岡本裕一朗のレビュー一覧

  • 哲学と人類 ソクラテスからカント、21世紀の思想家まで

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    テクノロジーやメディアを哲学に結びつけた大変参考になった一冊。ただ、書名からは想像できず、たまたま手に取って、あとから気づいた。このご時世だと、メディアを打ち出しても売れないからか、著者のこだわりかもしれない。

    いわゆる実務書ではないけれども、出版や情報に携わる、紙やウェブに問わない方も一度読むといいと思われる一冊。

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    2021年07月13日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    なるほど、人工知能が普及して失業率が75%になっても、そこまで働く必要のない社会が実現していればそんなに深刻な問題には確かにならないな。様々な論点、問いを提示するタイプの面白い本。

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    2021年05月02日
  • 世界を知るための哲学的思考実験

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    内容が各章でコンパクトにまとまっており、かつ章の最後にまとめてあるので非常にわかりやすい。

    以下読書メモ
    >>>
    ・思考実験という言葉をはじめに使ったのは物理学者エルンスト・マッハ
    1, トロッコ問題というのは、「5人か1人か、いずれの命を優先するか」という問題ではない。
    2.トロッコ問題では、形式的には同じ構造(「5人か1人か、いずれの命を優先するか」)を持った二つ以上の事例が対比され、その答えが違うのをどう説明するかが問われる。
    3,最初にトロッコ問題を提起したフットは、この問題を「人工妊娠中絶」をいかに正当化するか、という文脈で語っている。
    4.フットは、「ネガティブ

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    2021年01月24日
  • フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

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    面白かった。
    『ポスト・モダンの条件』が、構造主義/ポスト構造主義の否定の書である事を新たに知る。
    ポスト構造主義以降に1章割かれているのは貴重。

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    2021年01月07日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    非常に面白い。有名な思考実験について分かりやすくまとめられており、思考実験のアレンジバージョン(人工知能について考えるとどうなるのか)も提案されている。誰にとっても読みやすく手に取りやすい本であると思う。ロボットや倫理学に少しでも興味のある人ならば読んで損はない一冊。

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    2020年06月09日
  • 12歳からの現代思想

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    久しぶりに読んだが、当たり前の思想が掘り下げるとそうでなかったり、常に当たり前について疑問を持たなくては行けないと思った

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    2020年06月02日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    タイトル通り、何が今トピックとして論じられているのかが知れる。

    結論や筆者の意見が書かれているわけでないが、
    入り口として過不足なく推薦できる良著。

    難しすぎるので哲学に本気で手を出すのはやめようと思ってる自分のようなライト層向けでもある

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    2020年01月14日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    1章の哲学を除けば、2章以降は日々僕たちが直面する問題に対する専門家の考えを知ることができる。 IT革命ではSNSやマイナンバーと監視社会、人工知能が人から仕事をうばうか、3章バイオテクノロジーではクローン、再生医療、犯罪者の取り扱い、4章資本主義では、ピケティ、自由と資本主義、グローバル化、仮想通貨と国家、5章宗教では、多文化主義の共生や世俗化、無神論のドーキンス、6章地球環境では、温暖化、人間中心主義と環境維持は対立するかという問題、など。面白かった。

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    2019年10月13日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    19世紀以降の哲学体系の変遷について簡単に触れた後、IT革命、バイオテクノロジー、資本主義、宗教、環境のトピックについて、問題提起とそれらを取り巻く論や説を紹介していく。
    個人的にはとてもいいなと思える本だった。
    この本を読んでそれぞれの分野について深くまで考察すること、情報を得ることは厳しいが、そうしたインプットや考察をより効果的に行っていくための道筋を教えてくれる本であり、本や人物の紹介がかなり多いため、とても参考になった。

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    2019年01月21日
  • 人工知能に哲学を教えたら

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    人工知能と哲学の関係を隅々まで解説した1冊。

    幸せ、宗教、労働、などの様々な概念に人工知能が人間と同じように踏み入るには、多くの倫理問題を踏み越えないといけないことがよくわかった。

    例えば、自動運転と人工知能を語る時によく出てくるフレーム問題やトロッコ問題だけでなく、事故の責任の有無を歩道者か乗員に求めるのかなども載っている。

    仕事がなくなると言われるが、
    「人工知能が人間と同様に労働する時代」
    が訪れた社会や経済が果たして成り立つかなど、哲学者ならではの見解がとても面白い。

    人工知能を理解するなら、ぜひとも読んでほしい一冊だ。

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    2018年11月28日
  • いま世界の哲学者が考えていること

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    ポストモダン以降を①メディア・技術論的転回、②実在論的転回、③自然主義的転回に整理した上で、 IT、BT、資本主義、宗教、環境問題について個別に扱う。各章ごとのブックガイドが秀逸。マルクス・ガブリエル歳下かぁ。。。「天才」とはいえ、かなりショック。

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    2018年04月30日
  • 思考実験大全

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    刺激的な本だった。

    ドラマやエンタメで扱われ
    知っているものもあった。
    ・テーセウスの船
    ・トロッコ問題
    ・悪魔の証明
    ・シュレディンガーの猫
    などは有名だと思う。

    知らない思考実験とも出会えて面白かった。

    中でも興味を惹かれたのが最終章。
    AIについて。

    シンギュラリティが近いと言われているが
    どのように進んでいくのかを
    「AI 2027」をもとに説明してくれている。
    私の生きている近い未来に
    こんな状況になるのだろうか。

    科学技術の進歩はロマンだしわくわくするが
    自立性のあるAIは、人間と変わらず
    何を考え何を行動に移すのか
    全く予測できない。
    それほどまでに知性がある存在。

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    2025年11月02日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    ニーチェ思想を理解する上で、助けになる一冊でした。“ルサンチマン”“超人”“永劫回帰”“ニヒリズム”などの言葉をニーチェがどのように解釈していたのかを詳しく説明してくれます。
    すべての言葉がニーチェオリジナルではなくて、昔からあったものをパロディとして、自分の語りの中で使っていたという考え方がおもしろかった。
    人生ずっと“ごっこ遊び”をしていて、自分のことをキリストと言ったり、ナポレオンと言ったりする理由が少し理解できた。

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    2025年10月28日
  • 教養として学んでおきたいニーチェ

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    絶対的な価値はない(ニヒリズム)、人間が神を殺した(パースペクティブ)、人生は同じことの繰り返し(永劫回帰)。こんなにも、自分の考えに近い哲学者がいたとは驚いた。分かりやすい解説や著者の解釈も理解の助けになった。

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    2025年09月15日
  • AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する

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    「愛」を色んな側面から見た一冊。
    引用されている言葉に納得したり驚いたりした。
    図式化されているのでわかりやすい。

    愛と一口に言ってもその示すところはいろいろで、多義的である。

    (ウィッシュリスト)
    フロムの「愛するということ」
    映画の"her"

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    2025年07月27日
  • リーダーの教養書

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    ネタバレ

    ・何かを知るとか学ぶとかいうことは、自分自身の人生の選択肢を増やすもの。
    心の奥底にある教養を身につけていきたいと思った

    ・人間は「考える葦」(パスカル)、つまり、
    最終的に自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言うために、一生懸命勉強している。

    ★働き方改革をしっかりとやり、生産性を上げて経済の足腰を強くすることに尽きる。

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    2025年07月12日
  • AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する

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    AIがそれっぽく言葉を並べられること
    ホストがお嬢たちの欲しい言葉たちを与えられること
    韓国アイドルが日本のオタクたちに「愛してる」と伝えること
    多分全部似たようなことなんだと思う

    この本を読んでも私はやっぱりAIは言葉を、愛を理解しているとは言えないと感じている。
    夏目漱石がI Loue Youを「月が綺麗ですね」と訳したこと。その味わい深さや、本来言葉にならない感情を言葉に昇華する過程、そこに滲む為人、人生。
    それに胸を打たれ、その全てに想いを馳せ、「なんて素晴らしいんだろう」って、噛み締めることができる。人間なら。普通なら。
    少なくとも私はそういう人種である。

    だけどもそうじゃない人

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    2025年05月05日
  • リーダーの教養書

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     本を読む力、読み込む力が自分に備わっているかはわからない。難解な文章や深い思想に触れるとき気持ちが揺らぐ。それでも読みたい本がある。読むだけで新たな視点が得られるような一冊に出会いたい。
     読む力とは完璧な理解ではなく挑み続ける姿勢に宿るのかもしれない。本を読むたび、自分自身も少しずつ成長していける気がする。
     リーダーたるもの数字を追うばかりではなく教養が人を引きつけ掌握へも繋がる。教養に裏打ちされた想像力が必要となる。

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    2025年01月15日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    個人的には様々な思考を巡らせてくれた楽しい1冊だった。

    現代的かつ身近な問題について、筆者が提示してくれている思考法を基に考えてみることで、自分の現在の思考力、知識量などを認識させてくれた。

    また問題に対して筆者の考えや過去の著名な哲学者の言葉を引用して、現代社会の規範だけでない歴史的な視点からの深掘りや別の視点をもらえて良い学びになった。

    本書は10代向けに書いてあり、思考するうえでの良い指南書であるとともに、大人の固まった思考を解いてくれるような感覚があった。

    本書最終章の仕事についての部分で
    「自由人化」するか、「動物化」するかは、「考え抜く力」があるかどうか。

    というところに

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    2024年09月09日
  • 哲学の世界へようこそ。 答えのない時代を生きるための思考法

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    常識を健全に疑うことの大切さを伝えている。その通り。
    盲信するのは楽、疑うのはパワーがいるが人間ならやはり考えたい。

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    2024年08月30日