高杉良のレビュー一覧

  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    今だとカリスマと呼ばれたりするのかな。
    理念と実行力があって本当に素晴らしい経営者だと思いました。

    ただ、現代から見ると日本昔話の様な働き方だなぁと思ってしまいます。
    でも、それだけ全身全霊で仕事に賭けたからこそ変革し、いいものができたのか。
    現代は働き方改革がどうとか言うけれど、何か大きなことを...続きを読む
  • 挑戦 巨大外資 下(小学館文庫)
    (上下巻合わせてのレビューです。)

    経済小説の重鎮・高杉良先生の作品。
    実は僕は苦手です…(笑)
    なのですが、なぜか読みたくなって、読破しました。

    外資系メーカーでCFOとして、
    30年間勤め上げた主人公の物語。
    巻末の解説によると、かなりノンフィクションに近い
    仕上がりになっているようです。
    ...続きを読む
  • 小説 ザ・ゼネコン
    青木あすなろ建設の前身会社がモデル。
    外資ホテルの受注、都庁談合入札事情等パロディ化されているが、バブル崩壊前の80年代のゼネコン業界の一端が垣間見える。
  • 文藝春秋2021年4月号
  • 雨にも負けず ITベンチャー奮闘記
    実話ベースの物語ということで、大変興味深く読ませていただいた。

    大学の学費を払うために、花屋のアルバイトから始まり、そこからの出会いによって、さまざまな試練を乗り越えてのストーリーだが、低い立場からコツコツと仕事をこなし、独立することの大変さが読み取れるが、まわりの人の協力は大きいのだなと、つくづ...続きを読む
  • 銀行大統合 小説みずほFG
    二十年も前のことになるのか。みずほフィナンシャルグループが立ち上がった舞台裏を描いた実名ノンフィクション小説。
    著者の思い入れを少し感じるが、日本興業銀行の頭取の即断即決がこの大統合の引き金を引いた。わずか数か月で実を結んだのは、優柔不断な自分から見れば驚きである。
    また世の中が大混乱に陥った、20...続きを読む
  • 巨大外資銀行
    長銀の破綻に関わる一連の流れを、西田という元外資系投資銀行員の視点から書いた話。年齢的にこのへんの流れはうとく、実際のリップルウッドへの譲渡の流れは一度勉強してみたい。
  • 新装版 バンダルの塔
    日本企業が昭和50年前後にイランの砂漠に巨大石油プラントを建てるという一大プロジェクトに基づいた企業小説。イランとの国民性や文化の違い、オイルショックによる経済の混乱、イラン革命によるイラン人作業員達との対立等多くのことに翻弄され奮闘する姿が本当に大変。
  • 世襲人事
    実在した人物をモデルとした生保業界のビジネス小説。創業家の家柄で社長が父で、跡取りの後継者と目されながら商社より強引に引き抜かれた主人公・厳太郎が、生保業界で奮闘する物語。自ら進んで泥をかぶる役割に飛び込み、当初懐疑的であった周囲からの信頼を勝ち取っていく。常に爽やかで、部下想い。理想の上司と言える...続きを読む
  • 祖国へ、熱き心を 東京にオリンピックを呼んだ男
    経済小説の雄 高杉良が描くノンフィクション小説。
    日系二世のアメリカ人 フレッド・和田勇は幼き頃の苦労を乗り越え、青果店を営んでいたが太平洋戦争が始まり肩身の狭い思いをしていた。
    戦争が終わり、敗戦に打ちひしがれる日本だが、国際水泳連盟に復帰した日本水泳連盟は全米水泳選手権大会に日本選手を派遣するこ...続きを読む
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    前提として賢い方なのは言うまでもないけれど、何より人間味の溢れるトップだったんだろう。口は汚いが愛がある。やり口は好き嫌いあるかもしれないが温かみを感じる。それでいて根回しも怠らず年長者だろうが筋が通ってなければ日和もしない。小説だからあらましだけなんだけど、もっと、なんかこう、日々一つ一つの物事に...続きを読む
  • 青年社長(下)
    渡邊美樹氏の和民を立ち上げ、大きくする話。
    トラックドライバーから資金集め、情熱的なプロポーズ等昭和な背景でどんどん会社が大きくなるところは面白く読めた。が、外食しないしあまり外食産業に興味がないせいか、下巻の半分までで飽きてしまったな。
    外食産業に興味がある人には是非。
  • 辞令
    いまいち。理不尽だけどありがちな人事がストーリーになっているだけで、おちがない感じがして読み終わっても「何が言いたいの?」と言いたくなった。
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    アサヒビールの凋落に歯止めをかけ、トップダウンの意志決定と率先垂範の営業力、行動力等でシェア回復に多大なる貢献をした稀代の経営者、樋口廣太郎像を描く。オペラや絵画など文化事業への造詣も深く、その支援も惜しまなかった経営姿勢に惹きつけられる。
  • 新装版 会社蘇生
    大沢商会の倒産劇の復活までを記した話である。 その弁護士管財人である宮内はブランドを固守して復活の際の切り札として取っておく。 それから優秀な従業員の引き留め工作をする、また有名なブランドを武器にしっかりと庶民からは
    ブランドイメージをキープしていく。最終管財人はきちんと仕事をして、済北グループ、今...続きを読む
  • 虚構の城 完全版
    社労士の勉強をしてた時に専門学校の講師の方が紹介してた作品。不利益取り扱いとはどういうことかが肌感覚で理解できて良かった。
  • 勁草の人 中山素平
    財界鞍馬天狗といわれ、戦後日本の政官財界に大きな影響力を発揮した中山素平の物語。
    中山氏が日本開発銀行の経営の第一線を退いてから手掛けた案件は、NTT分割、国鉄分割、ディズニーランド開園、国際大学設立と、戦後日本の大きな案件ばかり。まさにフィクサーというところでカッコいいのだが、あまりにも一般サラリ...続きを読む
  • 落日の轍 小説日産自動車
    ゴーンによる会社の私物化がどうして起きるのか。
    理解に苦しむヘンな会社の日産が、30年以上前にも労働組合トップによる私物化がなされていた。
    原題「労働貴族」。

    銀座で飲み、子会社名義のフェアレディZに乗り、佐島マリーナでヨットに乗る組合委員長による横やりで、日産の英国工場進出計画がすったもんだする...続きを読む
  • 新装版 虚構の城
    労組のない企業の社員が、労組のことで左遷され
    技術職から遠ざかるが腐らず、そして・・・
    ある社員の出来事、社員の思いと行動
    読んでいてそんな流れかぁと思いながら読みました
  • 男の貌―私の出会った経営者たち―
    『金融腐蝕列島』などで有名な高杉良が、政財界の一流の人たちについて綴った一冊。

    彼らのことを知ってればより楽しめたかと思う。