岡本裕一朗のレビュー一覧

  • 教養として学んでおきたい哲学

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    そもそも哲学とは何か、哲学の歴史、哲学が現代社会、そしてこれからにどのように関わっていくのかと順序立って書かれていてわかりやすい。題名通りの本だなあと思いました。より哲学を学んでみたい、と興味をそそられました。
    哲学者と哲学研究者の違い、とかわかってないのかもわからないモヤっとした部分をちゃんとついてくれるのでそこがよかったです。

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    2020年12月03日
  • 世界を知るための哲学的思考実験

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    いくつかの思考実験を通し、世の中に対する考え方を教えてくれる本。ためにはなったが、読後にあまり残らなかったのが残念。
    トロッコ問題に一つの解が出たのは個人的にすごいと思った。

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    2020年10月04日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    現代のそれぞれの大きな変革テーマに対して、どう善く生きるか、という哲学的アプローチでの議論を概略掴める書。問いが問いだけに明快な答えがもちろんあるわけではないが、様々な議論に触れて思索のきっかけになった。


    ・IT革命:スマートフォンのドキュメント性→公共的なアクセス可能、消滅せずに生き残ること、コピーを生み出せること。SNSは発信もできるが監視もされる(パノプティコン) 多数による少数の監視(シノプティコン)
    ・人工知能のフレーム問題。目的に対して検討範囲を規定しないと無限に検証しつづけて意思決定できない。シンギュラリティはデータの範囲に規定されるので、未知なる目的設定ができない限り、デー

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    2020年09月13日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    知的
    かかった時間150分弱?

    現代的な課題と、それらについての哲学者たちの議論を概観した本。著者も書いているが、意外と類書はない…かもしれない。そして、筆者も書いているけど、網羅的に書いているので、羅列というか総花的な印象は否めない(特に資本主義、経済、環境の前半、あたり)。著者自身はものすごく本を読んでいる(研究者としては普通なのか?わからん)が、この人自身がどこまでわかっているのかな?と思う部分もあった。が、しかし、基本的には意義深い本だと思う。

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    2020年08月20日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    「世界の哲学者たちが考えていること」と同じ著者の先生。
    レヴィストロース、(ソシュールの後の)ラカン、アルチュセール、フーコー、ドゥルーズ=ガタリ、デリダが対象。コンパクトにまとまってて、読みやすい。興味をそそられるので、原著にもあたってみようかしらとも思ってしまう。

    まさに今の時代を、20年近く先取りした予言めいた言葉がたくさん。スマホ、Facebook、TikTok、サブスクリプション。いずれも彼らの死後に登場した21世紀の技術だが、ドゥルーズやデリダの言葉は、まるでそれを見てきたかのようだ。
    本書の最後には更にその先を予言した言葉も引用されている。本当にそうなってしまうのだろうか。そう

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    2020年07月18日
  • リーダーの教養書

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    途中まで。


    ■教養の定義
    ・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです

    ・自由でない状態は奴隷の状態

    ・自らの選択肢を増やしてくれるもの
    ・ワクワクして楽しいもの

    知りたい、興味を持ったことを
    その時に調べてみる、詳しい人に聞く
    →岩盤に突き当たるまで徹底的に
    →その積み重ねで教養が身につく

    ■品があるの定義
    →欲望への速度が遅いこと
    →→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
    →→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話

    抽象度が高ければ高いほど実は実用的
    →普遍的だから

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    2020年04月12日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    現代の哲学の大まかな流れが理解できた。

    こうして人類レベルで物事を考えると自分の無力さを感じるが、個人としてできる範囲で活かしていきたい。

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    2020年03月08日
  • 教養として学んでおきたい哲学

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    物事の前提を疑い、常に問い掛け続ける哲学は、時代の大きな転換点にこそ発展する。
    デジタルテクノロジーの発達により、社会や経済の枠組みが日々変わっていく現代を見通す時、哲学はその標となり得る。

    「哲学入門書の入門」としての本書。
    哲学とはなにか、そもそもどのような学問なのかといった基本から入り、古代〜現代哲学の流れを大まかに捉えることができる。

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    2020年01月26日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    人工知能の可能性については不確定要素が多いという断りを入れた上で、その可能性の行き着く先について、哲学の対象となるテーマごとに思考実験した本。人工知能は人間ではないものの、人工知能も「哲学できる」という結論。いわゆる哲学の問題「世界とは何か?」「良き根拠とは何か」など、哲学のテーマについて人工知能としての問題解決能力があるということです。そして「信念」もある。しかし人工知能は生き物でももちろん人間でもないので、生き物としての本能だとか人間としての自我や情動だとか意識みたいなものはありません。果たしてその境目はどこなのか?哲学者としてもうちょっと深掘りして説明して欲しかったです。

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    2019年12月13日
  • ほんとうの「哲学」の話をしよう 哲学者と広告マンの対話

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    普段ぼんやりと感じていたことが、本を読むことで整理され、視界が開けたような気がします。最後まで読んで良かったです。
    自分は広告業にも哲学にも携わっておりませんので、このような内容はこれまで触れることがありませんでした。
    現在のマーケティングや広告の在り方や、SDGsなどの社会活動のフレームワークに対して感じていたことを、丁寧に解説していただいたように感じました。

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    2019年12月09日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    哲学を通して、様々な現代的課題を俯瞰するもの。
    多くの人物の意見が紹介され、とても難しかった。

    現代の問題を考える一助になり得ると思うが、
    自分自身が内容を消化できたようには思えない。
    勉強不足ですね、きっと。

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    2019年11月04日
  • ほんとうの「哲学」の話をしよう 哲学者と広告マンの対話

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    たとえば『新記号論』でも広告の話はあったが、そういうのに比べるとどうしても浅い。新しい発見はないし、それほんとか? と疑わしい部分も多い。でも哲学を閉鎖的で高慢なインテリ文化から解放するという試みはある程度はうまくいっていると思う。

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    2019年10月25日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    哲学=カント?ニーチェ?プラトン?のような古典的印象しかもっていない私にとってはとても刺激的な本だった。しかし難しい。
    哲学が現在解明していること、バイオテクノロジー、資本主義、宗教、環境などをテーマに現代の哲学者が考えていることが紹介される。自分がいつのまにかかなりのバイオ保守派だったりヒューマニストであったりすることに気づかされる。
    書物の時代と人間の時代が終わり始めたとはいえ、私は何をしたらよいかわからなくて本を読むんだろうな。子供の人生を豊かにするために親が遺伝子を改良するのは賛成。遺伝子工学的教育。

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    2019年09月15日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    いつまでも「哲学=人生論」と考えているのは日本人だけ!
    というオビのアジテーションに「なるほどなぁ」と思い手にとった。
    現代の著名な哲学者とその研究分野について、IT,バイオ、資本主義、環境などの実践的な切り口で概説する。

    全体像の説明として、20世紀の哲学を言語論的転回(言語を分析するもの。分析哲学、構造主義、解釈学)として整理し、21世紀の哲学を、その先にあるポスト言語論的転回(実存論的、自然主義的、メディア技術論的)と説明するのはイメージしやすい。

    結局の所、扱うテーマがプラグマティックになると、学際的にならざるを得ない。本書でも、例えば経済分野だとピケティ、アトキンソン、ライシュの

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    2019年08月19日
  • リーダーの教養書

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    教養についての意見は、ビジネスエンターテイメントとして、楽しく読めた。こういうの読むと、仕事できるようになる気がして、楽しいんだよね。実践しなければ、エンターテイメントにとどまってしまうだろうけど。でもこういうのも好きなんだ(笑)。

    サマセット・モームの『サミングアップ』とか、読むべきだなと感じた本もいくつかあった。実際、本書で知って読んだ本もある。レファレンスとしても、役に立つ本だと思う。

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    2019年07月25日
  • 思考実験

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    哲学的な問題を具体的に示す75の思考実験を紹介しながら、哲学上のいくつかのトピックとそれについての著者自身の考えが語られている本です。

    とくに倫理学では、われわれが採用しているはずの倫理的な原則を明らかにするために思考実験を提示しながら議論が進められていくというスタイルがしばしばとられますが、本書でもそうした思考実験のいくつかを紹介しながら、わかりやすくなにが問題になっているのかということが説明されています。

    哲学における思考実験の役割について考察している本だと思って手に取ったのですが、そうした議論の掘り下げはあまり見られなかったように感じました。

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    2019年06月04日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来

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    AIによる自動運転が起こす事故の責任は何処にある?
    バイオテクノロジーによる遺伝子操作は人間に施して良いのか?
    資本主義の次のステージは?

    答えのない問いこそ、哲学が役立つ
    トロッコ問題などの思考実験は、人間の倫理観を問うだけのものかと思っていたが、AIや自動運転が出てくると現実的な問いとなった。

    善悪で分けられる単純明快な正解はなく、その状況に合致した最適解を導く力が今後必要になっていくのだろう。

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    2019年05月03日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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     実際に人工知能に哲学を学習させた内容を紹介した本ではありません。さまざまなケースの“思考実験”を取り上げて、その哲学的考え方を解説しているのが本旨で、人工知能はそういった哲学的思考を解説するための“”補助線的な役割を担っているといった立ち位置です。
     哲学・人工知能、双方を専門的に取り上げた内容ではないので、私のような中途半端な知識レベルの読者でも結構興味深く読み進めることができました。

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    2019年04月28日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    人工知能と哲学のカンケイを色々と解説。芸術や幸福など、様々なジャンルでの思考実験が紹介されています。
    哲学的に深く考えるネタは多くは無い(哲学書ではない)ですが、内容も比較的平易で、読み物として面白かったです。

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    2019年01月28日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    「AI、遺伝子工学、フィンテック、格差社会、宗教対立、環境破壊…世界の難問がこの一冊でクリアにとける」

    まず、個人的な感覚ですが、哲学入門書ではないですね。たぶん。哲学を人生論的にとらえている人が読んでも身に入らないと思われます。

    私も哲学を学んできたわけではないし、実在論的転回とか相互非干渉の論理とか言われても訳がわかりませんが、ひとまず章立てが直面している課題としてはとっつきやすく、まとまっているので自分の興味がある章だけを深く読んでみると、それほど苦痛にはなりませんでした。

    ただ、「世界の難問がこの一冊でクリアに」はなりませんね。そこまで単純な問題ではないし。何と言うか、いかに咀嚼

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    2018年12月30日