高杉良のレビュー一覧

  • 転職

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    ほぼノンフィクションの経済小説で組織風土や人間関係、登場人物のパーソナリティがリアルで面白い。

    ビジネスのスキルや知識以上に人への接し方や熱意、やり抜く力が物事を動かすのだなと思った。

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    2024年07月10日
  • 破天荒(新潮文庫)

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    永く一読者として著者の作品を愛読してきたが、この作品は何かしら自伝的な作品でこれまでの著者の生涯を振り返るような、これまで以上に心に残る作品でした。まだまだ書き続けてほしいですが。

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    2024年05月27日
  • 転職

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    テンポが良く、主人公小野健一の目標に向かって進んでいく様がとにかく気になり一日で読み終わってしまった。
    解説にある通り、『青年社長』の姿を再び感じられる高杉良らしさを味わえる作品であった。
    目標を持ち目指すこと、その為に必要なスキルを身につけること、身につけるまでの努力は惜しまないことを改めて学んだ。日々の仕事に忙殺され、こなすことに必死になってしまいがちだが、自身の将来ありたい姿をイメージしながら現状とのギャップを埋めていく努力が必要だと感じた。
    加えて小野の仕事を一緒に取り組む仲間たちへの愛を感じられ、相手を尊重しながら働く姿勢に私も「ケンさん」と慕いながら読破した。
    『青年社長』も大好き

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    2024年04月18日
  • 燃ゆるとき

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    高杉良さんが書いた、企業実名モデル 小説。

    インスタント食品で名高い東洋水産を取り上げ、森社長がどのように会社を立ち上げ、苦労し、育て上げたかを詳細に記した、社史とでも言うべき一冊。

    お金のやりくり、親会社との駆け引き、競合他社との熾烈な裁判。一世紀近く前のことにはなるが、リアルな会話と共に著者が現代に甦らせている。

    東洋水産といえば、インスタントラーメン、マルちゃんの愛称でおなじみだが、なぜ「水産」の文字が入ってるのか、いまいち分からなかった。しかしこの本を読んで、合点がいった。東洋水産にとって、水産は「祖業」。外せないわけですね。

    これも、時間を忘れて、読みふけった。

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    2024年02月26日
  • 辞令

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    まさに会社員にとっては、切っても切れない言葉である。

    オーナー一族が牛耳る同族会社において起こる悲喜交々が、生々しい会話と共に描かれていく。

    オーナーの傲慢、茶坊主になりきる者、正義を貫く者、会社の業績を上げるために清濁を併せ呑む者、色艶、、、そういった話がない交ぜになって、会社という社会の凝縮した内容を描いている。

    企業小説、経済小説としては、やはり面白い。一気に読み込んでしまった。

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    2024年02月19日
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男

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    ビジネスマンは、一読すべし。樋口さんの人柄や挑戦する姿勢、決断力、人を育てる力。私には何一つ持ってない。行動したか、しないかの差だろう。それが出来たら凄い事。

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    2023年07月28日
  • 転職

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    【転職】
    高杉良さんの著書。
    野球一筋で頑張ってきた主人公健一が、最初に就職先として選んだのは外資系コンサルティング会社。
    そこから様々な課題をクリア、そして新たな会社に転職をして更なるキャリアアップをしながら、新人時代から『社長になる』という目標に向かう奮闘記です。

    健一の凄いところは、仕事はもちろん家族のこともしっかり考えながら自身の目標に邁進するところです。

    私も新たな地に活躍の場を求める者として、健一の生き方にとても共感、レベルは全然及びませんが自分を信じて前に進むところは同じです。
    どの会社で仕事をするのも自分次第、そしてその経歴はその人にしか体験できないものです。

    今の私にと

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    2023年07月18日
  • 濁流 企業社会・悪の連鎖【上下 合本版】

    ネタバレ 購入済み

    日本の経済界の恐ろしき闇…。

    もう10年以上昔に読んだ作品ですが、初めて読んだ時の衝撃度と、モデルとされた御本人側から著者への執拗な恐喝や妨害が有った経緯等を聞くにつれ、「現代の日本にも〝アンタッチャブル〟な存在は居るのだ」と、背筋が凍る思いがしました。
    こんな極悪非道なやり方で、企業から金銭を掠め取りながら、政財界とのコネを最大限利用して、正に「鵺(ぬえ)」の如く現代日本を跋扈し続けた人物が〝自分と同時代に生きていた〟事、そのものがショックでした。

    その御方はもう既に身罷られていますが、その雑誌は今尚発行され続けており、御本人に関する情報は現代のネット時代にも拘わらず、未だにまともな情報は「一切無い」儘に成っています

    #怖い #ダーク #ドロドロ

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    2023年06月14日
  • 燃ゆるとき

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    困難を社員一丸となって乗り越える物語。会社サイトを見ると、まだ活躍されている方もいて親近感が湧いた。

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    2023年03月05日
  • 辞表―高杉良傑作短編集―(新潮文庫)

    購入済み

    理想と現実、夢と生活、個人対社会、保身と挑戦、欲望。そのひび割れから浸透してゆく日々の軌跡。
    やるせなさや怒り、屈辱、諦念、希望。それでも毎日働き続ける。そうした言葉もいつかは遠ざかってゆく毎日。

    ぎゅっと凝縮された社会のひとこまひとこまを垣間見た気がします。
    本当に名作揃いで読みでがありました。

    #泣ける #切ない #深い

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    2023年02月06日
  • 燃ゆるとき

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    ネタバレ

    経済小説、ビジネス小説なんてほとんど読んだことがなかったのですが、こんなに面白いとは。
    「マルちゃん」で知られる東洋水産の創業者森和夫の生き様がかっこいいのです。

    北海道ではインスタントラーメンといえば「サッポロ一番」より「マルちゃん」です。(個人の感想です)
    カップ焼きそばといえばマルちゃんの「焼きそば弁当」。
    うちの子たちは魚肉ソーセージもマルちゃんのが一番美味しいと言います。
    そのくらい身近。
    物心ついた時から、当たり前のようにあったので、まさかこんなに苦難続きの企業だったとは思いませんでした。

    戦後4人で起業した零細企業ですから、大企業や商社から無理無体を押し付けられ、会社が大きく

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    2023年01月31日
  • 燃ゆるとき

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    経済小説家の高杉良による実名小説。マルちゃんラーメンで有名な東洋水産の創設・拡大、アメリカ市場進出やそれに関わる日清食品との特許紛争などを通して、創設者である森和夫のフィロソフィーを描いている。経営判断、采配、人づきあいなどにおいて、仁義や筋を通すことを大切にして仕事に命をかけている姿や、人の良さが逆に仇となったような事例を見て、森の人となりを知ることができるほか、一人の職業人としてもまたこんな生き方をしたいと思わせてくれる。

    なお同じ著者による実名小説で公認会計士事務所TKC創設者の飯塚毅を描く「不撓不屈」と比較して、本書の話の筋はよく似ている。両者とも、裕福ではない出身から努力して会社を

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    2022年06月27日
  • 不撓不屈

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    経済小説家の高杉良による実名小説。会計事務所および会計事務所向けのサービス提供を行うTKCの創設者である飯塚毅の人生を描き、創設や事業運営、「飯塚事件」と呼ばれる国税庁との紛争などの指揮を通して、飯塚のフィロソフィを写している。公認会計士を目指す人は会計士として経営者の側に立つ会計士のあるべき姿を、また経営者としては人に信頼され、一人の人間としては筋を通し不撓不屈たる生き方を、学ぶことができると思う。

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    2022年06月27日
  • 落日の轍 小説日産自動車

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    日産自動車のノンフィクションである。ゴーンのような独裁的な社長を生み出した日産自動車のような大企業の病巣に切り込んだ実録小説は初めて読んだが、なかなか勉強になる。

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    2021年03月08日
  • 新装版 会社蘇生

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    面白かった。

    内容は重めかと思いつつも交渉シーンが面白いのでどんどんページが進みました。

    保全管理人がいて、更正が開始したら管財人が指名されて…とどういう過程で進むのかがとても勉強になりました。

    次も高杉作品行こうかな。

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    2021年02月05日
  • 銀行渉外担当 竹中治夫 メガバンク誕生編(4)

    購入済み

    三木さん幸せに

    雑誌連載中から毎号楽しみに購読していたが、雑誌本編が突然終わってアレって感じで虚無感に襲われた。だが単行本化して電子版で読んだ時。巻末におまけがあって治夫と三木さんが結ばれていた、仲睦まじい感じ。本当におめでとうと思った。続編を期待したい。

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    2021年01月16日
  • 不撓不屈

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    TKCは全国会とか名前を聞くけれどよくは知らなかった、その創業者のお話。

    ・特に渡辺美智雄さんや平岡忠次郎さんの国会答弁のあたりが痛快かつ面白かった。
    旅費の支出のお仕事などやったけれども、正直何のためにどういう歴史で日当があるのかよくわかっていなかった。各国の比較なども作中ででてきて全体像が少しわかってよかった。

    ・悪役の鳩山威一郎関東信越国税局長、木村秀弘長官、安井誠関東信越国税局直税部長、金子訟務官というのは実在の人物、金子氏以外?はwikiでも名前が確認できる。国会答弁や新聞記事や書類の文言は史実でしょうから、面白い。勧善懲悪は苦手だけれど国家権力はこわいなあとおもう。
    学生のとき

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    2020年09月07日
  • 虚構の城 完全版

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    海賊と呼ばれた男で賞賛された出光興産。

    一方で、出光興産の裏の事情を小説化してデビューされたのが高杉良先生であり、今作は出光興産の裏の顔、内部事情の歪さを如実に描いている。

    出勤簿がない。定年がない。大家族主義の闇を描いた作品は今ブラック企業に苦しめられている人に是非読んで欲しい。

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    2020年07月30日
  • 落日の轍 小説日産自動車

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    「労働貴族」という文庫本で読み継がれ、今回タイトルを変更して出版されたのが本書。かつて日産自動車の労働組合会長として十数年君臨し、天皇とも揶揄された塩路一郎。日産には独裁を許す企業風土が脈々と息づいていることを思わせる。

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    2020年01月28日
  • 混沌(下) 新・金融腐蝕列島

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    都市銀行の大合併しまくっていた時代をモデルとした銀行内部の話。合併や経営統合に向けて裏方として頑張る主人公や部下たちの動きが、細かい描写によってリアルに浮き上がってくる。本当にその時の裏事情を知ってて書いたようなリアルさだ。
    ただし主人公が完璧すぎて、逆に自分の仕事ぶりと比較してげんなりする。役員や頭取になるべくしてなる人間はこんな動きをしてるのだなぁしみじみ思う。
    次巻はいよいよ最終シリーズ。ホールディングス内のトップ人事のゴタゴタと不良債権処理。不安の種は盛り沢山で、読むのが楽しみになる。

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    2020年01月25日