【感想・ネタバレ】落日の轍 小説日産自動車のレビュー

あらすじ

日産自動車の“病巣”に切り込む記録小説、緊急復刊!

かつて日産自動車に君臨し“天皇”と畏怖された男・塩路一郎。
組合員二十三万人の労働組合の総帥として、社長人事に影響を及ぼし、
経営を歪め、社内紛争を長引かせる一方、豪華クルーザーで遊び、
愛人を囲い、私利私欲を極めた。
なぜ彼は権勢をほしいままにできたのか。
大企業の病巣に切り込む迫真の実録小説。

自動車労連会長にして、社長人事をも左右した男の正体に迫り、同社の企業体質を炙り出す。

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Posted by ブクログ

日産自動車のノンフィクションである。ゴーンのような独裁的な社長を生み出した日産自動車のような大企業の病巣に切り込んだ実録小説は初めて読んだが、なかなか勉強になる。

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2021年03月08日

Posted by ブクログ

「労働貴族」という文庫本で読み継がれ、今回タイトルを変更して出版されたのが本書。かつて日産自動車の労働組合会長として十数年君臨し、天皇とも揶揄された塩路一郎。日産には独裁を許す企業風土が脈々と息づいていることを思わせる。

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2020年01月28日

Posted by ブクログ

高杉良の企業小説。著者の緻密な取材で書き上げたあの日産の1980年頃に経営の人事や経営判断にまで口を挟んだ天皇と呼ばれた労働組合の塩路委員長と社長との対立抗争の物語り。
これが事実なら労組の暴走を止められない企業体質に驚きを禁じ得ません。こんな歴史が続いた会社だとは❗️どうしてもゴーン事件と繋いで考えてしまいます。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日産自動車が英国に進出するかどうかを労働組合の動きと合わせて書かれており、労働組合がある会社にとっては参考になるかもしれない一冊

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2019年08月04日

Posted by ブクログ

ゴーンによる会社の私物化がどうして起きるのか。
理解に苦しむヘンな会社の日産が、30年以上前にも労働組合トップによる私物化がなされていた。
原題「労働貴族」。

銀座で飲み、子会社名義のフェアレディZに乗り、佐島マリーナでヨットに乗る組合委員長による横やりで、日産の英国工場進出計画がすったもんだする経緯が書かれている。

基本的に面白くない本なので、塩路氏の主張部分は読み飛ばし。

学生時代、土曜のランチを何度も奢ってくださったNHK解説委員時代の大山さんが軽く登場。懐かしかった。

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2019年05月14日

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