高杉良のレビュー一覧
-
1999年8月20日に発表され、その後の日本金融業界の方向性を大きく左右した第一勧銀、富士銀、興銀の三社大合併の内幕を、綿密な取材に基づいて描く実名企業小説。
高杉良の小説を読んだのは実は初めてだった。実在の企業と実在の人物を使って現代の事件を再構成する実名企業小説の手法は、歴史小説の現代版といっ...続きを読むPosted by ブクログ -
協立銀行・竹中のその後の物語。凋落したかに見えた「鈴木天皇」の威勢はいまだ健在。児玉の魁偉も相変わらず。というところでやはり面白い。Posted by ブクログ
-
1〜5巻読破
戦後日本の産業発展を支えた日本興業銀行に関する小説
中心人物は中山素平。日本経済がいかにして発展してきたのか、その中で事業金融の雄としての興銀がどのような役割をしてきたのかと言うことが書かれている。
5冊もあり、長いが日本興業銀行を主軸として、日本の戦後から高度経済成長前後までの...続きを読むPosted by ブクログ -
みずほフィナンシャルグループができるまでの、第一勧銀、富士銀、興銀の三行のやり取り、各行の意地そしてプライド、統合直後のシステム障害、株価が大暴落するなか1兆円にのぼる緊急融資を成し遂げる・・・・・・
今自分の周りある銀行がどのようにできたか?と言うことがよくわかります。
登場人物は実名で現れ...続きを読むPosted by ブクログ -
日本企業の海外進出をテーマに小説を展開。労働組合や裁判ざたなどのアメリカ特有の考え方などが小説を通じて少しですがわかりました。プロジェクトXを純粋に熱いと感じれる人にはお勧め!Posted by ブクログ
-
前作『金融腐蝕列島』の続編。
メインの話は、主人公の竹中がまたしても頭取特命として、住宅金融債券管理機構の対応を命じられる。
不良債権問題をあくまで、銀行側とする住管機構に対して、徹底的に銀行の論理(貸し手責任)を提唱する銀行側との対立がメイン。
果たして、その行方は!?
住管機構対策に加...続きを読むPosted by ブクログ