高杉良のレビュー一覧
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3行統合という空前スケールの再編劇で誕生したみずほファイナンシャルグループ。統合当初に発生したシステム障害は当時テレビや新聞のニュース等で観て覚えていますが、本書では3行統合という大再編劇の舞台で繰り広げられた当事者たちの苦闘や苦悩がノンフィクションということでリアルに描かれています。当時駆け出しの...続きを読むPosted by ブクログ
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今回の作品も実在の人物をモデルに書いた経済小説。
その当事者が誰かかをどことなく匂わせつつ
様々な実在する登場人物や人間関係をリアルに
描写させるのも高杉小説の特長かと。
経済新聞社ののワンマン社長の秘書役が主人公で
日々振り回されつつも、野心を持って娘婿になり
若手とボードだけでなく、義父と妻と...続きを読むPosted by ブクログ -
石油コンビナートをイランに建設する事を目指して働いていた男たちの物語。
オイルショック、イランの宗教革命、いろんな要素が絡んでいて、読みごたえはあった。Posted by ブクログ -
金融腐食列島もこれにて完結。
杉本には最後、同情してしまいました。パワーが有りすぎると、上から嫌われると言うことか。鈴木相談役やカミソリ佐藤と言った、人間味のある登場人物ばかりで読んでいて楽しかった。金融庁や竹井との貸し倒れ引当金を巡るやりとりなどは、リアルな感じでした。
これで、完結と言うのが...続きを読むPosted by ブクログ -
合併後のJFG銀行で、旧東亜銀行の不合理な人事を解消しようとする竹中常務執行役。銀行の増資を巡るやりとりなど見所が沢山。
竹中の母親が登場し、竹中家の複雑な家庭事情を知ることができました。半沢直樹の様な敵味方が分かりやすい世界でない所が良いところです。増資問題では、杉本と意見が合うけど、人事の問題...続きを読むPosted by ブクログ -
金融腐食列島完結編。銀行の広報部から役付けで、関西の中之島支店の支店長として異動となる。そこで、不良債権処理に取り組むことになる。そして、家庭では、妻との離婚に向けて動きが。。
UFJ銀行がモデルと言うことなので、その先の展開も想像できますが、竹中がどこまで出世するかが楽しみです。銀行員というと半...続きを読むPosted by ブクログ -
よくぞここまで言うような徹底的な取材力に圧倒された。銀行の歴史を知らない自分にとって教科書ともいえる本当にためになる内容だった。経済小説というのはあまり読まないジャンルだがとにかくその当時に情景がリアルに描かれていて、当時の苦労を考えるだけで興奮した。Posted by ブクログ