岡本裕一朗のレビュー一覧
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内容が各章でコンパクトにまとまっており、かつ章の最後にまとめてあるので非常にわかりやすい。
以下読書メモ
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・思考実験という言葉をはじめに使ったのは物理学者エルンスト・マッハ
1, トロッコ問題というのは、「5人か1人か、いずれの命を優先するか」という問題ではない。
2.トロッコ問題では、形式的には同じ構造(「5人か1人か、いずれの命を優先するか」)を持った二つ以上の事例が対比され、その答えが違うのをどう説明するかが問われる。
3,最初にトロッコ問題を提起したフットは、この問題を「人工妊娠中絶」をいかに正当化するか、という文脈で語っている。
4.フットは、「ネガティブ -
Posted by ブクログ
聞き書きを文字起こししただけの量産体制の新書ブームにあって、読んで損のなかった数少ない社会評論。とくに、カネとモノ、技術と物質化に関する連関を明解に説明しているところに、自分自身と同じ意見を見た。社会がヒトをモノ扱いし、その結果としてまるで機械の一部のようなあつかいや取り替え可能のようなフィクションが蔓延している弊害。この本を読んで確信したのは、モノ・サピエンスという社会傾向が生み出した技術が「臓器移植」であるということだ。「臓器移植」はレシピエントもドナーも両方を物質あつかいしている。命は取り替え可能な交換物ではない、という見失ってはいけない事実を、医学はあえて無視して「移植」技術に邁進して
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1日で読み終わる非常にコンパクトな新書。
第1部はロールズとノージック、サンデル、テイラー、ローティという感じでリベラリズム周りの議論をざっくり追える。
他の本で予備知識があったから読めたもののこれだけじゃ厳しいだろという記述もあったが、とにかくコンパクトなので満足。
コミュニタリアニズムの積極的な主張って何なんだろうと以前から思っていたので、「亡霊」と著者が切って捨ててくれてスッキリした。あとローティの思想もよく分からなかったけど、ロラン・バルトみたいな感じで時代に合わせていろいろ変遷してきた人らしい。ロールズが変わったんじゃなくて周りが誤読してただけ、というローティの評も面白かった。著者 -
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刺激的な本だった。
ドラマやエンタメで扱われ
知っているものもあった。
・テーセウスの船
・トロッコ問題
・悪魔の証明
・シュレディンガーの猫
などは有名だと思う。
知らない思考実験とも出会えて面白かった。
中でも興味を惹かれたのが最終章。
AIについて。
シンギュラリティが近いと言われているが
どのように進んでいくのかを
「AI 2027」をもとに説明してくれている。
私の生きている近い未来に
こんな状況になるのだろうか。
科学技術の進歩はロマンだしわくわくするが
自立性のあるAIは、人間と変わらず
何を考え何を行動に移すのか
全く予測できない。
それほどまでに知性がある存在。
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