岡本裕一朗のレビュー一覧

  • リーダーの教養書

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    冒頭の出口治明氏と楠木建氏の対談が面白かった。
    すぐ役立つ知識ほどすぐに役立たなくなる、ってのはその通りだと思う。教養が深まるからこそ判断力も鍛えられていくんですね。
    教養書120のうち興味深かった分野は、
    ・経済学
    ・進化生物学
    ・医学
    ・哲学
    ・宗教
    あたりかな。
    また読みたい本が増えてしまいました。

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    2024年10月09日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    レヴィ=ストロースからデリダに至るまでの流れを掴む入門書,フランス現代思想が何と戦っているのかについて広範囲を知ることができる。

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    2024年09月03日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    この本は非常に面白いです。世界の思想の最前線の各分野を分かりやすくまんべんなく説明してくれています。今を知りたい人にはお買い得です。参考のブックガイドは入手可能な原著しかない本と翻訳本が紹介され、更に勉強する時に親切に出来ていて助かります。次の本をこの本で紹介されているものから選んで2冊読みました。非常に良いです。

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    2024年12月09日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    著者は、フランスだけでなく、ドイツ、英米系の哲学史も研究されているようで、そのこともあってか、陽に示していたように、距離をとって書くという姿勢をとるとあったが、その点においては成功していたと思う。

    所謂、ポストモダンの三人衆、フーコー、デリダ、ドゥルーズは、日米で流行っていた頃には、本家フランスでは、熱気が冷めていたことには驚いた。

    批判している論者が、その論点によって、自らの首も絞めてしまうところは面白かった。例えば、フーコーの、権力論のアポリアである。著者の手厳しい指摘に対しては、どんな思想家も、出る杭は打たれるようにも感じた。

    マルクスが意外にも、幅を利かせていたことにも驚く。私よ

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    2024年01月02日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来 〔拡大無料お試し版〕

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    とても良い

    素敵な内容で、色々と考えさせられました

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    2023年07月27日
  • 世界を知るための哲学的思考実験

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    思考実験がどういったものかを理解するにはかなり良い本だと思った。親しみやすいテーマを集めて、「こんなふうに考える事ができるのか」という純粋な驚きを楽しめた。

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    2023年05月28日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    我々は既にこの世に生まれてしまっており、「この世に生まれない」ことはもう不可能である。本書で考えながら生きる方法を学ぶことで、真なる生が始まると言えるだろう。

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    2023年05月28日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    非常に読みやすく、入門書として非常に分かりやすかった。
    「ニヒリズム」「超人」といったニーチェの基本的なキーワードの解説だけでなく、それらのキーワードに対する誤解を解こうとする解釈や真に理解すべき重要なポイントなどが語られている。

    ニーチェの言葉や思想を並べるだけでなく筆者なりの解釈が入っており、その解釈が正しいかどうかは判断を保留すべき部分だと思う。しかしだからこそ、これを読んだ自分はどう解釈するのかという点が重要になるだろう。

    ニーチェがどのような時代背景の中で、どんな思想家の影響を受けながら思索を深めていったのか、その経緯や思想の背景にある流れも分かりやすく理解できた。

    巻末にはニ

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    2022年12月07日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    章立てやその導入が小気味よい。
    「思考実験」についての著作よりも、思考の出発点としては本著の形式のほうがまとまりがよく、コラムとの連関もなめらかに感じる。

    議論の結論としては、確たる答えを導くことを目的としていないため大味に映るかもしれないが、個別具体的な事例について思慮を深めながら、哲学的論考の歴史の節々について触れることの目的において
    同著者の作品の中(ある程度議論のテーマとしては被るものが多い)では興趣に飛んでいておすすめしやすいと思う。

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    2022年09月12日
  • ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門

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    いつも岡本さんの本は面白くてわかりやすいなと感心しています。ポストヒューマニズムの思想を3つの思想の観点から紹介していて、ポストヒューマニズム入門書の決定版ですかね。

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    2022年09月01日
  • ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門

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    ポストヒューマニズムに関してその概要や源流、今後ありうる発展の方向を掴むことのできる本
    そのため、ポストヒューマニズムをまだ知らない人や、初心者にオススメ。

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    2022年07月26日
  • アメリカ現代思想の教室 リベラリズムからポスト資本主義まで

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    ネタバレ

    第一章のリベラリズムとリバタリアニズムについて、A、B、Cの例え話がとてもわかりやすいです。リバタリアニズムを理解するのにチェンバレン選手を例えに説明があり、併せてよく理解できました。各ページに載っている図もイメージが浮かび入門者の私としては、最後まで挫折せずに読み進めることができました。全体の概要をサクッと学びたい人にオススメです。思想というと何かすごい固いイメージでしたが、この本を読んで勉強になりました。
    AI、ロボットが将来は働き、人類の雇用が減っていくが、ベーシックインカムを全ての人が獲得したとして余剰の時間が増えるとすると人間は毎日何をして過ごすようになるのだろうか。

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    2022年07月10日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    中高生でも読めきれるくらい易しいレベルだが、本質からずれることなくニーチェがどんな思想を持っていたのかがよく分かり、まさに教養として身につけるにふさわしい内容だった。

    ニーチェは次の2世紀(20、21世紀)はニヒリズムの時代と予言した。これまではキリスト教の世界観を軸に道徳形成がなされてきたが、ニーチェによれば普遍的で絶対的な真理など存在しない。人々は道徳の根拠を神に求めていたが、「神の死」によって価値観の基準がなくなることになる。極端な話人殺しへの反論も不可能に。

    『反哲学入門』でもあった通り、ニーチェを転機に西洋思想批判や反哲学が始まったと認識していたが、多くの概念は先人のパロディとし

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    2022年05月05日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    高校生から大学生に向けて書いた内容だからかなり読みやすい。

    友達、働くこと、個性、同性愛など様々なテーマについて考えさせてくれる。考え方を身につけるためのステップが紹介されている。
    ・直感で自分の立場を決める
    ・その立場の根拠を考える
    ・考えた根拠を別視点から補強する
    ・使える結論を導き出す
    この4ステップに従って各テーマについて考える。

    各テーマの後にはコラムがあってこれもおもしろい。

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    2022年02月21日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    哲学の面白さを感じた本

    哲学に関するいくつもの思考実験が書かれており、それがなかなか面白い。
    例えば、トロッコ問題。
    トロッコがすごいスピードで走っていて、このまま行くと線路で作業をしている作業員5人を轢いてしまう。しかし、あなたの目の前にあるレバーを引くと、線路の走る方向を変えることができるが、そこには作業員1人がおり、その1人を轢いてしまう。
    あなたならどうする?
    この場合、犠牲者が少ない方を選ぶ人が多い。
    では、この場合はどうだろう。
    あなたはトロッコが走る線路の上の歩道橋にいて、トロッコが勢いよく走ってくるのが見える。このままでは前にいる作業員5人か轢かれてしまう。歩道橋の上にはあなたの他に太った1人の男性が

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    2022年02月19日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    宗教と神は人の判断基準を権威づけるために、人が都合がいいから、作り上げたと言う意見は、すごく腑に落ちた。

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    2022年02月13日
  • ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門

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    ハラリに触発された形で、ポストヒューマニズムという脱人間中心主義の観点から、ニックランドに始まる加速主義、さらにそこからの影響圏としてのメイヤスーの思弁的実在論、そしてヒューマニズムへ回帰する新実在論のガブリエルまでを明快な説明で解説した一冊。
    ニックランド、特にマークフィッシャーには非常に興味はあるけど、個人的にはガブリエルのヒューマニズムが自分としては腑に落ちるし、息の長い思想に感じる。
    ポストヒューマニズムにより人間不在の世界を論じるのは、当然ながら、結局はヒューマニズムに立ち返らざるを得なくなるのではないか。論点先取りとさえ感じられる。
    マックスシェーラーやエルンストカッシーラーが近代

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    2022年02月08日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来 〔拡大無料お試し版〕

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    考えさせられる点が多い

    さまざまな技術革新や社会変化によって予測のできない未来に不安を覚える人には必読の書と思われる。この本では主にAI等といったつい最近登場してきた技術を中心に、いかに先の見えない将来を安定して生きるか、そのためのヒントを教えてくれていると思う。

    #タメになる

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    2022年02月01日
  • 世界を知るための哲学的思考実験

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    とてもいい本。思考実験を通して未来を考える。前半のトロッコ問題では、そもそもトロッコ問題が何を問題にしていたのかを説明していて、そこがまず認識がちかっていて面白い。また、チンパンジーの子供を妊娠することを考えたり、うーん。本当に考えさせられる問題が提示されていてとても興味深い。コアを取り出して思考実験化して提示するのは効果的だと感じた。
    後半はやや政治色が強くなったり、思考実験がシンプルでなくなっているような部分が気にはなったが、それでもいい本だと思う

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    2021年11月11日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    哲学の潮流が門外漢でも分かるように見通しよく整理されているのがありがたい。
    その上で、IT、バイオ、資本主義、宗教、環境保護といった現代の諸問題に対する現代哲学者の代表者とその哲学、立場などが整理して紹介されている。
    哲学者や用語に関する説明や、ブックガイドもあり、非常に親切。
    内容は勿論、写真やイラストも分かりやすく効果的に使用されているし、フォント、紙、配置から色から全てのデザイン、帯に至るまで、過不足なく非常に効果的で素晴らしい。デザインにまで哲学を感じた。
    最近の啓蒙書は図もカラーも多いし、親切で分かりやすく読みやすい本も多いとはいえ、1000円台であらゆる点でこんなに完璧な啓蒙書は滅

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    2021年08月24日