高杉良のレビュー一覧
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主人公 小野健一は、新卒でアンダーセンに入社。英語が苦手であるにも関わらず、奮戦。頑張りで周囲より評価を勝ち取っていく。
そこで、マーケティングを学びたいからとP&Gに転職。そこでもファブリーズ、プリングルス、パンパースの販売に奮戦。ここでも評価を勝ち得ていくが、上司との手法の違いに、リーバイスジャパンに転職。苦戦する販売を盛り返す奮戦をするも、アメリカの親会社の方針のズレから、社長を目指し転職。
モルソンクアーズジャパンの社長につき、奮戦するも、アメリカ親会社のジャパン支社の売却の路線から退職。
次はブルーボトルコーヒージャパンの社長に就任。業容拡大するもアジア支社拡大の為、ジャパン -
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2008年04月01日 19:11
読むと、やる気が出る本。
小説としては、スラスラ読めます。
実話なんですが、ちょっとした動作など本当かな。と思ってしまうほど、
細かく書かれている。
読んでる途中、「美樹さん、すげえ。」と何度思ったか。
しかしこれだけ成功すると、やはり闇の部分ってあると思う。
そこは書いてあるようで書いていないのかもしれない。
あと、何と言っても、妻との結婚過程がすごい。
普通、相手が結婚していたり恋人がいたりすると、
最初から、あきらめるのが定石だと思うが、不倫とかではない方法で、
結婚した。
これから人にアドバイスするときは、
「 -
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男女のもつれの結末
男の欲望と女性の欲望、どちらも企業内の職務上の立場から「禁」の世界を生み出し、最後には男の地位と名誉を守るために女性が引き下がる、実に現実味した企業内の男女関係の小説だ。
一方、女性雇用・出世に対する大手日本企業の立場は以前旧態依然として役員の見栄と偏見があることをこの小説が解く。既婚者、バツイチなど女性の雇用に対する日本企業は未だ「未成熟」だと言わざるを得ない。先進アジア諸国をはじめ欧米諸国では「実力・才能・行動力・実績」などを重要視するが日本の人事は未だ「偏見」が多く、だから日本の企業に「時代遅れ」「才能の流出」などと言われても仕方がないと思う。 -
Posted by ブクログ
バブル崩壊後の日経新聞を題材にした小説の下巻。
解説を読んで本著にまつわる裁判の模様も知るコトができましたが、この文庫版で登場していた「宇野社長」は、文庫化前は「亀田社長」だったそうで、どうもそれが実在した鶴田氏的にはNGで裁判に発展した、というエピソードも語られていました。なんとも…。
主人公の記者、倉本が現場から社長室に異動したところで日経…じゃない、東経産新聞自身の醜聞が出てきて、主人公も巻き込まれる、というのは流石にできすぎているので、主人公のモデルはいないのか、複数人物なのか。
腐敗した経営陣を告発する流れの中で、経営陣に与する人、自浄作用を働かせようとする人、だんまりを決め込む人