しらびのレビュー一覧
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購入済み
読むのが先かアニメが先か!
アニメが面白かったので原作も!派です。
内容はネタバレになるので、感想だけ。アニメ視聴後も原作読了後も後味同じ!という珍しいタイプの本でした。その上で、どちらを先にするか迷っている方の参考になれば。
「戦車砲」と聞いて、戦車砲がイメージできる方は原作から。戦車砲がイメージできない方はアニメからのが楽しめるかなーと思います。
戦闘描写が多く、細かく描写されているのですが、描写されても知らんものはイメージ出来ない私のような人間には、アニメでの戦闘描写を見てからの方が文章内の戦闘がイメージしやすく理解しやすかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ無人兵器「レギオン」の攻勢に共和国は同じく無人機による対抗策を打ち出していた。
共和国市民に知らされる戦況は良く、無人機のため死者はゼロ。
しかし本当は自分たち以外の人種をないとされる86区に押し込め戦闘機に乗せていた。彼らは人ではないとして。
欺瞞の中で戦わされるエイティシックスの少年少女と、共和国の奥深くで指揮を執るエリートの少女。
彼らは感覚の一部を同調させるだけで対面したことはない。
しかし本当に心を通わせることができた時、世界はどう変わっていくのか。
アニメを見ていたのですんなり世界に入り込めた。アニメもすごく良かった。 -
Posted by ブクログ
アニメの影響で読み始めた原作小説、ようやく第1巻を読み終わりましたよ…
アニメとは受ける印象が異なるシーンが多々有る本作。中でもトップクラスに感じたのはレーナとエイティシックス達の交流シーンかな
アニメではパート分けを利用して両者の住む世界は異なるものだと示していたが、原作小説では流石にそこまでしていないね。その代わりに目立つのは些細な心情伝達の不備
知覚同調を利用して離れた場所にいる人間とスムーズな遣り取りが可能になった世界。知覚の同調によって下手な無線よりも通じ合える筈なのに、レーナとエイティシックスと呼ばれる者達の会話は何処か不通気味
言葉は過不足無く遣り取り出来ても、言葉以外のものを遣り取りしていないから全てを伝え合えるわけではない。だから言葉が全てとなり、レーナより過酷な状況に身を置くエイティシックス達にはレーナの言葉の軽さが目立ってしまうわけだね
けれどレーナは自分を誠実な人間だと思いこんでいるから、自分の軽さに気づかない。それがコミュニケーションを成立しているようで成立していない代物に貶めてしまう
それにしても、本作にて何度も形を変えてレーナの常識をぶち壊す事になるエイティシックスの境遇はあまりに悲惨なものだね。悲惨すぎて言葉で簡単に彼らの境遇を解釈してしまう事に躊躇いを覚えるほど
その境遇にレーナを含む白系種の人間達は彼らを追い詰めたわけだから、そこには断絶が生じ、余りある憎しみが生まれたって可怪しくない
けれど、この局面においてもエイティシックス達の過酷な境遇が活きてくるというのは皮肉な話か
彼らは共和国内部でぬくぬくと生きる白系種よりも多くの極限に触れてきたからこそ現状を単純な対立だけで捉えていない。別に白系種への憎しみがないわけではない。けれど全てを憎しみで終えようとしていない。
この絶望的な状況下で自分達の人生をどう終えるのか、どう自由に扱うのか。それを命の限りに生き抜こうとしている
そんな彼らの心情を知覚同調だけではレーナはすぐに理解できないし、むしろ昔に直接会話したレイの言葉の方が印象深いから、エイティシックスとの会話に理想を求め当て嵌めて、そして彼らとの溝を深くしてしまったわけだ
作中でレーナが何度も衝突する事になる断絶の壁。普通なら心挫けてエイティシックスに関わる事を止めてしまうこれにレーナが何度も挑み続けるのは不屈の主人公らしさに溢れていて良いね
彼女は確かに何にも理解していないし、自分の理想を押し通そうとする若さも見える。でも自分の誤りを理解し、愚直なまでに彼らと関わり続けようとする姿勢はただ理想を追い求めるだけの人間には出来ない行動
壁をぶち破っていこうとする彼女の有り様が遠い場所で戦うシン達に少しずつ届いていく様子は好ましく映る
ただ、それでもこの第1巻においてレーナはシン達が居る場所に辿り着けない点が深い断絶をそのまま表しているのだけど……
知覚同調によってレーナとシンは幾度も遣り取りし、多くの情報を交わしレーナは知らなかった真実を知っていく。それでもレーナの耳に届く以上の声を聞き続けてきたシンはより多くの真実を知っている。共和国に未来がない事も仲間達が何を願って逝ったのかも
白系種よりも多くを知るエイティシックスの中でもシンはより多くを知っている
そんな彼が理解しきれずに居たのは兄の真意か
レーナとシンが知覚同調により断片的な遣り取りで相手を理解しなければならない為に意思の不通が生じたように、シンも兄のレイが最後に発した断片的な言葉だけが纏わり付きコミュニケーション不全を起こしていた
兄の憎悪だけが耳と記憶に残り兄を正しく覚えていられなかった
逆に言えば、レイの言葉と理想を正しく覚えていたレーナの存在はシンにとってどれだけの救いとなったか……
それだけでなく、絶望的な任務の中で生じた兄との死闘にもレーナは追い縋り、シンの戦いを助けるどころか彼が口にできなかった本当の想いも掬い上げてみせた
それはコミュニケーションが不完全な中で為された人を救う意思疎通と言えるのかもしれない
終盤、レーナが呆然と零した「おいていかないで」という台詞にこの巻で起きた様々の変化が籠められているね
何処にも行けずどのように死を迎えるかしか選べなかったシン達が有限の物資を伴って無限の路を行く。その旅路に壁の中にいるレーナは付いていけず、けれどいずれ彼らに辿り着きたいと思うから納得できない言葉が零れてしまう
同調の網から逃れ消えた5人を追い始めたレーナの道行きはダイジェスト気味に描かれたわけだけど、それはあのラストシーンを尺に納めるためなのかな?
何はともあれ、彼と彼女は遂に直接に出逢った。それは断絶やコミュニケーション不全を乗り越えた物語に一区切りを付けるシーンとして最上のものだったね -
Posted by ブクログ
ネタバレなんと言うか、今回は新たな展開のための仕込みの回という感じがした。
物語自体はレギオンの衛星兵器による一気の攻勢と共和国の避難民輸送と共和国滅亡の話なのだけど、そこは割と淡々としてあえて昂ぶることもなく冷静に語られる。
それよりもレギオンに取り込まれた元86達の復讐とそれに対してシンたちが戦わなければならない理不尽が、改めて思い起こされた。
そう、このお話はそういうお話だったよなあ。
そして今後も、懐かしい人が敵になる理不尽と悲哀が訪れるだろうことが察せられてこの物語の希望はどこにあるのか考えさせられた。
それにしてもシンはレーナに過保護では無いだろうかと笑 -
ネタバレ 購入済み
救いはあるのか
共和国での撤退作戦。これがエイティシックスというが如く地獄の連続。前にチラッと話に出たあの人は生きていないだろうと思ったが、まさかの敵側。最終局面なった時、一体何人生き残れるのか。
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Posted by ブクログ
ついに10巻にして初の短編集、しかも全て基本はシンの過去編。
初めて配属されたアリス戦隊長のいる部隊のエピソードから始まり、死に別れつつ連戦しながら成長していくシンのエピソード。
別ればかり続いていく中、シンが削られ過ぎなかったのはファイドのお陰なのかなあと思ったり。
あと、神父さんの影響もけっこうある気がする。
書き下ろし3部も良かった。
「レテの畔」「ファイド」が特に好き。
フラグメンタル・ネオテニーは全て過去、つまりもういない人たちの物語と思うと悲しくもあるけど、シンとファイドが連れれってくれたんだねと思えば救いになる。のか。
そして、ああつい10巻まで終えてしまった。
残り1冊。これでやっと最新に追いつくわけで。
この1月ちょっとでまあ我ながらしっかり86世界、堪能してるな。こうなるとアニメ一期から観直そうかな思ったりして、エンドレスになりそうな予感(それはそれで、幸せですね)
2022年13冊目(2月:4冊目) -
ネタバレ 購入済み
覚悟をして読んだけど、状況は地獄で凄惨。
そんな中で、時々ホッコリする話もあって、少しずつ読んだらいいと思っていながら、一気に読んでしまいました。
シンの女房役が完全に身に付いてしまっているライデンに出遅れる様子のレーナをとても応援したいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は聖教国編。宗教国家に助っ人に行くお話でした。
86世界、結構国が多いのですね。海あり岩山あり。そして今回は火山灰降る灰色の世界です。
徐々に明かされていく感じが良い。進んでるという手応えもあるし。
前巻がセオ回というならば、今巻はクレナ回と呼んでよいのでは。
今回はクレナ頑張ったね。シャナは痛かった(寒かった。かorz)けど。そういう意味ではシデン回とも言えるかな。
そして聖教国。まさかの小さな子どもを犠牲にした上で成立するとか、ほんと狂気ですね。軍団長の彼女自身が犠牲者でありエイティシックスたちの鏡になっているというのがしんどい。
こういう答えは出ないどうしようもなさは、しんどくもあるが深味も加える。安易に生き死にを出すのはどうなんじゃろうと少し冷静になって来た今だと思わなくもない部分もないわけではないですけど(オブラートに包みきれんこの歯切れの悪さよ)だからこそこの作品を読んでるとも言える(エンタメなんですし)。
次巻は過去編のようで、この続きはあと数日後に出版とのこと。引き続き楽しみです。
2022年10冊目。 -
ネタバレ 購入済み
人間関係がキツい
正直難解な描写や語彙は少し読みづらいけど、先が気になる作品です。ただ、人間関係の複雑さは読んでいて辛くなる。ハッピーエンドになるかな。