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ビジネスマンの命運は、たった1枚の紙切れに左右される!
テレビ・ビデオ・音響機器メーカーとして世界中で事業を展開する大企業、エコー・エレクトロニクス工業の宣伝部副部長・広岡修平に、突然、辞令が突きつけられた。異動先は「人事部付」。それまで社内の出世レースのトップグループに入っていた広岡に、左遷される理由は思い当たらない。
仕事に対する情熱と正義感では引けをとらず、社内でも高く評価されていたはずの広岡が脱落したのは、なぜか?
その内実を自ら調査し始めると、自らの後任者が現会長の息子であることが判明。ファミリー企業に巣食う利己的な思惑と、会社内に蔓延する保身、讒言、足の引っ張り合いの実態が見えてきた……。
ビジネスマンの人生を左右する「辞令」のカラクリを暴き出すビジネス小説界の「現代の新古典」!
解説・加藤正文
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Posted by ブクログ
大手家電メーカーの人事の話。30年前(1988年)の小説なのに、今(2017年)と全く変わらないため再販された、という触れ込みに惹かれて購読した。
実際会社の人事で行われていることが変わってるのか変わってないのかはわからないが、今もこんな感じだとすると、偉くなるのは大変なんだなぁとしみじみ思った。また登場人物の人間性・立ち居振舞い方は、確かに、こんな人いるいる!と思うことしきりだった。
さすがに30年前の小説ということで、古い言い回し・言葉使いがちょこちょこ出てくるが、読むのに支障があるほどではなく、むしろ勉強になった。
恬淡(てんたん):あっさりとしていて、名誉・利益などに執着しないさま。
不惑:40歳。孔子の論語にある、「四十にして惑わず」から。
間然する所がない:非難すべき点が一つもない。
屋上屋(おく)を重ねる:無駄なものをこしらえること。
臍(ほぞ)を固める:決意を固める。覚悟を決める。
李下(りか)に冠を正さず:自分の行動は常に用心深くし、疑われるようなことをしてはならない。李(すもも)の木の下で冠を直すと泥棒と誤解を与えるかもしれないことから。
人間到る処青山あり:人はどこで死んでも青山(=墳墓の地)とする所はある。故郷を出て大いに活躍すべきである、との意。
Posted by ブクログ
一枚の辞令に翻弄されるサラリーマン達を描いた作品。とにかく、時代を感じる。
これが令和の時代なら、おそらくほとんどの人が躊躇なくこんな会社辞めて転職するだろう。
それができない(というかその選択肢がなかった)この時代、自らの保身のため、親友のため、家族のため、部下のため、愛人のため(?)にこれだけ駆け回れるなんて…。昭和の人は、誰しもが24時間戦うバイタリティーを持ってたんだろうなと思いました。
この時代に生きた人はさぞ大変だったろうけど、その裏で会社の金でイイコトしたり、取引先の金でイイコトしたり…。今では社会通念上許されない楽しくて刺激的なコトもたくさんさせてもらえたんだろうな…と推察しました。
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