あらすじ
「私を殺して……」
奨励会三段リーグで三連敗を喫し心が折れた銀子は、八一に懇願する。
「俺が連れて行ってあげますよ。絶対に死ねる場所へ」
こうして二人は将棋から逃げた。それは同時に、なぜ将棋を指すのか問い直す旅でもあり――
なぜ、八一は銀子を『姉弟子』と呼ぶようになったのか?
なぜ、銀子は女流タイトルを求めたのか?
八一と銀子の出会いと修業時代の日々、そして《浪速の白雪姫》に隠された最大の秘密が遂に明かされる告白の第11巻!
将棋の神が定めし残酷な運命は、誰に微笑むのか?
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
匿名
☆5じゃ足りない!
これまでの集大成かと思うような作品。
メイン所は八一と銀子の幼少期の物語。至る所に登場キャラの過去の様子が描写してあり、伏線も多く回収されていた。
これほど凝ったキャラ設定で作られていたとは驚きの連続だった。
最後の銀子の対局は、非常にアツくてドキドキが止まらなかった。
ロリ銀子最高です
今まであまり触れられなかった2人の幼少期についてのお話です、これまでのじれったさを一気に!晴らしてくれる内容となっております。八銀推しの必読書です!
大切な人
りゅうおうのおしごとは1巻から読み続けていますが、この巻が一番面白かったと思います。
ただ個人的に心残りになったのは、銀子ちゃんの心臓病の件です。シリーズ最後のほうで死んでしまうのではないかと不安になってしまいました。
Posted by ブクログ
とにかく空銀子回。
三段リーグで連敗し絶望した銀子を連れて旅に出る八一。弟子入りした当初の想いをお互い思い出し、三段リーグ全勝の椚創多との闘いに臨む。
病弱だった銀子を陰ながら見守っていた明石先生、内弟子として面倒をみていた清滝師匠、姉の佳香さん。八一が小学生名人をとってからはちょっかいをかけてくる女を撃退し、月夜見坂燎、供御飯万智を同時に指導対局で打ち負かし。
福井の実家で満点の星空の中、告白もどきをするが、銀子がプロになるまでの封じ手に。
名人が国民栄誉賞受賞会見にて、女性プロに言及し、銀子は勇気をもらう。
三段リーグ11回戦の死闘の中で銀子は将棋星人の感覚の一端をつかむ。復活した「浪速の白雪姫」
Posted by ブクログ
なんでもないような1シーンを、人間を掘り下げて掘り下げてドラマに仕立てるのが上手い。キャラクターにこれでもかというほど向き合っているのが伝わってくる。物語の上でもかなりキーになる巻では。
メインヒロインはあいちゃん
銀子が八一の支えで復活したのは良しとします。
ただ、内弟子のあいが、今までの経緯からして、銀子を師匠の彼女と認めて引き下がるとは思えない。5巻で模擬結婚式と披露宴(?)まで行ったあいの実家の意向もあるし。
12巻以降、銀子とあい、天衣との間で、八一をめぐる真剣勝負が予想されるが、最終的には将棋で決着をつけることになるのだろうか。
個人的には、師匠を精神面と生活面の両面にわたり一途に慕って支えている、あいちゃん推し。
作者には、銀子ファンが多いという理由で、メインヒロインをあいちゃんから銀子さんへ交代させることの無いよう望みます。
Posted by ブクログ
面白かった。銀子の奨励会三段リーグと、銀子と八一の小学生の頃の話。あまり明るくはないが、とても引き込まれた。まあ、ラストがかなりロマンチックでアレですが、筒井筒もええもんだと思います。将棋星人八一、自覚なしでもてもてなところが非常に良いです。銀子、あい、天衣、全員とハッピーエンドになってほしい。異世界ラノベだったらありなんですけどねぇ、、。