岡本裕一朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
哲学のもつ役割や性質と哲学史が主な内容です。しかし、この本の最も魅力的なところは巻末付録のおすすめブックガイドです。
おそらくこの本を手に取ろうとしている方は哲学にまったく見識のない方がほとんどじゃないかなと思うのですが、巻末ブックリストに記載されている本と同時に読んだ方が良いかと思います。
例えば、ハイデガーの本を選んだのならハイデガーの本を読みつつ、この本のハイデガーについて書かれている頁を読んでハイデガーに対する概観を掴むなどするのが良いと思いました。
普通に通読するとおおよその方はつまらなく感じるんじゃないかなー(私もその1人) -
Posted by ブクログ
講義方式で現実の問題を思考テストしていくのは、これが哲学かはよくわからないが、興味深い。ただ、実務に携わっている人間としては、白紙の立場からあーでもないこーでもないという議論は、頭の整理の一つにはなるが、空理空論を弄んでいるだけのようにも思える。
人工知能やバイオなどの個別問題を議論するなら、法的な判断、経済的な損得、市民感情などの前提を考えた上で議論しないと、私はこう思うでは、相対主義が常識となった今、何者決められない。
なんの判断や結論もなく放談だけする議論は、知的には面白いが、議論のための議論であり、なるほどという知的遊戯に過ぎないように思えた。 -
Posted by ブクログ
思弁的実在論、加速主義、新実在論の3つを概説してくれるのは良かったけど、そんなにわかりやすい説明とも思えなかった…まあ、これは仕方がないとも思いますけど。
それよりも、この3つをポスト・ヒューマ二ズムという視点から見通す必然性があまりないというか、そんなに面白くないというか、だから何なのというか…ポスト・ヒューマン思想はむしろ他の思想と大きく論点を共有しているだろうし、何故この3つを選んだの?
ラトゥールがちょっと出てきただけで科学論にもほとんど触れられないし、いろいろと足りなさすぎだと思いました。
なので、読み捨て本(情報誌)として割り切って読むタイプの本かもしれません。 -
Posted by ブクログ
ニーチェの思想を、たいへんわかりやすいことばで解説している入門書です。
「はじめに」で著者は、「私たちがいま当然のことだと見なしている考えが、実はニーチェに由来する」ことがすくなくないといいます。たとえば、絶対的な真理など存在しないという相対主義の発想は、現代において広く受け入れられていますが、ニーチェのパースペクティヴィズムの思想はこうした考えかたをいち早く示すものであり、またそのような考えかたがいきわたったために人びとがニヒリズムに陥ってしまうという問題を、明確に自覚していました。
ニーチェの思想のなかで、こうした現代のわれわれにとって受け入れやすい側面を紹介するという本書のスタンスは -
Posted by ブクログ
― 広告と哲学の共通性。偉大な哲学者たちは卓越した広告マンでもあった。プラトンはイデアというコンセプトを着想し、2000年以上にもわたって人々に広まった。デカルトはコギトというコンセプト。「我思う」という有名な言葉。これら哲学の重要な概念は、広告におけるコンセプトに似ている。そしてこの魅力的なコンセプトは多くの読者を獲得した。哲学の仕事とは、コンセプト(概念)を創造することだ。
「おしりだって、洗ってほしい」
「亭主元気で留守がいい」
さて。心に残る、あるいは皆の心の声の象徴のように響く。これは確かに哲学と類似性があるのかもしれない。哲学とはその程度だと言えるかもしれないし、寧ろ、広告とは -
Posted by ブクログ
個人的な読書メモです
哲学の思考実験はこれまでの常識を考え直すきっかけになった
「決断」とは高度な思考である
「フレーム問題」 人間が決断出来るのは人間が有限な処理能力しかもっていないから。あらかじめ情報のフレーム(枠)を限定している
実際には無限の情報があるので決断が出来なくなる
芸術の評価は客観的にはありえない、それは個人的な好みや趣味判断の表現以上のものではない。芸術の評価とは純粋に主観的なことがらである
芸術には「権力価値」と「市場価値」がある
学校の語源は古代ギリシャ語の「スコレー」にあると言われ、その意味は「暇」である
「主人と奴隷」のパラドックス
人工知能と宗教 一人ひと