高杉良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
経済小説の雄 高杉良が描くノンフィクション小説。
日系二世のアメリカ人 フレッド・和田勇は幼き頃の苦労を乗り越え、青果店を営んでいたが太平洋戦争が始まり肩身の狭い思いをしていた。
戦争が終わり、敗戦に打ちひしがれる日本だが、国際水泳連盟に復帰した日本水泳連盟は全米水泳選手権大会に日本選手を派遣することとなった。その選手たちの宿舎を求める新聞記事を見て、和田は私費ですべての選手を大会期間中、自宅に滞在させた。フジヤマのトビウオと呼ばれることとなる古橋、橋爪ら選手たちは、世界新記録を出すなどアメリカ人を驚かせた。古橋たちの活躍により「ジャップ」と蔑まれていた日系人たちは「ジャパニーズ」と呼ばれるよ -
Posted by ブクログ
財界鞍馬天狗といわれ、戦後日本の政官財界に大きな影響力を発揮した中山素平の物語。
中山氏が日本開発銀行の経営の第一線を退いてから手掛けた案件は、NTT分割、国鉄分割、ディズニーランド開園、国際大学設立と、戦後日本の大きな案件ばかり。まさにフィクサーというところでカッコいいのだが、あまりにも一般サラリーマンの世界とは異なりすぎて、その生き方に共感するというところまではいかなかった。
多くの国民が中流意識を持ち、終身雇用のもと、大いに会社、経済を発展させたのが日本の強さであり、それをベースに社会設計をすべきだった。しかし、途中で日本は間違えてしまったという中山氏の意見には、今となってみればなるほど -
Posted by ブクログ
アサヒビール中興の祖、樋口廣太郎氏の業績を称える本。
昭和60年頃、アサヒビールはシェア下落が止まらず「夕日ビール」と蔑まれていた。
住友銀行から送り込まれたバンカーの樋口氏。強力なリーダーシップを武器に社員を鼓舞しながら、新商品のスーパードライの発売と、古くなったビールの回収・廃棄を推し進め、業績回復を果たす。
昭和一ケタどころか、明治生まれの人が経営のトップで力を奮っていた時代の訳だけど、本から伝わる彼らのエネルギーがすごい。
昼も夜もなく、公私混同で動き回ってる感じ。
戦後の日本を立て直してバブルを巻き起こした原動力と言うのは伊達ではない。
彼らトップだけでなくその部下たちも総