池澤夏樹のレビュー一覧
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遠い昔、中学生のころに読んだものを再読。
以前、ラジオドラマでやっていた短編集だ。
思えばこの本が、池澤さんとわたしを引き合わせるきっかけになったものだと思う。
池澤さんは、ポリネシアとか東南アジアの風景が浮かぶような南国を舞台にした小説を多く書いているが、これもその類である。
しかし、他のものとちょっと違っていて、どことなく不思議な連作短編になっている。
人ならざるもの、それは神とか天の者とか精霊と呼ばれているが、そういう「形のない存在」がふわふわと常に小説世界の中を浮遊している。そんな感じを受ける。
人格神や、キャラクターのはっきりした妖精だのが意志を持ってしゃべったりするよりも、人間と -
Posted by ブクログ
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Posted by ブクログ
池澤さんにはこのタイプの本がけっこう多いように思うのですが、写真+小説というスタイルです。
サーフィンの魅力に取り付かれた主人公は、ふだんは日本で仕事をしているけれど、まとまった時間がとれると、休暇をとってハワイに波乗りに行く。
あるときふとした縁で、有名な建築家が建てたという家を訪ねるようになる主人公。そこには出身も年齢もさまざまな、ハワイの魅力に取り付かれた人々が入り浸っていて……
男運がわるくて日本で苦労してきた老婦人が、ハワイに移住してがらっと生き方が変わった……というエピソードがありまして、本筋にはそれほどかかわってこないんですけども、そこがすごく印象に残りました。
池澤