池澤夏樹のレビュー一覧
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風力発電の開発に従事している天野林太郎が、小型の風力発電装置を開発し途上国で売り込むために、ネパールのナムリンという村を訪れます。彼は、現地で献身的に支援をおこなってきた工藤隆や、チベットの行く末を案じるブチュンといった人びとに出会い、さらに彼の帰りを待つ妻のアユミと小学生の息子の森介、会社の上司であり林太郎をサポートしてくれる浜崎課長らに支えられながら、文明と環境、あるいは宗教と国家などの問題について考えさせられることになります。
著者自身の思想的な関心が前面に押し出されており、物語そのもののおもしろさにどっぷり身を浸すといったたのしみかたのできる作品とは、すこしちがった印象です。魅力的な -
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堀田善衛という人は「インドで考えたこと」ぐらいしか知らなかった。「広場の孤独」「方丈記私記」「ゴヤ」「定家明月記私抄」「めぐりあいし人びと」など、脱走米兵を匿うベ平連の活動、南京虐殺事件への関心、ゴヤへの関心も反戦から…。ゴヤが描いた死が迫っていることへの恐怖に怯える眼をした犬の絵に関する解説は驚き。堀田がゴヤに惹き込まれていった原因はそこにあるという。「何万人ではない、一人ひとりが死んだのだ。この二つの数え方のあいだには、戦争と平和ほどの差がある。」との南京事件を取り上げた「時間」の文章も凄い!宮崎駿が映画にしたかった作品!堀田氏のキリスト教嫌いが想像できる一方で、「伝道者の書」の引用がた
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ネタバレきれいなお話
物質文明よりも精神的な豊かさへの憧れ、でもそれは物質的に豊かな生活をしているからこそ思えること? 本当にそれを捨てられるのか? 林太郎はそれはできないだろうと考えた。
大きな風車ではなく小さな風車 シンクグローバル、アクトローカル
援助することの本当の意味、本当の役割
林太郎とアユミの幸せで信頼のあるラブラブ関係(笑)。
ネパールか、一度行ってみたい
森介の冒険はまあいいとして、そのあとの埋蔵経を運ぶ旅はちょっと蛇足? それほどのエピソードもなく、ダライ・ラマに会ったことでなにかが起きたわけでもなく。
プロジェクトは順調にスタートを切り、帰国した父子を待ち構えたアユ -
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Posted by ブクログ
<目次>
はじめに あるいは反知性の時代の知性
第1章 新聞の活用
第2章 本の探しかた
第3章 書店の使いかた
第4章 本の読みかた
第5章 モノとしての本の扱いかた
第6章 本の手放しかた
第7章 時間管理法
第8章 取材の現場で
第9章 非社交的人間のコミュニケーション
第10章 アイディアの整理と書く技術
第11章 語学習得法
第12章 デジタル時代のツールとガジェット
<内容>
作家、詩人であり、書評やエッセイなどの著作の多くある池澤夏樹さんの自分の仕事術を公開したもの。若いころからの本読みである池澤さんのマネはとてもできないが、い