池澤夏樹のレビュー一覧

  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    ネタバレ

    古事記 712年 天武天皇の命により  池澤夏樹
     神様の血縁関係
     歴史 神話 伝説 系譜 歌謡
     なる=勝手に生まれてきたもの
     ヤマトタケル 弱いものへの共感

    日本霊異記 平安初期 日本最古の仏教説話集 伊藤比呂美
     ブロークンな漢文
     性を書く博愛主義
     くながひ=杭を交える、つっかえる(婚、愛婚) とつぐ=戸を継ぐ(交通)
     
    竹取物語 平安前期  森見登美彦
     かぐや姫が地球に来た理由は不明  
     帝さえも拒否し、世の中のルールをすべて拒否して帰っていく

    宇治拾遺物語 鎌倉初期  町田康
     原曲を再現するのではなくカバー曲、メロディーもムードも変えない
     原文から聞こえてくる音

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    2022年08月18日
  • 子供の詩の庭

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    「宝島」のロバート・ルイス・スティーヴンソンの詩集"A Child's Garden of Veres"「子供の詩の庭」池澤夏樹・春菜 父娘による共著。
    あとがきによると池澤夏樹さんが子供の頃に母親と読んだ詩、9篇を訳し、残りは春菜氏による訳。
    この詩集には船や航海をテーマにしたものが多く、子供の無邪気でおおらかな詩から、スコットランド人にとって海が身近なものであることやスコットランドの夏の昼の長さなどを感じることが出来る。
    マートル・シェルドンによる挿絵も繊細で美しく、ここで使用されている挿絵は1916年M.A.Donohue社(シカゴ版)に収録されたものとこと

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    2022年04月21日
  • ぜんぶ本の話

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    たまたま書評っぽい本を2冊続けて読んだ
    池澤夏樹と池澤春菜の父娘対談
    語り下ろしだから話言葉で記されててそこがちと読みにくい
    恩田陸の本の話は活字を雑食しまくりな感じが滲み出るけど、こちらは本を評価対象として距離感保ちつつ論評していく
    所々酷評もあり、現役作家に関する箇所は大丈夫なの?って心配になる

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    2022年03月27日
  • 叡智の断片

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    ネタバレ

    政治家たちよ!
    p11
    意見を言わない国では使い道がない。日本人は好みは言っても意見は言わない。異を唱えると角が立つから、議論は避ける。


    TV! TV!
    p40
    「ぼくはきみの意見には反対だ。しかし、きみがそう言う権利のためには命を懸ける」。(ヴォルテール)


    愛国心について
    p54
     二十世紀でいちばん偉い英語の詩人エズラ・パウンドは、

     何人かが、祖国のために死んだ。
    「美しく」も「名誉で」もなく
     昔の嘘を信じて
     地獄の泥に目まで沈んで。
     信じなかった者は
     生きて嘘の家に帰った。


    戦争ですよ
    p94
     左翼の作家ジョージ・オーウェルが「最も速やかに戦争を終わらせるに

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    2022年03月15日
  • わたしのなつかしい一冊

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    可愛いナツキちゃん、ひょことした顔が好き
    活字が大きくて読みやすい。
    群青色が、素敵な本。

    本当によい読書の記憶は「昔」の中にある。
    若い時に読んだものほど心の深層に定位していて、折に触れて浮上してくる。と。

    懐かしい本を思い出すと、読んでいた部屋やあかりまで思い出されます。

    年が近いせいか、懐かしい本が何冊もあり、楽しく読みました。


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    2021年12月27日
  • わたしのなつかしい一冊

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    自分の懐かしい本とはさて?
    皆さん、長年手元に愛蔵してる方も多くて感心する。

    紹介された中で、読んでみたいのは「さむけ」と「窓際のトットちゃん」。トットちゃんは知っているけれど、実は読んだことがなかったのだ。

    あと、星新一もたまに読みたくなる。

    懐かしい本、子供のときに読んだ本をもう一度読んでみよう、心に余裕があるときに。

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    2021年11月25日
  • 南の島のティオ

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    小さな南の島の、小さなホテル。
    島の人々や旅人たちとふれあいながら過ごす日々。
    時々起きる不思議なこと。

    ほのぼのとしているようでいて、根底にしっかり世の中の不条理さが描かれていた。

    それでも生きていく。

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    2021年10月14日
  • ぜんぶ本の話

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    池澤親子の、これでもか的に、ほぼ本の話だけの対談。
    夏樹氏は昔からファンだけど、声優の娘さんについては、この本が出るまで知らなかった。
    小難しい評論ではなく、読書好きの親子の普通の会話と言う感じ。

    読まないジャンルの話になると、取り上げる本も知らないんだけど、お二人の話しぶり、家族の会話らしい力みのなさ、どういうものが好きなのか、といった部分が面白い。

    そして密かに気になっていた、夏樹氏は村上春樹をどう思っているのかについて、「世界の終わり~」が好きと言うのは、あ~そんな感じと納得しつつ、「あの文体は飽きる」とバッサリだったのが受けた。

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    2021年10月11日
  • わたしのなつかしい一冊

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    本を紹介するものは自然と手にしてしまう。
    読みやすい字の大きさが特徴の1つかな。

    難しい本も多かったけど、読んでみたい本も何冊か。
    私のなつかしい一冊は何かな?
    多分益田ミリさんと同じ「窓ぎわのトットちゃん」だ。

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    2021年09月16日
  • わたしのなつかしい一冊

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    このステイホームで読書する人が増えればいいなとなんとなくこの一冊を読んで思った。懐かしいと誰着思う本を、今いいなって思ってくれる人が増えるといいな

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    2021年09月08日
  • わたしのなつかしい一冊

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    読んだら読んだで「あぁ良かった」という感じ。

    スヌーピー全巻70,000円ポチリそうになりました、

    ヤバイヤバイ。

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    2021年09月04日
  • ワカタケル

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    主人公は雄略か、と思わせてオリジナルキャラの女性。
    持統天皇メインの構想もあるらしく、そこにつなげる意図が書いてるうちに出てきたらしい。
    允恭が偉大な王だった設定で、作中では雄略がそれを超える事績を示さないまま死ぬので、なんで雄略を題材にしたのかわからない読者も出そう。
    元ネタの記紀を知ってる人向けだったのか。

    物部目、物部荒山の親子が登場したのは評価できる。特に荒山は古代系創作物では初なのでは。

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    2021年08月28日
  • 科学する心

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    池澤夏樹が理系であるだけでなく手仕事の人であることを知る。違和感はない。けれど、スヌーピー神社への一円玉貯金の話だけはクスッときた。イメージ合わないねえ。

    夏休みっぽさのあるエッセイ集で、この時期に読むのにちょうどよかった。しかし、この人の小説も読んでみないとな。

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    2021年08月07日
  • ワカタケル

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    ワカタケルとは雄略天皇の当時の呼び名です。
    雄略といえば、鉄剣が発見されたことで実在することが証明された一番古い天皇(だという説を信じてる私)で、ココから先は神話ではなく現実の天皇家の系譜がはじまるイメージでしたから、本書のような神話と現実が融合する狭間な世界観はこの時代ぽくてよかったです。

    その他雄略天皇のイメージと言えば武烈と共に傍若無人な専制君主。。
    こちらもまあイメージどおりですね。
    当時の女性の扱いもあんなものでしょうし、それでいて女性の巫女的な霊力に頼る一面も納得感がありました。

    神々が身近なこの時代、やっぱり好きだなー

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    2021年07月06日
  • ぜんぶ本の話

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    父親と娘が、こんなふうに共に読んだ本のことを話し合うなんて、素敵だなぁ、と思う。しかも、こんなにも心ゆくまで・・・。
    春菜さんが子供の頃、本にのめり込んでも、お父さんは見守っていた。「本を読むことは自閉ではない、自開なんだよ。だから心配ない」という池澤さんが素敵。

    SFやミステリはあまり読まないのでさらっと読み、児童文学のこと、池澤さんの家族のことについてをしっかり読んだ。春菜さんが忘れられない、大好き、という物語でも、父はそうとは限らない。「出会うのに遅すぎたのかも」という。児童文学には、ふさわしい出会いの時期があるのだ。
    夏樹さんは、父のいるうちは小説を書こうとしなかったこと。母は本を読

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    2021年07月31日
  • ワカタケル

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    ワタケル(雄略天皇)の一代記.男と女の役割,ここまでの歴史の真否,大陸との関わり,神々の捉え方など様々な問題を含んだ物語.

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    2021年03月19日
  • 南の島のティオ

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    ネタバレ

    著者の本は初読みとなりました。

    表題の通り、本作の主人公は南の島のティオ。

    そこで語られる島民や、人ならざる物たちとの10篇からなる児童文学。

    どことなく不思議な世界観でした。

    説明
    内容紹介
    小さな南の島に住むティオと出会った人々を中心に、つつましくも精神的には豊かな島の暮らしをさわやかに描く。
    お父さんとティオが経営しているホテルに絵はがき屋さんがやってくる。島やホテルの風景の絵はがきをお客さんが買って手紙を出すと、もらった相手は、どうしてもこの景色をみたくなる。だから、このホテルに必ず人を連れてくるはがきなのだという。この夢のような話を信じたティオに、絵ハガキ屋さんが最後におま

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    2021年01月31日
  • 春を恨んだりはしない 震災をめぐって考えたこと

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    東日本大震災直後から半年くらいにかけて書かれた本。あの当時、日本はジワジワとながらも変わっていくのだろうと思っていた。みんなが「誰もが幸せになれば良いのに」と考えていたはずだ。いつしかその思いも薄れて、復興五輪の名が躍る。原発についても同じだ。あの時、あんなに大騒ぎをし、怖いと思ったはずの原発は今、また再稼働しようとしている。本当にこれで良いのだろうか。
    あの頃を思い出す必要はないか。封印してはいないか。よく考えて政治を見ていかなくてはならない。

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    2020年11月17日
  • ぜんぶ本の話

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    一流の読み手であるお二人の話を読んでいると読みたい本、読み返したくなる本がたくさん出てくるが、前半は児童文学とSF中心で、その辺りが苦手な自分にはあまり入りこめなかった。池澤夏樹が福永武彦の作品を冷静に分析するくだりや、福永が亡くなりようやく小説を書いてみる話などはとても興味深い。その池澤夏樹が福永武彦の作品の中で一番という「死の島」は是非読んでみたい。

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    2020年10月12日
  • ワカタケル

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    古事記や日本書紀を現代語訳した池澤夏樹さんだから書ける物語。こういう文体でも、それはそれでエンタメにかんじました。

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    2020年10月10日