池澤夏樹のレビュー一覧

  • 叡智の断片

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    2019年10月07日
  • すばらしい新世界

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    『光の指で触れよ』の前のストーリー。
    日本の技術系サラリーマンが、ネパールに風車を建てにいく話。
    主人公とともにネパールの空気を感じることができるし、先進国が開発途上国を助ける際の問題点も考えられる。
    『光の〜』同様、宗教やスピリチュアルも大いに関係していて興味深い。四つ星なのは『光の〜』よりも読むのに時間がかかってしまったこと。おもしろかったけど、中盤ちょっと退屈した。まぁ、でもそのスローペースがいいのかもしれないけど。

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    2011年10月09日
  • 叡智の断片

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    私がいちばんウケたのはスコットランド人ネタ。今後の人生でたくさんのスコットランド人と出会いたいものだぁ。そういえば、ロンドンのタクシーの運転手さんに「君はハイランド出身?」と訊かれた! ベタな東洋人顔ですけど〜+そんなにそっち方向に英語訛ってますか〜?

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    2011年09月20日
  • すばらしい新世界

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    電力の話とか今の日本を予言しているような。とはいえ難しい感じはまったくなくて、押しつけがましくもなく、悲観的でもなく、するするとおもしろく読めた。淡々とした感じがいいなあと。でも、もっとダライ・ラマの話が出てくるのかな、登場するのかもとすら期待していたんだけどそれは期待はずれだった。まあいいけど。映画「クンドゥン」を見たくなった。

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    2011年09月18日
  • 夏の朝の成層圏

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    無人島に漂流した青年の島でのサバイバル生活の話。池澤夏樹さんの小説デビュー作。過酷な漂流から無人島にたどり着き、「生きる」。冒険物にあるワクワク感や緊張感を感じない、不思議な透明感ある小説。著者のメッセージや根底を探ると難しいので、さらっと読み進めた。再読だったが、いつかまた読んで探ろう。

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    2011年07月16日
  • すばらしい新世界

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    風車製作会社の一技術者サラリーマンが、妻の提案でネパールの小さな村に小さな風車を作る話。戸惑いながらもその計画に魅せられていき、ついに現地を訪れる。えっ?本当に実行するんだ!まさに男のロマンか!!語りかけるように綴られる家族(妻、息子)とのe-mail。そこには作者のエネルギー、資源に対する思いやメッセージがそっと込められ、まさにタイムリーな話題で唸る。そして後半に向かって繰り広げられる大冒険!爽やかな風が吹き抜けた。

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    2011年07月04日
  • 真昼のプリニウス

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     あー。これはすごい面白い。
     物語が読み手の手から離れて、(確かな力量のある著者の手によって)幻想的なイメージで展開し、楽しませてくれる。
     下手な人が書けば「だからどうなの?」となりそうな展開。

     計算ずくで書いているのだろうと思うけど、これが天然で素だったらすごいなぁ。すごかった。

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    2011年03月19日
  • すばらしい新世界

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    現代社会への様々な問題提起がされており、たくさんのテーマが詰められているお話だとおもう。
    今まで読んだ事のない感じ。
    長かったけど、おもしろかった。

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    2011年02月16日
  • すばらしい新世界

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    再読。初読2003
    環境問題に対する取組が、日常生活の物語として描かれていて、当時とても新鮮。
    今読み返して、その取組も、考えの厚みがあるように思える。
    あるいは家族について。

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    2010年11月24日
  • カイマナヒラの家

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     池澤さんにはこのタイプの本がけっこう多いように思うのですが、写真+小説というスタイルです。
     サーフィンの魅力に取り付かれた主人公は、ふだんは日本で仕事をしているけれど、まとまった時間がとれると、休暇をとってハワイに波乗りに行く。
     あるときふとした縁で、有名な建築家が建てたという家を訪ねるようになる主人公。そこには出身も年齢もさまざまな、ハワイの魅力に取り付かれた人々が入り浸っていて……

     男運がわるくて日本で苦労してきた老婦人が、ハワイに移住してがらっと生き方が変わった……というエピソードがありまして、本筋にはそれほどかかわってこないんですけども、そこがすごく印象に残りました。
     池澤

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    2010年03月28日
  • カイマナヒラの家

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    まず冒頭に、「この物語の登場人物はすべて架空であり作者の想像の産物であるが、家は実在した。」と。ダイアモンド・ヘッドではなくて、カイマナヒラ。カイマナヒラの家を軸にした物語。カヴァーの著者紹介が、いい。「1945年、北海道生まれ。87年、「スティル・ライフ」で中央公論新人賞、翌88年、同作品で芥川賞受賞。海を愛し、世界中の浜辺で昼寝をする作家。」芝田満之(こちらの紹介は「……。海を愛し、世界中の波に乗り続けるカメラマン。」)による何枚ものカラー写真が、とても美しい。解説・沢野ひとし。単行本は2001年、文庫版は2004年刊行。

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    2011年07月19日
  • 異国の客

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    気になっていた人、池澤夏樹さん。
    知らなかった世界、出来事、考え方。
    新しい世界への見聞を広めたいと心から思いました。

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    2010年01月06日
  • 真昼のプリニウス

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     火山活動についての研究者である主人公の頼子は、日々忙しく研究にいそしむ一方で、仕事と日常の間の折り合いのつけ方に、心の底のほうで疑問を抱いている。
     ある日、弟の友人である広告マンが、頼子のもとに、変わった話をもってくる。電話を利用したサービスを企画しているのだという。
     その企画の名称は『シェヘラザード』。色々な分野に関する短いエピソードを大量に集めて、利用者がその番号にダイヤルすると、その中からランダムにひとつのストーリーが選ばれて、読み上げられる。
     その話のひとつひとつには、意味はありそうであまりない。何が出てくるか分からないことが、価値なのだという。ふとした日常の隙間にダイヤルして

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    2009年10月29日
  • 夏の朝の成層圏

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    南の島に漂流したお話。
    この設定は、何個か読んだことがあるけれど、
    このお話の彼、ヤシはとても冷静で前向きで暢気。
    文章も不快(な状態の)描写が殆ど無く、
    南の島に対する筆者の愛情が溢れ出ていて、美しい。
    上質のファンタジーを読むみたいに、すんなりと世界に浸ることができた。
    生きていくということ、社会と世界、人と人の繋がり、仕事、生活について
    とても真摯に向き合った作品。
    とっても面白かった!気持ちいい読書、大好きです。

    マイロンとヤシの関係が可愛いくて、ちょっとにこにこしてしまった。

    池澤夏樹さんの本をもっと読んでみたい。

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    2009年10月04日
  • 夏の朝の成層圏

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    個人的に、そしてきっと多くの人が惹かれてしまうだろう南の島のロビンソン・クルーソー生活。憧れゴコロを満たす南の島の風物を十分に描きつつ、一人の男性の成長、友情などをさらりと織り込み、さらにこのベタなネタたちを冷静に(しかし冷徹ではなく)見つめる視線が心地よい。

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    2009年10月07日
  • 真昼のプリニウス

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    今年になって池澤夏樹とは出会った。畳み掛けるように彼の作品を読み漁る。彼の世界と言うべきか、作風が体に染み渡ってくる。全く不快感はなく一種の高揚感を感じる文章。この作品も何となく消化できた。でももう少し時間が欲しい。自分の中の別のものとの反発が何か消化しきれないところがあるみたいだ。

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    2009年10月04日
  • 夏の朝の成層圏

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    もし漂流してしまったら……?
    そんなことを考えさせてくれます。
    無人島の描写などがすごく細かくていいと思います。

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    2009年10月04日
  • カイマナヒラの家

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    ハワイが好き海が好きな人ならきっと共感できる部分が多い作品。
    ただ純粋に主人公や周りの人間の生き方が羨ましい。ハワイだからできる考え方。穏やかに流れる時間を、物語を読みながらも一緒に共有できる。

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    2009年10月04日
  • 真昼のプリニウス

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     火山学者の女性が、「電話をかけると物語をひとつ聞かせてくれる」というベンチャー事業に関わりながら、言葉やものがたりへの見方を変えてゆく話。
     主題は多分言葉や物語と現実との溝だと思います。
     一言でまとめてしまえば、言葉や物語は、重ねれば重ねられるほど、どんどん現実から乖離してゆく。それならば自分の五感を信じよう、という話でした。

     言葉にはいつも誤差があって、物語にはいつも脚色がある。
     それは確かにそうだろうな、と思います。
     けれど結局それは、物語の場合は聞き手側が面白いことを望んでいるからそうなるのであって、物語自体の性質ではないのではないかな、と。そして言葉の含む誤差もまた、オブ

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    2009年10月04日
  • 夏の朝の成層圏

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    中学生のときにジャケ買いをしたら当たった。村上春樹の感じに似ていますが、もう少し硬質で透明な感じがしました。

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    2009年10月04日