高杉良のレビュー一覧

  • 辞令
    人事なんてものは案外いまだにこんなものなのかもしれない。非論理的で、理不尽なもの。
    主人公の脇の甘さがなんとも気になったが、それもまた人間的なのかもしれない。
    まあ、しかし、なんて暇な企業なんだろうか…。最後まで読んでよくよくそんなことを思った。
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    アサヒビール1桁シェアから
    トップシェアに持っていった凄腕経営者
    松下幸之助とも比較された人物

    現場で社員の士気を上げ、
    叩き上げのプロパー社員を後継者として社長に起用、
    元銀行マン住友副頭取からアサヒビール社長
    前例がないからやる
    掴めばチャンス、逃げればピンチ
  • 呪縛(下) 金融腐蝕列島II
    不祥事 → 役員刷新 → 総会突入、読むには時期的にピッタリ。(ま、もう総会担当じゃないんだけどね...)

    DKB がモデルとは初めて知ったけど、こないだの M のシステム障害とその後を思うと、また、違った味わいが。
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    アサヒビール中興の祖、樋口廣太郎氏の業績を称える本。

    昭和60年頃、アサヒビールはシェア下落が止まらず「夕日ビール」と蔑まれていた。
    住友銀行から送り込まれたバンカーの樋口氏。強力なリーダーシップを武器に社員を鼓舞しながら、新商品のスーパードライの発売と、古くなったビールの回収・廃棄を推し進め、業...続きを読む
  • 乱気流 上 小説・巨大経済新聞
    恐らく日経新聞のことを題材にしているのではないかと思われる小説の上巻。リクルート事件っぽいエピソードや他にも実際にあった事件などをテーマにしていると思われる話があり面白い。新聞記者の夜回りや取材の大変さや、大企業の重要ポストにつく人間とも若いうちから会える等、強い立場にいることなども少し垣間見えるの...続きを読む
  • 辞令
    大手メーカー宣伝部に勤める、サラリーマンが主人公の小説。

    舞台は約30年前のため、今読むと細かな箇所は違和感はあるが、人事の本質的なところは今と変わらず描かれている様に感じます。
  • 青年社長(上)
    幼い日、母の死と父の会社の倒産という悲しみを体験した渡辺美樹は、小学校の卒業アルバムに「社長になる」という夢を記した。大学卒業後、経理会社で経理を覚えた渡辺は、「大卒」と罵倒されながらも佐川急便のセールスドライバーとして働き、起業資金を稼いだ。学生時代に創業の夢を誓った仲間たちと、居酒屋「つぼ八」の...続きを読む
  • 東京にオリンピックを呼んだ男~強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語~
    オリンピックをその土地で開催すると、競技場だけでなく幅広いインフラが整備され新技術が取り込まれたり、人々の心がまとまるので、良いと思っている。最近では以前のような効果は見込まれないのかも知れないが、少なくとも以前の東京オリンピックは経済に勢いをつかせ、人々の心を一つにしたイベントだと思っている。
    ...続きを読む
  • 虚構の城 完全版
    海賊と呼ばれた男で描かれた出光興産を全く逆の視点から描写した作品。
    一番の驚きは銀座のクラブで一目惚れした女性がまさかの父親の愛人。
  • 辞令
    出世競争,足の引っ張り合い,本来の仕事より同僚の減点探し.それに加えて浮気と会社勤めの嫌なところ満載.今は昔の接待や裏金作り,それほど悪いことではなかった時代だけど,形を変えて今でもありそう.
  • 辞令
    前島みたいなのがいるから、三田や広岡が役割を果たす。組織とは面白い。全てをひっくるめた生き物だ。
    ビジネスにも通じる熟語や言い回しの勉強になりました。
  • 辞令
    古い本だつたのかな。
    バブルが弾ける前の贅沢な話。
    ケータイがない時代なんだけれど、面倒な手順を思い出した。
  • 辞令
    会社の維持・発展のために欠かせないものって何かを考えたとき、会社の組織体制とそれを支える人材だと自分は思っているし、上司からもそう教わったことがあります。
    この本では、そうした組織の在り方を公平適正に評価されずに苦闘する役職職員の葛藤が描かれていた。
    官民問わず、人事評価に伴う人事異動の時期。
    今、...続きを読む
  • 辞令
    会社幹部との対話会で女子社員から『上司は部下を選べるのに、なんで上司を選べないのか』との質問が出たときはビックリしました。
  • 小説 創業社長死す
    なんだろうこの新聞小説みたいな唐突さ、適当さ。創業社長の死まですごく丁寧に主人公との交流を描いていると思いきや、創業社長はいきなり死ぬし、徐々にというのでなく唐突に先見の明がなくなるし、さっぱり展開についていけない。小説というものが自然と人物の内面に分け入りがちであることを思えば、革命的とさえ思える...続きを読む
  • 勁草の人 中山素平
    もし興銀が、バブルに踊らず、3行統合という選択をせず今も生き残っていたとしたら、どういう銀行であろうか。
    バブル崩壊後、興銀の優秀な人材は外資に引き抜かれた。もちろん、興銀→みずほで今も活躍する優秀な行員は多いが、人材流出が興銀の凋落に拍車をかけ、3行統合に追い込まれたのではないか。

    著作としては...続きを読む
  • 辞令
    ハラハラはするし面白かったのに、最後は特段盛り上がりもなくあっさり。
    悪人がのさばったまま終わりで、消化不良な感じ。
  • 新装版 虚構の城
    時代背景はちと古いが、昭和のクローズドなバンカラ企業の内実が分かるようで面白い。デビュー作で荒々しいので、次回作にも期待!
  • 青年社長(下)
    ワタミ創業者の渡邉美樹にフォーカス。社長になったあとのことしか知らないひとにとっては、何となくブラック企業のイメージが先行してないだろうか。
    本書を読むとこの人の初志貫徹ぶりを貫く姿勢に驚く。まだ若かりし頃佐川急便のセールスドライバー時代の描写は面白い。入れ替わりの激しい外食産業において一代で地位を...続きを読む
  • 虚構の城 完全版
    高杉氏の作品をはじめて読みました。かの出光興産の社風、文化等をリアルに描写している。75年に発表された本作だが、現在でも同社独特の考えは続いている。労働組合は今でも存在せず、創業家が影響力を持っている。

    しかし出光のような大企業が残業無し、労働時間管理無しというのは驚かされた。時代の要請か少し変化...続きを読む