科学する心

科学する心

1,100円 (税込)

5pt

4.3

「科学についての自分の考えを少し整理し、抽象と具象の中間を行く思索を試みたいと思っていた」(本文より)大学では物理学部に籍を置いたこともある池澤夏樹。これまでも折に触れ、自らの作品にも科学的題材を織り込んできた。いわば「科学する心」とでも呼ぶべきものを持ち続けた作家が、最先端の人工知能から、進化論、永遠と無限、そして失われつつある日常の科学などを、「文学的まなざし」を保ちつつ考察する科学エッセイ。科学者としての昭和天皇の素顔や、原子力の歴史を自らの人生と重ねて考えるなど、「科学ファン」を自認する作家の本領が発揮された一冊。 ※2019年に発売した、同名の集英社インターナショナル単行本を底本にしています

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科学する心 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    数学苦手な人の意見で、実在で語ろうとして、それが存在しないから分からないっていう意見はそもそも違うんだと思った。数学って現実では無い、数学というパラレルワールドで繰り広げられてる概念操作だからね。現実にあるかないかとかの話ではないよ。

    0
    2025年03月03日

    Posted by ブクログ

    文系頭にやさしい科学エッセイ。
    世界は乗法的、冪的。加法で済むのは局地的な問題だけ、というのは分かりやすい。大気は無限というかつての信仰。福島から大気中にあふれた放射性物質を例にとり、「希釈は消滅ではない」という説明が池澤夏樹らしい。
    種は絶滅する。弱肉強食ではなく、適者生存。肉食獣は草食獣に生命を

    0
    2023年01月08日

    Posted by ブクログ

    科学のいろんな面をピックアップして、著者の意見を縦横無尽に展開した好著だ.先日『スティル・ライフ』を読んだが、あの時点で科学的な考察が満ち溢れていたことを踏まえると、このような著作の出現は当然であろう.第9章のAI論が面白かった.AIに意思はないことを前提に議論を展開することが重要となろう.第11章

    0
    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    ジャンルとしては科学エッセイということになるのでしょうが、幅広く深い知識に裏付けられた格調高い文章に引き込まれる。これはすごい。こんなの読めて嬉しい。
    「進化と絶滅と哀惜」だけでも星5

    0
    2020年07月25日

    Posted by ブクログ

    池澤夏樹が理系であるだけでなく手仕事の人であることを知る。違和感はない。けれど、スヌーピー神社への一円玉貯金の話だけはクスッときた。イメージ合わないねえ。

    夏休みっぽさのあるエッセイ集で、この時期に読むのにちょうどよかった。しかし、この人の小説も読んでみないとな。

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    文学的な趣のある科学エッセイ集。
    研究者としての昭和天皇について、進化と絶滅、原子力、パタゴニア紀行など、テーマは雑多と言っていいほど多岐にわたる。
    何というか、科学的な心をもって世の中を見渡すと、いろいろと見通しがよくなるということが分かる感じ。自分も割と普段から意識している。
    面白いのだが、あま

    0
    2020年04月14日

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