高杉良のレビュー一覧
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三○銀行(現MTU銀行)がモデルになっているらしい。
しかし、次から次へと目が離せない展開。面白い。
いやあ、女は怖いなあ。気をつけないといけない(笑
しかし、柳沢吉保はどうなったんだろう。
結構気になったりするんだけど、やっぱり左遷されたのかなあ。
ふと思ったのが、国民は公的資金の注入について反対が多いのだろうか?
俺はそうは思わないんだけど。
もちろん、責任を出来る限り償わなければいけないけれど、
もし銀行が倒産したのなら、経済が大ダメージをうけることは事実だしなあ。
確かに、金融機関以外がつぶれる場合でも放置するのに、
金融機関に限って救済するなんておかしいと人情的には思うけど、
やっぱり長期的視野で論理的に考えるとせざるを得ないと考える。
ただ救済に痛みが伴わないのであれば、
銀行がモラルハザードに陥りかけないので、
出来る限りツケは清算しなければならないが。
しかし、こんなにやくざさんが絡んでたのね、金融って。
今はどうなのかなあ。 -
Posted by ブクログ
この本では、東証2部上場までが語られることになりますが、その後、コムスンの介護事業を助けようとしたり、学校の改革に乗り出したりと、一環して社会貢献ができる分野に乗り出しているのがわかります。
アソシエやさまざまな書籍を見ている間にできた自分的な渡邊氏のイメージとしては、温和な笑顔ばっかりの人だったのですが、本書で多少イメージが変わりました。やっぱり基本は温和な人のようですが、時にはそうではない面を覗かせることもあり、社長というのは笑っているだけでは仕事にならないんだなぁと思いました。
今も昔も好きな経営者のうちの一人なので、これからも見物(笑)を続けていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
1999年8月20日に発表され、その後の日本金融業界の方向性を大きく左右した第一勧銀、富士銀、興銀の三社大合併の内幕を、綿密な取材に基づいて描く実名企業小説。
高杉良の小説を読んだのは実は初めてだった。実在の企業と実在の人物を使って現代の事件を再構成する実名企業小説の手法は、歴史小説の現代版といった趣きで、どこまでが取材に基づいた事実で、どこまでが著者の想像の産物なのか、わけのわからぬままに小説世界に巻き込まれてしまう。
企業統合におけるトップ(特に興銀の西村頭取)の決断の速さによって電撃的な三行統合が実現する様が描かれる一方で、逆に、トップの IT の重要性に対する致命的な意識の低さが日本金融史上最悪のシステムトラブルを引き起こすまでの経緯も描かれる。旧態依然とした出自主義の権化、第一勧銀の西之原や、みずほを陥れようとする売国奴、竹中金融相など「悪役」も登場してストーリーに華を添える。描き方によってはもうちょっとドラスティックな物語に仕立て上げることもできたかもしれないが、あえてそれをせず、淡々とした筆致に固執したところに、リアリティが生まれた。 -
Posted by ブクログ
クラレ、倉紡、法政大学大原社会問題研究所、
そして何より、倉敷大原美術館。
中国地方の大資本家で大実業家の大原孫三郎の物語。
メセナの精神を大正期に唱えた功績は
倉敷を一大文化都市へと昇華させただけではなく、
日本の産業、財界の在り方にも大きく影響を与えた点にある。
その生涯は信念と情熱に燃え、内にあっては
真の友を求めやがて人を信じ愛しつづけ、
外にあっては、労働環境の整備を第一として
会社と市民の関係を重視するという。
そして文化を愛し育てることに注力している。
日本の片田舎の美術館に、これほどの世界的名画があるという事実。
これって、本当にすごいことだ。