高杉良のレビュー一覧
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竹中シリーズ。今回は銀行合併が主題となるとテーマ。経営統合の裏側の動きと行内人事面の機微をリアリティを持って描かれている。本当に細かいところまで描いてあって、銀行のというか会社組織の体系的人間関係の描き方が抜群にうまい。「この件は頭取に報告した方がよろしいでしょうか?」「いや、まずは専務に話を通してからだ。」みたいな。どうでもいいだろうと思う報告の順番や、タイミングまでもを丁寧に描いている。うまい。
普通の人であれば銀行合併に関わること自体ないため、そのやり取りの小説は非常に読み応えがあった。
まだ上巻で経営統合発表、準備委員会設立の段階なので、下巻できちんとまとまっていくかが見ものだ。
所々 -
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主人公 津川直太朗の娘の万引き事件から物語は始まる。
そして、共働きの妻の不倫。一方で、大手デパートの外商課長の主人公は大きな取引先を失う危機を迎え、その真面目さからなかなか思うように取引先との交渉が行えず、散々な目にあうが、何とかつなぎとめることに成功。しかし取引高は大幅に減らされ、厳しい状況に立たされる。
そんな中、妻の不倫を知り、娘の受験もあり、娘の不安定な心を知り、旦那、父親として真摯に体当りする。そんな状況で、更に追い討ちが、、、。
部下の裏切りにあい、最後は左遷されてしまう。
そんな状況の中、娘の受験合格。そして最後は家族がひとつになる可能性を示唆しながら物語は終わる。
何とも切な -
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大手家電メーカーの人事の話。30年前(1988年)の小説なのに、今(2017年)と全く変わらないため再販された、という触れ込みに惹かれて購読した。
実際会社の人事で行われていることが変わってるのか変わってないのかはわからないが、今もこんな感じだとすると、偉くなるのは大変なんだなぁとしみじみ思った。また登場人物の人間性・立ち居振舞い方は、確かに、こんな人いるいる!と思うことしきりだった。
さすがに30年前の小説ということで、古い言い回し・言葉使いがちょこちょこ出てくるが、読むのに支障があるほどではなく、むしろ勉強になった。
恬淡(てんたん):あっさりとしていて、名誉・利益などに執着しないさま。 -
ネタバレ 購入済み
感想 銀行渉外担当 竹中治夫
庶民である自分には、縁も所縁も無い世界のお話です。
バブル、銀行、総会屋、不正融資、大蔵省。それらを股にかけて描かれるスーパー銀行マンの活躍がSF的にも思えました。
認識のみの知らない世界って、空想と同じだと思いませんか?
ただ、漫画の評価は事実云々よりも読み応えです。
面白さが大切だと思います。それらは満足のレベルでした。
原作も秀逸です。
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ワタミ社長渡邊美樹の半生である。こんな素晴らしいことをした人がブラック企業の会長とは信じられない気がする。外食・介護・宅食・教育・孤児院運営と次から次へと新しいビジネスを起こしていくことは驚愕に値する。そして常に”有難うを集める”を旨に生きる指針としている。なんと素晴らしいことだろうか。他人に常にチャンスを与え続ける、人生を笑顔で過ごす、真摯、人と人とのつながりを大切にせよ、リーダーとは一番厳しくて辛い仕事をする人、夢は具体的イメージを持つと実現する、我慢が必要、夢のイメージする力、夢を何とかして実現させる、農業でカンボジアの雇用をする等熱い思いが伝わってきた。夢実現の一歩にしたい。
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第二次世界大戦中のアメリカ籍の日系人の迫害に耐えて生きた苦労がわかる本だ
海賊と呼ばれた男 に勝る 素晴らしいデンキ読み物だ
戦後わずかで復興した祖国日本を見てもらうために東京でオリンピックを開催させるのに票を獲得するのに南米諸国の首脳を訪問 苦労を重ねる米国籍の二世和田氏の活躍ぶりに頭が下がる
東京でオリンピック開催決定で もっと読まれてほしい第二次世界大戦で財産没収などの迫害に会って年老いた一世が安心して老後を送るために達のために私資産を投じて養老園建設なんと素晴らしい人だろう 奥さん正子さんも素晴らしい
日本 オリンピックで金メダルを沢山頼みます