池澤夏樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本からネパールへの森介の冒険以外は、理屈っぽくて小説としてはつまらない本でした。特に宗教関連の部分と妻からのメールは退屈でしつこく最低でした。いつ読むのをやめようかと思いながら2ヶ月近くだらだらと読んでようやく終わりました。ですがこれは最後まで読まなければならない本でした。この本が出たのは20年以上前のこと。東京電力が犯した原発の大爆発による世界的放射能汚染のはるか前。温暖化などまだ話題にもならない頃。真山仁さんのベイジンもそうですが、原発や金儲け第一主義の危険性は知識のある方々にはかなり前から周知のことだったのでしょう。それ以外にも沖縄問題の本質や政治家と資本家の悪の連携ぶり、腑抜けのマス