岡本裕一朗のレビュー一覧

  • いま世界の哲学者が考えていること

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    思えば哲学というのは
    言語・数学・科学・政治…などなど、
    多岐に渡る分野の基なんだよなぁ…というのを改めて思い出させてくれる1冊。
    哲学=人生論のイメージを持っているなら目を通しておいて損はなし。
    「Withコロナ」時代の直前に書かれたものですが、今こそ読んで、この先を考えていく足掛かりにしたいところ。
    現代哲学をリードする哲学者の著書のブックレビュー的側面もあって、興味の湧いた人・本からさらに深めていけそうな構成もとても良いです。
    星が1つ欠けてるのは、この本だけじゃ理解は完成しないぞ!気になるところからこの先も読むべし!の意味で。

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    2020年08月14日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来

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    あー面白かった。
    数々の思考実験で知的好奇心が刺激されて脳汁がドバドバ出た。こんな講義に出てみたいなー。
    AI(自動運転)、バイオテクノロジー(遺伝子操作)、国家と資本主義(仮想通貨)など、現代的なトピックスに哲学がどうアプローチしているかを紹介してくれる名著。そうか、21世紀の哲学って今こうなってるんだ。説明がすごくわかりやすい(最後のパート3は少し難しかったけど)。

    あとがきにもあった通り、社会人向けの哲学講座という、『哲学=無用の長物』という社会のステレオタイプをぶち壊す、哲学がいかに実社会に役に立つかを教えてくれたパンチの効いた本でした。

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    2020年08月14日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    現代よくわからんなーと思っていた中で手に取った一冊。近代までの思想史を知っている前提だが、多領域にわたってのトレンドをニュートラルに案内してくれた。ブックガイドもありまずまずの満足度。

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    2020年05月15日
  • リーダーの教養書

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    担当業務がこれまでの領域とあまりにも異なったので、ハウツーばかり読んでいて、最近古典など読めていなかったが、久しぶりに読もうという気持ちになれた。
    しかし、まだまだ学ぶべきことが多いと自分の無学を恥ずかしく思う。がんばらねば。

     経営の意思決定をする際に、例えばオプションA、B、Cがあったとする。当たり前の話ですが、どの選択肢が一番優れているかは事前には分からない。どんなに分析して予測しても、実際にやってみなければ分からない面がある。だとすれば、事前に最も強固な拠りどころとなるのは、その人の中にある「論理的な確信」しかない。
     それは、具体的なレベルで仮定に仮定を重ねて、各オプションの期待値

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    2020年03月07日
  • リーダーの教養書

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    本を読もう!っていう話。

    各分野の専門家がこの本良いよというのをたくさん紹介してくれているので、読みたい本がまた大量に増えた。

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    2020年01月17日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    高校生、大学生に向けて書いてあるので字も割と大きく見やすい。
    普段から色々な物事を色々な面から考えるということをそもそもしない人にはかなりためになる本なのではないかなと思った。
    それぞれのテーマも興味をそそりやすいものが多く、面白かった。

    しかし、これを読んだからと言って何かがわかるようになる訳では無い。この本の真意としても、何かの真実を伝えたいのではなく、物事を多面的に考えて常識にとらわれないようにするというものだと思うので、知識をつける本というよりは人格形成のための本だということを書いておきます。

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    2019年11月28日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    1章ずつが短くまとめられており、内容も平易でとても読みやすい。AI、哲学、どちらにも少し興味があるけれど全く知識はないくらいの人間がちょっと覗いてみる程度の読み物としてオススメ。

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    2019年09月10日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    表題には哲学者とあるので、敬遠していたのだが実際は素人向けの現代を課題を分野ごとにわけて解説した本だった。色々な考えを紹介しているが著者はどれがいいとはいっておらず、あくまで中立的立場でのわかりやすい解説であった。知らない人も多く、世界的な視点を垣間見ることができた。こうしてみるとITでは日本はおそろしく後進国なのが実感する。私見であるが、これはつまりメディアの後進性だと思えた。池上先生の本でものたりない人はこの本からスタートするといいと思う。

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    2019年03月12日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来

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    個人、国家、貨幣、経済、テクノロジー、文化など、様々な物事に対して哲学を持って考えるという講義を書籍化した本。
    大変読み応えあり。個人的には貨幣について、現代の選挙システムについて論じている分人という考え方がとても興味深かった。

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    2019年02月09日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    第1章がまさに「哲学」で難しい。第2章以降はテクノロジー面なので読みやすい。
    普段から興味持ってる事柄が哲学と結びついてることが分かって何だか嬉しくもあり。

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    2019年02月02日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来

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    AI、バイオサイエンス、資本主義の課題に対する課題図書とグループディスカッションやゲスト講演者も交えた哲学講座8回の記録。
    サンデル教授でおなじみのトロッコ問題の感覚の違いが生まれる源泉の検討から自動運転のAIがどのような判断をすることが望ましいのかといった答えのないディスカッションに真剣に向き合い報告される参加者のレベルの高さに感心した。
    19-14

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    2019年01月30日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来

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    読みたいトピックを選んで読むほうがいいと思う。
    興味を持ったら読み直すこともできるので、本棚に常に置いておく価値のある本である。

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    2019年01月21日
  • 答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来

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    デネット
    心は、外界の情報を集めて、選別してたくわえ、加工処理できれば、どんな物質でも心と呼んでかまわない=機能主義
    人工知能を考える時、「人間のみが心を持つ」という考え方を改めないといけない

    特定の分野に能力が限定されたものや、最初に設定されたプログラムを遂行するだけのものは人工知能とは呼ばない


    AIによって、仕事が奪われるのではなく、動物化するか自由人になる。そうなったときに自分は何をしたいか考えていればAIが仕事を奪っていくのは悪いことではない。古代ギリシアの奴隷時代が再来し、知識人が生まれるかも。

    AIと自動運転。
    ロボットに法的責任をもたせつつ、保険会社が保険金をだすor社会

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    2018年12月16日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    ネタバレ

    哲学者の視点から人工知能を考えた本で、思考実験という形で色々なテーマを考えてみる本、とても勉強になりました。「ホモ・デウス」でも正しさをジャッジするのに倫理の問題というのが大きく関与していたと思うけど、AIは無人化の形で意思決定をするものであるから、主体として倫理が問われる存在であるということかな。テーマは、「正義」「脳」「芸術家」「恋愛」「労働者」「宗教」「遺伝子」の7つだけど結論から言うと、程度問題という形で白黒は付けられない感じだけど、データ化が進めば人工知能はかなりのところで人間に近づき、超えていくことは間違いないなという印象を持った。世の中はAIを使う人とAIに使われる人に分かれてし

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    2018年11月23日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    人工知能は、思考することができるのか。
    人工知能は、感情をもつことができるのか。
    人工知能は、人類に反乱しうるのかー。

    様々な思考実験を通し、人工知能というものがもつ可能性やそれがもたらす社会変容について仮説をたてる。
    「ホモ・デウス」下巻をAIという側面から咀嚼したような内容、と私は感じた。

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    2018年09月14日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    タイトルの通り、哲学界で今まさに議論されている内容がたくさん書かれています。ボクの哲学/社会学はミシェル・フーコーでほぼ止まっていたので、その先の議論を概観できたのはとても良かった。ただ、議論が多岐にわたるので、ある内容について哲学する、となると本書の域を超えてしまいます。
    各章の最後に「ブックガイド」がついていて、この先何を読んでいけばいいかっていうのをはっきりと示してくれるので、非常に親切かつありがたい。とりあえず、紹介されていた「なぜ世界は存在しないのか」(マルクス・ガブリエル)の邦訳がでたので買って読んでみようと。(買ってから結構経っているのに未だ積読なのは内緒だ)

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    2018年04月30日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    ネタバレ

    【文章】
     少し読み辛い
    【気付き】
     ★★★★★
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★・

    現代の哲学者が考えている、
    IT、バイオテクノロジー、資本主義、環境問題などについて。

    これまでの哲学の流れは、登場する主義や思想の概念をあまり理解できていなかったので、よく理解できなかった。

    哲学は儲からない行為かもしれないが、物事を抽象的に捉え、本質を考えるという行為は、生きる上では重要だと思う。

    ■ITについて
    パノプティコン…システム管理者がシステム利用者を監視
    シノプティコン…情報発信者を閲覧者が見る

    そもそも、AIが発達する事によって、人の仕事が奪われるというのはそれほ

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    2018年07月31日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    自史的には10代後半の1977年以降から読み始めた現代思想の正統なる系譜がわかる一冊ではある。何度か読み返す前提でまずは読み終えた。これからこの書が染みてくるかどうかはまだわからない。

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    2017年05月17日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    パノプティコン、フーコー シノプティコン SNS、チューリングテスト AI、US全雇用の47%がITにより代替されるリスク、ラッダイトの誤謬、ニックボストロム「スーパーインテリジェンス 道行き、危険、戦略」”いつか私達が一般知性において人間の脳を凌駕する機械の脳をつくるならば、その時はこの新しいスーバーインテリジェンスは極めて強大になるだろう。そしてゴリラの運命が今、ゴリラ自身というよりも、私達人間にいっそう依存しているように、人間の運命も機械のスーパーインテリジェンスに依存することになるだろう”

    ポスト・ヒューマン、トロッコ問題 道徳ピル

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    2024年03月17日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    フランスの哲学はかなり前に終わったと言われていたが…その後が気になっていた.その通史をさらっと書いていて参考になる.

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    2018年11月30日