高杉良のレビュー一覧

  • 混沌(上) 新・金融腐蝕列島

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    竹中シリーズ。今回は銀行合併が主題となるとテーマ。経営統合の裏側の動きと行内人事面の機微をリアリティを持って描かれている。本当に細かいところまで描いてあって、銀行のというか会社組織の体系的人間関係の描き方が抜群にうまい。「この件は頭取に報告した方がよろしいでしょうか?」「いや、まずは専務に話を通してからだ。」みたいな。どうでもいいだろうと思う報告の順番や、タイミングまでもを丁寧に描いている。うまい。
    普通の人であれば銀行合併に関わること自体ないため、そのやり取りの小説は非常に読み応えがあった。
    まだ上巻で経営統合発表、準備委員会設立の段階なので、下巻できちんとまとまっていくかが見ものだ。
    所々

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    2020年01月05日
  • 管理職降格

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    1980年代半ば始まったら東京は銀座を中心としたデパート乱立、デパート戦線。法人相手の外商として勤務する夫デパートマンとキャリウーマンとして働く妻、そして中学生の長女と長男のお話。巻末解説の昭和末期から平成、そして現在までの小売業界の推移の論考も興味深い。

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    2019年10月11日
  • 管理職降格

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    主人公 津川直太朗の娘の万引き事件から物語は始まる。
    そして、共働きの妻の不倫。一方で、大手デパートの外商課長の主人公は大きな取引先を失う危機を迎え、その真面目さからなかなか思うように取引先との交渉が行えず、散々な目にあうが、何とかつなぎとめることに成功。しかし取引高は大幅に減らされ、厳しい状況に立たされる。
    そんな中、妻の不倫を知り、娘の受験もあり、娘の不安定な心を知り、旦那、父親として真摯に体当りする。そんな状況で、更に追い討ちが、、、。
    部下の裏切りにあい、最後は左遷されてしまう。
    そんな状況の中、娘の受験合格。そして最後は家族がひとつになる可能性を示唆しながら物語は終わる。
    何とも切な

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    2019年06月04日
  • 管理職降格

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    ネタバレ

    デパートの外商に所属する主人公。家族のゴタゴタや取引先のプレッシャー、部下の不祥事に東奔西走。トピックの繋ぎ合わせ的な感じがあり、全体を通したメッセージ感に乏しさを感じる。20点。

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    2019年04月28日
  • リベンジ 巨大外資銀行

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    リベンジ成功だ。とてもリアルで読み応えがある。しかし彼らもこのまま黙ってはいないだろう。それをどうする抑え込むか、そんな様子も見せて欲しい気がした。

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    2019年02月09日
  • 巨大外資銀行

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    8年ほど前に読んでいた、ザ・外資が改題されていた。続編が出ていたので、それを読む前に再読。
    当時、感動した事を覚えている。多分かなり事実を元に書かれていてリアル感が半端なかった。今回再読してもその感じ方は変わらなかった。さあ、続編を読もう!

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    2019年02月02日
  • 辞令

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    人事及び人間関係のどろどろとした部分を上手に描いている秀逸なビジネス小説だと思う。自分の地位を守るために他人の悪口をいい、血縁関係でのし上がっていく、果たしてそれでヒトとして幸せなのだろうか?目的のに手段を択ばず、好き嫌いで昇格者を決める、ということはよくやられているが組織が崩壊する第一歩だと思う。この本では三田常務と広岡だけは人間的にできた人物だがあとはひどいと思う。隙をみせてはいけない、姿勢を正す、一歩離れて見えることもある、人の面倒見が大切ということは忘れないようにしていきたい。

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    2018年10月08日
  • エリートの転身

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    エリートのてんしん

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    2018年06月28日
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男

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    スーパードライでアサヒビールを復活させた経営者、樋口廣太郎さんの物語。まさにトップダウンでグイグイと会社を引っ張っていく様子が描かれる。スーパードライという商品に恵まれた幸運や、バブル景気という追い風があったにせよ、まさに典型的な、日本の強い経営者像ですね。かなり元気を頂きました。

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    2018年06月20日
  • 辞令

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    大手家電メーカーの人事の話。30年前(1988年)の小説なのに、今(2017年)と全く変わらないため再販された、という触れ込みに惹かれて購読した。
    実際会社の人事で行われていることが変わってるのか変わってないのかはわからないが、今もこんな感じだとすると、偉くなるのは大変なんだなぁとしみじみ思った。また登場人物の人間性・立ち居振舞い方は、確かに、こんな人いるいる!と思うことしきりだった。
    さすがに30年前の小説ということで、古い言い回し・言葉使いがちょこちょこ出てくるが、読むのに支障があるほどではなく、むしろ勉強になった。

    恬淡(てんたん):あっさりとしていて、名誉・利益などに執着しないさま。

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    2018年05月13日
  • 銀行渉外担当 竹中治夫 ~『金融腐蝕列島』より~(1)

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    感想 銀行渉外担当 竹中治夫

    庶民である自分には、縁も所縁も無い世界のお話です。
    バブル、銀行、総会屋、不正融資、大蔵省。それらを股にかけて描かれるスーパー銀行マンの活躍がSF的にも思えました。
    認識のみの知らない世界って、空想と同じだと思いませんか?
    ただ、漫画の評価は事実云々よりも読み応えです。
    面白さが大切だと思います。それらは満足のレベルでした。
    原作も秀逸です。

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    2017年03月12日
  • 消失(下) 金融腐蝕列島・完結編

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    ネタバレ

    現実のメガバンク誕生や金融庁の検査を背景とした銀行員の物語は非常にリアリティがあって読んでいて非常におもしろいし、主人公の信念ある仕事ぶりはいち会社員としてやっぱり何かしら勇気付けられる側面がある。最終的に会社としてはハッピーエンドでは終わらないところもよりリアリティを感じさせてくれる。全シリーズを通してひとりのバンカーの人生を追体験することができて、非常に満足。

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    2016年12月11日
  • 混沌(下) 新・金融腐蝕列島

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    数年ぶりに読み返しているが、やっぱりおもしろいな。いやな上司や同期、理不尽な会社命令に従いつつも、自分の中で信念を持って現実を折り合いをつけつつ、仕事をこなす様は読んでいて、やっぱりおもしろい。

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    2016年12月11日
  • 金融腐蝕列島(下)

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    ネタバレ

    このシリーズは6、7年前に読んで、小説っておもしろいと思わせてくれて、本を定期的に読むキッカケとなった。久しぶりに読み返してみたが、やっぱりおもしろい。銀行という非常に窮屈で、失敗に厳しい職場のなかで、清濁を併せ呑んで、でも自分に誠実にできる範囲で仕事をこなしていく主人公は読んでいて好感をもてるし、同僚・上司との会話劇は読んでいて飽きることがない。自分のオススメのシリーズです。

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    2016年09月04日
  • 新・青年社長 下

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    ワタミ社長渡邊美樹の半生である。こんな素晴らしいことをした人がブラック企業の会長とは信じられない気がする。外食・介護・宅食・教育・孤児院運営と次から次へと新しいビジネスを起こしていくことは驚愕に値する。そして常に”有難うを集める”を旨に生きる指針としている。なんと素晴らしいことだろうか。他人に常にチャンスを与え続ける、人生を笑顔で過ごす、真摯、人と人とのつながりを大切にせよ、リーダーとは一番厳しくて辛い仕事をする人、夢は具体的イメージを持つと実現する、我慢が必要、夢のイメージする力、夢を何とかして実現させる、農業でカンボジアの雇用をする等熱い思いが伝わってきた。夢実現の一歩にしたい。

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    2015年11月14日
  • 燃ゆるとき

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    ネタバレ

    今日から、緑のきつねを買います。

    読んでてあまりにも面白く、気持ちが高ぶったので
    本を読まずに、ネットで事実関係を調べてしまいました。

    でも、結果を知って読んでも、それでも尚読み応えのある作品でした。

    もっと頑張らなくちゃ。

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    2014年01月22日
  • 燃ゆるとき

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    読んで気持ちが熱くなった。
    努力したり、がむしゃらにやったり、する事は無駄では無いんだなと。改めて思う。成功する人は、意思の力と体力が凄まじい。
    自分も情熱的にビジネスに取り組みたいと思わせてくれる一冊。

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    2013年12月07日
  • 東京にオリンピックを呼んだ男~強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語~

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    第二次世界大戦中のアメリカ籍の日系人の迫害に耐えて生きた苦労がわかる本だ
    海賊と呼ばれた男 に勝る 素晴らしいデンキ読み物だ

    戦後わずかで復興した祖国日本を見てもらうために東京でオリンピックを開催させるのに票を獲得するのに南米諸国の首脳を訪問 苦労を重ねる米国籍の二世和田氏の活躍ぶりに頭が下がる
    東京でオリンピック開催決定で もっと読まれてほしい第二次世界大戦で財産没収などの迫害に会って年老いた一世が安心して老後を送るために達のために私資産を投じて養老園建設なんと素晴らしい人だろう 奥さん正子さんも素晴らしい
    日本 オリンピックで金メダルを沢山頼みます

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    2013年10月31日
  • 新装版 虚構の城

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    久々経済小説。しかもふっるい本。
    石油会社で働くエリートサラリーマンの物語。栄光から左遷、情事に転職そして離婚。めまぐるしく進む展開にグイグイ引き込まれる。

    初版は1981年で俺が10歳。著者のデビュー作で代表作。古いのに古さを感じずに楽しめる一冊やで。

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    2013年09月14日
  • 青年社長(下)

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    渡邉社長の社員を思う気持ち、周りの方々への感謝の気持ち、客に対する心配り、すべておいて勉強になります。

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    2012年10月02日