【感想・ネタバレ】古事記のレビュー

あらすじ

世界の創成と、神々の誕生から国の形ができるまでを描いた最初の日本文学、古事記。神話、歌謡と系譜からなるこの作品を、斬新な訳と画期的な註釈で読ませる工夫をし、大好評の池澤古事記、ついに文庫化。

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Posted by ブクログ

池澤夏樹の真骨頂
 『ハワイイ紀行』でも膨大な註釈におめにかかったが、かういふやり方は池澤の十八番で、真骨頂である。
 大江健三郎も一気読みして認めた翻訳で、それは『池澤夏樹、文学全集を編む』に対談として載ってゐる。

 しかしまあ、父親・小説家の福永武彦とそろって古事記を訳すことになるとは、誰が予想したらうか。

 古事記について一言いへば、あくまで素人目には上巻が面白い。「因幡の白兎」もイザナギイザナミも、ヤマタノオロチもすべて上巻である。
 中巻以降は天皇の系譜の羅列とでもいふべきものになり、とんと馴染みがうすい。

 古事記には、論理的なところと文学的なところと、適当なところがあって、その雑駁したかんじが古代だなあと詠嘆する。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

太安万侶にリスペクトして訳された池澤夏樹さんの『古事記』はとても禁欲的な文章なのではないかと思います。ということは、原典にたいへん忠実だということになります。2014年に「日本文学全集」の一冊として出されたものの文庫化で、そこにも「解題」を書かせてもらったのですが、今回、まったく別の内容で「解題」を書き下ろしました。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

登場する神の名、人の名が320名。
戸籍簿のようなところは読み飛ばし、エピソードのある部分は読んで。古事記って、こんな本なんだな〜と。読書というより、『古事記』を初体験させてもらった感じです。

神話、天皇の系譜のお話も、嫉妬がすごい。美女をめぐり、野心のために、争ってあっさり殺害する。あわわ…。
神様だからといって、聖人君子ばかりじゃないらしいです。『古事記』のなかに時々、心の美しい人が登場するとホッとしました。笑

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

断片、断片は、知っているが、まともに向き合って読んだことが無かったので、この機会に読んで見ました。
思っていた以上に、 誰が誰の子かを書いた部分が多かった。しかし、その歴史が、大和政権の他国征服の歴史なのだと理解でき、興味深かった。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

翻訳が親しみやすく、古事記へのハードルを下げてくれた。注釈があることで、複雑な情報を処理しやすくしてくれている配慮を存分に感じた。しかし次から次へと神が生まれる。八百万とはよく言ったもので、1ページで10柱ほど生まれる。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

最初の方は神がどんどん神を産んで、それが大地になったり、神の一部からまた神が生まれたりとなかなかにカオスで楽しい。
途中から興味を失ってやっつけで読んだ。

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2023年10月20日

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