辞令

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896円 (税込)

4pt

ビジネスマンの命運は、たった1枚の紙切れに左右される!

テレビ・ビデオ・音響機器メーカーとして世界中で事業を展開する大企業、エコー・エレクトロニクス工業の宣伝部副部長・広岡修平に、突然、辞令が突きつけられた。異動先は「人事部付」。それまで社内の出世レースのトップグループに入っていた広岡に、左遷される理由は思い当たらない。
仕事に対する情熱と正義感では引けをとらず、社内でも高く評価されていたはずの広岡が脱落したのは、なぜか?
その内実を自ら調査し始めると、自らの後任者が現会長の息子であることが判明。ファミリー企業に巣食う利己的な思惑と、会社内に蔓延する保身、讒言、足の引っ張り合いの実態が見えてきた……。

ビジネスマンの人生を左右する「辞令」のカラクリを暴き出すビジネス小説界の「現代の新古典」!

解説・加藤正文

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辞令 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まさに会社員にとっては、切っても切れない言葉である。

    オーナー一族が牛耳る同族会社において起こる悲喜交々が、生々しい会話と共に描かれていく。

    オーナーの傲慢、茶坊主になりきる者、正義を貫く者、会社の業績を上げるために清濁を併せ呑む者、色艶、、、そういった話がない交ぜになって、会社という社会の凝縮

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    人事及び人間関係のどろどろとした部分を上手に描いている秀逸なビジネス小説だと思う。自分の地位を守るために他人の悪口をいい、血縁関係でのし上がっていく、果たしてそれでヒトとして幸せなのだろうか?目的のに手段を択ばず、好き嫌いで昇格者を決める、ということはよくやられているが組織が崩壊する第一歩だと思う。

    0
    2018年10月08日

    Posted by ブクログ

    大手家電メーカーの人事の話。30年前(1988年)の小説なのに、今(2017年)と全く変わらないため再販された、という触れ込みに惹かれて購読した。
    実際会社の人事で行われていることが変わってるのか変わってないのかはわからないが、今もこんな感じだとすると、偉くなるのは大変なんだなぁとしみじみ思った。ま

    0
    2018年05月13日

    Posted by ブクログ

    「銀行大統合」に続く、高杉良の作品で読破したのは二作目。
    タイトルから想像できる通り、サラリーマン社会での辞令の理不尽さなどが克明に書かれている。

    エコーエレクトロニクス工業という架空の大企業が舞台だが、描かれている内容は昭和の時代も令和の時代も変わらない普遍的な社会。
    企業人が読めばきっと共感で

    0
    2023年11月06日

    Posted by ブクログ

    会社を登るとこんな景色が待っているのか。
    私には縁のない話だからこそ、笑えるが、本人だったら溜まったもんじゃないという感じ。
    島耕作みたいな世界観。

    0
    2021年04月29日

    Posted by ブクログ

    左遷人事を言い渡された広岡が、その背景を探る中でファミリー企業における保身、足の引っ張り合いに巻き込まれていく。時代は古いものの、臨場感溢れる筆致は流石です。目の前にやりとりが浮かんでくるよう。サラリーマンなら各所に思い当たる節があるはず。

    0
    2020年11月08日

    Posted by ブクログ

    時代描写は、昭和60年代と古く今とは違うな〜と思う部分が多くあるが、辞令の重み、同族経営というものは今も昔も変わらないんだなと実感しました。
    内容もスラスラ入ってきてとても読みやすい本でした。

    0
    2020年08月31日

    Posted by ブクログ

    一枚の辞令に翻弄されるサラリーマン達を描いた作品。とにかく、時代を感じる。

    これが令和の時代なら、おそらくほとんどの人が躊躇なくこんな会社辞めて転職するだろう。
    それができない(というかその選択肢がなかった)この時代、自らの保身のため、親友のため、家族のため、部下のため、愛人のため(?)にこれだけ

    0
    2020年05月23日

    Posted by ブクログ

    同族会社では、今でも現実問題として起こっている人事配置の綱引き。特に、世代交代の時期には、今なお往々にして起こりうる問題。今や崩壊していると言われながらも、現実には多くサラリーマンの潜在意識に横たわっている終身雇用への固執。それが、ますます会社生活を苦しく醜く追い込む。ラストでそうした心情に新たな光

    0
    2019年01月14日

    Posted by ブクログ

    サラリーマンの悲哀。人生紙一重で出世する人しない人。
    運も実力のうちとは言うが、正しくですね。
    僅かな綻びが命取りになるのがサラリーマンの世界。
    著者はその機微を絶妙に表現している。
    主人公のその後の人生が気になりました!

    0
    2018年12月15日

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