高杉良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっと、下巻まで読み終わりました。
長きにわたって書きつづけられてきたシリーズの完結編。
サラリーマンの身として、登場人物(特に主人公)のそれぞれの場面でそれぞれの立ち居振る舞いは、
自分ならどうするだろう?と考えさせられることが多々ありました。
まあ、この小説に出てくるように、社内の人間に会うのに秘書をとさなくてはいけないような会社にいるわけではないですから(笑)ここまで、シリアスな場面に立ち会うこともないとは思いますが。しかし、どんな会社でも、社内政治は必要だとは思うので、大いに参考にすべきところはあると思います。
正直、主人公の竹中治夫のように実直でありながら、また、何度も左遷されながら、最終的に抜擢され続けるというのは小説ならでは、という気もしますが、でも、こう振舞いたいよね、と思わされるエピソードが多々ありました。
そんなことを考えて読みながら、、普段知ることのできない金融・メガバンクの裏側や、金融行政の実態を垣間見ることもでき、楽しく読みをらせることができました。
それにして、この小説で。竹井平之助として登場する竹中平蔵、ボロクソ書かれています(笑)
まあ、彼に関して書かれていること、今となってはほとんで周知の事実なので、しかたがないとも言えますが。日本行政史上に残るデタラメぶりが明らかにされています。 -
Posted by ブクログ
話が面白く、どんどん読めた。
過大評価かもしれないけれど、人生の勉強になると思う本だと思った。
過去の経験が現在や未来の自分をつくる。
目的達成のために、いろいろアイデアを出し、最適と思われる手段を講じる。
年長者を指導者として、その人の話を聴いて参考にしたり、聴いたことを実行に移す。
多くの人に支えられて、大きな仕事や自分の目的を達成できる。
何事にもめげずに、負けず嫌いなところは見習わないとなと思う。
感謝し続ける心と何かのために粘り強くやりつづける力や精神力は大切にしないとなと感じた。
またどこかで再読することになる本であると思う。 -
Posted by ブクログ
「第一銀行(現・みずほ)と三菱銀行(現・三菱東京UFJ)が合併します。」社長同士の合意から始まった騒動は多くの関係者を巻き込んでいく。
今でこそ3メガバンクだか、1970年代の高度経済成長期、産業界の大型化に伴い資金調達力向上のための銀行のメガバンク構想は、やるべきだが皆様子見であった。
構想や内容は優れていても、プロセスを誤ると正しいものも実現は難しいことを理解させてくれる。
また合併の難しさを感じる。
この小説は第一銀行視点から描かれており、規模や財閥の関連企業が多い三菱との事実上の吸収合併であることに多くの人間が反対している。(会社視点ではなく、自らの処遇を憂いての反対だが…)
最近、合併による大型化のニュースが報じられるが、世界規模で戦うためには不可欠であるため、吸収する・されるという考えはあまりない。(こんなことしていたら第三者に漁夫の利を持っていかれるだけだ。)
今なら主語を新会社に転換した対応が求められるだろう。
日本の成長が著しい時代だからこその内容であるが、学べることはたくさんある。
続編の大合併も読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
東洋水産の立ち上げから、アメリカ進出までの30年間にわたる企業の歴史を読みやすく小説として書かれたもの。
ちょっとした縁があって読んでみようと思い、買ったわけだがなかなか面白い。商社系の資本に入ることの生々しさや競合他社とのウェットな争いなどが見れて、やはり物事きれいごとばかりではないなあと、今の自分の現状を踏まえるとより一層感じられる。
でも、ここで得られる知見はそこではなく、それでもあきらめず「やる気と誠意」で戦い抜いている森社長率いる、東洋水産の力強さであると思う。
うむ、うまくはめられているような気がしないでもないけど、東洋水産のこと少し好きになりました。