池澤夏樹のレビュー一覧

  • 真昼のプリニウス

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    言葉や物語の枠に閉じ込められるまえの、そのままを見るため火山の噴火口に赴く。罠にかかるウサギの目の前には新しい世界が見えていたのかもしれない。
    『知らないのは君だけだよ、門田君。』

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    2009年10月04日
  • 夏の朝の成層圏

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    なんだか行き詰まった時に読む本です。
    今まで何回かお世話になりました。
    現実逃避じゃん!っていわれるとそれまでなんですが、読んだ後はなんだかすっきりするんです。

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    2009年10月04日
  • 星の王子さま

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    なんだかんだで初めて読んだ。あのひとも、このひとも、目に見えてる限りでは、なんでそうなの?と疑問符を浮かべるかもしれない。けれどほんとうにそのひとが抱いてる思いや、大切なものは、目には見えない。じぶんも心で抱いて、相手の思いと絡めて、大切にしてみる。理解できないことや、思いも、自分にとっては重大なことでも、きっと理解できる抜け道はあるのかもしれないなあと。感じました。できれば、触れ合ったひとの気持ちや動機は、すこしだってわかっていたいもん。

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    2025年11月26日
  • 星の王子さま

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    改めて読むと難解だな。愛というのはその人がどこかで生きているという事実だけで、笑えるいうこと?その人が何をして、どんな思いをしているか考えると自分までもが嬉しくなったり悲しくなったりするということ?多分言おうとしてることはもう少し深いことなんだろうけどなー。歳を重ねるごとに読み返すと自分の成長が見えるかもしれない。

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    2025年11月16日
  • ぜんぶ本の話

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    著者のお二人を「理想的な親子」と言ったら、言い過ぎでしょうか?

    もちろん、見えないだけで、家族にはいろんな側面があると思います。
    でも、この本で本について語り合うふたりのやりとりには、
    まさに “同志” としての絆を感じる、信頼に満ちた空気が流れていました。

    私も父とはあまり多くを語りませんが、本のことだけは、なぜか少しわかり合えている気がします。
    父は、本を読む私を、どこかで信じてくれているような気がするんです。

    そして今は、幼い娘とも、いつかそんな関係が築けたら、と願ってしまいます。
    もしかすると私は、娘のために、少しずつ本を集めているのかもしれません。
    いつか彼女が困ったとき、つら

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    2025年11月13日
  • 星の王子さま

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    表現が可愛くて王子様が愛おしい。
    いつの間にかどこかに置いてきたいろいろな物を
    拾いに行かなくっちゃ…って気になった。
    難しい部分もあったからもう1度読みたい1冊です。
    挿絵があってイメージは湧きやすい。

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    2025年10月11日
  • 星の王子さま

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    世界的名著を恥ずかしながら初めて拝読。王子さまや子どもにとって当たり前の感性に気付かされることが多く、こうした自分自身が大人に分類されるのだろうなと少し寂しい気持ちにもなった。
    素敵なお話。

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    2025年08月16日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    本に対する知識が質、量ともにすごかった。読んでみたい本もたくさんあったけど、読書家三代の方が印象的で、なおかつとても良かった。

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    2025年07月26日
  • わたしのなつかしい一冊

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    時期が時期だからか、パンデミック関係や人間の本質をついたような本が多い気がする。本との出会いは時に人を大きく変える。

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    2025年07月22日
  • また会う日まで

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    日露戦争の12年前にクリスチャンとして生まれ、軍人となり、天文学者として功績をあげた秋吉利雄。敗戦とともに地位を失い生涯を閉じた海軍少将を綴る歴史物語です。

    700頁におよぶ長編で、明治から昭和初期にかけてのモビリティの発展を個人の生活史から知ることができます。

    航海技術が世界をつなげ、鉄道で組織化がすすみ、自動車と1903年の飛行機によりカオス化したあの時代に、位置情報を提供する水路部の職業軍人として活躍した個人史です。

    ずしっとくる読後感。耐えきれなくなり1/700の戦艦のプラモデルを組み立てることで和らげたくなる大日本帝国の敗戦物語でもありましま。

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    2025年06月14日
  • 静かな大地

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    北海道の開拓史に関心のある方に、おすすめしたい一冊です。

    昭和13年を生きる主人公「由来」の回想を通して、明治10年、札幌の開拓使本庁に勤めていた伯父「三郎」と、アイヌの人々との交流や暮らしぶりが描かれています。

    物語は、淡路島出身の侍の子である三郎とその弟・志郎が、御一新の流れを受けて北海道・静内に開拓民として移住するところから始まります。

    本作は、アイヌ文化の衰退を個性豊かな登場人物たちとともに描く歴史小説であり、文明開化の波に呑まれていく人間の姿を伝えてきます。

    私自身、すでに狩猟民族を滅ぼしてしまった「文明」の側にどっぷりと浸かっている身ですので、読んでいてとても重たい気持ちに

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    2025年06月01日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    池澤夏樹、池澤春菜親子の読書対談。

    親子でこんなに深い読書の話ができるなんて素敵だなと思いながら読みました。

    読んだことの無い本たくさんあり、いろいろ読みたくなる一冊。
    何より、
    マシアス・ギリの失脚はまた読み直したいと思いました。

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    2025年05月22日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    人と自然との距離は、どんどん広がっています。
    自分が生きる場所の風景、風土を大切にする。
    それを意識して生きていきたいと思います。
    私は星野道夫さんの写真や本が大好きで度々読んでいます。
    この本でも紹介されている「遠くの自然、近くの自然」という星野道夫さんの言葉があります。
    自分が都会で忙しく暮らしているこの瞬間にも、アラスカではクジラが海面からジャンプしているかもしれない、そうして自然を感じることで、少し気持ちが落ち着きます。
    私は山が好きでよく行きますが、春山さんがこの本で仰っている「いのちが外に開かれる」「地続きでいる感覚」というのが、何となく理解できます。
    自然に触れて、自分に見えてい

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    2025年04月15日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    ちゃんと読んだの初めて。
    大切なものは目に見えない。

    英語の授業で教科書に載ってたのかな?
    懐かしく思った。

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    2025年04月12日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    乱世の世をいかに生ききるか。
    平成の世、堀田善衛(ほったよしえ)はあまり読まれなかった。けれども一周回って、今こそ読まれるべき時代になっているのではないだろうか。

    池澤夏樹、吉岡忍、鹿島茂、大高保二郎、宮崎駿という現代の知識人が、如何に堀田善衛に惚れ影響を受けてきたか語り尽くした新書である。これは、富山県の高志の国文学館の特別展の図録になっている。絶妙の堀田善衛入門にもなっていた。

    堀田善衛の青春時代に親交があったのは、池澤夏樹の父親たちマチネ・ポエティックという詩人グループであり、その関係からその前半生を語っている。昭和の初めから戦後間も無い頃の文学を語る上で、堀田は幅広い親交があり、か

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    2025年04月09日
  • わたしのなつかしい一冊

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    読書会に参加してご一緒した皆さんからおすすめ本を紹介されている時と同じような感覚を抱けました。

    ふと紹介者の方のお名前を見た時の納得感も大きかったです。

    いろんな領域でご活躍の、いろんな方々からのおすすめ本。読みたい本が一気に増えました。

    この本をきっかけに、本の世界が一層広がりそうです。

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    2025年04月01日
  • 氷山の南

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    アイヌの血を引くジン
    北海道からニュージーランドに留学
    かつて一人で見に行った流氷に魅せられて
    南極海の氷を利用するために
    大きな氷山を曳航する船に密航
    あらゆる国籍のスタッフ達
    留学で培われたことを実行に移し
    自らをキチンと表現するジン
    仕事を得ていつのまにか
    重要人物となっていく

    翻訳の小説を読んでいるような文章
    それはみんなが英語で会話しているせいか
    きっと作者の頭の中では英語なんだろうな

    アボリジニのトミー、アイシストのアダム
    哲学的であり、さまざまな思想があり
    ジンは考え、ジムとともに成長していく

    自分が宇宙!

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    2025年02月03日
  • 真昼のプリニウス

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    感じること、自分自身の感覚、生きている実感。
    頼子が気になっている部分に同じように気になってしまう。
    言葉に頼り過ぎている?
    何度も読み返したい。

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    2024年12月12日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    池澤親子の対談本。海外文学中心に彼らの読書遍歴とともに多くの書籍が紹介される。世には多くの知らない本があるものだ。食わず嫌いせず分からないとこは読み飛ばしてひたすらに読むのが読書筋つける何よりの方法だなと改めてきづく。

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    2024年11月30日
  • 古事記

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    面白かったエピソードのところを、息子たちに分かりやすい言葉や内容にして話していると、きっと口承文学の時代にはこうやって、誰かから聞いた話を自分の家族とかに話して、時にはちょっと面白さを自分で付け足したりしながら、そうやって話が伝わっていったんかなとか思ったりする。

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    2024年11月28日