しらびのレビュー一覧
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購入済み
あいが空高く羽ばたくとき
あいちゃんが女流棋士として久しぶりに描かれた見事な将棋試合と、平均的なJS研のこども達にもスポットライトが当たった将棋大会に感動。
背に翼が生えたあいが、今後さらに将棋が強くなるカギは、9巻の花立初代女王の言葉と、11巻の師匠の浮気(?)の発覚にありそう。
星5つつけたいところだが、某メインキャラの「あんたの葬式に出席」というセリフは、ラブコメギャクの許容範囲を越えた暴言のため、星1つ減点。 -
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メインヒロインはあいちゃん
銀子が八一の支えで復活したのは良しとします。
ただ、内弟子のあいが、今までの経緯からして、銀子を師匠の彼女と認めて引き下がるとは思えない。5巻で模擬結婚式と披露宴(?)まで行ったあいの実家の意向もあるし。
12巻以降、銀子とあい、天衣との間で、八一をめぐる真剣勝負が予想されるが、最終的には将棋で決着をつけることになるのだろうか。
個人的には、師匠を精神面と生活面の両面にわたり一途に慕って支えている、あいちゃん推し。
作者には、銀子ファンが多いという理由で、メインヒロインをあいちゃんから銀子さんへ交代させることの無いよう望みます。
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Posted by ブクログ
今回もまた胸にズシンと堪えるお話だった。
連合王国との共同作戦。
王国の戦闘を担うのはヒトならざる少女たち。
それはレギオンと本質的に変わりない死してなお戦う道具なのだ。
その異常さ。残酷さ。
それでも、死してなお戦うことが彼女らの誇りだとしたら、そんな彼女らを戦わせる人間の誇りはどこにあるにだろう。
86たちの誇りもまた。
攻城戦での彼女たちの死屍累々の有り様。
その屍を文字通り乗り越えて戦う戦場の残酷さが胸に響く。
やっぱりこの物語は甘くない。
でも、そうして、ようやくシンは、86たちは、己の異常さに気づくのだろうか。
北の作戦はまだ始まってもいない。
次巻の展開や如何に。
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Posted by ブクログ
いやこれ敵のインフレが止まらないぞ!
レーナとシンたちがようやっとほんとうの意味で出逢ってからのその後のお話。
いやまあ確かにこれまでの巻に比べれば甘いのだけど(笑)でもその成分はラノベとしてはごく控え目。
それよりもいつまでも続く理不尽やそれに対して微妙にわかり合えない彼らの関係がシリアスな物語の本質を写している気がして、やっぱり甘くないな。
それにしてもレギオンたちのインフレが止まらない。
レーザー兵器に全知性化に光学迷彩にレギンレイブ以上の高機動化だと!
しかも流体マイクロマシンで再生可能なんて、ちょっとお手上げな感じ。
こんなんこの先人類は勝てるのだろうか?
これからますます困難な -
Posted by ブクログ
前巻ラストで触れられたシンたち86の最終任務後の出来事を描いた続編。
さすがにヒリヒリ感は前巻よりは減ったけれど戦場のシリアスさはやはり圧巻。
いや、面白かった。
平和に暮らせる環境にありながら再び戦場に舞い戻る彼らのある意味呪いのような業と86としての矜持が胸に響く。
それにしてもシンの能力はいわば遺伝的なものだったんだね。
こりゃ、まだいろいろ伏せられた設定がありそうだ。
そして始まるレギオンたちの大攻勢。
レーナの国を崩壊に追いやり彼らを再び巡り合わせることになるその戦いが下巻の主題だろう。
圧倒的な敵に対する彼らの活躍を期待したい。