あらすじ
「アーロハ―♪」
遂に始まった八一の初防衛戦。挑戦者として現れた最強の名人と戦うべく常夏の島を訪れた八一だったが……なぜか弟子や師匠までついて来てる!? 一門(かぞく)旅行!?
おまけに銀子と夜の街でデート!? そんなんで名人に勝てるのか!?
あいと天衣、そして桂香のマイナビ本戦も始まり、戦いに次ぐ戦いの日々。誰もが傷つき、疲れ果て、将棋で繋がった絆は将棋のせいでバラバラになりかける。……だが、
「もう離さない。二度と」
一番大切なものに気づいた時、傷ついた竜は再び飛翔する――!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
思わず手に汗握る熱い展開。序盤で一度ドン底に落ちてからの終盤の大爆発だから余計にドラマチック。最終的な結果を観戦記という形で読者に提示するのも、これまたニクい演出。これは購入リスト入り。12巻まで買うとなると思わぬ出費だが、まぁいいや。
(因みに、各章のタイトルの趣向は「盤上のファンタジア」で漸く気が付きました。)
Posted by ブクログ
八一の初防衛戦。ぼろぼろになってしまったけど、天衣と桂香さんのそれぞれの対局が大事なものを気付かせてくれて… もう手離しちゃだめだからな!八一はひとりじゃない。ちょっと泣きそうになった。大人の思惑をはじき飛ばす、悪の竜王の見事なお仕事でした。観戦記者の鵠さん、あの人だったんだ。
Posted by ブクログ
ハワイで竜王戦第一戦が始まり、名人との対決が始まった。
八一は自分の得意戦法である一手損角換わりを名人からしかけられる。
勝てる糸口が見つからないまま、3敗し、周囲にいら立ちをぶつける八一。
ひどい言葉をぶつけられ、それでも師匠を信じる雛鶴あい、弟弟子を心配し、自分の将棋で道を示そうとする清滝佳香。
北陸のあいの実家、ひな鶴で4局目の壮絶な対局が始まっていく。
Posted by ブクログ
これも4巻までは電子書籍で読んでいて、感想を書くのは初めて。将棋は自分では指さないものの、同世代の谷川ファンで、新聞の将棋欄はよく読みますし、棋戦は時々見ることもありましたので、この物語はとても楽しんで読めました。
この5巻のラストはいかにも「最終回」感があってちょっと寂しかったのですが、どうやらまだ続くとのこと。ほっとしました。ただ、八一が強くなりすぎてしまったので、これからどうするのかな?その辺がちょっと気になるところです。
Posted by ブクログ
[
チカラを尽くして戦った者だけが、自分の力で何かを勝ち取った者だけが持てる、この世で最も固い決意と自信を込めて。
『報われない努力はない。それを証明するために戦いました』
]
桂香さんほんと素敵。そして銀子ちゃんの不憫さ、、
今回はシリアス多め、というより将棋してる。この作者の将棋愛には毎回感心させられる。最後の審判問題とか、初めて知ったよ。
そしてあとがき読んで、本当に良かったと思った。
Posted by ブクログ
五巻で終わらせようと思っていた、のが20巻まで続いているのだからびっくりである。
将棋というととても地味な題材に見える。座って、駒を指すだけだからだ。
それが本作では一級品の「勝負」に変わっているから驚く。
キャラクターたちのやり取りはコミカルだし、何と言っても本巻では主人公・八一の感情描写が素晴らしい。小説ではあるのだが、描写が漫画的で感情の移り変わりがわかりやすい。盤上で己の脳みそ一つで闘う天才たちも、人生に苦悩する一人の人間なのだ。
匿名
5巻読みました。
八一の竜王戦四局目。
名人との熱いぶつかり合いの末,最後の審判による差し直しからの勝利。
その後は,とんとん拍子で連勝し防衛したらしい。
Posted by ブクログ
初の龍王防衛戦、初戦がハワイで行われる。並行して、あい、天衣、桂香のマイナビ本戦。名人に負けてボロボロになって、さらに何かが見えてくる過程がとても良い。そして、勝つ。勝たんと面白くない。確かに無双もいいとは思うが、小説的に”良い敗戦”というのはあると思う。読んでて嫌になる敗戦でないのがよいと思う。銀子のもやもやっぷりが面白い。
Posted by ブクログ
現実の将棋村はひどいことになっており名人もとい永世六冠の背中も煤けているが
それと将棋の面白さは別だよね
たぶん
今巻は竜王戦を通して主人公がらしく活躍する話
どうみてもメインヒロインは桂香さんでありながら
ちゃんと中高生向けにも掛かっていて技の上達が素敵
名人の描写も良かった
Posted by ブクログ
今回の竜王防衛戦は2008年の第21期竜王戦(渡辺竜王-羽生名人)をベースに、話中の「名人が水を飲む」もその時に実際にあった話(渡辺 明「勝負心」で知りました)を含めてなぞられているようです。
「最後の審判」問題は勉強不足で正直、知りませんでした。
そのような想定が一応あるのだと驚きでした。
主人公:八一が苦しみ、周囲のキャラクターに支えら戦いに赴く姿や、弟子をとるきっかけとなったエピソードが描写された時は、集大成的にこの巻で物語が終わるのかと思ってしました(笑)。
毎回、次巻が楽しみなのですが、初めて読んだ時の衝撃が忘れられず、過度の期待は禁物と思いながら刊行を待ちたいと思います。