岡本裕一朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あー面白かった。
数々の思考実験で知的好奇心が刺激されて脳汁がドバドバ出た。こんな講義に出てみたいなー。
AI(自動運転)、バイオテクノロジー(遺伝子操作)、国家と資本主義(仮想通貨)など、現代的なトピックスに哲学がどうアプローチしているかを紹介してくれる名著。そうか、21世紀の哲学って今こうなってるんだ。説明がすごくわかりやすい(最後のパート3は少し難しかったけど)。
あとがきにもあった通り、社会人向けの哲学講座という、『哲学=無用の長物』という社会のステレオタイプをぶち壊す、哲学がいかに実社会に役に立つかを教えてくれたパンチの効いた本でした。 -
Posted by ブクログ
担当業務がこれまでの領域とあまりにも異なったので、ハウツーばかり読んでいて、最近古典など読めていなかったが、久しぶりに読もうという気持ちになれた。
しかし、まだまだ学ぶべきことが多いと自分の無学を恥ずかしく思う。がんばらねば。
経営の意思決定をする際に、例えばオプションA、B、Cがあったとする。当たり前の話ですが、どの選択肢が一番優れているかは事前には分からない。どんなに分析して予測しても、実際にやってみなければ分からない面がある。だとすれば、事前に最も強固な拠りどころとなるのは、その人の中にある「論理的な確信」しかない。
それは、具体的なレベルで仮定に仮定を重ねて、各オプションの期待値 -
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Posted by ブクログ
デネット
心は、外界の情報を集めて、選別してたくわえ、加工処理できれば、どんな物質でも心と呼んでかまわない=機能主義
人工知能を考える時、「人間のみが心を持つ」という考え方を改めないといけない
特定の分野に能力が限定されたものや、最初に設定されたプログラムを遂行するだけのものは人工知能とは呼ばない
AIによって、仕事が奪われるのではなく、動物化するか自由人になる。そうなったときに自分は何をしたいか考えていればAIが仕事を奪っていくのは悪いことではない。古代ギリシアの奴隷時代が再来し、知識人が生まれるかも。
AIと自動運転。
ロボットに法的責任をもたせつつ、保険会社が保険金をだすor社会 -
Posted by ブクログ
ネタバレ哲学者の視点から人工知能を考えた本で、思考実験という形で色々なテーマを考えてみる本、とても勉強になりました。「ホモ・デウス」でも正しさをジャッジするのに倫理の問題というのが大きく関与していたと思うけど、AIは無人化の形で意思決定をするものであるから、主体として倫理が問われる存在であるということかな。テーマは、「正義」「脳」「芸術家」「恋愛」「労働者」「宗教」「遺伝子」の7つだけど結論から言うと、程度問題という形で白黒は付けられない感じだけど、データ化が進めば人工知能はかなりのところで人間に近づき、超えていくことは間違いないなという印象を持った。世の中はAIを使う人とAIに使われる人に分かれてし
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Posted by ブクログ
タイトルの通り、哲学界で今まさに議論されている内容がたくさん書かれています。ボクの哲学/社会学はミシェル・フーコーでほぼ止まっていたので、その先の議論を概観できたのはとても良かった。ただ、議論が多岐にわたるので、ある内容について哲学する、となると本書の域を超えてしまいます。
各章の最後に「ブックガイド」がついていて、この先何を読んでいけばいいかっていうのをはっきりと示してくれるので、非常に親切かつありがたい。とりあえず、紹介されていた「なぜ世界は存在しないのか」(マルクス・ガブリエル)の邦訳がでたので買って読んでみようと。(買ってから結構経っているのに未だ積読なのは内緒だ) -
Posted by ブクログ
ネタバレ【文章】
少し読み辛い
【気付き】
★★★★★
【ハマり】
★★★★・
【共感度】
★★★★・
現代の哲学者が考えている、
IT、バイオテクノロジー、資本主義、環境問題などについて。
これまでの哲学の流れは、登場する主義や思想の概念をあまり理解できていなかったので、よく理解できなかった。
哲学は儲からない行為かもしれないが、物事を抽象的に捉え、本質を考えるという行為は、生きる上では重要だと思う。
■ITについて
パノプティコン…システム管理者がシステム利用者を監視
シノプティコン…情報発信者を閲覧者が見る
そもそも、AIが発達する事によって、人の仕事が奪われるというのはそれほ -
Posted by ブクログ
パノプティコン、フーコー シノプティコン SNS、チューリングテスト AI、US全雇用の47%がITにより代替されるリスク、ラッダイトの誤謬、ニックボストロム「スーパーインテリジェンス 道行き、危険、戦略」”いつか私達が一般知性において人間の脳を凌駕する機械の脳をつくるならば、その時はこの新しいスーバーインテリジェンスは極めて強大になるだろう。そしてゴリラの運命が今、ゴリラ自身というよりも、私達人間にいっそう依存しているように、人間の運命も機械のスーパーインテリジェンスに依存することになるだろう”
ポスト・ヒューマン、トロッコ問題 道徳ピル