南の島のティオ

南の島のティオ

671円 (税込)

3pt

小さな南の島に住むティオと出会った人々を中心に、つつましくも精神的には豊かな島の暮らしをさわやかに描く。

お父さんとティオが経営しているホテルに絵はがき屋さんがやってくる。島やホテルの風景の絵はがきをお客さんが買って手紙を出すと、もらった相手は、どうしてもこの景色をみたくなる。だから、このホテルに必ず人を連れてくるはがきなのだという。
この夢のような話を信じたティオに、絵ハガキ屋さんが最後におまけにくれた一枚とは? 花火で「空いっぱいの大きな絵」を描いた黒い鞄の男などの個性的な人々とティオとの出会いを通して、つつましさのなかに精神的な豊かさに溢れた島の暮らしを爽やかに、かつ鮮やかに描き出す連作短篇集。第41回小学館文学賞受賞した作品に、「海の向こうに帰った兵士たち」を加えた増補版。解説・神沢利子

※この電子書籍は2010年11月に文藝春秋より刊行された増補版文庫を底本としています。

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南の島のティオ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月10日

    たぶんこの島くらいの規模の広さと人口と外部との接触頻度が、人が生きていくには本来ちょうどいいのだと思う。そうすれば争うことも競うこともなく、自然とお互いに補完し合うコミュニティができるのではないか。

    でも、ティオはその小さい島を出ないのに、歴史的にも地理的にも、そして神秘的にも、どんどん世界が広が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月24日

    グアム、二冊目。
    とても清々しい物語短編集。
    心で覚えておくために、ホテルにドネーション。
    児童書スタートかな?

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    Posted by ブクログ 2017年09月25日

    心がホクホクするとても暖かい短編集ですね♪10編ともに懐かしい暖かい優しい清々しい物語です。誰しもティオの島に行きたくなり暮らしてみたくなるに違いないなぁ

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    Posted by ブクログ 2016年06月16日

    再読。夏になると読みたくなる本。
    小さな南の島に住むティオに会いたくなるのです。

    10編の美しい短編集で、ティオと出会った個性的な人や物?幻想?がなんだか不思議でもあり、自然でもあり。いつの間にか心が豊かに満たされるのです。

    すべての物語に魔法の匂いがするのに、受け入れてしまうのです。

    たぶん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月21日

    何年も前に読んだのを再読。
    内容はよく覚えていなかったが、好きだった&タイトルだけは覚えていたのでずっと読みたかった。
    思い出以上にすーっと入ってくる不思議な、でも世界のどこかにありそうな日常。すごく素敵です。
    きっと内容を忘れた頃、また読みたくなるんだろうなぁ。

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    Posted by ブクログ 2014年08月17日

    夏の日の読書にぴったり。
    子供の頃の、海で友達と遊ぶ時のあの楽しさとか、水に潜った途端に周りの喧噪が遠くなる感じとか久しぶりに思い出した。
    ずいぶん前に行ったポナペは、輝く白砂のビーチと透明な青い海に囲まれた静かで美しい島だった。戦争中この島にいたという男性が奥さんとともに島を訪れているのに居合わせ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月08日

    マリサさんからのプレゼントです
    ティオが出会う大人や子供たちのファンタジー
    『幸運を一人占めすると同じ大きさの不運を連れてくる』
    心に残りました
    プレゼントされなければ出会えない本、マリサさんありがとうございました

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    Posted by ブクログ 2012年10月13日

    断片的イメージ。世界認識:聴覚・視覚。海と山、去りゆく友。それを眺めるティオ。

    ホセさんの尋ね人が一番好き。

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    Posted by ブクログ 2012年05月14日

    子供向けファンタジーだけど、歴史、現実、生きる知恵、人間のいろいろが詰まっている物語。中学生のときに読んで、再読。あたたかくて大好きで手放さずにいました。折に触れて読み返したい本。大人にこそ大切。

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    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    豊かな自然と精霊の息づく島の、
    透明な、絵はがきみたいな短編集。

    見たことがないはずの美しい景色が鮮明に、
    なぜか懐かしく思い浮かぶような、
    原風景のような作品でした。

    それにしても、精霊とか南の島とか、
    そんなに馴染みやすい舞台設定ではないはずなのに
    なんでこんなにすっとはいってきて、
    心地よ...続きを読む

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