下村敦史のレビュー一覧
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裁判員制度の欠陥と警察組織の居場所がなくなってしまった刑事に焦点を当てた小説。
終わりの場面では、ほろっとくる箇所もあり、読後もしばらく余韻にひたっていられる。
田丸刑事のシリーズがあれば読んでいきたい。Posted by ブクログ -
『人はみんな他人を攻撃しすぎなんですよ』
この言葉が刺さった。
批判して暴言はいて苦しめて、その人がたまたま死んでないだけ。まさにそう。
人の気持ちに立ってみる。 これに尽きるPosted by ブクログ -
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン·ホテル」は、明日その歴史にいったん幕を下ろす。ホテルを訪れた宿泊客それぞれの運命はー。視点がコロコロ変わるのですが、混乱することもなくスルスルと読めていけます。そして見事に騙されました!Posted by ブクログ
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202302/下村敦史だし帯の惹句にもあるので、"そういう"目線で読んでしまい驚きはあまりなかったんだけど、それでも面白かった!これに限らず、そういう部分でエンタメとしての面白さを入れつつ、出会いだったり優しさ・善意だったり人間を描く、見事な作家の一人だと思う。Posted by ブクログ
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字だから可能だった構成ですね。
ドラマとかだったら服装や年齢で
いったりきたりが予測できちゃいそう
思いやりでさえ人を傷つける
優しさは呪いではない
皆さまに幸あったようで何よりです^_^
裏表示に『ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待ち受ける』とあるのは、感動の押し売りか笑
だっ...続きを読むPosted by ブクログ -
結構、複雑な話だった。
確かに幸子の行為は行き過ぎだと思ったし、結果的に間違ったことをしたわけだが、子供の時に負ってしまった傷はそれだけ大きかったということでしょう。でも知らなくても済んだかもしれない真実を知ってしまってこれからどう立ち直っていくのでしょうね。Posted by ブクログ -
短編かと思いきや、最後の一章"究極の選択"で全てが絡み合う良構成。
命の尊厳、種の優位性などの重いテーマながら、患者喪失の謎や厄介な詐病等々織り込まれるミステリが良い。Posted by ブクログ -
思惑が思惑を呼び、事実と解釈が絡み合う遺産相続サスペンス。
父が失踪し、死亡届が受理されようとするそのとき、更新されたブログを中心に利己心が衝突していく。
展開のスピードがテンポ良く、読みやすいがキャラクターの魅力というより、ストーリーとしての面白さに重きを置いた作品。Posted by ブクログ -
改築の為、100年の歴史に幕を下ろす『ヴィクトリアン・ホテル』。
数人の視点で描かれますが、本の帯にある、『衝撃と深い感動』にどう着地するのかな、と淡々と読んでいました。
がこれがいけなかった。
ホテルミステリー、とも書いてある通り、本書にはある仕掛がありました。この手の手法、気付く事もあります...続きを読むPosted by ブクログ -
中国残留孤児の兄は主人公が全盲になった後日本に帰って来たんやけど、態度に違和感を覚えた主人公は兄が偽物ではないかと疑い調べる話。読み進める度謎は増えるし疑いは深まるんやけど、終盤一気に謎が解けて伏線回収も鮮やか!家族愛の深さが伝わる。Posted by ブクログ
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ガウディーの意思や現状がよく理解できた。
あくまでの小説の中の話だが、ガウディーの本当の意思とは別に建築が進んでいるという設定には面白さを感じた。
完成がかなり前倒しになったという話は聞いている。またみに行きたい。Posted by ブクログ