高杉良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
話が面白く、どんどん読めた。
過大評価かもしれないけれど、人生の勉強になると思う本だと思った。
過去の経験が現在や未来の自分をつくる。
目的達成のために、いろいろアイデアを出し、最適と思われる手段を講じる。
年長者を指導者として、その人の話を聴いて参考にしたり、聴いたことを実行に移す。
多くの人に支えられて、大きな仕事や自分の目的を達成できる。
何事にもめげずに、負けず嫌いなところは見習わないとなと思う。
感謝し続ける心と何かのために粘り強くやりつづける力や精神力は大切にしないとなと感じた。
またどこかで再読することになる本であると思う。 -
Posted by ブクログ
「第一銀行(現・みずほ)と三菱銀行(現・三菱東京UFJ)が合併します。」社長同士の合意から始まった騒動は多くの関係者を巻き込んでいく。
今でこそ3メガバンクだか、1970年代の高度経済成長期、産業界の大型化に伴い資金調達力向上のための銀行のメガバンク構想は、やるべきだが皆様子見であった。
構想や内容は優れていても、プロセスを誤ると正しいものも実現は難しいことを理解させてくれる。
また合併の難しさを感じる。
この小説は第一銀行視点から描かれており、規模や財閥の関連企業が多い三菱との事実上の吸収合併であることに多くの人間が反対している。(会社視点ではなく、自らの処遇を憂いての反対だが…)
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Posted by ブクログ
東洋水産の立ち上げから、アメリカ進出までの30年間にわたる企業の歴史を読みやすく小説として書かれたもの。
ちょっとした縁があって読んでみようと思い、買ったわけだがなかなか面白い。商社系の資本に入ることの生々しさや競合他社とのウェットな争いなどが見れて、やはり物事きれいごとばかりではないなあと、今の自分の現状を踏まえるとより一層感じられる。
でも、ここで得られる知見はそこではなく、それでもあきらめず「やる気と誠意」で戦い抜いている森社長率いる、東洋水産の力強さであると思う。
うむ、うまくはめられているような気がしないでもないけど、東洋水産のこと少し好きになりました。 -
Posted by ブクログ
三○銀行(現MTU銀行)がモデルになっているらしい。
しかし、次から次へと目が離せない展開。面白い。
いやあ、女は怖いなあ。気をつけないといけない(笑
しかし、柳沢吉保はどうなったんだろう。
結構気になったりするんだけど、やっぱり左遷されたのかなあ。
ふと思ったのが、国民は公的資金の注入について反対が多いのだろうか?
俺はそうは思わないんだけど。
もちろん、責任を出来る限り償わなければいけないけれど、
もし銀行が倒産したのなら、経済が大ダメージをうけることは事実だしなあ。
確かに、金融機関以外がつぶれる場合でも放置するのに、
金融機関に限って救済するなんておかしい