岡本裕一朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、古今東西の現代思想をごく一部を活用して12歳からでもなんとか太刀打ちできるように解説したガイドブックだ。全ての読者が本書を理解することは難しいかもしれないが、現代思想が存在して、かつそれは私たちの生活に密着していることを知るだけでも、読む価値があるといえる。
個人的に興味を持ったことは、誰とでもメタ・コミュニケーションが成立させるように努力しないといけないのか、ということと、ダブルバインド(二重拘束)に陥らないように、あえてコミュニケーションのプロセスの中でズラシ戦略をとることも能力の1つ、ということだ。双方の合意無くして「メタ・コミュニケーション」は成り立たないし、ビジネスの全ての -
Posted by ブクログ
モノ・サピエンス。
その題名には、「物」と「mono-(単一化する)」の二つの意味が込められている。
現代社会の中、人間は単一化され、物化していく傾向にあるのだ。
粗筋を書こうとしても、難しすぎてパッと書けません。
体や仕事、思考や政治が『物質化』していっている、という現状を、現代社会の具体的事例に絡めて説明している本です。
最初の方の体の物質化や、仕事の物質化は面白かったです。
「物質化」というか、社会が「生産者社会」から「消費者社会」に移行したことによる影響、と言ったほうが良いのでしょうか。
技術の進歩により、ひとりひとりの生産力が増加し、物が溢れる一方、労働力としての人はあまり必要と -
Posted by ブクログ
この手の本は、哲学書をいろいろと限って読みあさり、何となくわかった人、もしくは、わかりたいと思う人向けなので、「現代思想」にまったく縁のなかった人には一読して「????」であることには変わりないと思う。しかしながら、どういうわけか、こうした、「現代思想を簡易に伝えようとする書物」が新書で毎年、発行されているので、それらを読み続ければ、そのなんとなくの輪郭を少しずつあらわしてくれると思う。
さて、この本では、特に医療科学の分野に結構な量をさいているように思う。現代思想と医療は、今後、心や脳、人間そのものを巡る議論を含めて、かなり大きな分野になりそうな印象を強く受けた。