池澤夏樹のレビュー一覧

  • 星の王子さま

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    ある星の汽車、銀河鉄道の夜と読んで星の王子さまの順序で呼んでいると、小さい頃私の実家のお風呂が外風呂で風呂上がりに夜空を眺めながら隣町を走る電車の音を聞いたことを思い出します。果てしなく広がる星の世界やお月様が大好きで良く眺めています。自然淘汰され消えていく生き物の話、死んでしまい銀河に旅立つ話、そして何かを探して旅する小さな王子様の話。それらを読んで人生が終わった時に次は銀河の世界に旅立つんだと思うとなんだか素敵なことに思えてきて死ぬことへの怖さや不安を消してくれます。星の王子さまは旅するうちに自分の住む星に守るべきものがあったことを再認識し、自分の星に帰って行きます。今いる所や今の状況に不

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    2025年11月28日
  • 1945年に生まれて 池澤夏樹 語る自伝

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    前半は、伝記的な内容が非常に興味深かった。福永武彦との関係性が特に。
     後半は、現実をどのようにとらえたら良いのか。そんなことを考える手がかりとなる。生き方としては、あまりに破天荒なので。
     「戦後」というものを考える時に、本当にコンパスになるような。

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    2025年11月06日
  • 星の王子さま

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    生きていく上でのすごく大切なことと、死の受け入れ方みたいなものを感じた。
    飼い慣らされるということは幸せだけど、寂しい思いをしなければならない。けれど寂しい思いを超えた先に、その人だけが感じられる温かさがあるということだろうか。王子さまが星に帰るには、地球の重力が邪魔だったのかもしれない。

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    2025年08月03日
  • 星の王子さま

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    メッセージ性が強い物語、キツネから教わった秘密とバラの話に大切なものを思い出します。
    あらかじめ概略を知ってからの読書でも新鮮に読めました
    。再読したくなりそうです。
    すべての働きかけ、心の純真さの大切さが物語の中に詰まっていました。
    池澤夏樹さんの翻訳

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    2025年07月28日
  • みんなのなつかしい一冊

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    著名人の心の1冊みたいなものを紹介してくれる。読書案内としてもおすすめだが、それぞれ紹介した人の人生や人となりを表していると思う。

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    2025年07月21日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    本についての池澤親子の対談集。素敵な親娘関係だなと思った。

    日本語でなったものは読むが、日本語で書かれたものは、あまり読まないという娘の嗜好が影響してか翻訳物の話が多め。

    素晴らしい翻訳物は、原書よりもいいとのことで、ちょっと読んでみようかなと思った本も多数。出先で読んだので、ポストイットを忘れたのは痛恨の極み。

    一部の翻訳者への苦言(特に某魔法ファンタジーのベストセラー)や、某ベストセラー作家(誰なんだ?)への悪口など、ダークな一面もポイントかな。

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    2025年06月08日
  • 古事記

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    池澤夏樹の真骨頂
     『ハワイイ紀行』でも膨大な註釈におめにかかったが、かういふやり方は池澤の十八番で、真骨頂である。
     大江健三郎も一気読みして認めた翻訳で、それは『池澤夏樹、文学全集を編む』に対談として載ってゐる。

     しかしまあ、父親・小説家の福永武彦とそろって古事記を訳すことになるとは、誰が予想したらうか。

     古事記について一言いへば、あくまで素人目には上巻が面白い。「因幡の白兎」もイザナギイザナミも、ヤマタノオロチもすべて上巻である。
     中巻以降は天皇の系譜の羅列とでもいふべきものになり、とんと馴染みがうすい。

     古事記には、論理的なところと文学的なところと、適当なところがあって、

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    2025年05月01日
  • 夏の朝の成層圏

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    ネタバレ

    終盤があまりにも美しい小説だった。

    不運に見舞われ太平洋の無人島に漂着した主人公。都市の生活から自然の生活に移ったことで、生きることが手段ではなく目的へと変わり、その生活にも慣れていく。
    中盤に入ると、彼の周辺は一変する。島を移ったことで現代文明に触れ、そして文明人と出会う。
    そのアメリカ人との邂逅が、自然と一体化した(そう思っていた)彼の心境までも変えてしまう。

    彼の自然に対する虚構が暴かれ、向き合い直し、最後に見た悪夢。これらの一連の流れによって生じるカタルシスのようなもの。しっとりとした小説だったが、いつまでも残響が耳を漂っていた。

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    2025年04月13日
  • 星の王子さま

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    ロマンチックですごく切ないけど素敵な物語。1番好きな本です。ファンタジーなのに伝えようとしてることは普遍的でシニカル要素もあり大人になって読むべきだなと思いました。また読みます。絵本もあるけど結末がちょっと違うので是非原作を読んでほしい!!

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    2025年03月24日
  • 科学する心

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    数学苦手な人の意見で、実在で語ろうとして、それが存在しないから分からないっていう意見はそもそも違うんだと思った。数学って現実では無い、数学というパラレルワールドで繰り広げられてる概念操作だからね。現実にあるかないかとかの話ではないよ。

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    2025年03月03日
  • 近現代詩

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    普段ほとんど詩を読まないので、単純にすごい良かった。

    詩は声に出して読みたくなりますよね。

    最後にいずれも注のついた読み応えのある大作が3つ収録されているのも良かった。

    収録されていて特に気に入ったのは以下の作者の作品

    萩原朔太郎
    天野忠
    田村隆一
    多田智満子

    ものすごく定番だと思うのだけど、これまでほとんど触れてこなかった萩原朔太郎の作品がすごく気に入ったので、今度ちゃんと詩集を読んでみたい。あと、翻訳者のイメージが強かった田村隆一の作品もすごく好き。

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    2025年02月07日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    やっぱり本の好みが合う方たちの本談義は読んでて面白いー!!! ガッと一気に読んで、共感したところに付箋を数十本貼って、読みたい本が9冊新たに見つかった。

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    2025年01月30日
  • 星の王子さま

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    めちゃくちゃ素敵な物語。何回でも読みたいと思った。
    特に大好きなフレーズがあるから書き留めておく。

    『きみがおれを飼い慣らしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたった一人の人になるんだ。おれもきみにとって世界でたった1匹の……』

    世の中に溢れている人や物は、それが人だ、物だ、と認識することは出来ても、AさんもBさんも私にとっては、所詮はただの人であり、そこに認識の差異はない。
    しかし、例えば自分とAさんの間に、友達、恋人等というある関係性が生まれるとしよう。すると、私にとってAさんは、「世界でたった一人の私の友達あるいは、恋人のAさん」になる。それが素

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    2024年11月22日
  • 星の王子さま

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    めちゃくちゃ面白い、全人類読むべき

    面白い

    という言葉は、あんまり似つかわしくないかもだけど、面白すぎて面白い以外出て来ない。

    読み終わった後、
    だからどうなんだという気持ちと
    なるほど、、、そうかぁ〜う〜ん
    って気持ちになる。
    みんなの感想が聞きたいし、これを読んだからといって考察を考えても考えなくてもいいと思う。

    色んな解釈があると思うけど、どれも正解で
    色んな楽しみ方があるんだなぁと思える作品

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    2024年11月14日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    最近山が楽しすぎるのとyamapに超お世話になってるのがあり春山さんはどんな考えを持った方なんだろうと気になっていた本です

    あと世の中がもっと“生きやすく”なればいいなと思うことがあり、でも“生きやすい”ってなんだろう?とも思っていて、個人的にそれをテーマに読み進めました

    生きやすくなるためにはこうするとよさそう

    ①自分もまた自然であり生き物であることを知る
    自然経験を通じ、自分もまた自然であり生き物であるので、存在としてここにいていいこと、に気付く

    ②自分の命の尊さに気づく
    山に行けば、転ばないように歩いたり、お腹が空いて何かを食べたいと思ったり、気付かないうちに生きることに集中して

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    2024年11月02日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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     YAMAPの創設者、春山さんは、なかなか優秀な方だなあと思った。自然に触れ合うことの少ない現代生活において、山に登ることは、自然と向き合う良い機会となるそうだ。
     今、子育て中の親御さんに是非読んで欲しい一冊である。

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    2024年10月28日
  • 星の王子さま

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    子供の頃にわからなかったことも、成長するごとに少しずつ、わかるようになってくる物語。人生の節々で読んでいきたい。

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    2024年10月16日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    星の王子さま

    先日、箱根にある「星の王子さまミュージアム」に行ってきました。こじんまりとした中にもサン=テグジュペリの生涯が概観できるような工夫がされていて、正直あまり期待していなかったのですが、とても楽しかったです。象を飲み込んだウワバミの携帯ホルダーが気に入って買ってきてしまいました。
    ”ああ、池澤さんの新訳の星の王子さまが未読の山に積んであったな!”と思い出して、読んでみました。
    有名な”ものは心で見る、肝心なことは目では見えない”というきつねの言葉。”飼い慣らす”ことによって生まれる大切な心と別れの悲しさ。星の王子さまには、こういった年をとらなければ実感できないいろいろな寓話が詰ま

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    2024年09月04日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    ゼット世代です
    まだ読み終えてはいないのですが
    自分がそろそろ子育て世代になるなと思い
    自然とかけ離れている現代でどう子育てすれば良いのか少しでも参考にしたくて買いました。
    子育てについてだけではなく、最近感じている世の中のおかしなこと(気候変動や自然を考慮せず、便利さや効率重視になり開拓してしまっている現状など)についても議論されており
    痒いところに手が届くような、自分たちが感じていた違和感を言語化してくれている感じがして読んでいて納得の嵐です。
    人生の参考書でもあります。

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    2024年08月30日
  • 星の王子さま

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    目には見えない大切なものを教えてくれる作品。
    大切なものを見失ってしまったような気がした時、きっとまた読み返すんだろうなと思いながら読んでいた。

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    2024年08月26日