池澤夏樹のレビュー一覧

  • 古事記ワールド案内図

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    2014年に現代語訳を刊行した著者による古事記解説。

    あまり細部には入り込まず(入るときは入る)、俯瞰的に全体像をつかみ易い。

    章立ても「創世記」「神々」「地政学」「天皇列伝」「女たち」「詩歌と歌謡」等(他に「入り口での戸惑い」「残った話題」)、適切でバランスの取れたもの。

    著者による訳本でなくても、町田康の口訳を併せて読むとわかり易い。

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    2023年11月20日
  • わたしのなつかしい一冊

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    なるほどねぇ。名を成した人に選ばれし本は、さすがのものばかり。同じ本を読んでも、与える影響は、異なるものと実感。改めて本の素晴らしさを思う。

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    2023年09月01日
  • ぜんぶ本の話

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    私も相当本を読んでいた幼年時代だったけれど、思っていた以上に海外作品に触れていなかったのかも あと同じ本を繰り返し読む子供だったからでもある というように自分の幼い頃の読書の記憶を辿りたくなる本である

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    2023年08月17日
  • また会う日まで

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    新聞連載にて読んだ。
    自分が全く関心のない分野だったのに、秋吉に寄り添った読書をしたのがとても意外だった。キリスト者でもあり軍人でもある秋吉。矛盾を抱えたまま生きる姿を描くのは難しいと思うのだが、作者の力量か。
    人間としての深みを描くのに成功している。
    また親友のMが魅力的。彼のような人物はいたに違いないと思うし、そういう人物が潰されていくのもまたこの時代だと思う。
    読書の幅を広げてくれた良書である。

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    2023年03月24日
  • 万葉集の詩性 令和時代の心を読む

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    ネットでHeveneseのラストトークを見ていて、本書に言及があったので購入。令和の語源である万葉集をほとんど知らなかったので、とても興味深く読んだ。8人の著者の、改元をきっかけに書かれた万葉集に関するエッセイ集。

    鈴木大拙は「日本人の霊性」の中で万葉集を「稚拙」だとか「幼稚だ」とか、あまり良い評価をしていなかった。しかしながら本書から万葉集の他の歌集との違いがわかり、納得した。
    曰く、万葉集には中近東的な雰囲気がある、とか、万葉集は文字ではなく大和言葉の響きを口にうたうための歌集である、とかなどと言うように書かれていた。また万葉集には代作という表現があるとの事。これについては日本人が原作を

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    2023年02月28日
  • 静かな大地

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    北海道の開拓とアイヌのことを
    少しでも知るために
    この本を読んで本当に良かった。

    池澤夏樹さんの語り口は
    アイヌの伝承を
    一層美しく引き立て
    哀しくも儚い物語を色どり
    心にすぅっと染み込んでくれた。

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    2023年01月23日
  • すばらしい新世界

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    この作品は約20年前に読んだ本。

    内容はほとんど覚えていないが
    この本をきっかけに環境問題に対して
    考えるようになったことと
    爽やかな読み心地が心に残っている。

    それ以降、池澤さんの作品は
    ずっと好き。

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    2023年01月22日
  • 知の仕事術(インターナショナル新書)

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    池澤夏樹(1945年~)氏は、北海道生まれ、埼玉大学理工学部中退の小説家、詩人。ギリシャ、沖縄、フランス(フォンテヌブロー)に在住経験あり。『スティル・ライフ』で芥川賞(1988年)を受賞したほか、多数の文芸賞を受賞。個人編集の「世界文学全集」、「日本文学全集」の刊行は話題を呼んだ。紫綬褒章、フランス芸術文化勲章オフィシエ受章。
    本書は、小説のほか、書評・時評の執筆、翻訳、文学全集の個人編集など、文芸分野で幅広く活動する著者が、自らの知的生産術を綴ったものである。
    章立ては、1.新聞の活用、2.本の探しかた、3.書店の使いかた、4.本の読みかた、5.モノとしての本の扱いかた、6.本の手放しかた

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    2022年09月22日
  • わたしのなつかしい一冊

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    新聞のコラムを纏めたもの。自分にとって忘れられない一冊を様々な人が紹介する。
    児童書が度々顔を覗かせるのにニコリとし、難しい本を読んで難しいことを考える人が多いなと難しい顔をする。娯楽小説を挙げる人は少ない。
    寄藤文平による挿絵が秀逸。

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    2022年08月19日
  • みっちんの声

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    ネタバレ

     石牟礼道子さんと池澤夏樹さんの対談「みっちんの声」、2021.2発行。第1部(2008.7~2012.6)は石牟礼さんの自宅と療養先の施設で。第2部(2014.8~2017.11)は、入院先の病室で。「苦界浄土」に関する話が中心です。インテリや官僚が偉そうに使う言葉を四角い言葉、普通の人が話す言葉を丸い言葉。水俣病は水俣病ではなくチッソ病。チッソの人間は、謝罪、弁償をしないで、救済という言葉を。あたかも善意。思い上がりも甚だしい。

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    2022年08月15日
  • ぜんぶ本の話

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    本が好きな父娘が本について語り合う。ただそれだけなのに面白い。ただそれだけだから面白い。
    児童文学から始まり、SFやミステリへと。物語の面白さが溢れ出す。正直自分とは本の好みは違うけど、だからこそ面白いのかも。
    さあ本を読んで本を語ろう。

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    2022年07月26日
  • 夏の朝の成層圏

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    新聞記者のヤスシ・キムラは、遠洋マグロ漁についてのレポート企画の準備をしているとき、誤って船から落ちてしまい、無人島に流れ着きます。彼は、自分が漂着した島を「アサ島」と名づけ、ヤシの実やバナナを食料に現代のロビンソン・クルーソーのような生活を送ります。しかし、周辺の島の探索をはじめた彼は、「ユウ島」と名づけた島に一件の家が建てられているのを発見します。そして、その家にアメリカ人の映画俳優であるマイロン・キューナードがやってきて、二人は出会うことになります。

    彼は、文明社会へつながる導線を保ったままで島の暮らしをたのしむマイロンに、ときおり説明のできない反発をおぼえます。マイロンは、そんな彼の

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    2022年05月27日
  • わたしのなつかしい一冊

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    誰にどんなふうに紹介されるかで
    本との出会いも変わってくる気がする。

    本書は、案内書としても、
    それぞれの紹介者のエッセイとしても
    とても読んでいて楽しい内容だった。

    国木田独歩「運命」
    モーム「雨・赤毛」
    カレル・チャペック「長い長いお医者さんの話」
    鏑木清方「紫陽花舎随筆」
    佐伯一麦「ヘンリ・ライクロフトの私記」
    「リチャード・ブローティガン詩集-突然訪れた天使の日-」
    は、是非とも読んでみたいと思った。

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    2022年05月21日
  • わたしのなつかしい一冊

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    窓際のトットちゃん、ドクトルマンボウなど有名な児童文学作品が著名な作家さんらに紹介されている、紹介文の文集です。懐かしく読みました(^^)

    時代を巻き戻して、窓際のトットちゃんを、今度は書く側から考察してみようと思いました。

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    2022年04月15日
  • ぜんぶ本の話

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    書評集付録で対談を読んだことがあったけど、本作は純粋に親子二人の対談本。自分もその場に居合わせて、一緒に読書論を交わし合ったような気分を体験できる。内容がちんぷんかんぷんだとそうはいかないけど、本書はちょうど良い感じ。本好き同士の話は面白い。そして、父・夏樹氏の発言から引いたこのフレーズに、自分の感想は集約される。

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    2022年04月12日
  • わたしのなつかしい一冊

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    紹介者の方々がユニークかつ、エピソードもユニーク。自分なら何を選ぼうか。
    「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン、やな。

    紹介された本で気になったのは、
    ・オオカミに冬なし
    ・ヴェニスに死す
    ・射程
    ・さむけ
    ・アイデアのつくり方
    ・楡家の人々
    ・時間と自由
    ・チェゲバラ モーターサイクル南米旅行日記

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    2022年04月03日
  • ぜんぶ本の話

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    小説家の池澤夏樹氏、声優であり日本SF作家クラブ会長を務める池澤春菜さんがひたすら本について話す対談本。親子というよりも気の置けない友人同士のような喋りは冒頭で語られる「最高の本読み仲間」という関係がしっくりくる。登場するのはいずれも自分が読んだことのない本ばかりで非常に興味がそそられました。特に海外の冒険小説はまったく未踏の分野なので読んでみたい。これをきっかけにお二人の作品や書評にも触れてみたいです。

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    2022年01月25日
  • わたしのなつかしい一冊

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    作家、歌人、学者、研究者、翻訳者、評論家、歌舞伎役者等、総勢50名によるコラム。とくに土屋賢二・選『白痴』は、理路整然とした文章に大学の先生らしさを感じ、エッセイとはまた違う顔が見えて良かった。本としては、小島ゆかり・選『光と風と夢』、佐伯一麦・選『ヘンリ・ライクロフトの私記』が気になる。また、中村吉右衛門・選『紫陽花舎随筆』は、とても丁寧な紹介文から生前の姿を思い浮かべてしんみりとした。

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    2022年01月19日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    ネタバレ


    第二章 堀田善衛が旅したアジア 吉岡忍
    p52
     これはもう本当に堀田さんの『橋上幻像』の世界です。次々に国家から逃れて、どこに自分の居場所があるんだと探しているうちに、通過してきた言葉どれも自分のものではなくなっている。

    第五章 堀田作品は世界を知り抜くための羅針盤 宮崎駿
    p152
     ですから僕が漫画を書いたり、何かを書く時にも、これはどういった意味を持っているのか、自分はどこまで見渡してこれを書いているのか、自分がどんなに善良にこれをやりたいと思ってやったことでも、その裏側にどういう意味があるのか、それが自分がどうしてやりたくなったのか、何によって自分は突き動かされているのか、突き動

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    2021年11月08日
  • スティル・ライフ

    購入済み

    佐々井と僕

    バイト先で出会った佐々井という男。
    世の中をどこか達観したような不思議な空気をまとった佐々井と僕の3ヶ月。

    実体を伴わないような佐々井の存在感に不思議な魅力が宿っている。登場人物はほぼ二人だけだが、ほどよい距離感の二人の会話と、洗練された文体が心地よい。

    短いので一日でさらっと読める。

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    2021年11月03日