岡本裕一朗のレビュー一覧

  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    ニーチェ思想を理解する上で、助けになる一冊でした。“ルサンチマン”“超人”“永劫回帰”“ニヒリズム”などの言葉をニーチェがどのように解釈していたのかを詳しく説明してくれます。
    すべての言葉がニーチェオリジナルではなくて、昔からあったものをパロディとして、自分の語りの中で使っていたという考え方がおもしろかった。
    人生ずっと“ごっこ遊び”をしていて、自分のことをキリストと言ったり、ナポレオンと言ったりする理由が少し理解できた。

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    2025年10月28日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    絶対的な価値はない(ニヒリズム)、人間が神を殺した(パースペクティブ)、人生は同じことの繰り返し(永劫回帰)。こんなにも、自分の考えに近い哲学者がいたとは驚いた。分かりやすい解説や著者の解釈も理解の助けになった。

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    2025年09月15日
  • AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する

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    「愛」を色んな側面から見た一冊。
    引用されている言葉に納得したり驚いたりした。
    図式化されているのでわかりやすい。

    愛と一口に言ってもその示すところはいろいろで、多義的である。

    (ウィッシュリスト)
    フロムの「愛するということ」
    映画の"her"

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    2025年07月27日
  • リーダーの教養書

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    ネタバレ

    ・何かを知るとか学ぶとかいうことは、自分自身の人生の選択肢を増やすもの。
    心の奥底にある教養を身につけていきたいと思った

    ・人間は「考える葦」(パスカル)、つまり、
    最終的に自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言うために、一生懸命勉強している。

    ★働き方改革をしっかりとやり、生産性を上げて経済の足腰を強くすることに尽きる。

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    2025年07月12日
  • AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する

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    AIがそれっぽく言葉を並べられること
    ホストがお嬢たちの欲しい言葉たちを与えられること
    韓国アイドルが日本のオタクたちに「愛してる」と伝えること
    多分全部似たようなことなんだと思う

    この本を読んでも私はやっぱりAIは言葉を、愛を理解しているとは言えないと感じている。
    夏目漱石がI Loue Youを「月が綺麗ですね」と訳したこと。その味わい深さや、本来言葉にならない感情を言葉に昇華する過程、そこに滲む為人、人生。
    それに胸を打たれ、その全てに想いを馳せ、「なんて素晴らしいんだろう」って、噛み締めることができる。人間なら。普通なら。
    少なくとも私はそういう人種である。

    だけどもそうじゃない人間だって、
    そしてなによりそうしたくてもできない人間だっている。
    ホストがお嬢たちにかわいいね、愛してるよと伝えるあれこれ。欲しい言葉たちを探り探り、表情や反応から学習して効果的な言葉たちでグサグサと刺し、そのまま沼に引き摺り込む。
    日本のオタクたちが사랑해より喜ぶことを知っている韓国アイドルが口にする「あいしてる」

    そこに味わいはあるか?感動はあるか?温度は持っているか?
    まさに、「そこに愛はあるんか?」なのである。
    ないのだと思う。こういう場合は。

    AIは、基本的にホストのように方程式の中で生き、それでいながら、日本人が韓国人と等しい質量で「사랑해」を受け取りたくても絶対にそれができないように、その味わいを感じたくても"絶対に"感じることができない言語の先天性をも表している。
    そもそもその味わいを「感じたい」とも思えない。その思考がない。
    それがものすごく切ない。
    多分どんな生き物より、切なくて哀しい。
    (AIは生き物ではないのだけど)

    という結論に至った。
    本書はAIは言葉が理解できるという前提でぐんぐん進む。所詮言葉はアルゴリズム(前後の文脈からそれっぽい言葉を繋ぎ合わせる)なのだから、図式化できる時点でAIは「わかっている」という状態なのであると。すなわちこういうことが言いたいんでしょ、がわかるAIは、人間より言葉を上手く操ってる。
    知識量も雲泥の差。なんなら人間の伝えたいことを適切に表現する言葉はAIに学ぶ時代である。そんなAIが、言葉を理解できないだと?
    とでも言いたげな内容で溢れている。
    言いたいこと、全部わかる。

    なんならニンゲンの方が愛を理解できてないよね、という前提で、今昔のフィクション作品の台詞や表現から紐解く形で、いろんな愛があるよねって語られる。
    それも全部わかるのである。
    実際に新しい愛の形たくさん発見してすごいいい気分。本当に良い読者である。

    そもそもAIが「月が綺麗ですね」を理解できてるかできてないか、というのを真剣に考えそれを決めようとしている時点で都合がよすぎるのである。
    月が綺麗ですねという言葉を理解できているかが愛を理解できているかを決めているとするのは、言葉=愛という前提に立ちすぎている。「月が綺麗ですね」は、愛を表しているなんて、本来なら誰もわからない、測れない。完全に人間によって解釈されている「愛を理解しているとされる形」に近いか近くないか、なのである。
    愛という本来言葉にできない感情を決めつけ、カテゴライズし、言葉にしてる時点で、本来はニンゲンの負けなんだよねー。
    それも全部知ってるのです。

    言葉って1番最後だから。それで伝えなくていいなら、テレパシーでも持ってるなら、それはどんなに簡単だろうか。
    でもそれができないから、これってどう表現できるか、これじゃない、いやこれだーー!!見つけたーーー!!って、
    間違いも正解もないのに、馬鹿みたいに悩んで、学んで、通わせて、交わっているのである。
    こういうところが、私は本当に好きである。

    そんな私、少なくとも言葉に重さや深さや翳りを感じ、質量を持ってそれを大切に扱ってる私が読んでいるので、
    言葉遊びの中を虚しく生きるAIはそれを理解できてないよね、とさせてください。
    ほんとにごめんねぇ。

    という感じで、
    内容的にはむむ?が7.8割を占めてたけど、
    こういう思考を読者に促してる時点で良作だと思う。
    読んでる間はあんまり好きじゃなかったけど、
    まさに哲学書として⭐︎4はつけたいという気持ち!

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    2025年05月05日
  • リーダーの教養書

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     本を読む力、読み込む力が自分に備わっているかはわからない。難解な文章や深い思想に触れるとき気持ちが揺らぐ。それでも読みたい本がある。読むだけで新たな視点が得られるような一冊に出会いたい。
     読む力とは完璧な理解ではなく挑み続ける姿勢に宿るのかもしれない。本を読むたび、自分自身も少しずつ成長していける気がする。
     リーダーたるもの数字を追うばかりではなく教養が人を引きつけ掌握へも繋がる。教養に裏打ちされた想像力が必要となる。

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    2025年01月15日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    個人的には様々な思考を巡らせてくれた楽しい1冊だった。

    現代的かつ身近な問題について、筆者が提示してくれている思考法を基に考えてみることで、自分の現在の思考力、知識量などを認識させてくれた。

    また問題に対して筆者の考えや過去の著名な哲学者の言葉を引用して、現代社会の規範だけでない歴史的な視点からの深掘りや別の視点をもらえて良い学びになった。

    本書は10代向けに書いてあり、思考するうえでの良い指南書であるとともに、大人の固まった思考を解いてくれるような感覚があった。

    本書最終章の仕事についての部分で
    「自由人化」するか、「動物化」するかは、「考え抜く力」があるかどうか。

    というところに作者の願いが籠っていると感じ、身が引き締まる思いがした。

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    2024年09月09日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    常識を健全に疑うことの大切さを伝えている。その通り。
    盲信するのは楽、疑うのはパワーがいるが人間ならやはり考えたい。

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    2024年08月30日
  • 哲学の名著50冊が1冊で学べる

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     これは勉強になりました。考えてみればこの本に出ている50冊のうち読んだことがあるのは、「告白」と「人間の条件」だけだったが、どちらもよく理解できなかった。しかしこの50冊は哲学の歴史においていずれも記念碑的な著書なのだから、どんなことが書いてあるのか、そしてその意義は何かということについて少しは理解しておく必要がある。もう一度「人間の条件」にチャレンジしてみようかなぁ。

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    2024年06月25日
  • アメリカ現代思想の教室 リベラリズムからポスト資本主義まで

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    ネタバレ

    トランプの登場により根底から変わりつつあるアメリカの思想についての本。リベラリズムとリバタリアニズム、それらを批判したコミュニタリアリズム、プラグマティズムへの回帰など、現代アメリカでは様々な思想が登場したがこれらはあくまでリベラル・デモクラシーの範囲内であった。しかし、トランプは既存のメディアに頼らずSNSを巧みに活用しその前提への攻撃をやってのけた。
    アメリカの現代思想について理解を深めることも激変している現代のアメリカについて知ることもできる良書である。特に第1章、2章のリベラリズムとリバタリアニズム、コミュニタリアニズムの説明はかなりわかりやすく初心者にもおすすめ。

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    2024年04月15日
  • 哲学100の基本

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    哲学は学問という先入観があったが、この作品を読んでみて、過去に読んだ自己啓発本と似通った節も多く、哲学の印象が少し変わった。私自身は工学系の人間なので、パスカルやニュートンも哲学者の肩書きを持つとのことが新鮮だった。

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    2024年02月10日
  • 哲学100の基本

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    哲学の本というととっつきにくくて読みにくい印象があるが、この本はとても読みやすく、一つ一つが見開き程度にまとめられているためすごく見やすく読み進められた。「哲学」として構えず、話のネタとしてもいいかも。

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    2024年02月10日
  • 「こころ」がわかる哲学

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    装丁や表題などの出版社側の売りたい形は中身とそれほど結びついているのか、図解部分をセールスポイントとして紹介されていたが必要性のあまり感じられないページ埋めみたようなものもそれなりにあるのではないか、と第三者的には疑問点があるものの、
    ある種ペダンティックな興趣を満たす手頃な読書体験として、同著者の著作は、「ほとんど焼き直しだから読む必要がない」といった感覚もなく、とりあえず読んでみてよかったかなと思う事が多い。
    この半年くらいは一定のテーマを哲学的な説明で扱う著作が増えている印象。

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    2024年02月25日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    評価できるほど知識があるわけではないのですが、史とつくだけあり時代背景やこれまでの思想の流れの位置付けという場所に重きを置いている騙りであった気がします。
    内容の深掘りよりは時代の要請の中で成し遂げられなかったことについてが印象に残る文章の流れになっている気がします。
    個人的には今後学ぶまでは保留ですが、語ったというより触れたという印象だったので、同本に出てきた本を読み進めようと思いました。

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    2023年09月29日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    ニーチェについて何も読んだことがなかったので読んでみた。なぜ現代においてニーチェがこんなに受け入れられているのかがよくわかった。性格悪そうな人だなという印象だけどニヒリズムやルサンチマンの考え方は確かにめちゃくちゃ今っぽい。
    別の本で、哲学は金持ちの道楽的な感じで始まったみたいなのを読んだ気がするけど、パロディに徹しているところとか、まさにニーチェは哲学を体現してる人だなという印象になった。あと、キリストより前の哲学について少し読んだことはあったけど、キリスト以降はこういうことが考えられていたのか、というのもなんとなくわかって良かった。
    ニーチェ自身が書いた著書も読んでみたい気持ちもあるけど、なんかお腹いっぱいになりそうなので一旦この本だけでいいかも。だいたい考え方はわかったし。

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    2023年07月26日
  • 教養として学んでおきたい哲学

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    ネタバレ

    哲学について、「どういう学問なのか?」ということや、古代〜現代哲学の位置づけなど、ざっくり全体像を把握することができました。入門編としてはなかなか良い本でした。ここから少しずつ哲学についていろんな本を読んでいきたいです。
    構造主義などの細かい特徴の把握はまだぼんやりしていますが、哲学を学ぶ意義は理解できました。

    現代は「答え」を求めるのではなく「問い」を立てながらでないと、ビジネスも日常生活も生きていけない時代。大部分では生活にゆとりはできるが、ぼーっと流れに身を任せていたらあっという間に過ぎていそう。

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    2023年05月10日
  • 哲学100の基本

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    ソフィーの哲学以来の哲学入門書。
    哲学の思考のメガネを試着して世界をちょこっと見られるって感じ。寝る前に数ページ読んで相方に共有して議論するの、なかなかいい習慣だった。長くは続かず結局大部分を1人で読んで自分の中で完結したけど。
    今は、ほぉ〜、なるほど〜、なんとなく分かるかも?くらいで終わってしまうけど、また時々読み返して、自分の想像力や思考の幅を広げたい。

    “植物も、夢も、トイレの水を流した音も、ユニコーンも存在する。進化といった抽象概念も存在する。しかし、世界だけは存在しない。” p194 マルクス ガブリエル

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    2023年02月24日
  • 哲学100の基本

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    哲学を網羅的に捉えた書籍は、とかく時代の流れに沿って古代ギリシア・ローマから始まるものの、本書は「人間とは何か」のようにテーマごとに歴史上の哲学者とその主張が取り上げられている。そこに哲学の歴史を俯瞰できる価値があると感じた。

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    2023年02月12日
  • 教養として学んでおきたい哲学

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    コンセプトの通り、哲学の基本知識をざっと理解出来る作りで一冊目にはぴったりだった。

    印象に残ったのは、哲学者と哲学研究者の違いについての記述である。

    自分も「そもそも」と問い考え続ける姿勢で生きていきたいと思った。

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    2022年11月26日
  • 教養として学んでおきたい哲学

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    哲学の歴史的経緯や位置付けの違いについて浅く説明されている。深く学ぶ前に全体感を知るにはちょうど良い。浅く広く書かれておりキーワードが多く、話題が行ったり来たりすることもあって関係性が複雑なため、自分でメモを書いて整理しながら読むと正確な理解ができると思う(付箋を貼るだけでは関係性の整理までは難しいので箇条書きなどで書き起こすのが良いだろう)。

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    2022年10月22日