • 生還者

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    一気読み。手が止まらなかった。
    始めの「男」「彼」は誰なのか予想しながら、途中でその予想を変えてみたり戻してみたり全然違うこと想像してみたり、そんな読み方ができたので楽しかった。
    サバイバーズギルトの感情もすごくよく伝わってきた。
    カンチに挑むのはちょっと現実味に欠ける気もするけど。

    そして最後、良かったーそっちで!ちょっとした叙述トリックか?これは笑
    こうであってほしいと思っていた結末ありがとう。

    なぜもう一通の存在を隠していたのか分からない。

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    2023年01月08日
  • 黙過

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    最終章で話が合わさると、ガラッと一気に思わぬ方向にもっていかれる構成。真相は明らかでも答えはなくて、逆に考えなさいよって問いかけられるような...こういう話を知れただけでも身になるお話。

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    2022年12月30日
  • 失踪者

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    真山道弘が友人だった樋口友一の遺体を遭難現場で確認した場面から始まる物語だが、過去と現在の事象が交錯しながら謎を明らかにしていく展開が楽しめた.遺体の樋口が年を取っていたことを発見した真山は、彼の生存を確認しその理由を探る.榊智輝や宮崎洋介などクライマーが登場するが、真山の探究に多くのヒントを与えてくれている.謎の人物 谷本勇一の存在を探ることで、樋口の思いを確認した真山.感動的な終結だ.

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    2022年12月28日